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iPodファミリー一新。

2010.09.02 Gadget

Apple TVの話は別の記事でしているので、こちらでは今日発表されたその他のApple関連製品を、ものとしての善し悪し(触ってもいないのであくまで想像)、Appleの戦略(こっちは完全に妄想)の双方から掘り下げていくことにする。

ウォークマンが2001年11月の調査以来初めてiPodの国内販売シェアを上回りトップに躍り出た、という記事が出た。残念ながら今回のiPodの発表で三日天下どころか一日天下くらいで終わっちゃいそうな気もするけど、確かにウォークマンのシェアが確実にのびているのは事実。老舗音楽プレイヤーメーカーとしての品質へのこだわりが確実に実を結んでいる。Appleとしては主戦場がiPhone、iPadに移ったとはいえ、もう少しiPodを現役で働かせたい気持ちもあるだろう(ただAppleは要らないと思ったら一瞬で捨てる人たちだから注意ね)。それをふまえて今回の発表である。

iPod shuffle

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まさかの先祖帰り。第三世代で思い切って本体側の操作ボタンをなくして超最小化を計ったiPod shuffleだったが、第二世代にあったコントロールボタンを全て復活させた。ユーザーの声を反映させた変更だろうが、尖りを失ったshuffleはもう進化の余地がないということを証明してしまった、とも言える。おそらく最後のshuffleのデザインになるであろう。なぜならBluetoothイヤフォンの普及や、今回nanoが超小型化したこともshffleの存在意義を薄くする要因の一つとなった。が、直感的な使いやすさとサイズではiPodファミリーの中でも相変わらず一番。2GBで¥4,800という価格もいい。不動の存在としてこれからも細く長く愛される存在になるだろう。

iPod nano

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他社製品の成熟によってshuffleとnanoは確実にシェアを奪われている。shuffleはもう進化の限界だが、しかしnanoはまだ余地がある製品だ。今回のアップデートで遂にクリックホイールを削除。そのかわりshuffleとほぼ同じサイズのボディ(もちろんクリップ付き)に3×3cmのマルチタッチパネルを付けた、タッチ操作式のnanoを完成させた。言わずもがな、超小さい。それでいてビデオ再生、カメラがついていない意外はほぼスペック的に前回のnanoと同様の性能を持っている。音楽に写真にビデオにラジオにユーティリティに…と様々な機能が加わっていったnanoだが、これ全てをクリックホイールで操作するのが難しくなっていたのも事実である。マルチタッチパネルならば、音楽用、写真用、ラジオ用といった機能に合わせたインターフェースを提供できる。もはや「iPod touch nano」といってもいい仕上がりである。確かにこれならば他社は早々にまねすることはできない。新たなiPod nano独走時代を予感させる完成度。正直欲しい。とりあえず早く触りたい。

nanoはこれまでのiPodシリーズの最主力製品であり、他社を打ち負かすことも重要ではある。がしかしもう一つnanoには大切なミッションがある。iPodというカテゴリーの商品の寿命はもう長くない。真のApple主力部隊はiPhone/iPod touch/iPadシリーズだ(彼らはAppleの稼ぎの半分を担っている!)。つまり今nanoを使っているユーザーをiPhoneやiPod touchのユーザーへ移行させなければAppleは大きな利益を失うことになるかもしれない。nanoがタッチパネル型の操作系に変化したのもそれが大きな理由だろう。nanoユーザーがタッチ操作に慣れることで、iPhoneやiPod touchにスムーズに移行することができる。タッチパネルに慣れた結果、画面サイズが物足りなく感じる人も出てくるだろうし。意表をついたようで意外と正当進化なのだ。8GBが¥13,800、16GBが¥16,800。個人的にとりあえず早く触りたいのは間違いなくnanoです。


iPod touch

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今まではカメラなどの機能がない「弱体化したiPhone」という印象だったiPod touch。ところが今回のアップデートでは、Retinaディスプレイ搭載、FaceTime対応ビデオカメラを前後に搭載、ジャイロセンサー、A4チップ搭載…とiPhone 4とまったく同じスペック。にも関わらず旧機種よりも更に薄い7.2mm。そしてiPodなのに本体に標準でマイクがついているのも見逃せない。もはや「電話できないだけのiPhone 4」である。もはや出し惜しみなし、iPhoneと差別化を撤廃したのは、スペックをiPhoneにあわせることでiPod touchに対応したアプリを増やし、アプリの売り上げを増加させるもくろみだろう。そもそもアプリケーションが使えることがウォークマンをはじめとする他社オーディオプレイヤーとは一線を画す点なのだし。更にiPhone 4と同クオリティと思われるカメラを内蔵しているのも見逃せない。正直これでコンパクトカメラも小型ビデオカメラも不要。更にiPod touchが以前から推しているゲーム機としての利用も大きい。AppleによればDSとPSPの売り上げ台数を足したもののさらに50%増しの数だけiPod touchが売れているという。カメラでもあり、ゲーム機でもありオーディオプレイヤーでもあり…あらゆるものに変身するiPod touchに追いつけるメディアプレイヤーはおそらく存在しないだろう。8GBが¥20,900、32GBが¥27,800、64GBが¥36,800。Wi-FiモデムとSkypeアプリを併用して「世界最薄のiPhone 4」として使ってもいい。

蛇足ではあるが、今までiPod touchに見られていたWi-Fiアンテナ用の黒い樹脂パーツが見当たらない。金属は電波を通さない、よってこのままではWi-Fiが繋がらないのでは?と考えてしまうが横からよく見るとふちに溝が…。つまりiPhone 4よろしくアンテナが画面の周りに張り巡らされていると見てよさそうだ。…となるとiPhone 4と同じように「繋がらない」問題が出てきたりしないのか!?…おそらくiPod touchにはアンテナが1種類しかないので、たぶんそれも問題ないはずだが…さすがにAppleも連続で同じ不具合は出さないだろうからそこは安心していいところだと思いたい。

総括

本当はiOS4.1と4.2も発表されてるんですがそこはパスで。iOS4.1はHDR撮影が面白そう。4.2は無線経由でのプリントや映像出力、iPhone版とiPad版の統合が大きな目玉か。iPodの役目が少しずつ終わりつつありますが、それでも魅力的で尖ったプロダクトを出してくるAppleはやはり面白いものです。

サマーウォーズ、本日金曜ロードショーにて地上波初放映!

2010.08.06 Movie

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私が望んだ通り、遂にサマーウォーズが金曜ロードショーで真夏の本日地上初放映!私の声がやっと日テレに届いたか!…というわけではなくおそらくアリエッティにも出演している神木君が声をやってるから、アリエッティの宣伝のダシにサマーウォーズが使われて…いやいや無粋なことを考えるのはやめて素直に今回の放映を喜びましょう。日テレさんに大感謝です。

もう何度も言っていることですが、ジブリ作品、宮崎アニメだけが日本のアニメだと思ってほしくないんです。優れた作品がたくさんあることをもっと知ってほしい。アニメはオタクのためだけの狭いものじゃない、みんなが楽しめるエンターテイメントだってできることを知ってほしい。おこがましいことのようだけど、そうしないとアニメの業界自体狭くなっていっていずれ潰れてしまうのではないかと思っています。それに単純にもったいないでしょう、こんな夏らしくて楽しい映画があるのに、夏にみんなで観れないなんて!!

サマーウォーズは精巧なパズルのような作品ではありません。アラだってたくさんある。これ以上緻密な作品なんてアニメ実写問わず山ほどある。だけどこれだけ楽しくしよう、楽しませようっていう作品に出会ったことはありません。映画館であんなに観てる人が笑ってる映画初めて見たからね。

今日ばかりは忙しくなければ早く家に帰ってください。家族で食事をしながらでも観てください。一人暮らしの人もゆっくりと。泣いたり笑ったりしてください。

1年間サマーウォーズを応援してきましたが、おそらくこれがこのブログでは最後の応援エントリーになるでしょう。残念ながら私は会社の歓迎会があるのでリアルタイムで観ることはできませんが、それでもネットで繋がってるから。だから僕の代わりに皆さん「よろしくお願いしまーす!」

ちなみに神谷くん制作のサマーウォーズ放映までのカウントダウンクロックも。仕事とかじゃなくてあまりにもサマーウォーズが好きだから創ってしまったらしく。素敵です!

Apple Magic TrackpadはMacBookのやつとは結構違う気がするよ(主観だけど)

2010.07.31 Gadget

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早速届いた(というか届いた品が初期不良品だったためにわざわざApple Storeまで買いにいった)Magic Trackpadを私なりの目線で解剖していくことにいたしましょう。

仕様的にはMacBookのトラックパッドとほとんど変わらない…はずが意外と違う

見た目からしてMacBookのトラックパッドを切り取ってポンとおいたようなデザインのMagic Trackpad。当然機能や使用感もほとんど変わらないんですが、じっくり使ってみると意外に違う点があることに気がつきます。

そもそもでかい。Magic Trackpadの操作面はMacBookのトラックパッドの8割増。

でかいためマルチタッチがしやすい。また大きさよりMagic Trackpad特有のチューニングのせいかもしれませんが、指を小さく動かしたときの初速がやや遅い。これはゆっくり動かしたときの反応が悪いとも言えるし、ゆっくり大きく動かすことで細かい操作がしやすくなっているとも言えます。Apple的には「サイズが大きくなった分、手も大きく動かしてよ」ということなのでしょうか。MacBookでトラックパッドに慣れている人も、小さな動きに関しては多少の慣れが必要でしょう。特に「軌跡の速さ」を最速設定にしているとその差を顕著に感じます。少し扱いにくいと思ったら軌跡の速さを少し遅めにしてみると良さそうです。

逆に大きく動かしたときの動きはかなり機敏です。スクロールも完成スクロールに対応しているせいかすいすい。Magic Mouseのスクロールよりもスムーズに感じます。

MacBookのもの同様に全体がボタンになっているが、クリック感がMagic Trackpadの方が浅い。

MacBookのトラックパッドはトラックパッド自体が押しボタンになっていることが特徴でした。ただ比較的大きな「カツッ」という音がするので気になった人もいるかもしれません。Magic Trackpadのボタンクリック感はかなり浅く、ボタン音もMacBookのそれに比べれば小さい印象。個人的にはもっとボタンの押し込みが深い方が好みなんですが、その分押すのに力が要らないのは疲れなくていいです。またボタンクリックが可能な領域もほぼ面全域に拡大。ただ相変わらず上の方が押す力が必要なのは同じ。

ちなみに私は「タップでクリック」機能を封印する派ですが、試しにタップでクリック機能をONにして少し使ってみました。感度も非常によく、先ほど言及した初速が遅いせいで、ダブルクリック時などのカーソルのぶれも感じませんでした。「タップでクリック」派の人にはかなり使いやすくなっているんじゃないでしょうか。

また「タップでクリック」派の人にとって一番問題だったのが、「ドラッグ」操作だと思いますが、今回のトラックパッドドライバのアップグレードによって「3本指を使ったドラッグ」が可能になりました。これが意外とスムーズに操作できるので驚き。どうしても3本指を使う以上、フォーカスがわかりにくくなるという難点がありますが、ウィンドウの移動と言ったアバウトな操作に関してはかなり快適に操作可能です。

Apple Bluetooth Keyboardと同じ傾斜

デザインにこだわるAppleとしてはキーボードとのデザインを合わせたかったのでしょう、Magic Trackpadは手前に向かって傾斜がついています。世の中の多くのトラックパッドは水平な状態で使われているでしょうからなかなか珍しいケースです。

コツは「指を大きく動かす」

じゃ、このMagic Trackpad、買いなのか?という問いに関しては答えるのが難しい。私はMacBook ProでAppleの現在のトラックパッドに慣れに慣れきっているせいで、むしろマウスに違和感を感じるくらいのところまで来ているので、Magic Trackpadは大歓迎。ですが、あまりトラックパッドに慣れていない人はやはりマウスの方が使いいいでしょう。やはり慣れには勝てません。でも、よく「トラックパッドは制作に向かない」という声を聞きますが個人的にはあまり気にならないです。私はトラックパッドでデザインもしますし(PhotoshopもFireworksも使います)、Flash開発もしますし、ベジェ曲線だって不自由なく描けます。確かに筆で塗るようなレタッチ作業は不向きかもしれませんが、それをいえばマウスも得意とは言えない動きです。そんな場合はペンタブレットの出番でしょう。

また私のようにMacBookのトラックパッドに慣れすぎてしまった人にとっては、細かな変化が気になるのも事実です。特に指の動きとカーソルの動きの対応関係はややニュアンスが異なります。時間が経てば慣れるとは思いますがやや注意ですね。

でも時代は「タッチディスプレイ」なんじゃないの?

しかしこのMagic Trackpad、というかAppleのトラックパッドは分析すれば分析するほど、よく考えられて作られているなと感心します。2本指でスクロールなわけですが、親指をクリックに宛てがってるときはちゃんと発動しないように作られてるんですよね。何気なく使えてしまいますがMagic Trackpadの制度とOSの補助のおかげでこれだけの扱いやすさが確保されているわけでAppleの強みを感じます。

が、このMagic Trackpadを使えば使うほど自分の中にもやもやとしたものが生まれてくるのもまた事実。私が2年間このMagic Trackpadを待っている間にiPadが誕生してしまったのだ。iPadの心地よさに比べるとやはり別物なわけで…いやMacをiPadみたいにタッチディスプレイにすりゃいいのか、と言われるとまた話は違うんですが、まだまだPCの入力インターフェースにはブレイクスルーが存在するような気がしますね。

iPhone 4発表。

2010.06.08 Gadget

iPhone 4が発表されました。想像以上のアップデートが施された新iPhone。改修点が非常に多いためAppleが考える「よい携帯の条件」とは何か、そこに照らし合わせつつ、今回のアップデートを追います。

1.プロダクトとして優れたデザインであること

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プロダクトである以上、ものとしての美しさは追求されなければなりません。既に各方面に流出していたデザインのため、もはや目新しさもないかもしれませんが、詳細に見るとその作りの細かさに驚かされます。今回は前面だけでなく背面もがガラス仕様に。外装部分にまでガラスパーツを使うのはAppleでも初めての試み。iPhoneのアイコンでもあった周囲を囲うステンレスパーツは表面がつや消しになり側面を覆っています。また完全にステンレスパーツが周囲を囲わず、前後のガラス面が飛び出ているのも美しい。否定的意見も多かった3カ所の「黒い線」はアンテナの役目を果たしている模様(※これを書いていた当時かなり朦朧とした状態だったので適当に書きましたがここが非常に重要だったりします。詳しくはコメント欄を!)。ここら辺にデザインと機能を摺り合わせる苦心が見て取れます。数字に表れるデザインとしては薄さが3mm減少して9.3mmに、横幅は3.5mm減少して58.6 mmに。薄くソリッドなデザインは見た目だけでなく数字にも表れています。これまでのiPhoneは横幅が大きく、女性が持ちにくいと揶揄されるケースもありましたが、その改善にわずかながら貢献しているかもしれません。

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Apple - iPhone 4 - View photos and images of iPhone 4(ギャラリーページ)

カラーリングは今回も黒と白の2種類。白はiPhoneでは初めて全面も含めて白いカラーリング。やはり見慣れているせいなのか、形状が角張っているなのせいか、今回ばかりは黒の方が似合って見えるようにも思えましたが、engadgetなどのフォトレポートを見ると白いiPhone 4のほうが圧倒的にかわいい。黒はセクシー、白はキュート。私は白派ですね。

2.画面が美しいこと

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携帯にとってずっと眺めている画面は命です。ほぼ画面しかないiPhoneならなおのこと。iPhone 4はRetinaディスプレイ(Retinaはドイツ語で "網膜" の意味)と名付けられたディスプレイを採用。驚くべきことに旧iPhoneの4倍の画素数、3.5inch 960×640pxのIPS液晶が使われている。326ppiという印刷物並みの画素密度。小さい文字もくっきりはっきりと見え、さらにiPadにも採用されたIPS液晶なので視野角も広い。現地中継の映像を通してもわかる美しさ。常に見る、しかもiPadよりも「がんばって見る」必要がある携帯の液晶だからこそクリアであるべき、というのがAppleの考えかもしれない。

しかし高解像度ディスプレイといえば日本も負けていない。この富士通の携帯なんか960×480pxの高解像度。でも日本の携帯に決定的に抜け落ちているのはその性能がいかせていないということ。多くの携帯が昔ながらのビットマップフォントを採用し、アンチエイリアス能力もiPhoneには及ばない。画面に表示するアイコンも大昔に作った小さなものをそのまま流用しているから何を示したアイコンなのかさっぱりわからない…写真や映像を見るときこそ大活躍だがメールやネットをしている時間の方がよほど多い。余談ではあるが日本の携帯こそ美しい日本語が使えるようになってほしいと思っているんだけど…iPhoneの綺麗さにはまだまだ届きそうにない。

ところでiPadで絶賛活躍中の書籍アプリiBooksもiPhoneに登場。iBooks自体もメモが残せるポストイット機能や、しおり機能、PDFが読める機能(これは大きい、というか最初から対応するべきなくらい重要!)が追加されてパワーアップ。解像度が上がったiPhone 4なら書籍アプリの活躍の場も広がりそう。

ちなみに「画面解像度が大きくなっちゃったら今までのアプリとかどうなるの?ちっちゃく表示されちゃうの?」と不安になるところだが、Appleの説明曰く「今までのアプリはiPhone 4用に "綺麗に" 拡大するから気にしなくてOKです」とのこと。iPadは本当に単純に拡大しただけだったけど、iPhone 4では文字とかは綺麗にレンダリングし直されて拡大されるのかもしれませんね。


3.使いやすいこと、きびきびと思い通りに操作できること

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使っていていらいらしない、携帯だけに言えることではないけれど非力な携帯の場合は特に重要になる要素。iPadで使われたA4プロセッサと新しいOS、以前紹介したiOS 4(iPhone OS 4から改名)のおかげでこれまでのiPhone以上に使いやすさが向上している印象。レスポンスが速いだけでもイライラは圧倒的に解消されますから。更に実測してみないとわかりませんが、iPhoneの最大の弱点であるバッテリーの持ちもかなり改善された模様。

操作性という意味では加速度センサーだけでなくジャイロスコープが追加されたのも大きな変更点。Wiiスポーツ リゾートを遊んだ人ならわかると思いますが、付属のWiiモーションプラスを付けただけで、操作感が大きく変わったと思います。そのWiiモーションプラスに入っていたのがまさにそのジャイロスコープ。手をひねるような回転方向の動きにも対応することで、自然な動きをiPhoneが感じ取れるようになるわけです。このゲームのようなインタラクティブコンテンツに力を発揮してくれそうな改良は、ここのところ任天堂すらもライバル視するようになったAppleのゲーム戦略の一環、なのかもしれません。

4.美しく記録が残せること

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iPhone 3GSでだいぶ改善されたとはいえ、まだまだ非力だったカメラ機能もパワーアップ。500万画素、しかも今何かともてはやされている「暗いところにも強い」裏面照射型CMOSセンサー。更に暗いところでも撮影できるようにLEDフラッシュ(Adobeの…ではなくてね)を搭載。暗くてもいつも明るく振る舞ってくれるのが今回のiPhoneのよう。

そして静止画だけでなく動画もすごい。720pハイビジョン動画が撮影可能に。いやもうここまでくると日本の携帯並み、というかデジカメレベル。…しかし日本の携帯にもデジカメにもほとんどできないことがiPhoneではできたりするのです。それは高度な映像編集機能。

iMovie for iPhoneの登場です。Mac用のiMovieに近い操作感。ケンバーンズエフェクトのようなトランジションもiPodライブラリに入っている曲をBGMにすることもできる。「でもこの手のアプリってどうせ重いんでしょ…」うん私もそう思ってたんですけど、どうやらかなり動作が速い。現場を中継していた男の人が「俺のMacで編集するより速いかも」とまで言ってしまうほど。もちろん出来上がったファイルはYouTubeにアップすることも可。iPhone用Ustreamが出て生放送が変わるね、なんて言ってたけどもう編集まで変わっちゃうよ。ちなみにiMovie for iPhoneは$4.99ダウンロード可能になる、とのこと。

5.美しく伝えられること

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iPhoneが携帯電話である以上、コミュニケーションツールとしての機能は欠かせません。日本では既に常識レベルだったテレビ電話機能がiPhoneでも使えるようになります。正式名称はFaceTime。iPhoneのあの操作感でテレビ電話ができるわけですからさぞいい感じに…

ところがこのFaceTimeの利用にはそれなりの制限がつきます。まず使いたい人同士がiPhone 4を持っていなければならないこと。まこれはしょうがないでしょうし、いずれはiPadにカメラがついて…とかも考えられそうです。一番問題なのはWi-Fi接続のときにしかこの機能が使えないこと。つまりは屋外ではほぼ使用できないわけで。しかしいつものAppleお得意の「できるけど今は別に必要なくない?」的な逃げではなくどうやら「通信会社(AT&T)がOKを出さない」せいでらしい。奇しくも(いや必然か)AT&Tがパケット通信無制限定額をストップすると発表したばかり。iPhoneの最後の敵はGoogleでもAdobeでもMicrosoftでもなく、通信会社だ。

しかし携帯テレビ電話なんて全く存在しなかったアメリカならさておき、10年前から既にDoCoMoがテレビ電話を実現している日本でできないわけがない。私はSoftbankの孫さんに言ってほしい。「FOMA程度の画質になるかもしれませんが、Softbankは世界に先駆けてFaceTimeの3G利用を許可します」と。これこそアメリカより進んだガラパゴス日本の力を見せつけるチャンスだと思うんですが。孫さん、今こそ「やりましょう」の使い時じゃないですか?


iPhone 4はあっという間に手に入る

日本でのiPhone 4の発売は6月24日。予約は6月15日から。日本での価格はまだ不明ながら、アメリカでは16GBモデルが$199、32GBモデルが$299という「デジカメかよ!」と突っ込みたくなるような衝撃価格。そして3G電波でテレビ電話が使えないのはiPhone自体の責任ではない、と考えればiPhone 4の失点はきわめて少なく、iPhone 4は「買わない理由はない、はっきり言って買うべき」。iPhone 3Gを我慢しながら2年使ってきた人はの買い替えはまず間違いないでしょう。


こんなにすごいiPhoneに対してiPadの立場は…?

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想像していたとはいえ、それでも非常に高いiPhone 4のスペックを前にiPadは霞んでしまうかもしれない。iPadとiPhoneの大きな違いはその画面の大きさだろうが、こと解像度に関して言えばiPhone 4のRetina ディスプレイはiPadの約78%分の解像度であり、実働部分でiPadのアドバンテージはほとんどないと言っていい。であればiPadの存在意義は何なのか。

大きさである。デジタルな世界に埋没するあまり人がいつの間にか忘れてしまうこと、それは自分の大きさだ。もし手元にiPhoneがあれば、両手をiPhoneの上に乗っけてみてほしい。おそらく、というかほぼ間違いなく、両手は乗りきらない。片手ですら収まらないだろう。ではiPadではどうか。すっぽりと両手が収まる。一回り大きいくらいだ。かたや片手も収まらないデバイス、かたや両手がすっぽりと収まるデバイス。操作できる範囲、細かさ、大きさが違うのは明確だ。タッチインターフェースを用いた操作に関してはiPadは圧倒的な自由度を持っている。

初代iPhoneが生まれたのは3年前。3年かかってiPhoneはここまで成長した。一方iPadは生まれて2ヶ月ほどのひよっこ。中二病的に言えば「まだ覚醒していない」。まだiPadのソフトを作る人もソフトを使う人もまだそのインターフェース、広大なタッチパネルを理解するに至っていない。Appleの人すらまだ完全に理解していないかもしれない。

iPadの成長を共に見守りつつ、今はiPhone 4の完成を喜ぶときだ。3年でここまで成長できる。iPhone 4はそれを教えてくれる。

映画「告白」 - 人は自分にすら嘘をつき、人は片面しか見ることができず、人は平気で正義を下す。

2010.06.07 Movie

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映画『告白』公式サイト

原作小説未読、予備情報ほぼ0のまま鑑賞。

とある中学校の教室から物語は始まる。ホームルーム中だというのに教師に構わず席を立ち、大声で喋り、ものを投げ、携帯を使い、大騒ぎをする生徒たち。学級崩壊。使い古されすぎてあまりにもチープになってしまった言葉が頭を過る。猿じゃあるまいし。異常だ、このクラスは。しかし担任の女性教師である森口はそれを止めるでもない。教師なのに。教師なのか。教師って。そして彼女はただ淡々と「告白」を始める。自分があと1ヶ月で教職を離れること。自分には娘がいたこと。娘は週に一度学校で自分の仕事の終わりを待っていたこと。その娘がある日プールの中で死体として発見されたこと。娘が死んだのは事故ではなく誰かに殺されたこと。そして、娘を殺した犯人はこのクラスの中にいること。

その後も生徒やその親といった関係者からの告白が続き、各々の視点からこの事件の全貌が浮かび上がっていく。

この映画はそれぞれの告白を通して「視差」を描いている。被害者の親、加害者、加害者の親、加害者の同級生。それぞれの視点によって異なる「事実」。ロールシャッハ・テストの結果は性格や心情によって大きく異なるだろうが、この告白の場合問題なのは各自が自分の内にも、外にも嘘をついていることで事実は更に歪んでいく。「真実」はたった一つしかないのに。いや、本当にたった一つしかないのだろうか。

この映画の映像はとても美しい。さすが中島哲也監督だけあって、まるでCMのような美しいシーンが連続する。中学生も、教室も、グラウンドも、私たちが知っているものなのにまるで。嘘みたいな世界。私たちがよく知る世界にも、見方を変えるだけでこんなに美しい世界がある…我々は常日頃物事の片面しか見ておらず、知っているようで知らない世界がこの世界に存在すること暗示しているかのようだ。

今作品の登場人物は皆異常である。少なくともそのように見える。自らの苦境から逃れるために人を殺す加害者。加害者を悪と見なし徹底的にいじめる生徒たち。加害者の親は我が子の正しさを確信し、被害者の親は心に復讐の火を灯す。とてもじゃないがまともではない。普通ではない。しかし普通とはなんだ。普通ではないと言う以上は、普通が、正しい世界がどこかに存在するということだろう。では正しい世界は誰が決めるのか。誰も決められない。各々の告白の中では誰もが自分の正しさを主張する。自らが正義であると。もし全てが見通せる完全に中立な存在があったとしたら(神様のような)、彼らの正義を認めることはできるのだろうか。おそらくできない。お互いの主張は中和され、正義も悪もなくなってしまう。人は全てが見えないからこそ、正義を振るうことができる。

例えばブログが炎上したとき。捕まえることも裁くこともできない人間が義憤にかられてブログ主を攻撃する。そのブログを攻撃し、炎上させた "彼ら" はことのすべてを見ていたのだろうか。全てを知った上で攻撃しているのだろうか。会ったことも見たこともない人間に躊躇なく正義の鉄槌を下せてしまうのは、「知らないから」じゃないのか。むしろ知れば知るほど判断が鈍っていく。アンパンマンがバイキンマンの気持ちを知ってもなお殴れるとは思えない。それでも正義を為そうとするならば…自分の向こう側に広がる世界に対して、見て見ぬフリをするしかない。他人に、自分に嘘をついてでも。

被害者の母である森口は一度がっくりと膝をつき、気づいてしまう。己がかざそうとしてる正義の脆さ、無意味さに。それは彼女が正常な人間であるという証であり、しかしそれでもなお目をつぶり己が正義を貫こうとする彼女もまた正常である。

   なーんてね

Yahoo!JAPANのアクセスを支えるのはクリックしたくなる13文字の言葉。「ヤフー・トピックスの作り方」

2010.05.06 Book

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2年前くらいになるか、@takesiに「FICCに入りたいっていう人がいたら何を基準にするか?」と聞かれて私は「Googleのすごさじゃなくて、Yahoo!のすごさが答えられる人がいい」と答えた記憶がある。実は同じ大学だった阿部君に「以前にフクオカさんがYahoo!のことを話してもらって」と言われたこともあるので私は同じネタを延々6、7年は使い回していることになるらしい。

いや何も私はGoogleよりYahoo!JAPANがすごいんだと言っているわけじゃないんです。Googleの検索を使わない日はない、ロケーションの確認は必ずGoogleマップ、Gmailが自分の標準メールアカウント…Googleがなければ現在の生活はないし、そのイノベーションは留まるところを知らない。Googleのすごさは「機械力」と言えましょう。

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では私が思うYahoo!JAPANのすごさは何か?一言で表すなら「人間力」。そしてその人間力が最も活かされ、且つYahoo!JAPANの大きなアクセス源である、13文字×8行のニュース領域「ヤフー・トピックス」。ということで前置きが長くなりましたが、このヤフー・トピックスの編集者で元読売新聞記者でもあった奥村倫弘氏による「ヤフー・トピックスの作り方」を読了。どんなにGoogleニュースが精度も情報量も凄くても、ヤフー・トピックスには敵わない。13文字×8行の洗練されたタイトルの魅力、ネタの即時性と安心感、ヤフー・トピックスの「クリックしたくなる度」はとても高い。最近ではmixiニュースのような他のサイトにもこのトピックスの要素が散見されるが、その元祖とも言うべきヤフー・トピックスが作成される舞台裏、13文字でまとめるコツ、そしてWeb時代のニュースのあり方を奥村氏の視点からまとめた一冊になっている。先に言っておきますが、決して「ヤフトピに紹介される方法」や「ヤフトピみたいなタイトルが書けるようになる方法」が書かれているわけではなく、How to本というより純粋な読み物になっていると思ったほうがいいでしょう。しかしYahoo!Japanが培ってきた「人間力」を垣間みるにはぴったりな一冊。

確かにWebの世界は技術が大きく関係している世界ですから、Web畑にどっぷりと浸かっている人ほどテクノロジーを重視する傾向が強い。確かにロボットはすごい、でも僕らはロボットじゃないんです。SEOも大切ですが、人の目を惹くタイトルもまたWebサイトにとって重要なのです。だってたくさんのリンクの中からどれをクリックするかは僕らが決めることなんですから。Twitterだって同じ。たくさんのつぶやきの中で目にとまるのはその文章が、読む人の目に留まったからです。Googleのようなサーバーがなくても、美しいFlashがなくても、高度なマークアップがなくても、人が考え紡ぎだす言葉には人を惹き付ける力が十分にある。これが人間の力です。

今アメリカではGoogleとFacebookの戦いが始まっています。これもまさに「機械力」VS「人間力」の戦いと言えるでしょう。日本でのYahoo!の検索シェアが未だにGoogleに勝っているのは、Yahoo!BBの他にもトピックスを中心としたコンテンツの影響が大きいと思います。

そして最後に最も大切なのはその人間力を人間のために、つまりユーザーの為に使わなければならないということです。本書にもまとめられている通り、いわゆる「釣り記事」のようにアクセス数だけを稼ぐために使ってはいけない。記事の質は低下し、ユーザーの時間を無駄に割くばかりか、ユーザーからの信頼すらも失いかねない行為です。数字が大切なのもわかります、が一番大切なのは一人一人のユーザーの満足。やっぱりうちら、人間ですから。

結論:「iPhone OS 4」は賢い。いい意味でも、ズルい意味でも。

2010.04.09 Gadget

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Apple - QuickTime - April 2010 Apple Special Event

日本時間4月9日、午前2時より始まったiPhone OS 4発表会にて、iPhone OS 4の主な機能が発表された。iPhone OS 4のリリース時期について先に行っておくと、今年の後半(おそらく夏、時期iPhone発売と同時か?)。もちろんiPadにも対応していてiPad版は秋のリリース予定になる。例によって開発者用SDKは本日から配布がスタートしている。では眠い目をこすりながら今回発表された機能をフォローしていく。

追加機能はすべてで100以上

今回の発表では100以上の追加機能のうち7つに的を絞って説明が行われた。じゃあ残りの90近い機能は何なのか?すべてに言及することはなかったが、engadgetの2枚の画像からその内のいくつかを伺い知ることができる。

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カレンダー情報へのアクセス、アプリ中からのSMS利用、Quick Look、Bluetoothキーボード、5倍までのデジタルズーム…などが見て取れる。細かいながらもどれも堅実なアップデート。更にiPhoneのアプリが使いやすくなることは間違いない。ではここから今回の主役「7つの主な新機能」について触れていくことにする。

1. マルチタスク

iPhoneについて最もブーイングが多い点、それは同時にアプリを起動できないこと。AndroidやPalmのwebOSはとっくに対応しているのにAppleがそれに触れなかった理由…それはバッテリーの持ち時間にあるという(もちろんAppleの主張)。で、それを解決する方法を思いついたんでこの度OS4ではマルチタスクに対応しましょう、という話。その方法は、アプリの全部は動かせないけど、よく使いそうな機能はバックグラウンドで使えるようにする、というもの。

まずBGMが流し続けられる。これでネットラジオを聞きながらネットサーフィンができるように。Voice Over IP。これでSkypeを待ち受けができる、本物の電話のように使うことができるようになる。GPSの常時起動。音楽を聴きながらでも目的地にたどり着けそう、Naviタイムみたいなものもできるでしょうね。また、処理の終了通知のようなものも。例えば何かを保存や送信処理している間はアプリをじっと見つめていなければなりませんでしたが、その終了のタイミングもちゃんと教えてくれるようになるみたい。

そして最後、もっと早くアプリを切り替えたい!という要望に応えるFast app switching。Homeボタン二回押しで、画面がぐっとせり上がり、現在使用中のアプリリストが出現。MacOS Xで言うところのCommandキー+tabキーのような印象ですね。もう地図を見るだけのためにアプリの終了・起動を繰り返さなくてもいいんですよ奥さん!

2. ホーム画面のFolder機能

正直言って今までホーム画面の整理は面倒くさくてしょうがなかった。アプリ入れたら整頓せずにそのまんま〜みたいな。でもFolder機能がその苦労がだいぶ軽減されそう。自分でフォルダーを作ることができて、その中に好きなようにアプリを入れて整理整頓ができる。もちろんフォルダーの名前も自分で決められる。この機能のおかげでインストールしておけるアプリの数も180から2160に大幅アップ!…まそんなに入れる人はいないと思うけどねw このフォルダーはホーム画面下部の固定リスト部分にも置くことができるので、かなり便利になりそう。

3. メールがかなり便利に

携帯といえばメール、ですがiPhoneのメーラーはメールアカウントを追加すればするほど、行ったり来たりが面倒に…だったらメールボックスを一個にしちゃえ!ということでUnified inboxなるものができました。かんたんに言うとごちゃ混ぜ受信箱。MacOS XのMailでいうところの「受信」boxですね。他にもメールボックスを素早く切り替える機能やメッセージをスレッド表示できる機能(?)が追加されているらしいけど詳細の説明はなかったような。あと添付ファイルをインストールされたアプリで開けるようにも。これ、けっこう重要ですね。

さてここからは新機能の毛色がちょっと変わります。これまではユーザーの利便性のための新機能、そしてここからは主にAppleが競合他社と戦うための新機能です。

4. iBooks

もはや説明不要、iPadのiBooksがiPhoneにもそのまま載っかる。もちろん購入も可能。「くまのプーさん」が1冊無料でついてくるところまで同じ。…たぶんまだ日本じゃサービス始まらないんでしょうけどね。残念すぎるのでどうか出版社の方にもご尽力いただきたいところであります。

5. 会社利用のための機能強化

自分用と会社用の携帯を別に持っている人も結構いると思います。で、会社用携帯となるとセキュリティが問題になったりする。もちろん各社既に会社向け携帯はリリースされているわけですが、それを追う形でiPhoneもこの部分の機能強化をしてきました。データのプロテクトやiPhone自体の管理が一括で行えるようになる模様。あんまり普通の人には関係なさそうな項目ですが、最近ユニクロでiPhoneが採用されたりしてますからね。会社利用というのはAppleもできれば押さえておきたい市場です。

6. ソーシャルゲームネットワーク、その名もGame Center

これは多くの人にとって予想外だったんじゃないでしょうか。このサービスはXBOX360やPS3を遊んでいる人にはなじみがあるかもしれません。それぞれXBOX Live、PlayStation Networkというサービスを運営しています。これは同じゲームを遊んでいる人同士をつなげたり、スコアを競ったり、一緒に遊べるようにしたり、はたまた自分の実績(○○のボスを倒した!等)を自慢したりできるサービスです。これとほぼ同じものをiPhoneでもやる、というわけです。

機能としては友達の招待、ネットワークを介した対戦、世界ランキング、実績の公開など。Nintendo DSやPSPに対抗して、ゲームアプリをもうプッシュしているAppleですが、ネットワークと繋がっていること前提のiPhoneにはまさにぴったりのサービスになりそう。これはかなり爆発しそうな気配!iPhone OSが本当に次世代ゲームプラットフォームになる…というのもあながち嘘じゃなくなってきたかも。

7. iPhoneアプリ向け広告プラットフォーム「iAd」

ふーっ…このiAdがマルチタスクに並ぶ "本日のハイライト" であります。今日の発表の中では(私にとっては)最も強烈です。iPhoneアプリ開発者にとってあらたな希望であり、Appleにとって競合他社と戦うための新たな武器であり、そして会場でのウケが非常に "悪かった" らしい部分でもあり(@hitoshiさんのつぶやきはまったくもって正しいです)、様々な論争を巻き起こしそうな部分、でもあります。

簡単に言うと、アプリ内に簡単に広告を貼付けられるようにする、開発者向け機能です。今までは無料のソフトを作ってしまうと、収益を確保することが難しかった。なにせ "無料" ですから。そこでAppleが広告を提供することにした。そして広告によって得られた収益の60%を開発者にお支払いしますよ、というサービスがこのiAdであります。課金以外の収益の可能性が広がることはもちろん開発者にとって大歓迎すべきことです。さて、AppleがプッシュしていたiAdの優れた点、それは "インタラクティブ" 且つ "エモーショナル" な広告である。ということです。

デモを見てみましょう。ニュースアプリの下の方に細長く表示されたトイストーリー3のバナー、これがiAd。ただのバナーのように見えますが、クリックすると全画面に拡大。アプリの中でアプリが動いているような状態に。 "インタラクティブ" 且つ "エモーショナル" というだけあって、操作も非常にリッチな感じ。動画まで再生できる。デモではピクサーを始めナイキやターゲットの「リッチな広告」を見ることができました。

…ここまで読んで「あれ?」と思った人、そうです同じような体験を僕らはこれまでしょっちゅうしてきたはずです。そう、僕らはPCのWebブラウザで、Flashで作られた同様にリッチな広告を見てきたんです。

AppleはFlashを支えているのは「広告業界」だと考えた。確かにフルFlashサイトは新製品の広告サイトであることが多い。そしてご存知の通りAppleはFlashを徹底的に排除したがっている。しかもiAdはすべてHTML5で作られているとのこと。iAdに人気が集まれば、広告業界のFlashへの関心も薄まって…まさに政治ですね。さらにAppleのもう一人のライバルGoogleはモバイル広告会社AdMobを買収しようとしている…!Googleへも忘れず先制パンチです。

逆にiAdをクライアントサイドから見れば、Appleなら十分信用がおけるし、iPhoneへの広告出稿が簡単に行えるわけですから、飛びつく企業は間違いなくいるでしょう。たとえiAdという柵に囲われた広告出稿になろうとも。アプリ開発者はAppleを頼ったナショナルクライアントによる広告を自由に貼れるわけですから気分もいいでしょうね。確かに、ユーザーを始め多くの人にとっては面白みもないiAdでしょうが、広告代理店系モバイル広告を丸呑みするようなAppleの見事な戦略だと思います。

総括:Appleは賢い。iPhoneが飲み込む世界は想像以上に広かった。

マルチタスクを始めとしたユーザー向け新機能もかなり充実していて、メジャーアップデートに恥じない内容。さらにはAmazonやGoogle、Adobe、そして任天堂やソニーとも戦う武器を用意した、戦略性の高い発表でした。「携帯電話の新しいOSの発表」を大きく逸脱した内容です。この内容を「iPhone」というキャッチーな薄皮で包んで、はいと発表するAppleはもうずる賢いとしか言いようがない。

個人的には待望のマルチタスク以上にiAdがショックでした。今広告系フルFlashサイトは減少傾向にあります。「体面よりも結果の方が重要な時代」。しかしiAdはそれに逆らってリッチコンテンツをモバイル向けに提供しようとしている。Appleは「PCの歴史をモバイルは繰り返す」と考えている、というか「iPhoneが新たなWeb広告のニーズを作り出せる」と考えている。そして「iPhoneは最高のeブックリーダーで、最高のゲーム機だ」とも考えている。もちろんiPhoneが最高の携帯電話だと思っているのは言うまでもない。

ああ、なんだか頭がクラクラしてきたのはきっと寝不足のせいじゃない。Appleが、iPhone OSが飲み込み始めている世界は自分の想像を超えた広さだったからだ。

(11:00追記) すっかり書くの忘れてましたが、iPhone OS 4をインストールできるのは現状ではiPhone 3GSとiPod touch(3rd Gen.)のみ。アバウトに言うとこの1年以内に発売されたiPhone、iPod touchのみ対応…ということはつまり私のiPhone 3Gでは使えません!>< …噂の新iPhoneを待ちましょう。
(11:40追記)ごめんなさい、iPhone OS 4の機能をフルに使えるのはiPhone 3GSとiPod touch(3rd Gen.)のみ、それ以前のiPhone 3G/iPod touch(2nd Gen.)はマルチタスクなど一部の機能がが使えないだけでOSのインストールは可能とのこと。コメントでご指摘いただいたundoさんありがとうございました!何にせよ私は次のiPhoneに買い替えます!

iPadが「カーソル至上主義」をぶち壊す - Appleが僕らに突きつける新たな価値観

2010.01.28 Gadget

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Apple - iPad - The best way to experience the web, email, & photos

さて、iPadが発表されました。もう体がくたくたですが、オーバービューから順に話を進めましょう。

大きくなれば使いやすさも変わる

iPad、これは何なのかと言えば、言うなれば大きくてパワフルかつ繊細なiPhoneと言いましょうか。iPhoneOSの機能を軸にしつつ(もちろん従来のiPhoneアプリも使える)、Safari、カレンダー、アドレス帳、iTunes Store、マップといったメインの機能はすべてiPad用にアップグレードされている。何はなくともこのビデオがよくできているのでぜひ観てほしい。話はそれからね。

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iPadが「大きくなったiPhone」に留まらない理由はソフトウェアの違いだ。大きい画面の分だけ繊細な操作ができる、だから今までiPhoneではおおざっぱにしかできなかったこと、それはメールだったりiWorks(Microsoft Officeみたいなものだね)を使った書類制作、今まで以上に細かく操作できることがiPadの強み。大きくなれば自然と使い方も変わる。それに最適化したアプリがiPadの最も重要な部分だ。

iPadにはWiFiだけで通信するモデルとWiFi+3G電波で通信するモデルがある。出先でも通信も万全だ。

またAppleが提供するコンテンツストアとの連携が更に強まった。iPad用に最適化されたiTunes Store、Movie Store、そして新たに加わったのが電子書籍を売る "iBooks"。コンテンツをダイレクトにダウンロードし、楽しむ。もちろんゲーム等のアプリケーションも。Appleは個人の楽しみを薄い1枚の板におさめた。

「…でもお高いんでしょう?」と言いたいところだがその心配はいらない。Wi-Fiオンリーバージョンで16GB/32GB/64GBがそれぞれ$499/$599/$699、Wi-Fi+3Gバージョンが$629/$729/$829。つまり$499で手に入る。個人的にはけっこう安いなと思う。

iPadは「アバウト」だ - Appleは僕らに今までのPCとは違う価値基準を植え付けようとしている

さて、ネット上ではさっそくiPadの話題で持ち切りだが、「自分の予想していたのと違った。中途半端。至極残念」という声が多い。"iBad" なんて造語が早速生まれたくらいだ。私も極正直に言わせてもらうと、iPadに関してはかなり戸惑った。いや、確かに残念だ。iPadの操作に関して、小さく軽いiPhoneで十分対処できるケースもあるし、何しろMacBookのようにMacOS Xの "強力な" アプリが使えるわけでもない。確かに本気で写真をいじったり、制作作業をするにはiPadは心もとないように感じる。そりゃま「お前なんなんだよ、なんでここにいるの!?」と言いたくもなる。

ではそんなiPadが私たちに提供するものとは何か?それは普段のユーザーにとっての必要充分なPCの操作だ。私たちが普段PCを使ってやっていること、それはインターネットであり、メールであり、YouTubeを見ることであり、メールに添付されたエクセルファイルを開いてチェックすることであり、スケジュールを確認することだったりする。あとは自分の子どもの写真をしげしげと眺める、飲み会の場所を調べる…いやぁこんあもんなんだよ、結局。仕事や効率は別としても普段PCでやっていることの9割はiPadで事足りる。

しかしそれにしてもみんなiPadに不気味に、というか不安を感じている。では不安の正体は何か。それはiPadが、AppleやMicrosoftが作り上げてきたこれまでのPCの価値観をぶち壊そうとしているからだ。画面の中にカーソルがあり、それをマウスとキーボードで操作して使う、ピクセル単位の精密さを持った、無限の拡張性と自由度を持った機械。PC。「カーソル至上主義」とも言えるこのスタイルが、万能で究極だという僕らの意識こそがiPadを拒絶している。我々のPCに比べ、iPadはあまりに非力で入力方法もアバウトで、おもちゃのような代物だ。こんな奴にPCのようなまねができるはずがない、できたとしてもそれは中途半端で気持ちが悪いものだ、そう思ってしまう。

ところがアバウトで誰も困らないのだ。携帯で書こうがPCで書こうが送られるメールは一緒。iPadとは我々が行ってきた9割のPC操作を行うためのソフトウェア群をアバウトに使えるよう再設計し、アバウトなインターフェースをもつ板状の筐体に詰め込んだもの。これがiPadの真の正体だ。

パソコンを使わない大学生たち

確かにまだiPadは独り立ちしたPCではなく、PCの付属物だ(iTunesとシンクしなきゃ使えないし)。でもiPadだけで十分な世界は現に存在する。

今日Twitterで偶然見つけた、ある大阪の大学の先生が書いた「パソコンを使え!」というブログ記事があるのでぜひこれを読んでほしい。これを読んでいる人たちは、この話の中に出てくる大学生が本当にいることを信じられるだろうか。まず彼らはパソコンを使わない、ネットもメールも全部携帯で済ます、キーボード打つの苦手、デジカメの写真はパソコンに転送しないでいらない写真をちまちま消し続ける(デジカメがアルバム代わり)、音楽を聴くときはYouTubeで "見る" …。いやこれけっこうよく聞く話で、現実にたくさんいる人たちなんですよ。別に貧乏だからPCを買わないんじゃなくて、彼らはPCがなくても普通に生きていけるだけ。

iPadはその流れを加速させるかもしれない。iPadはこれまでのPC中心の価値観を(携帯側からではなく)パソコンメーカーがぶち壊すとんでもないアイテムだと僕は思う。今はiPadはPCがなければ動かないけど、いつかクラウド化が進み、手持ちのデータがすべてサーバーにアップされるようになれば、PCを介さずiPad単独でも使えるようになる日だって考えられるだろう。いや寧ろ私はAppleがそれをにらんでいるとしか思えないんだけど。

世界は新たな価値観に気がつき始めた

iPadが商業的に成功するかは私にはわからない。WiFiオンリーで16GBが$499というのは戦略的な価格だが、まだ日本で発売される気配はない。iPhoneでもMacBookでもない "中途半端な色物" として見向きもされないかもしれない。ただ、iPadは従来の価値観に真っ向勝負を挑んだ、無謀なチャレンジャーであることは確かだ。そしてデジタル産業の世界の中を長い目で見てもこれはターニングポイントを担うプロダクトになるだろう。ネットワークやデータにアクセスする方法は何もPCだけじゃない、この新しい価値観はもう既に世界に浸透し始めている。そしてiPadを見て人々は思うのだ。「これくらい気楽なのがいい」。

iPhoneは偉大だ。ケータイかくあるべし、という不文律を世界中で塗り替えてしまった。そしてiPadはPCかくあるべし、の不文律にゆっくりと手をかけようとしている。

こどものにとってのじぶんだけのせかい、それが「かいじゅうたちのいるところ」。悲しさの向こうにハッピーエンドは待っている。

2010.01.19 Movie

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かいじゅうたちのいるところ - Where the Wild Things Are

誰もがこころのなかに持っていた「じぶんだけのせかい」

子どもを取り巻く環境は我々の想像以上に過酷なものだ。もちろん僕らも体験してきたはずなのに、大きくなるとすぐに忘れてしまうから困ったものだよ。友達や、学校、家族のこと、子どもが恐れや不安を抱えてしまう機会は多い。大人なら "他愛のないこと" として処理される事柄も、非力な子どもたちにとっては大きな障害になる。特に家族の問題となると、距離が近くても解決が難しいから(私にそのような問題が起こらなかったことはとても幸せなことだと思う)。そんなとき、子どもなら誰もが心の中に「じぶんだけのせかい」を作って逃げ込むんだ。それは「こころの砦」とも言える。これを読んでいるあなたももれなく持っていただろう。自分が望むワンダーランドを夢想して、こころの傷を癒すんだ。そうだな、それを "ネバーランド" と呼んだ人もいるかもしれないね。

そんな「じぶんだけのせかい」を大人たちは他愛もないおままごとだと言うだろう。でもそれは違う。子どもたちにとってそこはどれほど尊く、大切でかけがえのないものか!! それを奪うような大人がいたら私は許さない。「かいじゅうたちのいるところ」はある一人の男の子の「じぶんだけのせかい」を描いたかいじゅう映画なのだ。

(先に言っておきます。この先の文章はネタばれを含んでいます。それも厭わないのであれば続きをどうぞ。それか映画を観てきちゃうかね!!)

すごいぞ!! おおきなかいじゅうとふしぎなしま!!

主人公の男の子マックスは世間的に見れば「寂しい男の子」だ。お父さんとお母さんは以前に別れてしまった。お姉ちゃんは友達と遊ぶのに夢中でかまってくれないし、お母さんは仕事が忙しい。しかも家に"彼氏"を連れてくる。…この時点で気持ちがつぶれそうになるよ。案の定マックスは大騒ぎしてお母さんを困らせたあげく、家を飛び出す。「こんなことになったのは、ぼくのせいじゃないのに!!」…彼はボートに乗り、大海原の遥か彼方を目指す。そして行き着いた不思議な島に、かいじゅうたちはいた。

マックスくんは子どもだ。子どもだから手加減がわからない。冒頭の姉とその友達に雪合戦で喧嘩を売ったあげく(理由はもちろん寂しいからだ)、始めはキャッキャ笑いながら雪を投げていたくせに、結果こてんぱんにやられ、あげくテンションがた落ちになり泣き出してしまう。あぁ、あったこういうこと。まるで自分を見ているようだった。楽しく遊んでたのに、あることをきっかけにテンション下がって嫌な空気になるあれ。はー、自分と他人の関係性なんてまるでわかってない、だから自分が望んだのとは見当違いな方向に行ってしまう。子どもは基本かんしゃく持ちで、暴力的。マックスも当然そんな男の子だ。

そんなマックスが嫌な世界から逃げ出し、飛び込んだかいじゅうたちが住む島。この情景がまた美しい!少年の横顔、かいじゅうの横顔、絶壁、海、逆光…という構図が2度ほど登場するのだけど、これがはっとするほどきれい。もちろんかいじゅうたちもそれはそれはとてつもない。大きくて、木を粉砕しちゃうくらい力持ちで、意外と俊敏でピョーンととんでもなくジャーンプ!したりする。アクション映画かとおもうくらいアクションしてくれるかいじゅうに胸躍りっぱなしなのだ!! そのくせ表情は人間並みに豊かだ。表情だけで成立しているお芝居も多く、次第に人間と同じように感じられていくのが自分でも不思議な感覚。

ゆめのようでゆめじゃないせかい

さて「じぶんだけのせかい」に潜り込んだマックスは王様として振る舞い始める。自分の望む、自分の居たい世界に作り替えるのだ!! …だが結果的に彼の計画は破綻してしまう。かいじゅうとマックス、みんなで楽しく暮らそうと思ったのに、ちょっとした勘違いや、先を考えない行動がくだらない争いを生み、彼の考えた王国は滅ぶ。子どものころの友達とのけんか別れなんてたいていは他愛もない諍いから始まるように。

かいじゅうの一人であるキャロルもまた、マックスと同じようにみんなが楽しく暮らせる世界を望んだ。キャロルはマックスの離ればなれになった父親の写し込んだものだ。同じように「じぶんだけのせかい」の多くはマックスが生きる現実世界の模写になっている。キャロルとの仲がうまくいかなくなったかいじゅう、KWはもちろんお母さんを置き換えたものだし、KWがもてはやしている2匹の鳥(マックスとキャロルは鳥の言葉を理解できない)は、母親が打ち込む仕事やその同僚といったところだろう。この映画を見ている僕らはマックスの視点とかいじゅうへの置き換えを通じて、彼の家に起こった出来事を追想することになる。マックスやキャロル、KWの努力も虚しく彼らの距離は離れていくばかり。でも王様ではない、子どものマックスにはどうすることもできない辛さ。大人は勝手に納得しながら、子どもには理解できない不条理を目の当たりにして、ただただ胸が苦しくなる。外界に対する子どもの感じ方をもろに表現したこの映画は想像以上にヘビーだ。

涙を流した後にはそこに虹ができるように

…しかしおかしな話だ。「じぶんだけのせかい」を "想像している" のだから、何も辛いことのない世界を想像することだってできるはずだ。なのにマックスの世界は現実と照らし合わせたかのような破滅的な結末へと向かっていく。何故想像の世界なのに自分の気持ちいい世界を目指さなかったのか…?そう、「じぶんだけのせかい」は単なる逃げ場じゃない。目指すべきは外の世界であり、そのために傷ついたこころを癒す波止場のようなものなのだ。マックスの目的は外の世界で強く生きることだ。内なる世界でのうのうと暮らすことではない。だから王国が崩壊していく様は、彼が他人と向き合い、考え、納得し、こころの傷を癒した証拠だ。そうだ彼は子どもだ、両親の離婚なんか止められるはずがない。過ぎし日を取り戻すことはできないが、父との別れをこころの中で消化することはできる。

苦しい現実がそこにあっても、父への愛を確認し、母からの愛情を感じることができる。マックスは少しだけ大人になった。だからこの映画はきっとハッピーエンドじゃないかな。



ストーリーと映像の話をつらつらと書きましたが、サントラ(iTunesAmazon)も素敵です。こどもがっしょうだん!!

本編では流れませんが、トレイラーに使われているArcade Fireの"Wake Up"(iTunes)もすてきです。

【決定】ABMブックマークオブザイヤー2009に輝いたのはこの2サイトです!!

2010.01.05 Web

そういえばあけましておめでとうございます!! 今年も宜しくお願いいたします。

既に年が明けた時点で決定していましたが改めてアナウンスさせていただきます。ABMブックマークオブザイヤー2009結果発表です(全24サイト解説はこちら)。投票数は4年の中でも最高、またTwitterでつぶやいていただいた方も多く、過去最大の投票会になりました。後でまたぶっちゃけますが、2部門共に本当に接戦でした。どちらも2位との差、1票!その接戦を勝ち抜いた2つのサイトを改めてご紹介します。

プロモーション部門グランプリ「Cam with me」

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ハンディカムで記録する娘の成長…もしも娘が生まれたら、そんな状況を疑似体験できるソニー・ハンディカムのスペシャルコンテンツ「Cam with me」が見事プロモーション部門のグランプリに輝きました。

プロモーション部門の中でもCam with meは特に広告的、CM的と言えるサイトです。あるストーリーを一方的に送り共感してもらうことで、商品に対して興味を持ってもらう…ソーシャルウェブ時代からすればある種前時代的とも言えるかもしれない。しかしWebの持つ「インタラクティブ」な力がそれを少し変わったものにしてくれたのではないでしょうか。このコンテンツでは「録画」をしなければ意味がありません。録画という行為を自ら能動的に起こさなければ、エンディングに待つ「映像のフラッシュバックという感動」には辿り着けないのです。このコンテンツの伝えるメッセージはそこです。子どもの成長を見守ることを経て、「子どもの成長を振り返る未来の自分」を疑似体験するコンテンツ、それがCam with meなのです。振り返るには振り返りたい時の「記録」が必要です。だから親は常に録画し続けなけらばならない。そしてそこにはいつもソニーのハンディカムがある、と。

ブログやTwitterで当時私が見たのは、このコンテンツを通して親に変身した人たちの姿でした。子どもも持たなければ結婚もしていない人たちが、液晶の向こうに映る娘の成長を通して親に変わる瞬間。人に語りたくなる感動。最後に勝利するのは人の心ですね。人の心を動かす力の強さで見事グランプリに輝いたCam with me。おめでとうございます!

クリエイティブ部門「Wonderwall」

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クリエイティブ部門グランプリを獲得したのは、ぐにゃりと動く不思議な壁「Wonderwall」でした。ブログやTwitter上での反応を見るに、勝利の決め手は「どこでも体験したことがない感触」なのではないかと思いました。我々が触れるセカイというものは実に多種多様です。テレビ、新聞、ラジオ、ゲーム、ウェブ、そして広大な現実…様々なチャンネルで我々の受ける感触、その中でもWonderwallが提供する感触は新しいものだったのではないでしょうか。まず、理知整然としていない。Webでリストというものは当然見やすく整理されているはずのものですが、全体がだらしなくだらりと歪んでいる。そして自由に動く。マウスの動きにあわせてぐにゃりぐにゃりと表情を変える。しかしあまりに勝手に動くわけではなく、ある範囲で収まるような動き。現実ほどカオスではなく、Webほど整然としていない…Wonderwallはまさに「感触のグレーゾーン」。

例えば、iPhoneの操作には独特の心地よさがあるように、マリオのジャンプには言い表せない楽しさがあるように、人は画面の向こうの反応にも感触を得ることができます。そして新たな感触がWonderwallにはありました。グランプリ獲得、おめでとうございます!

惜しくも2位…

2位の発表は例年してませんし、今年もするつもりはなかったんですが、プロモーション、クリエイティブ部門共に、1位2位の差が1票差(!)という奇跡的なデッドヒートが展開されていましたので、ぜひここで紹介しておこうと思います。

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プロモーション部門得票数第2位は「ナカノクエスト」です。Twitter、Googleマップ、投稿、投票、政治。今をときめくものがこれでもかと全て詰め込まれたコンテンツであること、それがナカノクエストの得票数の原動力でしょう。政治は今ネットで最も関心が集まっているジャンルの一つですが、現職の議員さんが、そこにコミュニティを作り、さらにリアルタイム性まで持ったサイトが現れたのは大きな衝撃だったのではないでしょうか。市民からの様々な依頼に対して、本当に真面目に対応されるのかという不安もありますがそこはネットですから、こちらも検証できますしさらに議員さん本人に(目に見える形で)直接訴えることもできるでしょう。新しい可能性を多いに感じさせてくれるサイトでした。

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クリエイティブ部門得票数第2位は「全日本バーベイタム選手権」です。いやぁ惜しかった!! これで1位とっていたら2006年、2008年、そして2009年と城戸さんの制作されているコンテンツが3回グランプリを獲得する快挙を成し遂げるところだったのですが…いやそれにしても凄いことだと思います。多くの人が「Webでここまでできるのか!」と驚いたことでしょう。3Dで描画されるクオリティの高いグラフィック。3Dキャラのコミカルでなめらかな動き。そして簡易的ながらも完成されたゲームシステム。「バーベイタム」という聞き慣れない名前を覚えるに十分なインパクトを発揮していました。

今年はTwitterで皆さんにつぶやいていただいたおかげか、ブックマークオブザイヤー、例年以上の盛り上がりだったと思います。ひとえに投票し応援していただいた皆さんのおかげです。ありがとうございました。そしてもちろん、2009年、数多くの素晴らしいサイトを制作されたクリエイター・関係者の皆様のおかげでこのような勝手な賞を行うことができているわけであります。ありがとうございました。2009年お疲れ様でした!2010年も皆さんに少しでも多くの素晴らしいサイトを知っていただけるようABMも尽くしていきますのでよろしくお願いいたします!!

いろいろと今年一番を決めよう2009。

2009.12.30 Text

去年に引き続き今年もいってみましょう「いろいろと今年一番を決めよう2009」。例によって独断と偏見による選出ですから、もうどんとこい異論反論オブジェクション。さあ今年も映画部門からスタートです。

今年のベスト映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

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はい、エヴァです。自分でも信じられないチョイスですが自分の中でこれ以外は出てこなかった。ちなみに2位はサマーウォーズ、3位はグラン・トリノ。去年は普通の映画とアニメ映画で部門を分けていましたが今年は分けません。「いやじいちゃん3位はねえだろ!!」と言われるでしょうし、えこひいきまるだしな順位なのは否定しませんがそれでも今年のアニメ映画は一般の映画と肩を並べられるだけの作品が揃っていたと思います。1位2位がアニメなのは「もっと日が当たる場所にでてほしい」という私の気持ちです。日本人にとってサザエさんと宮崎作品だけがアニメだというのは悲しいじゃないですか。そして2本とも私の中での映画らしい映画に仕上がっていたことも大きい。私にとっての映画は腕を組みながら難しい顔をして評論するものではありません。お茶の間で観た金曜ロードショーであり、夏休みに親と観た夏休み映画なのです。胸がつまるようなハラハラ感、そして痛快であること。そしてもちろんみんなで観れるもの(破はその点ギリギリではありますが)。

破に関しては、今までの "暗さ" が弱くなった。暗さがエヴァらしい味、面白さだったのは事実です。でもその暗さは私は好きじゃなかったし(もともと暗い人間が余計落ち込んでどうすんだよとw)結局は「空気読め」の大合唱でしかなかった。「空気読んでもらわないと俺がいやだから」、と。いや、社会で生きている以上、空気は読まなければなりません。もちろん破の中でも「空気読め」は出てきます。でも自分を追ってまで空気を読んだ先に何があるのさ?空気を読みながら、自分の希望を叶えることだってできるんじゃないの?いや仕事だって、その中で自分の目標を見つけることだってできるんじゃね?…そういうメッセージが受け取れたことが僕はただただ嬉しかった。

今年のベストテレビアニメ「東のエデン」


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100憶円とコンシェルジュ携帯で日本を救え。何度も何度も、説明しているのでもう作品の解説はしませんが、今年を総括するうえでなくてはならないアニメ、というか作品でしょう。東のエデンは「キャピタリズム」であり「セカイカメラ」であり「グランズウェル」
である。このどれか一つにでも引っかかった人は絶対に見るべき。典型的な少女漫画的「王子様」と日本を救う「王子様」を重ねて描くのが面白いですね。最後に人を助けるのはシステムではなくやっぱり人なんだ。

今年のベストアルバム「ハイファイ新書」

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今年は相対性理論の年でしたね。少しお姉さんになられたやくしまるさんの歌声。そしてやっぱり少し大人になった視点。世間に溢れる音楽に疲れた人たちがきっと相対性理論の音楽に耳をすましているのかなと思います。足りないようでいて、しっかりと完結したサウンド。「これでいい」が「やっぱりこれがいい!!」になる発見。よかったです。

今年のベストWiiゲーム「New スーパーマリオブラザーズ Wii」

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言う事は言った。もはや何も言うまい。先日我が家で4人でマリオを遊んだんですが、ここまで新しい体験ができるとは思いませんでした。まさか4人で遊ぶと足の引っ張り合いにしかならないとは!!w 1人プレイが面白いのは当然ですが、4人で遊ぶとまったく違うものになる、しかも違うベクトルで面白い。マリオ25年の歴史に新たな1ページが加わった瞬間でした。

今年のベストDSゲーム「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」

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今年No.1ヘンテコソフト、トモダチコレクションと最後まで悩みましたが…懐古厨としてドラクエを挙げることにしました。ドラクエ、だけどしっかりと新しさがあった。ゲームとしての完成度も高い。ゲームの販売規模があってこそだったんでしょうがすれ違い通信も面白く大きな話題にも。どんなに歴史があるものでも新しさを取り入れることを忘れてはいけないし、何がよかったか、何が悪かったか、常によく見ていること。いいものをしっかり残してきたからこそ今日のドラクエがあるわけですから。

今年のベストXbox360ゲーム「DJ Hero」

って今年Xbox買ったばっかりだし!! Xboxのゲーム3本しかやってないし!! しかもDJ Hero、360とPS3両方出てるし!! つかまだ輸入ゲームの扱いだし!! でもいいんです。音楽ゲームの新たな地平を切り開いてくれました。なんといってもかっこいいしね!! 日本の音楽ゲームも大好きだけど、どうかもう一度尖って欲しい。音楽的にカッコいいでも、ただひたすら萌えるでもいいから、いっそのこと突き抜けてくれーっと思いますね。

今年のベストPlayStation3ゲーム「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」

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ちょwww 今年の会社の忘年会のビンゴでPS3当てたの最近だし(改めてありがとうございます。PS3が欲しい人はぜひFICCに入りましょう)、PS3のゲームこれしかやってないし。でもいいんです。よくこのゲームはグラフィックがすごいと褒められますが、演出の良さ、それにプレイヤーのアクションが混ざることによる没入感。これに尽きます。よくあるハリウッド系B級アクションムービーの中で自由にアクションできる、これだけでわくわくすると思わない?新しい体験をさせてもらいました。

今年のベストロボット「ドロッセル嬢」

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今年の一番は「ロボット界で一番お姫様」ことドロッセルお嬢様でしょう。美少女フィギュアを買わない私もついつい買ってしまった「Figma ファイアボール ドロッセル」
。球体関節の人形って怖くて苦手だったんですがドロッセルお嬢様は別格です。彼女が登場するフルCGアニメ「ファイアボール」も面白かった。ディズニージャパンは早くシーズン2を作りなさい!! そしてスクエニはキングダムハーツなんか作ってないでドロッセル嬢のゲームを作りなさい!!

今年のベスト動物「モルモットのシャンプーすすぎ」

正直去年の王者アルパカを超えるだけの動物は現れませんでした。ということで今年のtumblr画像の中で一番萌えた動物、ということで「モルモットのシャンプーすすぎ」を推したい。足のチョロッとした感じと表情にやられましたね。来年は寅年ですが、動物の口の "ω" はやっぱりかわいいです。

今年のベスト流行語「1位を目指す理由はあるんですか?2位ではだめなんでしょうか?」

…ここまで正当に人の反論を押さえてなおかつ心を折る言葉が今までにあったでしょうか。さらに蓮舫さんがおじさん達を罵る(?)姿のインパクト。圧倒的1位です。転用がしやすかったのもポイント高いですね。

蓮舫「Google検索で1位を目指す理由はあるんですか?2位ではだめなんでしょうか?」
SEO業者「…」

蓮舫「ダンサーが12人ということですが12も必要でしょうか?ボーカル2人ではだめなんでしょうか?」
EXILE「…」

内田裕也さんも美味しいところを持っていく始末。何にせよ1位ですおめでとうございます。どうかお子さんに「ズルはいけないよ!!」と教えてあげてください!!

今年のベストテレビ番組「飛び出せ!科学くん - 風船カメラで青い地球を撮る」

四の五の言わずとりあえず観てくれ。とても素晴らしい企画だと思います。地球は美しい。

今年のベストガジェット「iPhone 3GS…?」

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新しいiMac。タッチ操作のMagic Mouse。ビデオ付きiPod nano。小型一眼GF1。合体コンデジGXR。ネットで機能が広がるCerevo Cam…様々なガジェットが誕生した今年。何を選べと言われると難しいですが、私はiPhone 3GSを選びました。またかよwといわれるでしょうが、iPhoneの魅力は衰えなかった。そしてソフトが成熟している現在にあって性能が強化された3GSが何よりも羨ましい。

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ですが去年と同じでは面白くない。ガジェットの範疇をやや超えますが、今年はAmazon Kindle及びKindle Storeを選びます。遂に電子書籍ストアの成功モデルが見えつつある。まさにiPodとiTunes Storeが起こしたネットでの音楽販路の開拓を再び見ているかのよう。個人的には現状のKindleはベストではないですが、それでも新しい市場を切り開く製品はドキドキさせてくれます。来年は日本でも電子書籍の年になるのか(日本だと漫画がないとだめだと思いますが)。Amazonは日本でもKindleを本格的に売出していくのか。相対するAppleの新タブレットはどんなものになるんでしょか(存在しない可能性もありますが…)。2010年もわくわくさせてくださいな!!

【各サイトの解説付きだよ!】今年のNo.1は12+12サイト中どのサイト?ABMブックマークオブザイヤー2009、決選投票スタート!

2009.12.29 Web

BOOKMARK OF THE YEAR 2009 | ブックマーク・オブ・ザ・イヤー2009 - AnotherBookmark

もううるさいなぁ!!と言われそうな勢いでTwitter上で@akirafukuoka@anotherbookmarkが宣伝しまくってますが、今年もこの季節がやってまいりました。ABMブックマークオブザイヤー2009

今年はこれまでと趣向を変えて「プロモーション部門」と「クリエイティブ部門」に分けました。去年YouTubeのワリオのやつがあったんですが、枠がなくてノミネートできなかったんですね。そんなわけで今年はサイトの作りよりもアイデアや独創性を重視する「プロモーション部門」を作ることにしました。従来のブックマークオブザイヤーで取り上げてきたようなサイト自体のクリエイティブを重視する「クリエイティブ部門」の2つでやっていこうというわけです。さらに今年はTwitter上での皆さんの声も取り入れた形で各部門12サイト、計24サイトを選出しました。

投票は今年いっぱい、つまり2010年1月1日 0:00まで。忘れないうちに早めに投票お願いいたします!! せっかくですからノミネート全24作品を簡単に解説。

プロモーション部門

Cam with me
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娘を持った親、というシチュエーションでハンディカムでの撮影が体験できるコンテンツ。成長していくわが娘を目の前に、結婚していない人までも「これは泣ける」と話題に。大きめのブログパーツを使ったブログプロモーションも。ブログ、ブクマサイト、Twitterと話題を駆け巡ったコンテンツですね。私もこのコンテンツの中で娘が高校生位になったときに彼氏が映ったときにかなりイラッとしましたw これが父親の気持ちなんでしょかね。

NAKANO QUEST | ナカノクエスト
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Twitterの登場でネットの政治利用が論議される昨今、さっそく本物の政治家さんがTwitterとGoogleマップを使ったコンテンツを。我々が実現して欲しい要望を「クエスト」として投稿。クエストをクリアしていく様子をTwitterとGoogleマップを連動させて表示。デベロッパー陣からの推薦が多くノミネートされました。当の奥田けんじ先生にもRTでブックマークオブザイヤーを応援(?)していただきました。先生、どうか組織票はほどほどにお願いいたしますw

BURGER KING? WHOPPER? VIRGINS
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「FaceBookでマイミク10人切ったらタダ券あげるよキャンペーン」も鮮烈だった今年のバーガーキング。ご自慢のワッパー(ビッグマックみたいなやつね)が本当にうまいのかを調べるにはどうすればいいか。ハンバーガーを食べたこも触れたことも、ましてや見たこともないような人たちに食べさせて、うまいかどうか判定してもらおう!! というイッテQ的なノリのコンテンツ。テレビっ子の私的にもこのノリ好きですねえ。

Honda Insight - Let It Shine on Vimeo
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今年の「ワリオ枠」とも言えるホンダ・インサイトのバイラルムービー。たくさんのライトを使った映像自体もさることながらVimeo特設ページのギミックも素晴らしい、映像の枠を超えたコンテンツ。YouTube以上にクリエイティブの意識が高いVimeoでこのキャンペーンを打ったのもよかったですね。美しいハイブリッド車の新たな夜明け。

Eternal moonwalk - A tribute to Michael Jackson.
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今年惜しくも他界したマイケル・ジャクソンの追悼コンテンツ。みんながYouTubeに投稿したムーンウォーク映像を繋ぎあわせて「終わらないムーンウォークを作ろう!!」という企画。もちろんスタートは "ネバーランドにお住まいの" マイケル・ジャクソンさん。老いも若きも時には人間じゃないのもみんなみんなムーンウォーク。

We Choose the Moon
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今から40年前、アポロ11号は月に降り立った。アポロ11号の打ち上げの瞬間、月面着陸までをサイトやTwitterを使って再現し、当時を追体験しようというコンテンツ。最新のツールを使って過去の瞬間を体験するという発想が面白いですね。


Carousel: A Cinema 21:9 Production
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Philipsから発売される16:9を超える21:9型テレビのプロモーションサイト。テレビもすごいんでしょうが何より映像が凄い。警察が強盗団を取り押さえる瞬間をストップモーションで表現した映像なんですが、とにかく映像のクオリティが凄い。どうやってつくったんだ!?の連発です(メイキング的な映像がところどころで見れるようになってます)。そして映像の最後には衝撃の大どんでん返しが…!!

playface.jp
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ネットを通じて世界中の人とゲームが遊べる時代ですが、やはり私は同じ場所でわいわいやる方が好きですね。リアクションがわかるだけでも全然楽しさが違うなと。楽しいゲームをやっているとついリアクションが顔に出る、それを全国で撮影して "顔対決" させよう!という企画。投票はサイトもしくはYouTubeで行われるという点もいいですね。顔の勝負、といっても女の子が勝つとは限らないのもまた世の中の面白いところです(優勝は女の子だったけどねw)。ご存知のCMもインパクト強かったです。

Honda | エコグランプリ | Formula E
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「なんとまあFlashでレースゲームができる時代になっちゃいましたか。オープニング映像も凝ってるし。よしじゃあ早速やってみよう、とりあえずアクセル全快」『赤信号での侵入です』「えーっ!?」…このコンテンツはレースゲームじゃなくて "ドライブシミュレーション" 。どれだけ速く走れるかではなくいかに燃費よく走れるかが鍵。もちろん交通法規は守りましょう。ゲーム自体のクオリティの高さとそこらへんのズッコケ具合のミスマッチがよかったですね。

宅配ピザのドミノ・ピザ
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ノミネートされた24サイト中唯一のHTMLメインのサイト。「ピザ屋のサイトなんだからピザ注文させるだけでしょ」いやいやいやこれが凝ってるんですよ。映像を使ったトップページ、使いやすい注文システム、そして注文後のお楽しみと見事な畳み掛け。更にはケータイサイトやメールを使った細かなプッシュ…大技小技の連発に参りました…とりあえず年末年始は試しに注文してみては?FICCでもこのサイトをノミネート推薦する人が多かったです。

MUJI Global | playMUJI
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「ゆりかごから墓場まで」とは言わないまでも多種多様な商品を取り扱っている無印良品。その商品たちを一日一個ずつ小さな映像で紹介していくコンテンツ。映像の作りも "無表情とまではいないくらいの表情" が出ていて無印らしさが漂います。ブログパーツもかわいいし、こと細かな設定ができて◎。しかし1年振り返ってみると壮観ですね。どかんと一発型のコンテンツもいいですが、小さいことをコツコツとというのがWebらしいくてはまっています。

SCR
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最近はブログ等のツールが充実してきたためWeb上でのクリエイターのアウトプットが減ってるように感じてしまうんですが、thaさんがスクリーンセイバーを売るサイトをクリエイターの発表の場として新たに創出しました。今流行の小額課金も盛り込んだ新たなチャレンジだと思います。


クリエイティブ部門

バファリス
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まず先に言っておこう。カワイイは正義!! バファリン型バッグを携えたリスのキャラクター「バファリス」があなたの悩みをタネにして食べてくれます。こういった投稿型診断コンテンツはやや面倒だったりするんですが、かわいいキャラが聞いてくれるというのと、ダイアログを選ぶだけというのも相まって簡単に投稿できるようになってますね。調子のいいことにしっかり情報も取っていくしゴニョゴニョ…やっぱりカワイイは正義!! CG含めサイトの作りもいいですね。

Wonderwall
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中村勇吾さんの作るサイトにはやはり独特の色がありますね。今回はグニャリと変形するポートフォリオサイト。理知整然とせず、カオスなうねりが楽しいサイトです。動きの滑らかさや軽妙さ、そして一度見たら忘れないというサイトそのもの。一方地図が絡むコンテンツに関しては全てGoogleマップで完結させるという潔さも。個人的にはフッターが傾いているところがかわいくて、新たな発見がありました。

全日本バーベイタム選手権
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ブックマークオブザイヤーでは常連の城戸雅行さん最新作。今回は記録メディアをテーマにした3D対戦ゲーム。動きもなめらかだしよく動くこと動くこと…!ゲーム自体もほぼオートながら必殺技の使いどころなど戦略がありポイント高し。キャラクターの成長などシステム面も非常によく出来ています。ちなみに2006年、2008年は城戸さんの作品がブックマークオブザイヤーのチャンピオンを取ってます。今回はどうなるんでしょうか…?

東京ガールズパレード by TGC × Bascule
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ブライスのような可愛らしい女の子に無数のお着替え&メイクをさせてランウェイを歩かせるお楽しみコンテンツ。無数とも思える組み合わせは圧巻。さすが東京ガールズコレクションとの連動コンテンツなだけありますね。…なんですが残念ながらつい最近サイト自体がクローズしてしまった模様。残念><

Honda | インターナビ | INTERNAVI REALIZATION
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ホンダのナビゲーションシステム・インターナビのコンテンツ。日本中の道路を走る車の道筋を視覚化するだけでも立派なメディアアートになる。レイ・ハラカミのアンビエントな音楽にあわせて地図の上を走る白い光。他にも実際にナビの通りに走ってみた映像も。こちらの音楽は相対性理論のメンバーによる別名義バンド・TUTU HELVETICAによるもの。確かに音楽もドライブの一部ですからね。

どんな?文科!数字で見る文部科学省
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かわいいイラストともに文部科学省のことを数字で勉強するコンテンツ。タイル敷き詰め型のサイトはよく見かけますが、このサイトは細かいところがちょっと違う。数字を入力して検索する検索フォームや、ページごとにプリントして勉強用のオリジナルが作れる仕組みなど、先生にも生徒にも便利な機能が詰まっています。

女子美術大学 "新しいワタシ、生まれる。"
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女子美術大学の特設コンテンツ。こちらも美術大学だけあってデザインもイラストも凝ってます。といっても凝っているのは見た目だけでなく映像コンテンツや、あだ名メーカーのようなコンテンツまであって盛りだくさん。階層下のHTMLコンテンツも丁寧に作られているのがいいですね。サイトの掴みだけでなく情報ページの充実も非常に重要なポイントです。

G'z One CA002 by CASIO
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G'z Oneのサイトは毎回凝ったコンテンツが恒例になっていますが、今回はG'z Oneらしいエッジィさを抽出してビジュアル化したようなサイト。これは正直、かっこいい。いやG'z Oneを求める人っていうのは結局かっこよさを求めている人ですからまさにど真ん中の演出と言えましょう。アニメーションのパターンも多彩でスクリーンセイバーをダウンロードした人も多いんじゃないでしょうか。

UNIQLO PARKA STYLE 1000
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スペシャルサイトと言えばUNIQLO、というくらいたくさんのコンテンツをリリースしているUNIQLOですが今年はパーカーのコンテンツがノミネート。東京の様々な街の人々が着るパーカーをバトン形式で表示する映像は「老若男女、誰もが着るユニクロ」という事実を見事に表現しています。バトンで表示するモードの他にも街別で写真が見れるモードもあって面白いですね。個人的には原宿や渋谷みたいな洒落たとこばっかじゃなくて巣鴨やアキバや築地も見てほしい!w

イセタンワンダークリスマス 2009
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伊勢丹のクリスマスコンテンツ。インパクトの強いグラフィックと絵本のようなメルヘンストーリー。絵もアニメも気合い入ってますよこれは。女の人ってこういう世界観好きですよねー。クリスマスコンテンツなんて腐るほどあるご時世、ただ紋切り型じゃないものなっているところも素敵です。…しかしクリスマス、だけに現在公開終了。うーん残念。

Jim Carrey - Official Site
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個性派俳優のジム・キャリー。当然Webサイトも個性派です。グラフィックの強烈さは今回の全ノミネートの中で最強。一枚一枚のグラフィックもコンテンツ移動時のトランジションもやり過ぎ感満載。笑いを通り越したやり過ぎにただただ笑うしかないという高度すぎる現象が展開されてます。個人的にはTwitterの発言をつぶやき続ける鳥のイラっとする感じが好きですw

ケータイするGoogle(TM)って?
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世界中で好調なiPhoneを追随するべくGoogleが放ったAndroid OS。日本で初のAndroid端末であるHT-03A のスペシャルコンテンツ。ターゲットはもちろんある程度テクノロジーに詳しい人でしょうが、それでも新しいものだけに疑問点は尽きない。ということですべてのコンテンツタイトルを疑問系にするのはいいアイデアではないでしょうか。操作方法も実機の画像と画面内映像、そして人の指を表示して解説、これならわかりやすい。画面を埋め尽くす文字が新たな「ビッグウェーブ」を予感させてくれるデザインになっています。


皆さんの力で今年のNo.1を決めてください!!

…っと、これで24サイトすべて紹介できました。ごめんなさいこういう紹介って後半がダレるから(ま書いてる私が悪いんですけど)不利になっちゃいますよね…ですから私の言葉に騙されず、ぜひ自分の目で確かめて、あなたが思う、今年一番のWebサイトに投票してください!! ちなみに投票すると自動的にTwitterでつぶやくボタンが表示されます。ぜひついでにつぶやいてみてください(選挙の出口調査みたいですね)。同じサイトに投票しようとする同志が現れるかもしれませんし。

またTwitterでのハッシュタグは「#abm09」です。もし「○○と××で悩んでるんだけどどっちがいいかな?」とかあったらぜひこのハッシュタグをつけて発言してみてください。既に多くの方に#abm09でつぶやいていただいてます。感謝と同時にTwitterの強さも感じました。

では最後に改めて。あなたの一票で今年最高のWebサイトが決定します。ぜひ投票を!!

行き過ぎた資本主義からアメリカ国民を救い出せ。『キャピタリズム マネーは踊る CAPITALISM:A LOVE STORY』

2009.12.14 Movie

「ソイレント・グリーン」をバカにできないアメリカの現状

「ソイレント・グリーン」というSF映画がある。舞台は2022年、人口増加によって食料の価格が高騰、一握りの富裕層が野菜や肉を独占し、ほとんどの貧しい人間は合成食料しか口にすることができない超格差社会だ。合成食料を生産するソイレント社の闇を追う主人公は新商品「ソイレント・グリーン」の恐るべき真実を知ることになる。生産工場に運び込まれていたのは人間の死体。ソイレント・グリーンは人間の死体から生産されていたのだ。「ソイレント・グリーンの原料は人間だ。早く何とかしないと、今に食糧生産のために人間を飼うようになる…!」

今格差社会が広がっているからといって、人が食物に変わる世界がやってくるわけではない。だがこの話を絵空事と笑えない現実が今ここにあることをマイケル・ムーアの新作映画「キャピタリズム」は警告する。人を食べ物、いや金に変える世界。つまりは労働者は搾取され、富めるものはますます富を得る世界の到来だ。

ただただ真面目に働いて暮らしていただけなのに…どうしてこうなった?

映画のまず銀行強盗を写した防犯カメラの映像をつないだものから始まる。支払能力がないからと銀行に自分の家を差し押さえられた人はこう言う。「今初めて銀行強盗の気持ちがわかった。俺だって銀行から金を奪い返してやりたい」。むしろ罪もない人間から住む場所を(警察という公的権力を借り出してまで)奪い取っていく銀行こそが "強盗" ではないのか…そうマイケル・ムーアは問う。この映画は徹底的に「富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなっていく」現状を様々な角度から切り取っていく。

個人的にもっともキツかったのは、名だたる大企業が労働者に生命保険をかけている、というところ。労働者の家族には内緒、もちろん受取人は…企業だ。人の死が、企業の利益に変換されている。まるでこれじゃソイレント・グリーンそのものじゃないか!? こんなSFみたいに狂った世界は間違っている、なぜこんなことが許されるんだ?…許されるんです、資本主義(キャピタリズム)の名のもとに。

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利益を追求することを第一とし、そのために必要な競争はすべて許される!大企業はそれでいいかもしれないが労働者はご覧の有様だよ!そもそもアメリカは大企業のために作られた国だったか?ここがマイケル・ムーアの視点の面白いところ。わざわざ本物の合衆国憲法の原文を確認に博物館へ。もちろんそこには「資本主義」の一文字もない。資本主義の反対語はなんだろうか。社会主義。確かに正しいがこの映画ではちょっと違う。民主主義だ。行き過ぎた資本主義が「自由の国・アメリカ」をいつのまにか「自由競争の国・アメリカ」へ変えた。変わったはいいがそれで儲けたのは極々一部、むしろ労働者の自由は奪われることになったわけだ。

そしてサブイプライム問題、リーマンショックの話に入ると一段の盛り上がりを見せる。銀行への7000億ドルの公的資金注入を巡る政治家たちの攻防。そもそもその公的資金こそが「アガリを決め込んだ金持ちたち」の最後のボーナス。結局国民の税金は銀行の重役たちのボーナスに割り振られるばかり。マイケル・ムーアはこれを税金の横領、つまり "犯罪行為" として各銀行のCEOを市民逮捕しようとするが…

労働者たちよ、己の権利を声高に叫べ

「サブプライムとかリーマンとか聞くけど結局あれは何なの?」という人はぜひ観に行ってみるといいかもしれません。お金がらみの複雑な話ですが日本人の私にもすんなり理解できるくらいわかりやすくまとめられています。やはりドキュメンタリーでも退屈じゃないのはマイケル・ムーアの笑いのセンスによるところが大きい。節々に挿入される音楽やイメージ映像(劇場では「ジーザス」吹き替えネタで笑ってる人が多かったなぁ)も愉快だ。でも演出は演出、それに左右されすぎないように、ということも忘れちゃいけないけども。

ぜひ「東のエデン」を見ている人にはセットで観てもらいたい映画です。貧富の拡大というものはどこから来たのか、どこへ向かうのか。東のエデンではなぜ日本にミサイルを落とそうとしたのか。「富の再配分」は東のエデンとキャピタリズム双方に通じるキーワードでもある。

そして映画の最後には希望も提示される。世界のシティバンクの中の人も恐れる事実、それは国民一人ひとりが投票権を持っているということ。お金持ちだろうとなんだろうと票の重さは平等だ。持てる者がその義務を果たさないのならば、持たざる者はそれを要求するまで。労働者の声は無力じゃない、むしろ集まればこれほど強いものはない。そう誰もが "小さなミサイル" を打ち込むことができるのだ。

幼い私にクリエイティブを教えてくれたのはマリオだった。

2009.12.03 Game

我が家にはファミコンがなかった。

私が生まれる半年前にファミリーコンピューターが発売されたわけですが、我が家にあったのはセガのゲーム機。人生初の敗北…とは言い過ぎか。もちろんセガのゲームにも面白いゲームはあったけど、マリオはプレイできない。以前同様のことをブログに書いたら親から「いやあれはまだセガのゲーム機しか売ってなかったからそれを買っただけの話であって、別にセガの方が安いから買ったとかじゃない」と言われたわけですが調べてみるとファミコンの発売が1983年7月、セガのやつは1984年7月に発売…って完全にファミコンの方が先に発売してんじゃんかーっ!! …まあセガのゲーム機を買ったときにはまだマリオは発売されていなかったかもしれません(発売は1985年)から、正直どっちを買っても変わんないでしょ、という状況だったんでしょうね。むしろ我が家にゲーム機があったこと自体に感謝しないといけないかもしれない。

私がマリオと対面することになるのは、小学校1年生のとき。スーパーファミコンを買ってもらった私は遂に「スーパーマリオワールド」をプレイすることになる。当然小学生ともなれば既にマリオがどんなゲームかなんて百も承知。だけど面白くて面白くてしょうがなかった。私の操作でマリオは走り、ジャンプし、アイテムを取って強くなり、マントを翻しては自由に空を飛び回る…。今も私は運動が苦手でどうしようもないやつ(いまだにコンプレックスである)だけど、それでも画面の中のマリオはとても自由なんだ。このとき私は生まれて初めて「インタラクティブ」な楽しさに触れた。遊んでいてこんなに気持ちのいいことは初めてだった。テレビやマンガのように見ているだけじゃない、自分が「参加」することでもっと楽しい体験ができる。その日から私にとって究極の娯楽は「ゲーム」になった。

マリオが優れているのは何も操作だけじゃない。マリオは何よりデザインが優れている。ご存知のようにデザインには2つの意味がある。簡単に言えば「見た目」と「設計」だ。マリオが持っているのはその両方だ。まず、スーパーマリオワールドの世界はとにかくかわいい。男の子の私ですら感じるかわいさがあの世界にはある。カラフルな色づかいとポップなキャラクター。スーパーマリオワールドはあの緑色の恐竜「ヨッシー」が初めて登場したゲームで、敵も味方もどちらもキュートだ。そして意外と大切なのが背景。山や樹木、岩、そしてマリオではおなじみのブロックに土管。アートワークとしても美しい。山の表現とか最高だと思うもん。あらゆるものに顔がついていたりするのはマリオ独特の感性だろう。みんなニコニコしてるかわいい世界に浸ることが、とても心地よく感じられた。

当時ゲームをやらない時間はマリオの絵を描いていた(ゲームは1日1時間だからね!!)。別にひげオヤジばかりを描いていたわけじゃない。私が描いていたのはゲームのコースだった。ここにブロックを置いて、ここに敵が出てくる。ここは登れるようになっていて、ここにはパワーアップするアイテムがあって…。マリオの素晴らしさで絶対に忘れてはならないのは「設計」だと思う。地形にブロックや敵、アイテム。パーツだけを見ればさほど難しい要素はない。それが絶妙に組み合わされることで面白いコースが生まれる。しかし組み立てるだけじゃうまくいかない。ユーザーの判断や動きを想像し、綿密な計算の上に組み立てられることで単純なパーツの集まりが巨大な遊び場に昇華される、これが「設計」なんだ。かくして幼い自分の想像力は「きゅうきょくのコースづくり」に費やされることとなった。想像の世界はマリオのマップとは違って果てがない、どこまでも飛んでいける世界。

多くの人にとってLEGOブロックが初めてのクリエイティブを体験させてくれるおもちゃだとおもう。でも私はブロック遊びが苦手だった(せっかく買ってもらったのにね)。私にとってはマリオこそがLEGOブロックであり、ディック・ブルーナだった。ブラウン管の中の世界は自由で、創造性に満ちあふれている。そしてコントローラーを介せばその世界に触れることすらできる。私にとってのデザイン、インタラクティブの原点は間違いなくマリオだ。

今日発売される「New スーパーマリオブラザーズ Wii」は据え置き型ゲーム機用の2Dマリオとしては久々の新作だ。少なくともスーパーマリオワールドから19年が経過している。その間ゲームは大きく変わった。もうマリオより面白いゲームなんてごまんとある。今さら。今さら何が面白いのか、そう言う人がいる。私も楽しみにしている一方で、心のどこかで疑問を感じている節もある。でもマリオはやっぱり違うんだよ。人間の想像力はフォーマットで遮られるほどちゃちじゃない。私にクリエイティブの楽しさを教えてくれたゲームだ、子どもの頃の私には思いもよらなかったような世界を見せてくれるのだろう。

マイケル・ジャクソンのことを "King of Pop" というのならば、"King of Games" は任天堂であり、王の中の王、"King of Kings" はマリオしか考えられない。彼と同じ時代に生きるることができて、しかも一緒になって遊ぶことができる。これほど光栄なことはない。

これは、この国の王様になって日本を救おうとする男の物語。『東のエデン劇場版I The King of Eden』

2009.11.29 Movie

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「100億円使って日本を救えって言われたら…どうする?」

「あなたは今の日本をどう思いますか?」と聞かれれば多くの人から返ってくる答えはネガティブなものばかりだろう。格差の拡大、雇用不安、ニートの増殖、政権が変わっても続く政治不信、解決の糸口が見えない国際問題、「マスゴミ」と呼ばれるメディア…バブル崩壊「失われた10年」を経た現在でも日本を包む不安な空気。「いつかはわからないけど、日本が終了する日がきっとくる」そんな気持ちが心のどこかにある…わかった、じゃあこうしよう。

「あなたに100億円を渡す。この100億円で、自分の思う方法で日本を救え。しかし100億円渡されただけではどうしようもないだろう。あなたにコンシェルジュ機能付き携帯を渡す。あなたのどんな願いでも叶えるコンシェルジュ・JUIZ(ジュイス)だ。では、健闘を祈る」

こうして日本のある12人にケータイが渡されたところから「東のエデン」の物語は始まる。東のエデンは全11話の連続テレビアニメ。既にRaw-Fi Blogで小説版の解説をしているので詳しい説明は省略しますが、世界経済と日本の情勢、ネットの「今」を表現した社会派なアニメであり、同時に少女漫画のようなロマンスとエンターテイメント性が融合した非常に稀有な作品です。男の子だけでなく女の子も楽しめるのもこのアニメの特徴かもしれません。今ならDVD全話レンタルできるのでみんなTSUTAYAへ!!

そして今回の『東のエデン劇場版I The King of Eden』はテレビで放映された11話に繋がるストーリー。日本中に打ち込まれた60発のミサイルから日本を救った主人公・滝沢朗。日本は救われた…にも関わらず国際社会から「日本は自殺を試みた国家」と揶揄され信頼は失墜。滝沢はいつの間にか姿をくらましたものの、日本を救ったヒーローとしてニートから「AIR KING(撃墜王)」と呼ばれ、反抗の象徴として祭り上げられる…。自ら「この国の王様になる」ことをJUIZに以来した滝沢の行方は。日本の未来は。100億円ゲームことセレソンゲームの勝者は。そして「王様になる」とはどういうことなのか…。先に言っておきますが『劇場版I』で提示されるのは結末へ向かうためのヒントだけです。結末は『劇場版II』で…。

さてこのエントリーでネタバレするわけにもいかず、かといって何も論じないわけにもいきませんから、この作品がテーマに扱っているものをピックアップしていくことにしましょう。

本当に魅力的な人に「※ただしイケメンに限る」は関係ないよな(悔しいけど…)

この作品の面白いところは主人公・滝沢朗の持つ「カリスマ的魅力」を100億円ゲームの攻防、そしてもう一人の主人公・森美 咲との恋愛模様の中で描いているところであります。滝沢は「王様になる」と言ってのけるほどの人物ですから少なくとも普通の人間ではない、ある魅力を持った人と言えるでしょう。人間の魅力というのは容姿であったり、ステータスであったり、お金であったり。で、滝沢の持っている魅力とは何かといえば「人柄」なんですね。全裸に拳銃という最低な出会い方をした滝沢ですが、あっという間に咲の信頼を得てしまいます。疑いの目を持った携帯サイト・東のエデンの代表である平沢や偏屈プログラマー板津、そして敵であるはずのセレソンすらも惹き付けてしまう彼の人柄の良さは、やはり咲とのやり取りの中に多く見られます。劇中にもしばしば二人を巡る少女マンガ的なシーンが展開されますが、これが男の私もキュンキュンしちゃうわけ。滝沢の人柄の良さというのは "心遣い" という言葉に集約されるでしょう。やさしさ、ポジティブさ、いたわり…いやあ私が女の子だったら絶対惚れるわ〜。てか男の今でも惚れるわ〜(…いや、変な意味じゃないですからね)。二人のロマンスは硬派なこのアニメの中のエンターテイメント的役割でもありますが、滝沢朗という人物の説得力を上げる、効果的なシーンでもあるのです。

ニート、それは反抗と安定の狭間で戦い続ける人種。

このアニメがリアルでありながら普通のアニメやドラマでは取り上げられない点、それは「ニートの肯定」です。社会的にもニートは邪魔者としてしか扱われることはありませんでした。しかし彼らの怠惰な行動は図らずも「上がりを決め込んだ勝手な年配の世代に対する反抗」になのではないか、このアニメはこう切り込みます。己の保身しか頭にない上の世代に従わず、ニートであり続けること。これこそが「日本を改革する方法の一つ」というわけですね。しかしニートであり続ける、というのはそう楽なことではありません。多くのニートは親というパトロンが居なくなれば "失業" してしまいます。"ニートの楽園を作る" と息巻いていた携帯サイト・東のエデンのスタッフ一同も、起業し事業を大きくしていく中で、自分たちが嫌悪していた「上に居座る大人たち」に近づいていることに気がついてしまいます。この『劇場版I』でも印象的なのは、凄腕ニートプログラマーである板津がエデンスタッフに向かって「うまいものを食おうとしたらニートじゃなくなる、ニートはカップラーメンを食って生きてるもんだ!」と力説するシーン。安定と、反抗。どちらにも寄り切らず、フラフラしながら生きるニートであり続けることは、果たして可能なのだろうか…?可能だとすればニートがニートとして生活しながら、何らかの "生産活動" が行われることなのでしょうが…。

やがて見えてくる「この国の王様」の正体。

(ここからちょっとテレビ版ネタばれ注意)

この物語の結末はまだわかりません。ただし薄らと終着点は見えています。テレビ版のエピソードでは、滝沢は60発のミサイルを撃ち落とす過程で、ノブレス携帯、そしてJUIZの力を最大限に引き出す方法を見つけています。2万人のニートの発想をネットを使い収斂し、さらに選別された事案を、JUIZの力で実行する。これぞ "究極の執政"。つまりこれを拡大したものを恒久的に続ける仕組みを完成させること、それがおそらく滝沢が考える「この国の王様になること」なのではないか…。では具体的な王様の姿とは一体何か。本当に王様になることは可能なのか。それは『劇場版I The King of Eden』、そして続く『劇場版II Paradaise Lost』で明らかになることでしょう。

「東のエデン」は人々の中から希望の光が消え、諦めの空気が支配した「諦観のゼロ年代」の終わりに相応しい作品です。そして『劇場版II』と共に新しく始まる「10年代」はどんな時代になるのでしょうか。再び "失われて" しまうのか、それとも。神山監督がどんな回答を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

この作品に頻出する言葉「ノブレス・オブリージュ」は「持てるものの義務」という意味です。義務を負うのは何も王様だけではありません。人間一人一人が他の人にはない力を持っているんですから、誰しも「持てるものの義務」を負っているはずです。日本を救うのは一人一人の力が協力し、時にぶつかり合うことで生まれるエネルギーではないでしょうか。…それじゃあやっぱり最後はお約束のやつを。

"ノブレス・オブリージュ。今後も救世主たらんことを。"

ケータイもカメラもクレイジーな奴が世界を変える。「Ricoh GXR」

2009.11.12 Gadget

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先日リコーからとんでもないカメラが発表されました。名前は「GXR」。見た目は芸能人御用達の高級コンパクトデジカメ「GR」シリーズに似ていますが、このカメラはレンズ・画像素子・画像処理エンジンを一セットにした「カメラユニット」が丸ごと取り替えられるカメラなのです。つまりデジカメの描写に関する部分をすべて取り替えることができるというわけ。このサイズでこんな機構を備えたカメラはおそらく史上初。ご存知の通りレンズだけが交換できるカメラは星の数ほどあります。それはフィルムカメラの時代は写真の写りかたを決定するのがレンズとフィルムだけだったため、レンズだけを変えられれば便利だろう、という話だったわけです。デジタルの時代になっても、電子部品はあっという間に陳腐化してしまいますが、レンズのような光学部品は性能が大きく変わることがない。レンズはずっと使えるだろう、というのが一般的な考え方でした。しかしGXRはその陳腐化してしまう部品と長持ちする部品が合体してしまっている。「…もったいなくないか?つか意味なくないか?どうせなら最初から複数台のカメラもってればいいんじゃないか?」そんな声も聞こえます。合体機構のせいでGRのコンパクトさは減退、カメラユニットだってレンズだけを買うよりは確実に "贅沢" なものです。どうもネガティブなところばかりが目につきます。

…GXRの存在意義ってあるの?

さて、唐突ですが今現在「最高のカメラ」とは何でしょう。カメラとしての性能を追求したD3xだろうか。フルサイズCMOSでフルHD撮影を可能にしたEOS 5D Mark IIだろうか。世界最小フルサイズ・伝統のLeicaレンズを使えるM9か。はたまた新しい規格の強みを活かした小型一眼・E-P1か…。カメラを評価する軸というのはたくさんでしょうし、これこそ一番を決めるのは難しいことであります。が敢えて私が挙げるものがあるとすればこれしかありません。

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iPhoneです。「いやそれカメラじゃねーから!!」と怒る人もいるでしょう。3GSになった今でこそ300万画素、オートフォーカスとそれなりの近接撮影性能を得るに至りましたが、それでもカメラとしては貧弱な部類に入ります。一般的なデジカメと比較するのはナンセンスなほどです。では何が最高なのか。それはアプリケーションによってあらゆる可能性が与えられているからです。

現在AppStoreでダウンロードできる写真に関するアプリは1700個弱。グラビア写真アプリ等を除いても、最低でも1000以上のアプリがあると思っていいでしょう。Ultimate Cameraは撮影の補助をしてくれる。我らがfladdict先生ToyCameraQuadCameraはトイカメラ独特の雰囲気をデジタルに再現してくれる。そしてTiltShit Generatorは高いレンズを買わずとも手軽にティルトシフト写真が楽しめる。またペットを音で引きつけて撮りやすくする猫カメラや犬カメラなんてものもあった。撮影が終わればレタッチだ。レタッチアプリも数えきれないほどのラインナップがある。日本では使えないがiPhone版Adobe Photoshopもある。女の子だったらプリクラアプリを使うのもいい。そして最後に写真の公開。Flickrアプリや各種SNSアプリもあるので、いつでもどこでも写真を投稿することもできる。ネットに常時つながるiPhoneならでは芸当でしょう。iPhoneほどの自由度、柔軟性、そして可能性を持ったカメラはおそらく無いでしょう。アプリによって如何様にも変身するカメラ。これ以上面白いカメラは無いと私は思います。

GXRはiPhoneがソフトでやっていたことをハードで対応しようとしているカメラ、と言えます。将来フルサイズの画像素子が入ったカメラユニットや、ハイスピード撮影・3D撮影に対応したカメラユニットが登場する可能性もあるでしょう。交換できるユニット部分はレンズ以外にもプリンタやプロジェクタのようなものも視野に入れていると言います。今までのシステムカメラにはなかった可能性をGXRは秘めています。もう今やカメラは写真を撮るためだけの道具じゃない。GXRのシステムには、今は正確に伝えられない、もっともっと面白い可能性があるんじゃないだろうか…

このカメラが売れるかどうかはわかりません。マーケティングとして正しいかどうか、わかりません。写真・カメラ文化としてプラスになるかどうか、わかりません。消費者にとって価値があるのか、わかりません。ただここにあるのは誰もやらなかったことをリコーが実現したという事実だけです。多くの人がこのチャレンジを「無意味だ、クレイジーだ」と嘲笑するでしょう。私はお金持ちでないのでこれ以上カメラを買うのは難しい状況ですが、それでもこのチャレンジは勝手ながら応援したい。新しいことがなければつまらないじゃないですか。新しさの中にこそ楽しさがある、未来がある。電子立国・日本に生まれた男子としてそう思うのです。

Twitterとは時に「アメトーーク!」である - auの事例から企業のイベント時のTwitter利用を考える

2009.10.26 Text

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今更このトッピックを取り上げるのもどうかという話ですが、先週19日に行われたauの2009年秋冬モデルの発表会でTwitterを利用した現場の実況中継を行いました。auが用いたアカウントは@au_official。で、結果はというと…こちらのtake-itさんのブログ記事にまとめられていますが、あまり思わしい結果ではなかったように私も感じました。いやこれが成功かどうかは、実際にauがこのTwitter利用に関して打ち出した「目標」がわからない限りなんとも言えません。Twitterのタイムライン上では確かに盛り上がりませんでしたが、少なくとも現時点でフォロワーが5,000人を突破しています。仮にフォロワーの数が「目標」であればおそらく成功と言えるでしょう。なのでケチのつけようがないわけですが、多分皆さんの中には釈然としない気持ちが残っているでしょう。せっかく生のイベントだったんだからもっと盛り上がらなかったのか?と。

ですので今回は企業のイベントにおけるTwitter利用について考えることにします。Twitterでの成果をどの数値目標で測るかによって「成功」は大きく変わってきます。先ほどの通りフォロワー数なのか、RT数なのか、つぶやきないのリンクから本サイトへのアクセス回数なのか…それぞれのケースを考えるのは難しいので、とりあえず「タイムライン上での盛り上がり」(ハッシュタグ、@、RT付き発言の数)を基準に考えたいと思います。このタイプの「成功」なら企業もTwitterユーザーもわかりやすいでしょう。

企業イベント時のTwitterは「ひな壇トーク」と化す

Twitter上では普段様々な人が様々な方向に向けてつぶやいているため、非常に散漫なおしゃべりがまもまりもなく起こっている状態です。しかし企業がイベントを行う際にTwitterを利用する場合は状況が一変します。企業アカウント(auの場合は@au_official)が情報の主導権を握ります。そしてその情報をフォロワーに流す、というまとまった方向の流れができます。イメージとしてはテレビのひな壇トーク番組が近いでしょう。「アメトーーク!」が一番イメージしやすいでしょうか。司会(雨上がり決死隊のお二人)が企業アカウント、そしてひな壇の芸人の皆さんがフォロワーです。司会が企画趣旨、トークテーマを定義し、番組の進行を進める。それに対してリアクションやトークを膨らませる役目を果たすのがひな壇芸人の皆さんです。こうすると自ずと盛り上がりそうな方向が見えてきます。少なくとも司会よりもひな壇の人たちの方が重要だということはわかりますよね。

司会の役割は適切なネタフリです。ひな壇の人たちがリアクションしやすいネタ、話を広げやすいネタをどんどん投下します。こんな写真じゃネタにできませんが(どこがどう最薄なんだかさっぱり)、こういう写真ならネタにできそうです(お姉さんが云々)。ネタをコントロールする特権は司会者にあるわけですから、ウケが狙えて反応しやすいネタ、そして伝えたい情報(製品情報等)を織り込んでいくこともできます。

適切なネタフリができて、リアクションも帰ってきた。しかしここで終わらせてはいけません。「トーク」である以上ひな壇の人たちのリアクションに対して、司会も返さなければいけないでしょう。さすがのさんまさんも相手の話を完全無視することはありませんからね。auの場合もそこが「寂しい、もったいない」ととられた部分が大きかったようです。盛り上げるつもりならば少なくともRT、できることならば@付きで返信してあげると実況につきあってくれているフォロワーのモチベーションも上がるものです。

司会をサポートする「ツッチー」役のアカウントは必要不可欠

しかしそんなこといっても全然フォロワーからのリアクションがなかったらどうするの?成立しなくない?と言うかもしれません。確かに。どんなに司会をがんばっても、ひな壇芸人たちもがんばってくれなければ盛り上がりません。例えばアメトーーク!では多くの場合「抑えの芸人さん」が登場します。品川さんや土田さんといったひな壇でも確実に活躍してくれる人です。こういう人がいるお陰で挑戦的なトークテーマにも安心してチャレンジすることができるわけですね。ですからTwitter上で発言力がある人に対して企業が前もってアプローチしておくことも必要な戦略です。どこの誰かわからないフォロワーと@付きで会話するより企業側も安心ですし、適切な絡みを期待することもできるでしょう。

しかしただ単にフォロワー数が多い有名人に頼めばいい、というものでもないでしょう。ガンダムの話は土田さんに、エヴァの話はオリラジのあっちゃんに、パナソニックの話は品川さんに振るのが妥当です。例えばauの場合ならば携帯や通信技術に詳しい方(@nobiさんや技術系ライターさん)や、ファッション性がある携帯ならば、有力な女性Twittererにご協力を仰ぐことが考えられます。製品によっては協力してもらうアカウントによってアプローチできるターゲットをうまく絞り込むこともできるでしょう。また、メーカーさんや販売店の方のアカウントがあれば、会社を超えた協力をお願いするのも手かもしれません(事前に十分な準備が必要ですが)。うまくすれば話題作りにもなって一挙両得…皮算用ですが。

「ぶっちゃける力」

タイムライン上での適切なコミュニケーションさえあれば、少なくともイベント中継としては成功を収めることができるはずです。しかしまだ不安ですか?必ずしも面白い話が振れるとは限らない。その瞬間に面白いことを言えるとも限らない。確かにその通りです。どういったネタを投下するか、事前準備ももちろん大切ですが、フォロワーの皆さんはただ単にインフォメーションが受け取りたいわけではないでしょう。Twitter上での人と人とのふれあいを楽しんでいる人も多いと思います。私がTwitterに中毒的にハマっているのもそういった「ぬくもり」が効いているせいでしょう。いやもう正直に言いますけど、寂しいんですよ(笑)。寂しくてしょうがないからTwitterに向かっている部分もオーバーな話あると思うんですよ。孤独な老人のような言いようですけどね。

そうです、生身の人間に触れてる感じが欲しいんです。ただ仕事の都合でTwitterをやっているアカウントからはなかなか出てこない雰囲気。だからフォロワーが求めているのは「素のあなたはどう思ってるの?」という問いに対する答え、はっきり言えば「ぶっちゃけ」が欲しい。これはあの島田紳助さんがよく使う手法です。はてなでテレビの土踏まずさんのエントリ『島田紳助は「はっきり言うで」が好き過ぎる』にまとまっています。「腹を割って話すという態度を見せること」によって、普通のことでも重要な話として受け取らせることができるし、真摯な態度で話してくれるように感じることができるからです(本当の腹の内は別にしても、ね)。私も早速上の段落で使ってみましたが、いかがでしたか?

企業のTwitter利用は一日にして成らず

ここまでいろいろ話してきましたが、これだけやるの結構大変でしょ。実際には中継に使うハッシュタグをフォロワーに実際に使わせて浸透させる必要もあります。@au_officialの場合は5日前から既に告知していたこと、運良く(?)騒動になったため逆に#au_official2009というハッシュタグが有名になったことがあり、周知の部分では結果的にうまくいきました。ハッシュタグはユーザーにわざわざ使ってもらうものなので、いかに浸透させるかが鍵になります。ハッシュタグ付きの発言を一覧できるページをオフィシャルで作ったり、そこからハッシュタグ付きで簡単に発言できるフォームを用意する必要も出てくるでしょう。更にこれらのことを生で処理していかなければならない…まず一人では無理でしょう。中継用に1人、フォロワーのつぶやきに対する返信用に1人、少なくとも必要です。

そんなに力をかけられない…というのであればブロガーイベントのようにTwitterユーザーに中継をお願いする、という手もありますが、結局ある程度のコントロールが必要ですし、ある程度自社にネームバリューがあるのであればそれを活かさないのはもったいないと言えましょう。「auがTwitterに!!」というのはニュース性がありますからね。

Twitterをイベントに利用しようとしていた企業の担当者の方はそろそろ気が重くなってきたかもしれませんね。Twitterを通して何を達成するか、その目標が大切です。アメトーーク!は視聴率が取れることが一つの目標でしょう。では企業がTwitterで達成したい目標とは何でしょうか。それを定義するところから、企業の本格的なTwitter利用が始まるのでしょう。

そして最後に。今回のauのアカウントで個人的に考えるもっとも大きな問題点、というかもったいない点、それはアカウントの継続利用をしていないということです。この@au_officialがつぶやくだけで5000人を超えるフォロワーに言葉を届けることができます。たかが5000人、されど5000人。この力に気がつかなければ、この力を活用することができなければ企業のTwitter利用、はっきり言って意味がないと私は思います。

【銀座で】Magic Mouse、iMac 27インチ、MacBookの使用感レポート【触ってきました】

2009.10.23 Gadget

もうこの手の情報に詳しい方はご存知でしょうが、新iMacと新MacBookに関しては既にApple Storeで販売が始まっています。ですが例のMagic Mouseはまだ単品では発売してませんね。そんな中先日Apple Store銀座に行って一通りの新製品を触ってきたのでレポートを。

Magic Mouseはぜひ自分好みに調整した上で使用感を確認すべし

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何はなくともMagic Mouse。完全な新製品なので触らないとわからないですからね。まず我ながらトンでもない勘違いをしていた部分が。Magic Mouseはクリックもすべてタッチで行う「クリック感のないマウス」だとばかり思っていたんですが全く違います。マウス全体が一つのボタンになっていて、クリックしたときににカチっという音とともに全体が沈み込む、「クリック感のあるマウス」です。

結論から言いますと、クリック、右クリック、ダブルクリック、そしてスクロールの操作感はほとんどMighty Mouseと変わりません。カチっというクリック感はMighty Mouseよりやや柔らかい印象。そしてタッチ対応最大の目玉と言える「タッチでスクロール」機能も非常にスムーズ。一本指でスクロールできるので本当にMighty Mouseと同じ感覚で扱えます。スクロールに使える領域がMagic Mouseのほうが広いため、その分使いやすく感じます。Apple Storeの木の机の上で使ってみましたが、マウス自体の滑りもMighty Mouseより良好。

今までMighty Mouseを使っていて気に入っていた、けれどもスクロールボールの掃除が面倒になって…という人はぜひ買うべきです。Expose機能の呼び出し等はできなくなりましたが、それでもMighty Mouseとほぼ同等かそれ以上の操作感+メンテナンスフリーという利点は大きい。

また市販の大きめのマウス、特に手のひらで包み込んで使うタイプのマウスを使っている人にとってはちょっと使いにくく感じるかもしれません。このMagic Mouseは、マウスの下部を親指・薬指・小指で押さえ、人差し指・中指でクリックする「つまみスタイル」で使うのがベストです。お店で触るときもそれを念頭に入れて使ってみてください。

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そしてお店で触るときに最も注意したいこと、それは「システム環境設定でマウスの設定を自分好みに変えてテストしてみる」ことです。システム環境設定の中にマウスに関して細かく設定ができる項目があります。ここではマウスの動くスピード、スクロールのスピード、ダブルクリックの感覚、右クリックの挙動、スクロールの慣性あり/なし、などの設定が行えます。ぜひここで設定を直して使ってみてください。私はマウスの速度・最速、スクロールの速度・最速、スクロールの慣性・なし、がベストな設定です。特にスクロールが気持ち悪いと思った人はスクロールの慣性をなしにして使ってみてください。「思ってたんと違う!!」と叫ぶ前にぜひ自分にあった設定のチェックを。

iMacの液晶は確実に進化。この解像度を活かさない手はない

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そして実物が見てみたいもの、といえば27インチのiMac(上の写真は21.5インチだけど)。当然ですが、でかいです。さすがに置き場所の心配をするほどではないでしょうが、念のため机のサイズのチェックをお薦めします。外観に関して何の文句もありません。ガラスの接合部分もきれい。もしお店でiMacを見る機会があれば、個人的には下画像の白丸内の部分をぜひ見ていただきたい。

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完璧を目指すAppleの執念を垣間みることができます。

今回のiMacのアップデートで一番気になる部分は液晶です。大きくなったのはいいけど、その分液晶の質は落ちていないか?気になるところですが、まったくもって杞憂でした。ここからは私の主観で話す部分もありますが、まず旧iMacに比べピクセルがはっきり・くっきりして見えるように感じました。そして179°の視野角ですが、誇張ではないようです。旧iMacでは一定の角度を超えると液晶の見え方が変化し青っぽく見えることがありました。私の見たところで新しい液晶でそのような現象は確認できず。ほぼ真横から見ても劇的な色の変化は見られませんでした。ただガラスが表面に貼ってあるので写り込みは激しいですね。私はあまり気にならない性格なのですが、どうしても気になる人は液晶の角度や照明の当て方を工夫してあげるといいかも。

そして27インチiMacが誇る2,560×1,440ピクセルの解像度。QuickTime Movie TrailersでかいじゅうたちのいるところのフルHD(1080p)トレイラーを再生しましたが、むちゃくちゃきれい。

しかしiMacとは直接関係ありませんが、一つ残念なことは日本ではこの高解像度を活かせるコンテンツが配信されていないということ。アメリカではiTunes Storeを通じて映画のレンタル・販売がずいぶん前から行われていますが、日本では已然開始されないまま。これだけインフラが整っている日本で映画のダウンロード販売ができないって異常事態ですよ。Appleおよび映画配給会社の皆さん(というかコンテンツを持ってる皆さん)、一刻も早くこの異常事態を収拾してください。さすがの私も待ちきれないのでちょっと強く言いますよここは。

新しいMacBookは大切に使ってあげてください

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最後に新しいMacBook。今まで以上に丸みを帯びたフォルムがキュート。形が変わっただけで頑丈になったように感じます。また外観の大きな変更点としては、パームレスト(手のひらを置く部分)の素材がさらさらとした質感のプラスチックから、つやつやの質感のプラスチックに変更になったことが挙げられます。さらさら質感の場合、手の汚れが移りやすく、よくシミが残ってしまうことがありました。しかしつやつやボディなら汚れが沈着する心配は無用!!…なんですが今度は逆につやつやであるが故に指紋や手の油が目立ちやすくなりました。もちろんさっと拭けばすぐきれいになるので、気が向いたときに拭いて挙げましょう。

他にも底面の足がなくなり、真っ平らになったことも大きな変更点です。で、ここも接地面が大きくなって、さらに白っぽい素材のため比較的汚れやすいのでここも気づいたときに拭いてあげましょう。丁寧に拭いてあげると見た目のきれいさが維持できるのが新しいMacBookの良さですね。ぜひMacBookを使う方は大切に扱ってほしいと思います。逆にそれが面倒、という人はアルミ製のMacBook Proを買った方が実は賢いかも。しかしMacBookの安さ(¥98,800)は魅力です。普段Windowsを使っている人は、Windows7を買う前に一度MacBookを触ってみるといいかもしれませんねー。なんて。

ひととおり見てきましたが、最後に。いちおうこのレビューは主観による部分が大きいです。購入を検討している方はぜひご自分の目で見て、手で触って最終的な判断していただければと思います。お店を出るときに大きな荷物を持って出ることになっても当方は責任を持ちかねますのでご注意を。

「空気人形」 - 僕ら人間、心なんて持たないほうがよかった。よかったんだよ。

2009.10.13 Movie

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まず一言言わせてくれ。「ペ・ドゥナたんカワユス」

是枝裕和監督最新作 映画『空気人形』 公式サイト

この映画は心を持ってしまった空気人形(おとなの男のひとが使うタイプのね。)のお話。普段このブログでは「ザッツ・エンターテイメント」的な映画を主に紹介していますが、この「空気人形」は比較的たんたんと進む「見る映画」です。映画的カタルシスを楽しむというよりも、美しい絵と優しくてほろ苦いストーリーをゆっくり堪能する映画と言えるでしょう。

まず何よりも最初に言っておきたいことは、ペ・ドゥナたん(気持ち悪いと思われるかもしれませんがあえて私は "たん" 付けで私は呼びたい)が殺人的にかわいい。これ、容姿云々とかそういう問題じゃないんです。てくてく人形歩きする仕草がかわいい。たどたどしく発する言葉もかわいい。その様子はまさに人形そのもの。イノセンスの塊、空気人形というおとぎ話のヒロインを見事に演じきっています。この映画の魅力の半分を担保しているといっても過言ではないです。

で注意点なんですが、性的な用途の人形である以上、どうしてもそういうシーンとは切っても切り離せないのがこの映画(ちなみに15歳以上じゃないと観れないぞ☆)。なのでペ・ドゥナたんの "全体像"(主に上の方、ね)がだいたい見えちゃってます。が、人形の演技に徹しているからか、不思議とそんなにいやらしくない。女の人が見てもそこまで抵抗は無いんじゃないかなと。twitterでも女の人の方が多く観にいっている印象ですしね。個人的には空気入れを使って自分で空気を入れているシーンがセクシーでよかったです。なんだか不思議なセクシーですが。

また空気人形の持ち主を演じているのは板尾創路さん。もの言わぬ空気人形を心の支えにする男性の役。どこか上の空で、まっすぐ前を向いていない演技がとてもよかった。あとサマーウォーズで気丈なおばあちゃん役を演じられた富司純子さんも出演されてますね。

心を持ったことは幸せだったのか、それともこんなもの持つべきじゃなかったのか。

以前私はロボットと人間の決定的な差のお話をしました。ロボット(人形)には人間が持つ心がない、だから両者の溝は埋められない。じゃあ実際に人形が心を持ったら、どうなるんだろう?

心を持った空気人形である彼女は、自分の意志を持って持ち主の家を飛び出す。彼女が初めて触れる世界には、驚きと美しさに満ちあふれている。これは心があるから感じられる世界。そして持ち主以外の人とふれあうことで、人は傷つきながらも歳をとること、人も自分と同じで空っぽだということ、そして人を好きになる気持ちを学んでいく。どれも心があるから、感じられること。心とはとても尊い存在。しかし今まで相手に何をされても感じることの無かった嫌悪感や、人を裏切る罪の気持ちも感じるようになってしまいます。心は面倒な存在。

そう。もしかしたら心なんかない方がよかったのかもしれない。心を持った人形なんて、人間と変わりないじゃないか…!! そもそも彼女の持ち主は、人間みたく面倒じゃないから人形を選んだのに。悲しいことだけれど、男の人はどこかでそれを望んでいる部分があるのかもしれない。もし人形相手に好きなことをして、好きなことを好きなだけ喋れたらどんなに楽だろう。もし何もかも捨て去ってラブプラスに没頭し続けることができたらどんなに楽しいことだろう。私だったら寧々ちゃんと…いやいやラブプラスの話は置いておいておくにしても、なんだこれで十分満足じゃん。

心が擦れ合って痛いから、生きてるって感じてる。

そうだよ人間の "代用品" でいいんだよ。心なんて最初からいらなかった。いらなかった。 だから物語の中で空気人形が苦しいときには、心の中で自分が性欲処理の "代用品" であることを言い聞かせる。人形なら何も感じない、何も苦しむこともない…。しかし "代用品" ではない心を持った人間は、心を通わせるが故に人を傷つけてしまうし、傷つけてしまう。お互いを想う気持ちが深ければ深いほど、心のコアに近づいていく。「ゼロ距離射撃」に近づいていく。痛みを感じながら、人を傷つけた罪の意識に耐えてまで、人は心にこだわる必要はあるのか?

ある。自信を持ってあると言える。なぜなら心が擦れ合わなければ人は変わらない。自分が変わらなければ、見える景色は変わらない。美しい景色は移り往くから価値がある。美しいものは朽ちていくし、朽ちていくから美しいと言える。そしてそれが人が歳をとるということだという。逆に空気人形の持ち主の部屋を見れば彼の幼さに気がつくはず。身をすり減らしても前へ進む、これが生きることだとこの映画は訴えかけている。

しかし最近涙もろくなったと思いますが、本当に苦しいと涙も出ないんだということに気がつきました。この映画はかわいくて美しいものだけど、正直言って私にとっては苦しかった。特に私が男だったからかもしれません。どうしても内省的な気持ちになる部分もあります。「空気人形」は小さなトゲのように胸に痛みを残しながら、我々の生きている世界はどんなに素敵かを教えてくれる映画であります。

(※ごめんこんだけ話しておいて私ラブプラス持ってないんだぜ…)

一介のFlash制作者がミラノコレクションでのファッションショーで映像を投影するまでの全記録

2009.10.05 Text

何を話すべきか、どこから話すべきか迷いますが、まず9/29に行われたANTEPRIMAミラノコレクションファッションショー、無事終了いたしました。会場で観てくださった方、ANTEPRIMAの中継ページから観ていただいた方、そしてもちろんスタッフの皆様に深く感謝せずには居れません。私はたかだか映像を映し出していた人間に過ぎないかもしれませんが、素敵なショーになってよかったと思っています。

背景のゆらゆらしている光の帯のような映像、これが私の担当であります。ビデオだとちょっと証明の明かりにとられて見にくくなってますが、実際にはもっとはっきりと写っていました。こんな具合。

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この「光の波」はディスカッションの中から生まれたもので、煙のような、波のような、よくわからないふわふわしたものの映像、ということで制作がスタート。元のイメージはショーの招待状にも使われてるこんなイメージ。

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で、このイメージをリアルタイムに再現、ショーの進行によって姿や形、色を変えていく、というのが課題でした。ミラノへ発つまでおよそ2週間。最初はQuartz Comporserでの制作を考えたものの頓挫、Processingでの制作に切り替えほぼ完成まで作り上げましたが、最後のギリギリになって処理速度のバッファが欲しくなりFlashで書き直すことに。FrocessingというFlash用の強力なライブラリのお陰で一晩で移植することができました(こんなちょっとのコード移植に一晩もかけるなと怒られそうですが…)。Frocessing制作者のnatsuさんに深く深く感謝しつつ、ついに本番当日を迎えることとなりました。

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映像、といっても今回の映像は再生ボタンを押せば勝手にやってくれるものではありません。前述の通りショーの展開と同時に色や形、大きさ、動きの速さなどを的確にコントロールしていかなければなりません。映像の再生はMacBook Pro、そして映像のコントロールはKORGのnanoKontrollで行います。nanoKontrollのほぼすべてのツマミ、スライダー、ボタンにパラメーターやプリセットの値を登録して本番に臨みました。コントロールする、といってもランダムの要素を大きく取り入れてあるため、意外と思い通りに動かないのが今回の映像の特徴です。ある程度の色や大きさの方向性を定めて後はなるようになれ。やはりライブである以上は意外性がないと面白くないですからね。ただ決めのシーンではしっかりと動きがはまるように練習しました。特に "運命な感じ" のエレクトロがかかるクライマックスのシーンですね。

さて、映像の準備が整ったところで実際にステージに投影しなければなりません。で、実はこのステージよく見ていただくとわかると思うんですが、黒いんです。映画館でもなんでも映像を投影する場所は真っ白じゃないときれいに写りません。初めて現場の説明を日本で受けたとき「いや映像投影するんだからそこは白じゃないとまずいんじゃないんですか!?!?」とあわてて聞き直してしまったんですが、弊社社長の判断は「いや黒で」。いやでもそれじゃ写んないでしょJK!!と思った時に社長から帰ってきた答えは「高輝度のプロジェクターを使えばいけるんじゃない?」とのあっさりした答え。

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実際今回のショーでは壁面から数十メートルの距離から、20,000ルーメンのプロジェクターを2台を使い、照射される映像をぴったり合わせることで40,000ルーメンの高輝度プロジェクターを再現してしまおう!! というそれなんてヤシマ作戦な展開に。前日準備ではケーブルの分配がうまくいかず危うく1台のプロジェクターでの投影になるところでしたが、現地映像スタッフの方の尽力で無事2台で投影成功。無事に自分の仕事を満了することができました。2台のプロジェクターが見事に黒い壁面に光の帯を投影してくれました。ガラスのステージにも反射して非常に美しい雰囲気に。黒いステージはショーのイメージにも合っていましたし、投影した光の「映像臭さ」が見事に抜けてとけ込んでいました。自分でいうのも何ですが、大成功、だったと思います。

一介のFlash制作者もとい会社員の身ではありますが、ANTEPRIMAのミラノコレクションファッションショーという場所で、自分の作った物が投影できたというのは本当に貴重な体験でした(行くまであんだけいやがってたんですけどね)。こういった仕事ができるのもFICCの懐の深さでしょうか。まあんまりこういう仕事があるWeb会社っていうのはないですよねw そしてショーが終わった瞬間に一番最初に出てきたのは、なんというか家族や友達や会社の人へやら、いろんな人への感謝の気持ちだったかなぁと思います。普段生意気なことに感謝の気持ちを表してないからね、自分。本当にありがとうございました。


…とここで終わらないんです。今回の自分のミッションは映像の投影ともう一つ、Ustream(正確にはWatershed)を使ったネットでのリアルタイム映像配信でした。現場のカメラをPCにつなぎ、WiMAXの高速無線回線でUstreamサーバーに映像を送信するという算段です。ちなみにファッションショーの映像をネットで生中継したメゾンはANTEPRIMAが初めて、とのこと。こりゃ任務重大。

事前に接続方法もすべて準備していたんですが、会社から持って行ったVAIO(ちなみにOSはVista)がLANを認識せずネット接続不可、一時パニック状態に。こればかりは仕方がないので中継用だけに準備していたVAIOを鈴木さん手持ちのMacBook Proにチェンジ。これでなんとかなるだろうと思ったら大間違いで、今度はカメラとPCを接続していたFireWireケーブルの型が合わない!! そのとき既にショー前日の深夜23時。緊急にミラノのPC系ショップを検索し、午前9時から開いているショップを発見。結局本番直前に社長と鈴木さんにFireWireケーブルを買ってきてもらうことに…本当にスミマセン。

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でこれが戦利品のFireWireケーブル。これで無事にMacBook Proとハイビジョンカメラをつなげる!!と思った矢先に偶然横にいた日本人カメラマンの人がぼそっと「これCore2Duoの2.5GHzとかでしょ、これじゃパワー不足でハイビジョン動画を配信用にコンバートできないんじゃないの普通?」………………………………って、やってみなきゃわかんないでしょうがーーーー!あーもう知らないんだからっ!刺す!はい写った!今カメラの映像写ったよ!

…といろいろありましたが無事ショーの映像をリアルタイムで皆さんに届けることができました。たくさんの方に観ていただけたけたようで、本当に中継がうまくいってよかったと胸を撫で下ろしました。今はまだUstreamの限界で、あまり鮮明な映像がお届けできなかったことが残念でなりませんが、今後もネットを使った取り組みができると楽しいなと思ってます。ライブの緊張感を久々に味わいましたが、やっぱりライブだからこその楽しさがあるし、それを伝えられるようにすることもこれからの仕事の一つになっていくのでしょう。

突然ですが私、ミラノでのANTEPERIMAファッションショーの映像担当になりました。

2009.09.25 Text

本当はやることがたくさんあるんですが、少し時間が空いたから、ということでたまにはさらっと気持ちを書きたいと思います。


突然ですが、私は後数時間後にはイタリアのミラノに飛び立ちます。ANTEPRIMAのファッションショーの映像担当になったため、ミラノ出張について行くことになったからであります(前回のショーの映像はこちら)。あまり詳しいことを書くと面白くなくなってしまうので程々でやめますが、ファッションショーのステージに投影する映像を作成し、それを生で再生するのが私の今回のお仕事です。本来ミラノ出張は弊社社長ともう一人アシスタント(今回も前回に引き続き鈴木さんが担当)で行うことになっているんですが、急遽私も同行することになった次第です。

いや、正直に言いますけどね、私もことあるごとにミラノ出張に行くのは嫌だ嫌だって言ってたんです(笑)。自分で言うのもなんですが機転は効かないし度胸もない、おまけに英語は喋れない、どう考えても足を引っ張るだけで何にもなりゃしないんじゃないかと。それ以上に厳しいのはファッションショー自体で、やり直しはない、一度きりの生のイベント。

生のイベントというと私の中では5年前のあるイベントのことを思い出します。今の会社に入る前のこと、私はあるライブイベントで撮影を担当していました。しかもその映像が作品になるという非常に大切なイベントだったのに…。撮影だけでなく編集の段階でも関係者の皆様に、ご迷惑をおかけしました。おかげで今の自分があると言っても過言ではなく、本当に感謝しています。その頃の自分といえば、映像を多く制作していて、映像関係の仕事に就きたいという気持ちもありました。でもその一件で映像の世界に行くのは無理だ、できないと諦めました。簡単に言うと、逃げてしまったわけです。

しかし何の因果か戻ってきてしまいました。生のイベント、そして映像。場所もやることもまったく違います(撮影と投影じゃえらい違いだしね)。これで過去の失敗が消えるわけではありませんが、あのとき目標に背を向けた自分に一矢報いたいという気持ちがあります。だから「(ミラノに)行くか」と聞かれて、少し悩みながらも「行きます」と答えました。


あれから5年。駄目なところは相変わらず駄目ですが、なんとか社会人足れるよう考えてきました。しかし、ただ仕事ができていればいいのか、というとそれは違うということにこの前改めて気づかされました。やるべき仕事を全うするのも大事ですが、その中でも何か自分の気持ちを乗っけることができないと辛いですよね。オーバーに言えば自分の願望を仕事の上で実現する、とも言いましょうか。おせっかいながら、最近は仕事することだけに気を取られて、そういった自分の気持ちが置いてきぼりになっている人が多いような気がします。し、もしかしたら私もその一人だったかもしれません。

ショーを成功に導く、それは当然として、では自分はそこにどんな気持ちを乗せるのだろう。期待を裏切った親への罪滅ぼしか。違う道へ進んだ友人へのメッセージか。仕事の中で成長させてくれた方々への感謝の気持ちか。それもとも5年前逃げ出した地点に戻って自身の後悔の念を晴らすのか。まだはっきりはわかりませんが、今回の出来事が自分の中で何かの契機になるのではないか、そんな気がしています。


さてそれでは、本番をお楽しみに。さーがんばろう、3にも4にもリハーサルが肝心


あとUst的なものでショーの様子を生中継する予定です。詳細は後日。では!!

ANTEPRIMAウェブサイト、完全リニューアルです。

2009.08.28 Web

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アンテプリマ

ANTEPRIMAウェブサイトをリニューアルしました。これまでシーズンごとにコレクションを中心としたページを作成してきましたが、今回から一新。Flashをメインに据えていたところを、HTMLでよりな広い情報をカバーできるように全面的にリニューアルしました(なので私の関わり方はお手伝いという感じ。あんまり詳しいことは教えてもらえてないんですよ)。特にアイテムが個別ページでしっかり見えるようになったのが大きな変化でしょう。これで彼氏におねだりする準備も万端です。ちなみにANTEPRIMAが浴衣も取り扱っていたのはご存知でしたか?バック他数多くのアイテムが閲覧できるようになりました。もちろんこれまで通り、コレクションの写真映像もじっくり見ていただくことができます。

今回のリニューアルの軸は「必要とされた情報をいかにユーザーに伝えるか」(既に社長がブログに書いていますが)。ですからサイト単位で情報を整理し直しました。ヘッダーメニューを全てのページに用意しどのページからアクセスしても行きたいページにたどり着けるようにしました。商品の個別ページを用意し詳細情報を充実させました。情報を細分化することで検索エンジンが精確に情報をインデックスできるようにしました。

ユーザーの方が使いやすいよう、情報が見つかりやすいよう行った今回のHTML化ですが、先に言っておきますがFlashサイトがよくないとかそういうことではありません。ANTEPLIMAのブランドイメージを伝える役割としてこれまでのFlashサイトは機能していました(制作者として自画自賛のようですが)。しかしそれだけでは足らないのです。かと言ってデザインやイメージよりも機能を優先すべき、とも言いません。どちらかではありません。どちらも重要であり、どちらも全力で取り組まなければならないことなのです。ですから新しいサイトのイメージもこれまでのクオリティと変わらないものができたと思っています。全体のデザインに腐心した鈴木さん、本当にお疲れさまでした。バックボーンを中心に担当された河内さんもお疲れさまでした。

なんにせよできることは全てやらなければWebの力を完全に発揮することはできないでしょう。似たことを以前にも書きました。ANTEPRIMAのサイトだってまだまだ「Webでできること」が残っていますし、継続して取り組んでいくことが重要です。そのために拡張性が高いサイトにリニューアルできたことは大きな意味があると思います。ユーザーと共に走り続ける準備は整った、ということですね。

ということで、以上Flashのみ担当の福岡でした。

あの夏休み観たのはやはりこんな映画だった。「サマーウォーズ」

2009.08.03 Movie

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ただただ文字に起こしてあの楽しさが説明できると思うか?

以前に女の人が観ても大丈夫なアニメ映画はこれ!!という記事を書きましたが、その中でも紹介した「時をかける少女」の細田守監督最新作、「サマーウォーズ」。公開初日の8月1日からさっそく観てきました。「破」のエントリーでtats君に怒られたので今度こそ極力ネタバレなしで書くよ!! 書きたい!!

2010年。携帯・パソコン・ゲーム機…あらゆる情報端末からアクセスできる「OZ」というmixiとセカンドライフをごちゃ混ぜにしたサービスが全世界的に普及し、あらゆる生活の基盤を担っている世界。数学オリンピックの日本代表(になり損ねた)いかにもイケてない男子高校生・健二は、あこがれの先輩・夏希から「おばあちゃんのお誕生日会をお手伝いするだけの簡単なお仕事」を依頼される。二つ返事で承諾してしまう健二だったが、実は「病気がちなおばあちゃんを気遣って夏希のフィアンセのフリをする簡単じゃないお仕事」。当主で90歳のおばあちゃん・を中心とした陣内家の家族親戚ご一同様に囲まれながらもなんとか任務完了。宴も終わった次の朝、テレビではOZの大規模システム障害のニュースが放映されていた。障害を引き起こしたの容疑者の写真はどう考えても見覚えのある顔。なんてったってそれは…


いや、このブログだと、作品のテーマを抽出して、それを軸に一本エントリーを仕上げるのがいつもの流れなんですよ。テーマをそれらしく膨らまして、自分の視点で書いていくという。今回もそんな感じで書いていこうと思ったんだけど、やっぱやめた。CMでも言っている通りこのお話には、家族や親戚の絆、ネットの脆弱性と可能性といったものが織り込まれているんです。でもね、そこ広げたってこの映画の魅力はぜーんぜん伝わらないと思うんですよ。

一言で言うことこの映画は底抜けに楽しくて、ポジティブで、爽快な夏休み映画なんです。私はセンター北の映画館で見ましたが、上映時間ずっと笑い声が絶えなかった。私自身もニコニコしっぱなし。きっと他のお客さんもそうだったんじゃないかな。アニメ映画で個人的には初めてです。こんな経験。

誇張でなく本当に表情豊かな家族たち

この映画は陣内家がある長野県上田市と仮想世界OZを行ったり来たりするわけですが、OZ上の表現はアバター(実際にはこんな感じ)が担当することになります。で、アバターの演技は表情が限られてしまう(それでもめっちゃいい動きをしているんですが)。さらに困るのは世界中の声がテキストとして画面に表示されてしまうこと。Twitterのような感じですね。映画内で文章で説明するのって基本的にNGだと思うんです。図らずもOZを表現することがどうしても映画的にドライなものになってしまう。

その反動もあってか、現実世界の陣内家の人々、そして健二の表情や演技は非常に豊かに表現されています。時にあまりにまんが的すぎるかなというときもあるくらい。実際人間一人のときとたくさんの人がいるときではリアクションの数も大きさも違うでしょう。だから家族は楽しいんだよね。怒り泣き悲しみ喜び笑う。目まぐるしく変わる表情こそがこの映画一番の見所じゃないでしょうか。主人公である健二くんが "内気な少年" なので「なんだまたシンジか…」と先入観をもっちゃう人も多いようですが、映画が進むにしたがって、少しずつ凛々しく、そして家族と打ち解けていく。そもそも親戚ってすごいアバウトなつながりだったりするよね。赤の他人も結婚したらいきなり親戚になっちゃうわけだから。だからなろうと思えばいくらでもなれるものだし、親戚の輪に入っていれば健二も自然と親戚になっちゃうんだよね。それが表現されているのがただの内気な少年じゃない、健二くんの特徴と言えましょう。

西に冴えない青年がいれば東にしゃきっとしたおばあちゃんあり…

その主人公・健二の声は神木竜之介くん。「なんだまた芸能人か…」ってみんな言いそうですがこれがまたいいんだ。すごい冴えない感じで。…いやこれむっちゃ褒めてますよ。うだつの上がらない感じが健二にぴったり。中でも一番いいなと思ったのが、一族の長・栄に夏希のことをお願いされるシーン。お願いされたからには男子たるもの大声で「はいっ!!」と言えばいいものを、うまく言えない。何度か大きく域を吸い込んで言おうとするんだけど結局下を向いて「がんばってみます…」とうなだれてしまう。あーもう健二くんわかるわかるよこの感じ!! もうおじさんなんかこんなのしょっちゅうだったから。健二くんの「イケてない表現」はバツグンにいいんです。で、吹っ切れるときもなんか弱々しいんだよw CMでも流れてる「よろしくお願いしまーす!!」もダメな奴な感じがしていいよね。でもそんな人が必死でがんばってるからこそ胸を打つんですよ。

そして忘れてはいけないのが陣内家当主、90歳のおばあちゃん栄。この映画の主役とも言えるわけですが、実に素敵な人物。特筆すべきはは世界の混乱を前にして、自分のあらゆる知り合いに片っ端から黒電話を使って励ますシーン。栄は政財界ともつながりがあり、知事褒章までもらっている実はすごい人、という設定があるので「だから偉い人とつながりがあるからできるんでしょw」と思うかもしれないけど、いや実際にできることじゃないよこれ。このワンシーンが行動力と人徳を兼ね備えた彼女の性格を見事に捉えているし、なぜこれだけ親戚のみんなが彼女のことを慕っているかという理由付けにもなっている。お見事。

あの夏休みに観た映画みたいに

ヤバい、ネタバレがちょっとずつ始まってしまった…。まだまだっ書き足りないんですけど、ここら辺にしないとみんなが引いていくから。コンピューターっていうのは結局力押しでしか物事を解決できないよね、とかヒロインの夏希は「かわいくしないとかわいくならないタイプ」だよね(だがそれがいい)とか、数々の子ネタ・コント的な展開とかもう書ききれないくらいあるんですよ。その一方で確かに荒削りな部分もある。でもこれだたくさんの要素をパンク寸前まで詰め込んで、それでも一本の映画にきれいにまとめた細田監督は素晴らしい。今、テーマ語りの部分を少し潰してでもエンターテイメントの要素に振れる人ってなかなかいないんじゃなかろうか。だからサマーウォーズはいい意味で典型的な「夏休み映画」なんです。

ほら、子供の頃、お父さんやお母さんに映画館に連れて行ってもらったことがあったでしょう。映画が終わったあと喫茶店でパンフレットを見ながら、あの場面が楽しかったね、とか話したり。あのとき観た映画と同じ楽しさがサマーウォーズにはありました。

私は一人で観に行っちゃいましたが、皆さんはぜひ家族で観に行ってください。私も家族と観に行きたかったなぁ(観たいって言うかは知らんけどねw)。

PLUTO 8巻 - 遂に完結。アトムよ、父を超えろ。

2009.07.17 Book

PLUTO 8巻 - 完結。アトムよ、父を超えろ。

アトムは憎しみと報復の世界といかに闘うのか

遂にPLUTO、完結。アトムとプルートゥ、雌雄を決する。時を同じくしてアブーラ博士によって地球を破壊するほどの「テロ」が行われようとしていた。

ロボットとは即ち少年である、と思い始めたのは数年前からだ。言うまでもなくロボットは純粋である。人間か書いたプログラム通りにしか動かない。人工知能、といっても所詮人工物だ。だからロボットにたとえ考える力があったとしてもそれは人間がプログラムした範囲でしかない。だから彼らには「心」がない。心がないから心を理解する事もできない。つまり彼らは "幼い" のだ。高い計算能力を持ったロボットでも、如何に人の役に立つロボットでも、大量破壊兵器であろうと、総じて幼いのである。

PLUTOの世界では世界最高の人工頭脳を持つとするアトムが唯一「心」を持っているという。心とはなんなのか、非常に説明が難しいところであるが、アトム、プルートゥや他の多くのロボットが「感情」をもっている。喜び、怒り、悲しみ…人間が持っているものと変わらない感情だ。感情とは面白いもので、伝播する能力を持っている。ネット上ではバイラルCMが流行ったり、ブログが炎上したりと、感情の伝播を見かける事が多い。世界中の優れたロボットを破壊し続けたプルートゥを動かしていたのも怒りの感情だった。しかしその怒りの感情も自らの中から生まれたものではない。生みの親であるアブーラ博士に植え付けられたものだ。伝染した怒りに任せて彼はロボット殺しを続けてきた。空虚だ、そんな事はわかってる、でも止められない。プルートゥと最後の決戦を挑むアトムもまた、ロボット刑事ゲジヒトの怒りの感情を移植されて復活した。怒り、憎しみの感情はウィルスのように互いに感染し、傷つけ合う。そしてまた新たな感染者が現れて…。現実の世界でも憎しみあうもの同士が戦争をし、テロを起こし、また憎しみが蔓延していく。ロボットもまた、同じ事を繰り返すのか。

しかしアトムには心がある。心とは一体なんなのか。それは相手を思いやる想像力かもしれないし、すべてを包み許す力なのかもしれない。だから心は「温かい」。もはや戦争から始まった憎しみの連鎖を受け止められるのはアトムの心しかない。その心を持って自分の怒りや憎しみが、本当に自分の中から出てきたものなのか、感情の向こうに正しい未来が待っているのか、考えていかなければならない。感情の代わりに心を伝播させることが人類最後の希望なのだ。

漫画の子どもたちから、漫画の神様へ

手塚先生がこの原作「地上最大のロボット」を描いた頃の戦争は一個のボタンを押すだけで核戦争が起こり、敵も味方も無に帰ってしまう「一瞬で終わる」戦争だった(ウォッチメンで描かれていたように)。だから手塚先生は単なる力自慢やそれによって無に帰った光景が如何に虚しいものかを描いた。そして時は流れ冷戦が終わった。そして訪れたのは報復に次ぐ報復、憎しみが憎しみを呼ぶ「終わらない」戦争だった。PLUTOもテロと報復の時代に合わせてテーマを再設定してある。また、手塚先生は誰もが知る「漫画の神様」であるが、弱点がないわけではない。「地上最大のロボット」でもすべてが終わっても何も変わらない、いずれ繰り返される、というニュアンスを含ませている通り、必ず「悲観」や「諦観」が含まれるのが手塚漫画の "クセ" だと思う。

しかし浦沢氏はそこに着地しない。PLUTOは予想された限界を乗り越え、進む物語だ。小さな生き物を前にしてアトムが自らの感情を制御するシーンはどうしても目頭が熱くなる、全体を見ても屈指のシーン。また、天馬博士とお茶の水博士、つまりアトムの生みの親と育ての親が対峙するシーンはさらに決定的だ。アトムといえど、もう手遅れだ、地球を救うなど不可能だと断じる天馬博士に対して、お茶の水博士はどうせ死ぬなら最後までやってみなければわからない。生みの親なのになぜアトムを信じないのか、と説く。このシーンはどうしてもアトムの生みの親=手塚先生に向けた言葉のような気がしてならない。そしてアトム自身もまた父親の想像を超え、自分の感情を制御し、世界を救うために飛び立つ。プルートゥも怪物と化した父親と最後の戦いへ向かう。PLUTOの世界のロボットたちは少しずつ幼さから開放されていく。少年から大人への第一歩を歩んでいく。

そして物語も原作とは少し違う結末を迎えることになるのだが…。それは実際に読んで確認していただきたい。原作にはない「最後の数ページ」は浦沢氏から天国の手塚先生への最後のメッセージであり、意思表示であり、挑戦状だ。天国で手塚先生が「まったく生意気な奴だ。俺ならもっといい作品が描けるんだ!!」と息巻いていたら願ったり叶ったりであろう。原作の完成度はとてつもないが、PLUTOはそれを超えんとする高い志と勇気とやさしさの物語である。天国の神様への挑戦権に十二分に値する作品に間違いない。


関連リンク:
WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | PLUTO 4巻 - アトム、その父。
WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | ロボットの感情が人間に限りなく近づくとき。「PLUTO 6巻」
WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | PLUTO 7巻 - 浦沢直樹は手塚治虫よりもすこし、優しい。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 - そこに、確かに愛情はあった

2009.07.01 Movie

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 - そこに、確かに愛情はあった

戦うこととは痛みを感じること。少年たちの叫びが胸に突き刺さる。

先日のエントリーに引き続き、現在公開中の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」にお話を移しましょう。前作「序」では非常に狭い範囲で展開されていた物語が一気に拡張されるのが今回の「破」です。主人公たちが戦う怪物「使徒」も続々登場し、アスカ、マリといった新しいエヴァンゲリオンのパイロットも参戦。「破」というタイトルに相応しく、大迫力の戦闘シーンが次々に描かれます。この「破」では使徒もエヴァもなまめかしい、気味の悪い、とてもこわい存在として描かれていることが多くなりました。特に今作では使徒はさらに奇異な存在になっています。例えばもし仮に敵がロボットだったら銃口からビームが出るんだろうな、とか想像がつくわけですが、この世界では「誰もが初めて見る正体不明の生き物」であり、どんな風に攻撃するしてくるのかは誰もわからない。それ故に観客もハラハラしっぱなし。ですから戦闘シーンも工夫があって見飽きません。「えーそこが伸びるってそんなのアリなん!?」なんて驚きの連続になるわけです。人類と使徒の知恵比べは更に進化します。

そんな何が起こるかわからない恐怖と戦うエヴァンゲリオンの戦闘シーンの大きな特徴は、主人公たちが痛みに耐えながら戦うところでしょう。例えばガンダムだったら仮にガンダムに弾丸が当たってもパイロットは痛みはそう感じないでしょうが、エヴァの場合エヴァ自身とパイロットの感覚がリンクする仕組みになっているため、エヴァが殴られれば同じようにパイロットも痛みを感じてしまう。苦しさのあまり絶叫しながら、それでも彼らは怪物に戦いを挑む。私は映画を見ながら何度も「やめろよ、そんなに辛いならやめてくれよ」と思いました。苦しくて苦しくて、気がつくとポップコーンの容器をぎゅっと抱きしめすぎてベコベコになっていたくらい。もしかしたらこれはアスリートを見ている気分に近いかもしれません。足を引きずりながら、一歩、また一歩とゴールへ近づこうとするランナーのように。痛みに叫び、悲しみに耐え、時に人であることを捨ててまで戦う姿に、打ち震えてしまうのです。

うまくなくても、ケガしても、あなたに食べてほしいから。

序ではシンジ君とミサトの「上司と部下」、シンジ君とレイの「同じ職場で働く仲間」という関係が築かれていく過程を描きました。破は職場よりも外の世界、「人と人との繋がり」がテーマです。

今作の大きな特徴の一つに、「料理を作る」シーンがあります。一人暮らしが長かったシンジ君がミサトや友達に得意の料理を振舞う。前作ではミサトやレイから受け取る側であったシンジ君がついに与える側にまわる、結果的にシンジ君が作る料理は思わぬ反応を引き起こします。レイもアスカもシンジ君のために料理を作ってあげようと思い立つのです。

コミュニケーションが始まる最初のきっかけはいつも「与えること」から始まります。与えることとは別の言い方をすれば自分が損をすること、とも言い換えられます。与えたものが正しく受け取ってもらえなかったらどうしよう、値踏みされたら、無視されたら…。「何故身を切って与えている自分が損をしなければいけないのか。ばからしいじゃないか」今までのシンジ君はそう思うあまりに人を拒絶し、独りで生きる自分の中に安息を見出していました。しかしコミュニケーションをとるということは自分が抱えるであろう痛みも受け止めなければなりません。劇中でレイとアスカの二人がお互いの手に包丁でけがをしたのか、絆創膏が貼られていることに気がつくシーンがあります。人と触れ合うことは自分が傷つくこと。確かにそのその通りです。慣れないうちは思わぬところで傷を負うものです。

そうして傷つくのが怖いから。今までのエヴァンゲリオンでは、自分を守る心の鎧を着たまま、いかにうまくやっていくか、そこまでしか描かれませんでした。それも一つの答えです。でもそれで終わっていいとは私は思いません。自分が傷つかないことが最も大切なことなのでしょうか。大切なのは、立場ですか。体面ですか。プライドですか。「自分の居場所」ですか。いや違うはずです。最も大切なものは、嘘偽りのしようのない自分の気持ち、願望なのではないでしょうか。「自分がこうなりたい」「相手にこうなって欲しい」という願い。それこそが潰してはならない、最も守らなければならないものではないのでしょうか。シンジとその仲間たちは、ぶつかリながらもその気持ちに気がついていきます。手を怪我しても伝えたいこと、かなえたいことが彼らにはある。序で感じたわずかな優しさと愛情は、もっとはっきりとした形で破にも現れます。料理には作ること、与えること、満たされること、食卓を通して人と人がつながること、全てが含まれているのですから。

居場所には代わりがある、でもあなたには代わりはいない。

ある事件をきっかけにシンジ君が死ぬ思いをしながら手に入れた自分の居場所、つまりエヴァのパイロット権限を剥奪されてしまいます。自分の信念を折り、素直に人に従っていれば、こんなことにはならなかったでしょう。でも彼は曲げなかった。パイロットの座を追い出した自身のの父親ゲンドウには「自分のほしい物は力ずくでも手に入れろ。大人になれ」とまで言われます。それでも彼は納得しない。彼は気がついていないけれど、もう彼が求めているのは自分の居場所ではないのです。そしていつの間にかシンジ君はエヴァの前に立っている。でも、彼がエヴァに乗る理由はもう、誰かに褒められるためであったり、認められるためじゃない。目の前で苦しんでいる仲間を助けるために、いやもっとシンプルでストレートな気持ちだ。あなたと一緒にいたい。そう叫びながら彼は自分から、手を差し伸べるのです。ここがシンジ君にとって、生まれて初めての、自分から人の心に触れようとする行為。例え心が閉じられようとしても彼はひるまない。今の居場所を捨てたって構わない、代わりになる自分の居場所はいくらでもある。でもあなたに代わりはないのだから。

自分の願いに純粋であるということは時に、わがままで、粗野。ゲンドウの言う通り、大人の生き方じゃあない。これまでのシンジ君がしてきたのは、如何にして気持ちを潰すことに耐え、大人として生きれるようになるか、ということです。大人として生きることもいい、でも私は絶対に本心を潰してはいけないと思うのです。本心こそが人間の強さであり、人間の生きる核を担うものなのです。You can (not) advance. 副題にもある通り、シンジ君は大人になれなかった。でも、全てを振り切り自分の本心を吐露するシンジ君はかっこ良かった。シンジ君のことをかっこいいと思ったの、はじめてだよ。何感動させてんだよ、バカシンジが。

なんかいろいろ言われるかもしれない。けど好きだ。

正直に言うと、これまでおおっぴらにエヴァンゲリオンのことを言及することをずっと避けていました。自分が心のどこかで嫌っている作品について話すのは気分が良くなかったし、やっぱりこの物語を許せないところがあったから。いやもっと言えば自分が「オタク的」に見られるのが怖かったし(いや、どうかんがえても十分オタクなんですけど、それでもね。変なプライドですよ)、このアニメのこと語るのを恥ずかしいと思ってたから。でもね、恥ずかしげもなくはっきり言いますが、私この映画のこと好き。なんだかもうね恋に近いよ。考えたらずっと意地悪されてたのに急に優しくされたから、そのバイアスがかかってるのかもしれません(言い方は悪いですがDV被害にのめり込んでいってしまう人のような…)。だから、この文章を書き始めてからおよそ1週間、ずっとこの気持ちは本当なのか、探っていました。でもやっぱり本当な気がする。上映が終わったあのとき、好きだと感じた気持ちに嘘偽りはないもの。

だから改めて。この映画のこと好きです。自信を持ってお薦めします。いろんな人に見てもらいたい気持ちだから、このエントリーを書きました。読んだ人になんと言われるかはわかりません。自分の思った通りに正しく伝わっているかも不安です。でも自分のただ正直な、一番伝えたい気持ちを記しました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 - それは14歳の少年が働く物語

2009.06.27 Movie

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11年前からのエヴァへの愛憎、そして氷解

今から11年前、私が中学2年生の時に初めてエヴァンゲリオンを観ました。その時私はちょうど14歳、このお話の主人公である碇シンジ君と同い年。まさに「エヴァブーム真っただ中の世代」と言えるでしょう。当時の私はこの作品の表現に衝撃を受けたと共に、一方ではエヴァのセクシャルな部分が受け入れられず正直嫌っていた部分もありました(ま純情な中学生ですからそういうものだと思ってください)。私にとって「スキ」と「キライ」がないまぜになったもの、それ故に常に気になる存在、それがエヴァンゲリオンでした。

2年前、これまでのエヴァンゲリオンをリメイク、再構築した映画、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開されました。新しくリメイクされた映画「序」を観て、この作品の面白さに改めて気がつきました。新しい映画は当時のエヴァンゲリオン以上に、確実によい作品になっています。そして今日から一連の連作の続き、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が公開されます。それに合わせて「序」を改めて振り返りながら、エヴァンゲリオンとはどんなお話なのか、改めて考えようというのが今回のエントリーの趣旨です。「序」を見ながら当時の映像との違いにも驚きましたが、それと同時に14歳当時から自分自身が大きく変化したことにも気がつきました。その中でも最大の変化、それは「自分が仕事に就いたこと」でした。

もし14歳当時のあなたが今の職場で働いたら

この作品は事細かな設定や人間関係が膨大な量含まれているため、一体どんな物語なのか、よくわからない人も思いますので導入部分の説明をば。


主人公・碇シンジは、離れて住んでいた父、ゲンドウから突然呼び出される。父の愛を受けずに育ったシンジは父のことが、苦手だったが、それでも自分のことを必要としてくれているならばと思い単身"上京"する。

時を同じくして、日本に"使徒"と呼ばれる巨大な怪物が現れる。抗戦する自衛隊。しかし全く歯が立たない。使徒は確実に東京※1に向かっている。

父のもとにたどり着いたシンジ。しかし彼の目の前に現れたのはエヴァンゲリオンと呼ばれる使徒と戦うためのロボット※2であった。ゲンドウは使徒と戦うための組織NERV(ネルフ)の最高責任者だった。エヴァ
ンゲリオンは14歳の選ばれた少年・少女でしか操縦することのできない特殊な兵器。ゲンドウは実の息子をこの兵器に乗せ、戦わせるためにシンジ呼び出したのだ。予期しない要求に父への怒りが隠せないシンジは
エヴァンゲリオンに乗ることを拒絶する。あんな怪物と戦ったら死んでしまうかもしれないのに…。お前が乗る気がないのならば、とゲンドウは代わりのパイロットとして傷だらけの少女を呼び出す。使徒と戦わなければ人類が滅ぶ。「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…」全身を貫く痛みに顔を歪める少女を前にシンジは決心して叫ぶ。

「やります。僕が乗ります」


エヴァンゲリオンは多くの謎と陰謀が渦巻く実に複雑な物語ですが、シンジ君の視点から見ると非常にクリアーなものです。つまり「14歳の少年が大人たちの中で働く物語」。彼がしていることは中学生として生活しながら、しかも命をかけて怪物と戦う、負ければ人類が滅んでしまうという重い仕事です。父親に認められたい、そう願う一心から彼はパイロットとしての仕事を果たしていきます。が、時に彼は職場での人間関係や自分にのしかかる責任の重さに耐えられず逃げ出してしまうこともあります。自分の状況に対して卑屈になり、閉じてしまう。上司に歯向かう。かんしゃくを起こす。それを見て「うはwwwこいつどんだけヘタレなのwww」と彼を笑う人もいるでしょう。

しかし私はそうは思いません。例えばもし14歳の自分が、14歳のあなたが、今の職場で働くことになったら…今の自分とと同じように働けるでしょうか。14歳、まだまだ大人とは言えない、でも大人が少しずつ見えてくる時期。しかしまだまだ多くの経験が不足しています。人との接し方、仕事の運び方、自分の目標、…。この状態で満足に仕事をこなすことは難しいかもしれません。いや、年齢に関係なく時に仕事が辛く、逃げ出したくなる気持ちになることは誰しもがあることではないでしょうか。入社してすぐに辞めてしまう社員が増えた、なんてニュースを度々目にします。そう言う私だって辛いこともあります。時に卑屈な気持ちになることだってあります。シンジ君はこれまで一人で自分の心を守り、生きてきた人間です。そんな彼でも働くことで自分では守れ切れないくらい辛い思いを抱えていきます。怒られるかもしれない。否定されるかもしれない。死ぬかもしれない。それでも、彼は再び立ち上がるのです。みんなが思う以上に彼は強い。

働くこと、それはその場所で自分の居場所を見つけることとも言えます。ご飯を食べていくためだけに仕事をしているとしても、なぜその組織の中で働き続けているかという理由にはなりません。別の場所で働いても何ら問題はないはずです。よって自然と自分がこの組織で働く意味や価値を見いだしていくことになるでしょう。シンジ君の場合も、文字通り「死ぬほど辛い思い」をしてまで手にしたいものは自分の居場所でした。自分を信じてくれる人がいる、これ以上の居場所はありません。彼が再起する理由も「逃げちゃダメだ」という自分を脅迫的に動かす気持ちから、やがて一緒に働く仲間や上司のために仕事を完遂しようとする気持ちに変わっていきます。人類の存亡のためとか、そんな大それたことは実感がわかない。でも自分を必要としてくれる人、つまり上司(ミサト)や同僚(レイ)のためにエヴァンゲリオンに乗る。これが自分の居場所を作るために彼の見つけた「仕事」でした。

自分も働くようになってから、シンジ君の見つけようとしていた道に自分も足を踏み入れていたことに気がつきました。私は仕事がそんなにできない人間ですが、それでも自分を信じてくれる人のために力を使えていることに深く感謝しています。自分の居場所がある、こんなに嬉しいことはありません。やっとその価値がわかったからこそ、エヴァンゲリオンの物語はいとおしく感じるのかもしれません。働くことが「うまくなかった」少年が、自分に課せられた責任を果たしながら、組織の中で働く意味を見つけていく、それが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の、シンジ君の物語です。

今回の映画には愛がある気がする

リメイクされる前の、今までのエヴァンゲリオンで私が最も嫌だったこと、それは「愛がなかったこと」です。いや、愛って言われてもって感じですし、そもそも愛って何さって話になりますが、何となくなかった気がするんです。このお話には多くの人が登場しますが、誰かの愛を誰かが受け止めることはほとんどなかったように感じています。投げても投げても、すかっ、すかっと、空を切るような。だからこその人と人との心の壁、コミュニケーションのすれ違いをテーマにしたストーリーができたとも言えますから大きく否定することはできませんが、それでもどこか虚しい。言いたいことはわかります、でも正直過ぎてあまりにも苦しいのです。どこにも希望がない物語を子どもたちに見せるのは私はあまりいいことだとは思わないのです。

「序」は過去のテレビシリーズの内容ほぼそのままの物語が展開されています。でも、何かが違う。シンジ君の上司であり、同居人でもあるミサトとシンジ君の言動の中にそれを少し感じます。空中キャンプの方も書かれていますが、エヴァに乗る決心がつかないシンジ君をミサトが「自分たちが命をかけて守っているもの」の場所まで案内するシーンで、シンジ君とミサトが手をつなぐシーンがあります。ミサトが一方的に手をつかんで引っ張るのではなく、二人の手のひらが合わさり、お互いがしっかりと握り合った「手つなぎ」です。おそらく、今までのエヴァの映像の中で唯一、愛が受け取られた瞬間だったのではないでしょうか。愛と言っても色恋のそういったものではなく、愛情というか、博愛というか、思いやりというか…そう言った類いの愛。そういったものがこれからの続編にも表現されていくのであれば、私が「嫌いにならない」エヴァンゲリオンになるのかもしれません。


ちなみに「序」は7月3日の日テレ・金曜ロードショーで放送されます。興味がある方はぜひ。「おとなもこどももおねーさんも楽しんでみれるいいアニメしか紹介しないぜ!!」がポリシーの当ブログでは過去のテレビシリーズ・劇場版はお薦めすることはできません。でもこの「序」は間違いなく、自身を持ってお薦めできるものだと思います。


※1 わかってます。第三新東京市です。
※2 わかってます。汎用人形決戦兵器・人造人間です。
プロの厳しい突っ込みはコメント欄にお願いします!!

E-P1とK-7、目指す理想のカメラ像が違うと結果もこんなに違う。

2009.06.17 Gadget

もし仮に私が無職になって「あれ、フクオカさんって確か無職ですよね?」と聞かれたとしても「いいえ僕はエヴァンジェリストですから(キリッ」と答えたいフクオカですどうぞよろしく。「Apple=ブランド=宗教」のお話はまだまだできそうですが、今日はカメラのお話です。相変わらず趣味性の強い話が続きますが今日も元気にいきたいと思います。

使っていて恥ずかしくない、煩わしくない、小さい一眼。OLYMPUS PEN E-P1

OLYMPUS PEN E-P1

E-P1|デジタル一眼カメラ|オリンパスイメージング

デジカメはずいぶん前から普遍的なアイテムになりましたが、最近ではデジタル一眼レフもごくごく当たり前のものになりました。デジタル一眼レフのいいところは、速く、きれいに撮影できること、そしてレンズや周辺機器を付け替えることで自由に撮影ができることです。もちろんいいところばかりではありません。大きい、重い、かさばる、見た目がごつい…特に一眼レフを使ってると「本気で撮ってる感じ」が出ちゃって、なんか気恥ずかしい時ってありますよね。物理的・心理的な意味で一眼レフは「気軽」とは言えない存在のような気がします。よくレストランでブログにアップするためか、ケータイやコンパクトデジカメで食事を撮影している人を見かけますが、一眼レフで撮っている人はなかなか見かけませんもんね。すごい便利、だけど気が重い、デジタル一眼レフにそういう感情を持っている人は多いんじゃないでしょうか。

「PEN E-P1」のポイントは2つ。「とにかく小さい」「重く見えない」の2点です。コンパクトカメラには及ばないものの、従来の一眼に比べてグッと小さくてフラットなボディ。小さなレンズをつければ、なるほど「ポケットに入る一眼」というのもあながち嘘じゃない気がしてきます(ポケットに入るノートパソコンがあるくらいですから…)。そして小さくなった分デザインに自由度がでました。オリンパスが1963年に発売した「PEN F」というクラシックなカメラをイメージしたデザイン。私個人としてはせっかく新しいカメラなんだからノスタルジーにあまり捕われすぎない方がいいのでは…と思っているのですが、若い人の中でもクラシックなカメラは「かわいい」「かっこいい」と評価が高いことが多いですから、一眼デジタルっぽくないカメラを目指したこのカメラにはぴったりのテーマだったのかもしれません。一眼と言えば黒色のボディがほとんどですが、あえて銀と白にしたのも周囲に威圧感を与えないためのように感じます。このカメラを女の子が使っている場面を想像しても違和感ないですよね。

PEN E-P1は「気軽に写真を撮れるような一眼」を目指した結果、ファインダーもない、ストロボもない、極めてシンプルなカメラになりました。ある人は性能よりもサイズや見た目を優先した、気骨のないカメラだと言うかもしれません。それでも写真を撮る際の「障壁」がなくなるのであれば価値があることだと思います。大きさが、スタイリングが、その道具の扱い方をも変えてしまう。E-P1は「撮影者の気負い」と戦うために最新のテクノロジーを用いた、全く新しいコンセプトのカメラと言えるでしょう。

大切なのは一度きりのチャンスで後悔しない撮影ができること。PENTAX K-7

PENTAX K-7

K-7|デジタル一眼レフカメラ|PENTAX

一方、PENTAXが満を持して送り出す「初級機のボディサイズに中級機、ないしそれ以上の機能を盛り込んだカメラ」、それがK-7。カメラのランクとしては中級機に属しているため、初〜中級機(?)にあたるE-P1と一概に比較できるものではない、が、E-P1が一部の機能を犠牲にしても、撮影者の敷居を下げること、一眼のカジュアル化に注力したのに対して、K-7は小さなカメラの中にどこまでカメラの機能を詰め込めるかに懸けている。K-7は開発者の人が「少なくとも世の中のトレンドになっている要素は、すべて入れておきたい。ペンタックスを選んだユーザーが、何か特定の機能がないからと卑屈にならないように」と言う通りとんでもなく盛りだくさんなカメラになっていて、その全てをここに書くのは難しいんですが、もっとも特徴的なことは「ファインダー視野率100%」であること。つまり「ファインダーで見たままの光景がそのまま写真に撮れる」んです。いや、それカメラなんだから当然じゃん、と思うかもしれませんが意外とこれすごいことなんです。多くの一眼レフカメラの視野率はおよそ95%。実は撮影される画像の四辺がおよそ5%、ファインダーでは見えていないんです(実際にカメラで撮影してよく見てみるとわかると思います)。たかが5%。されど5%。一眼レフを使う人はフレーミングにこだわる人が多いでしょうが、その見えない5%の領域に邪魔なものが写っててショック、ということもよく起こります。K-7を一言で表すとすれば「小さなストレスをできるだけなくしたカメラ」です。電子水準器(カメラがまっすぐになってるかチェックしてくれる)機能や、もし仮に傾いていたら強制的に傾きを直してくれる機能、防塵防滴機構でちょっとの雨や埃も気にしないで撮影できる、モードダイヤルのロック、シンプルで素早く変更可能な操作系、更には限りなく小さく抑えられたシャッター音まで…撮影中に起こる小さなイライラやストレスを小さくする施策が至る所に見受けられます。人生一度きり、撮影する瞬間も常に一度きりです。その貴重な時間を無駄にしないこと。そして見たままの景色が撮影できること。PENTAXの人たちが理想とするカメラの形がK-7からありありと伝わってくるのです。

テクノロジーが生んだ2つの小型化・2つの未来

ここでE-P1の方がいいカメラだ、いやいやK-7の方がいいカメラだ、なんて言うのはナンセンスです。両者の目標は明らかに異なっています。私個人的には一眼は覗いて使う、という気持ちが強いためK-7を選びますが、E-P1の小型化・高性能化が更に進めば、あのサイズにしてファインダーを内蔵することもできるでしょう。E-P1から派生してもっと新しい形の、未来の一眼が登場することを期待しています。これだけ目指すところがはっきりしているカメラですから、それがユーザーの欲しているカメラ像とマッチすればヒット商品になることは間違いないでしょう。現にK-7は予約で一杯、E-P1も近年のオリンパスのカメラの中でも稀に見る大きさの反響が巻き起こっています。消費者の思い描く理想と、メーカーの提示する理想が一致したときにようやくヒットする、当たり前のことのようですが2つのカメラ共に改めてそれを実感させる製品でありました。

もっと早く。MacOS X SnowLeperd&New MacBookファミリー

2009.06.09 Gadget

さらに "筋肉質" になっていくMacBookファミリー

太平洋の向こう側で行われているAppleのデベロッパー向けカンファレンス「WWDC 2009」。
初日の基調講演では早速新しいMacBookファミリーが発表に。

MacBookPro ファミリー

MacBook Air

アップル - ノートパソコン - MacBook Pro - 新しいMacBook Proファミリーの登場です。
アップル - ノートパソコン - MacBook Air - 世界で最も薄いノートブックが、さらにパワーアップ。

これまでのアルミMacBook 13inchは「MacBook Pro」に格上げ。MacBook Pro 13/15inchは取り外し不能の内蔵型バッテリーになり、連続使用時間が延長。ディスプレイもきれいになって、ExpressCardスロットの代わりにSDカードスロットがついた。そしてもちろん17inch、Air含めた全機種スピードアップ&値下げドーン!! 通販番組みたいですよここまでくると。

これらMacBookファミリー(ほぼ)全機種、確かに地味なアップデートではありますが、確実な体力アップと値下げは魅力的。無駄をそぎ落とし、美しく頑丈で高性能、長寿命で更に環境にも優しい。(大きさ以外は)完全無欠を突き進むマッスル行進曲ことMacBookファミリーであります。しかしハードウェアは所詮ボディでしかありません。頭脳が伴わなければ筋肉は何も役に立ちません。どんなに優秀なハードでもそれを生かすソフトがなければ無意味です。

MacOS X SnowLeperdでOSはもっと気にならない存在になる

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かつてAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、「Macのスピリッツはハードウェアではない、OSである」と言いました。むしろOSを生かし切れるハードウェアでなければMacではないし、どんなに優れたハードでもMacOSあってのMacである。その根幹であるMacOS XはLeperdからSnowLeperdへと進化します。

アップル - Mac OS X Snow Leopard - 世界で最も先進的なオペレーティングシステム

Leperdは既に十分に完成されたOSでしたから、事前の予告通り今回のアップデートでは派手な機能追加はありません。がしかし。もっと絞れるはず。基礎体力の向上した、もっと軽くて早い先進的なOSにできるはず。これがSnowLeperdの開発の基本的な考え方です。OS全体のサイズはインストールした時点で従来より6GB軽くなり、Previewは2倍、Mailは2.3倍、SafariのJavaScriptは7.8倍高速になる。Finderの動作はさらに高速化し、簡単なプレビューがアイコン上で出来るようになる。

しかもSnow LeperdからOpenCLという言語のサポートがスタートします。ちょと説明が難しいのですが、今までパソコンは数学担当のCPUと、芸術(画像・映像)担当のGPUという二つの機関で動いていました。それぞれの得意分野を分担することでスムーズな動きを目指していたわけです。でも、みんながみんな、3Dのゲームで遊んだり、画像編集をするわけじゃありません。せっかくですからGPUのすごいパワーを、数学側にも使ってあげようじゃないか、というのがOpenCLの考え方です。いままでMacの中で眠っていた力を開放して、もっとMacを速く動かそう、ということ。Macという優秀なボディを最高に生かす、無駄にしないためのOS、それがSnowLeperdです。

…なぁんだ、大騒ぎしても動きが早くなるだけで全然新しい機能はないのね、と思うでしょう。その通り、全くもってその通り。でも、パソコンを使うとしたら一番使う機能ってなんでしょうか。例えばファイルを整理すること。例えばメールを書くこと。例えばWebブラウジングをすること。こんな、何の変哲もないことこそがパソコンを触っている時間の大半です。実は何か特別な機能よりも、いつも使う機能をもっと早く使えるようにする、こんな細かくて普通のことの方が改善してほしい部分だったりするんじゃないでしょうか。Macが生まれて25年。パソコンは恐ろしいほど進化しました。ちょっと前のパソコンよりもiPhoneの方が高性能なくらいです。ソフトウェアだって進化しました。MacOSの歴史はインターフェース改善の歴史です。少しでも簡単に、少しでも便利に、少しでも自然に。その積み重ねが我々が見ている(もしくは手にとっている)Macそのものです。

しかし、それでも「完全」とはいえません。パソコンを画面を通して指で操作している感じは、まだまだペンで文字を書く感覚にはほど遠いと言えるでしょう。もっとOSは意識しないでいい存在に近づいていくべきです。Snow Leperdはその小さくて、大切な一歩です。ノートとペンと同じ存在になるその日まで、MacBookとMacOSはまだまだ進化していくのでしょう。


Appleにとっての最大の利益はお金よりアップグレードしてもらうこと

あともう一つSnow Leperdで変わったことがあります。なんとSnow Leperdの値段は…29ドル。今まで129ドルだったのが考えられないくらいの安さ(さらにWindowsと比較すると…いやこれは野暮ですね)。Snow Leperdの開発費はわかりませんが、AppleがSnow Leperdを収益度外視で売る気なのは明らかです。なぜわざわざこんなことをするのか、答えは明白です。ユーザーに古いOSを使ってほしくないからです。例えばあるソフトを作ったとしても、昔のOSに併せて作ったのでは使える機能が限られてしまいます。せっかく先端の機能を持ったOSがあるのにわざわざ下にあわせて作らなければいけない、というのはちょっと悲しいものがありますよね。それどころかみんな昔のOSにあわせていたら、新しい技術が生かされずいつまでたっても普及しない、結局みんなやっぱり昔のOS使ってるからそっちににあわせなきゃ…という「先端技術が生かされないスパイラル」に陥りかねません。常に技術が進歩し続けるパソコンの世界でこれは致命的です。Windowsは未だにXPが多く稼働していますが、XPだってもう8年も前のOSです。マイクロソフトも今になってOSの若返りに必死になっています。

MacOSは現在でも最新バージョンが多く稼働する「新陳代謝が活発な」OSですが、その勢いを止めないためのわかりやすい値下げ戦略に出たようです。


で、iPhoneにも動きがあったんですが…

もう眠いのでちょっと待っててね><

「せっかくだから楽しい話をしようよ。好きなこと好きなだけ喋ってよ」

2009.06.03 Text

社長モーブッサンの話を書いているのに触発されてというか、なんか書きたくなったので書きます。全然関係ない話ですけど。

今いろんなサイトに「残念」の嵐が吹き荒れているようですが、私はなんでそんな簡単にみんな残念がっちゃうのかなぁと思うんですよ。もうさ、残念に思う話、やめよーよー。もうおじさん残念疲れしちゃったよ。ちょっとでも自分の思い通りに動かないと裏切られた気持ちになってしまうのは自分も含めた人間のサガであります。が、それにしてもちょっと偏狭というか、寂しいというか。

例えば○○はダメだー、とか△△はよくない、とかそんな話ばっかりされたら寂しいですよ。聞かされてる方も正直嫌でしょただダメダメ言われるだけだと。自分でもつまんないこととか暗い話をしているときを振り返ってみると自分嫌なやつだなーと思う。もうそういうのはやめてさ、どうせならもっと楽しい話をしたいよね。ただ楽しいだけじゃなくて、喋りの中に興奮が混ざってくるような話。熱が伝わるような会話。楽しくてしょうがない感じで人が喋ってる様子を見るとこっちも楽しくなるでしょう。自分でも好きなことの話は少し興奮して喋るようにしてます。自分の気持ちを乗せて喋っていた方が楽しいし、その方が伝わる気がしています(あまりにも暑苦しくてウザがられている可能性も否定できませんが…)。

だから改めて。せっかくだから楽しい話をしようよ。好きなこと好きなだけ喋ってよ。そういうあなたを私は見たい。私も楽しいことを楽しく話せるようにしてみるからさ。

…と昨日の夜中に書いて捨てようかと思ったんだけど、自戒を込めてアップすることにしました。いや、このエントリーもある意味「残念」って言ってるんだけどね。

生でダラダラいきたい。

2009.05.11 Music

生でダラダラいきたい。

GWを経て体調は正常に戻りましたが、人生初のイベントはまだ残っておりますフクオカです。

唐突ですが今年はちょっと無駄なことをやろうじゃないか、たまには仕事とかWebとか関係ないことがしたいな、ということで会社の人達で「クラブ活動」を始めることにしました。別に大層なことをしようというわけではなく、単純にクラブで音楽流して映像流して、楽しく遊ぶイベントがやりたいなと。「勉強会」やら「異業種交流会」やらじゃなくてね。いや、Twitterとか見てて思うんだけど、みんなマジメ過ぎだよっ!! もうおじさんついていけませんっ!!、ってくらいみんなWebの勉強したり、いろんな所に顔を出したりしてるから本当に偉いなといつも関心しちゃうんです。が、たまにはむつかしいことを考えないで肩の力を抜いたらまた新たに面白い発見があるんじゃないかと思うのです。

ちなみに実際の開催日などなどはっきり決まっていないのでサイトはまだティザー状態。決まり次第ご報告いたします。個人的には超頂蝶久々にDJとVJをやることになるのでかなーり楽しみです。

新iPod shuffle - 魅せるiPodから「見せないiPod」へ

2009.03.12 Gadget

新iPod shuffle - 魅せるiPodから「見せないiPod」へ

何はなくとも世界最小・最軽量

アップル - iPod shuffle - 世界初、あなたに話しかけるミュージックプレイヤー。

発表された新iPod shuffleのかわいいことかわいいこと。まだ実物を見たわけではないですが、今のところの情報からiPod shuffleを解剖していきます。何はなくとも世界最小・最軽量。「世界最小・最軽量」という言葉はデジタル系アイテムの宣伝文句ではよく聞く言葉です。オーディオ、カメラ、ケータイ…。一方でAppleはこれまでほとんど使ったことがない言葉でした。ユーザーにとっての具体的な価値の創造に取り組むAppleが、世界最小・最軽量なんていう数字だけの競争に価値を見いだすことはありません。しかしそんなAppleが「世界最小・最軽量」を持ち出したのは、既に完成の域に達していた第2世代iPod shuffleを超えるもの…となるとあとはサイズでの差別化しかなかった、ということなのでしょう。しかし、小さい。小さすぎる。このページを見るとわかると思いますがもはやイヤフォンと大差ない大きさです。iPod shuffleの更なる小型化のために、本体からボタン類をほとんど取り外されています。ではどうやって操作するかというと、イヤフォンについている3つのボタン(再生、音量アップダウン)を操作して、音量調整、再生、停止、早送り(再生ボタン2回押し)、巻き戻し(再生ボタン3回押し)を行います。「3つだけのボタンでそんな複雑な操作、使いにくくないの?」と思われるかもしれませんが、これが案外いけるんです。私もiPhoneで同様のイヤフォンを使って音楽を再生していますが、誰かに話しかけられて一時停止したいときなんかとても便利。もちろん頻繁に早送り巻き戻しを行うとなるとなかなか難しいのですが、iPod shuffleは基本ランダム再生を想定しているのでほとんどコントロールを行うことはないでしょう。製品コンセプトが「本体に操作ボタンがなくても大丈夫」という大英断を可能にしたのですね。しかしサイズだけが今回のリニューアルの要ではありません。

"しゃべる" iPod

昔iPod shuffleが出たての頃「これに極小のプロジェクターがくっついていればいいのに」と私は考えていました。iPod shuffle最大の特徴であり、また弱点でもある「ディスプレイがついていない」という点を解決しつつ、本体のサイズを抑える方法として有効だと思ったからです。例えば手のひらに照射して、今聞いている曲の情報を見る、なんて我ながらいいアイデア…と思っていたんですがAppleはもっとシンプルな回答を用意していました。iPodがしゃべればいい。iPodがしゃべって教えてくれれば、視覚に頼らずとも今聴いている曲も、かけたいプレイリストもわかるじゃないか。それ今回の新機能「VoiceOver」です。再生ボタンを長押しすると合成音声で再生している曲名を教えてくれる。さらに長押しするとプレイリスト名が読まれ始め、聞きたいプレイリスト名が呼ばれたらもう一度再生ボタンを押すとプレイリストが再生される。ディスプレイがあれば一瞬で操作できることですが、声さえあればディスプレイに集中せずとも操作できるというアイデアに感服しました。意識を逸らしたくないジョギング中や、ジムでのワークアウト中にぴったりでしょう。まさに固定観念を覆す、ナイスアイデア。

言うなれば「裏地にこだわる」デザイン

言うなれば "裏地にこだわる" デザイン

ボタン類が本体から消えたことにより物足りなさを感じるくらい非常にシンプルなデザインになりました。Engadgetのコメント欄では「無印良品みたいじゃないか」なんて書き込みがありますが、確かに見た目的に物足りなく見えるのは事実でしょう。同じアルミ製でもMacBookのようなセクシーさはありません。うーん小さくなる代わりにデザイン的には後退してしまったのか…いやいや、ちょっと待ってください。確かにこれまでの第2世代iPod shuffleはファッション性を売りにしていました。CMや度々カラーリングが変わったことからもそれがわかります。ですが新しいshuffleはそもそもつけていることに気がつかないほど小さいのです。人に見せることを考慮に入れていた第2世代iPod shuffleとは打って変わって、新しいshuffleは目立たないことを優先してデザインされたのでは?iPodは他人に見せびらかせるくらい格好のつくガジェットですが、こんなに小さいiPodじゃ他人にアピールしようがない。つけていることに気がつかれないんですから。

もう一度iPod shuffleのデザインを見てみましょう。地味な本体にうってかわって背面のクリップ部分は鏡面仕上げ。はっきり言って正面より派手派手です。本来目立たないはずのクリップ部分をわざわざ鏡面加工にした理由、例えばこんなことが考えられないでしょうか。「本当にいいスーツは裏地をこだわる」なんて話をよく聞きます。裏地なんて誰も見えやしませんから本当はどうでもいい場所、だけども着ている本人はそのこだわりに満足を感じるのです。「みんなが気がつかなくてもいい、でも使っている本人は満足できる」iPodを目指した結果がクリップ部分のデザインに表れている気がしてなりません。

「あなたの良さは私が一番良く知っているから」

新しいiPod shuffleがこだわっているのは鏡面クリップだけではありません。この画像を見ればちゃちな作りでないということが見てとれます。無駄なパーツが一切ないアルミ削りだしのボディはMacBookにも通じるところが。クリップ上部に穴が空いていて、ストラップを通すことができるようになっているのも大きな変化でしょう。これは極小サイズのiPodを使う上での配慮だと思われます。どこかに結びつけておいたほうが無くしにくいでしょうし、バッグや携帯に結んで使いたい人もいるのでは。

iPod shuffleは他のiPodシリーズとは違い、まずコンセプトありき、です。大きさによる制約、使い勝手の変化を、いかに存在価値に転化することができるかどうか。そもそもshuffleという名前も、すげー小さいiPod作りたい→記憶要領でかくするの無理→曲全然入れらんないじゃん→どうせたくさん曲入ってても全部聞き切れるわけじゃないんだから、シャッフルしちゃえばよくね?…という発想から生まれたものです。スティック状の初代shuffleは「首から下げれるiPod」でした。第2世代iPod shuffleは上着には挿んで使う「身につけられるiPod」でした。ならば新iPod shuffleは「インナー感覚のiPod」でしょう。下着のようにつけていることを感じさせないような存在。外から伺い知ることはできませんが、身につけている本人が一番その良さを理解しているものです。


あー今度AppleStore行ったら絶対買いそう。あぶないぞこれは…

表札を愛しすぎた男

2009.02.18 Text

昨日のニュースの中で特に目を引いたものがあったので簡単にピックアップ。

自宅から表札290枚=窃盗容疑で無職男逮捕−「珍しい名前が好き」・警視庁(時事通信) - Yahoo!ニュース

一般家庭の表札を約290枚も盗んだ男が逮捕された。犯人曰く「珍しい名前で、楷書(かいしょ)体で書かれた表札が好きだった。電話帳で探し、住所を調べて盗んだ」というわけで、このような凶行に及んだとのこと。いや、もちろんやっちゃいけないことなんだけど、なんかわかるというか。デザイン系の業種にもタイポグラフィマニアはたくさんいますが、一般の方でそういった趣味の人は珍しいんじゃないでしょうか。それにしてもなんだか盗みの理由がかわいらしく感じてしまうのが不思議です。でも盗みは盗み。この人のタイポグラフィへの愛情(かなり限定的だけど)が人としての道を踏み外させてしまったのかと思うと無念でなりませんね。

肉眼では見えない超スロー撮影を手のひらサイズで。「CASIO EX-FC100」

2009.02.10 Gadget

目にも見えない超スロー撮影を手のひらサイズで。「CASIO EX-FC100」

カメラに求めるものとは何か。多くの人にとっては「きれいに撮れること」でしょう。「きれいな人はより美しく、そうでない人はそれなりに写ります」というのは往年のフジカラーの名文句ですが、本当にそれだけでいいんでしょうか。一眼レフデジカメはもちろんコンパクトデジカメ、それどころか携帯電話におまけのように付いているカメラですら十分にきれいに撮れる時代です。美しさだけではもう大きな差がなくなってきたぞ…ということでCASIOは「美しさ」よりも「早さ」で勝負しました。初代ハイスピードEXILIM EX-F1の機能を薄型ボディに収めたEX-FC100です。1秒間に30連写、最速で1000fps(つまり33分の1のスピード!!)という超スロー動画撮影が可能。細かな性能ではさすがに大型のEX-F1には負けますが、圧倒的にコンパクトなのでこれなら気軽に持ち出せますね。

上の動画はEX-F1で撮影された画像ですがこりゃ普通のデジカメじゃ撮れませんんわな。どんな風景でもこのカメラで撮影すればたちまちマトリックスの世界。本来なら特殊な機材でしか撮影することのできない世界がこのカメラなら簡単に撮影することができる。でもこのカメラはただ速いだけで終わらない。この「とにかく早く撮影する能力」を生かして「美しい写真を作り出す」機能が付いている。一瞬で撮影されたたくさんの画像を合成することによってぶれのないきれいな画像を作り出す。「そんなソフト上で合成された写真なんて邪道だッ!!」なんていう人もいるかもしれませんが、そんな堅いことは言わず。これからの写真技術は特にソフトウェアの技術による進歩が大きくなっていくでしょう。もう既におなじみの「顔検出機能」もその一部ですね。

しかし相変わらずCASIOのデジカメは目立たないようでいて実に尖ってますね。もう数年前になりますがCASIOのデジカメで撮った写真を背面液晶で見せてもらったときには本当に驚きました。いや、写真がきれいだったとかそう言うことじゃなく、単純に写真を次々に切り替える動作が速いこと!! あまりのスムーズさに驚いてしまいました。確かに人に見せるときに動作がモタっていたら恰好がつかないですもんね。CASIOは当時から他のメーカー以上に写真再生に力を入れていました。特にこの頃から撮影した写真をデジカメに入れっぱなしにしてアルバム代わりにする人が増えていたようです。最近ではSONYがアルバムとして使えるデジカメを作っています。まさに先見の明。

今まで写真は人間の記憶の代わりに過ぎ行く時間を記録する役目を果たしてきました。フィルムがデジタルになり、さらに扱いやすく、美しく、鮮やかに記録できるようになって。これまで人の目に見えるものだけを残してきましたが、デジタルの力は人の目にも見えなかった世界すらも残すことを可能にしました。写真と映像の世界、まだまだ楽しい世界が広がります。

参考URL:
SCR | DROPCLOCK

新年の挨拶の予定を変更しまして「パワーブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5」をお送りします。

2009.01.09 Web

あけましておめでとうございます!!

…と、ここから元気よく今年の抱負やら何やらを語る予定だったわけですが、「パワーブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5」バトンというものを弊社社長から頂きまして、いやここはやっぱり、新年一発目、答えなきゃいけないわけですな!! 正直去年のことなんかすっかり忘れてるんですが、うーん何はなくとも5つ出さないと。5つの中には「Webキャンペーンじゃなくね?」というのも含まれてるでしょうが異論は認める方向で。例によって妄想解説付き。

1. mixi年賀状

[mixi] ミクシィ年賀状

[mixi] ミクシィ年賀状

もはや押しも押されぬ「国民的SNS」と言えるmixi。最近のmixiはFacebookの動きをトレースしている傾向が見られましたが、そんな中でもまさに予想外、去年一番驚かされたネタかなと思います。考えてみれば年賀状は書かなくてもなんだかんだ言ってメールは送ったりしているわけだし動機は十分。mixiは「友達帳」ですから、あとはここから簡単に年賀状を送る方法さえあればよかったわけです。さらに今までならば住所を知らず年賀状が送れなかった人に対してもアプローチすることができる。そして最も重要なポイント、それは「課金」です。iPhoneを対象としたApp Storeから始まった「少額課金」の流れが今年はさらに大きくなるのではないか、と予想している方も多いようです。特にSNSは「基本は広告で食っていくもんだろ常識的に考えて」という雰囲気が強かったところにこのような企画が生まれたのは大きかったのではないでしょうか。次の一手に更に期待です。

2. ワリオランドシェイクのYouTubeドッキリプロモーション

ワリオランドシェイクのYouTubeドッキリプロモーション

YouTube - experiencewii さんのチャンネル

まず企画自体が面白かったこと。なーんだ単なるプレイ動画か…と思いきやあれよあれよと怒濤の展開。最後は8時だョ!全員集合を彷彿とさせる往年の大オチ。もちろんこれだけでも十分面白いんですが、Twitter@keita先生によると10秒ごとにログを取ってるらしい。この企画とは直接関係はありませんが、去年の3月からYouTubeインサイトという解析サービスが始まりました。映像コンテンツも情報解析の時代。YouTubeでは映像内からのリンクや、特定の再生時間へのディープリンクの実現など「映像コンテンツのさらなるWeb化」に取り組んでいるのが印象的でした。

3. UNIQLO DIGITAL CHIRASHI(ユニクロデジタルチラシ)

UNIQLO DIGITAL CHIRASHI(ユニクロデジタルチラシ)

UNIQLO DIGITAL CHIRASHI

これぞまさにキャンペーンじゃないw 先日DESS™のオオヤさんと話したときにユニクロの話になって、「この前ユニクロに行ったらいつもよりかなり混んでた。なんでだと思う?」と聞かれて「話題のヒートテックのおかげ?」と答えたら、「その日はちょうど新聞のチラシが入ってた日だった」と言われて、改めて感心してしまったんですよ。新聞のチラシがある日はお客さんが多く入るに決まってるのに、それをフッと忘れてしまうことがあるのはいかんな、と自戒を込めて取り上げさせていただきました。このデジタルチラシ自体もなかなかよくできてて、商品へのリンクが価格の表記の部分に貼ってある、というのはうまいなーと思います。安売りのチラシってもちろん値段が決め手ですし、値段を注目(クリック)することが購入への導線になる、というのはとても理にかなっていますね。

ただ問題はユニクロで買いたいと思っている人たちがこのチラシサイトにどうやってリーチするか。わざわざみんなここまで見に来るのか。新聞広告に劣らない「プッシュ」をいかに実現するか。逆に言えば新聞広告が活躍する場はまだまだあるぞ、とも言えそうです。

4. NintendoDS「うごくメモ帳」&「うごメモはてな」

NintendoDS「うごくメモ帳」&「うごメモはてな」

うごくメモ帳
うごメモはてな - メモからはじまる新しいコミュニケーション!
Touch-DS.jp - 社長が訊く『ニンテンドーDSi』- うごくメモ帳篇

さすがAKIRAFUKUOKA、任天堂に甘い。これもまたキャンペーン…とはいえないかもしれませんが、画期的な試みでしょう。DSiの専用ソフト「うごくメモ帳」から、自分が作った「うごくメモ」を投稿できるサイト「うごメモはてな」を株式会社はてなが運営する。今まで「ゲームがネットに繋がる」ことは多々ありましたが(一般的なネットゲームですね)、「ゲームがウェブサイトに繋がる」というのはほとんど初めてといってもいい事例なのではないでしょうか。もちろん任天堂のゲームですからこどもが遊ぶものとして安全なのか、問題はないのか、議論されるべき部分は多いでしょうが、まだそこまでクリティカルな問題も起こっていないなという印象です(ゆうたくんの件はちょーっと騒ぎ過ぎかなあと思ってます)。これまでハードという強固な殻で覆われていたゲームの世界が、Web側に大きく開かれ始める、その記念すべき第一歩かもしれません。

5. マクドナルド クォーターパウンダーの特別店舗による口コミプロモーション

マクドナルド クォーターパウンダーの特別店舗による口コミプロモーション

QUARTER POUNDER

別の方面で騒ぎになってしまい大変もったいない感じになってしまいましたが、敢えてこれを最後にこれをもってきました。表参道と渋谷に設置された「クォーターパウンダー」という名前の謎の店舗。最近流行の海外進出おしゃれハンバーガーショップ…と思いきや実際はマクドナルドの新商品のプロモーションのために開店した期間限定の特別店舗だった…。一見Webなんてほとんど関係ない話のように見えますが、この話のポイントは「隙の大きさ」にあったんじゃないかと思います。

当初このクォーターパウンダーはマクドナルドの商品であるということを隠していました。しかし隠すにしては、どうも抜けてるんです。今までマックが入ってた場所にそのまま店舗を出したり、そもそもクォーターパウンダー自体アメリカでとっくの昔から発売しているものだし、日本のマックでも一時期取り扱っていることもありました。本当にシークレットにするならば商品名を日本向けに変えるなり、手はたくさんあったはずです。例によって妄想ですが、これは敢えてバレやすくした、と考えられます。だってあれがマックの仕業だって気がついたら、誰でもこう言いふらしたくなるでしょう。「最近表参道にできたなんかこじゃれたハンバーガー屋さんあるじゃん?あれの正体実は知ってるんだー!! 実はあれマクドナルドなんだよー!!」とこんな具合。

情報は高きから低きに流れます。誰も知らない(と思われる)情報が入ってきたら人間、喋りたくなるんですよね。口コミのネタとしてはゴシップ誌のスキャンダル報道並みの性能を誇っていたのではないでしょうか。ウェブ上でも最初は「新しくできたお店に行ってみたよ!!」的な記事が多く見られましたが、次第に「あれはマックじゃないのか…?」という声が聞かれるようになりました。中には気がついていない人のブログエントリーにコメントで「あれ本当はマックなんだよ!!」と書いていく熱心な方もいらっしゃいました。落差を利用した見事な口コミ戦略でした。

ただ、どんなに素晴らしい仕掛けをしても、誠実でないといけないとは思います。「行列」の件は本当に片手落ちだったのかもしれせんし、逆に狙って事件にした可能性も否定はできませんが、何であれ誠実さがなければいかん、いかんぞ、と強く思い直す出来事でありました。

と、5つ書いたところでバトンを次に…

こんな具合に5つ書きましたが、なんかあんまりWebキャンペーンじゃないですね。いや、本当はもっといろいろあったと思うんだけど、なかなか思い出せないもので。今年は1年かけてWebキャンペーンとは何ぞやを勉強しないといけないですねw

で、3人に渡すバトンらしいですので、私よりももーっとパワーブロガーな方々へお渡しします。僭越ながら、trick7寺井さんWORLD ENDING 小野さんfladdict 深津さんにお願いいたします!! (追記:お忙しかったら全然無視してもらって大丈夫です!!)

さて、今年も仕事がんばっていきます。今年は純粋なWeb制作とはまた違ったことが多くなる年になりそうです。ブログでもいい記事が書けるように今年もがんばります。

自分から価値を下げてはいけない。だから価値を作る、価値を知ってもらう。

2008.12.19 Text

AppleがNetBookを作ったらこんな形に…つかまず作るとは思えないんですが
(ちょっと最近妄言が多いですが気にしないでください。典型的な現実逃避と呼ばれる行動の一部です)

Appleも低価格競争路線を進…んじゃだめ!!

来年1月のMacWorldExpoで一体何が発表されるのか…気が早い人たちは早速発表内容を予測しているようです。よく見かけるのがiPhoneの機能を限定した「iPhone nano」や今流行のNetBookのMac版を発表するのでは、という予想。「Apple信者」なんて揶揄されるような私ですから、もちろんそんな新しいデバイスがAppleから発表されるなら喜んで飛びつくでしょう。が、私はそういった発表はおそらくないと考えています。ズブの素人の予測ではありますが、Appleがそのようなアイテムを発表することに利益があるとは考えられないのです。

とりあえずわかりやすいMac版NetBookの場合を考えましょう。最近ではAsusなどの海外メーカーがこぞって超小型で超低価格(4〜7万円くらいかな)のノートパソコン、通称NetBookをこぞって発売しています。国内・国外のメーカーが現在熾烈な争いを繰り広げており、なんと今年のヒット商品番付の西の大関に選ばれるほどの加熱ぶりです(横綱不在によりなんとトップ!!)。いやはや不況の昨今、NetBookが売れる状況は続きそうです。その「売れる」NetBook。ならばAppleが作ればさらにいいものができて、ヒット商品になること間違い無し!! Appleが作らないでどうする!! と思うのも当然です。が、「売れた」からといって本当にAppleの利益になるのでしょうか。

「Mac」じゃないノートパソコンをAppleは売らない

まず、価格が安すぎます。薄利多売、とはよくいいますが、考えてみればなかなかリスキーな手法です。たくさん売れてくれればいいけど、売れなかったら在庫の山。下手すれば場所だけとって倉庫代がかかるばかりです。それに1個売るよりも10個売るのに使うエネルギーのほうが大きいに決まってます。手間だけかかって利益はようやくとんとん(かそれ以下か…)。たまっていくのは疲ればかり。これじゃあなんだか苦しそうです。

そして、NetBookはまだまだ性能が低い。Appleが売っているパソコンは、ノート型であれ、デスクトップ型であれ、すべて共通の体験が得られます。かわいくて使いやすいOS、便利なメールにインターネット、音楽を楽しむ、写真を整理し加工、音楽を作れれば、YouTubeにアップするために動画を編集することも。Appleのパソコンはどれを買ってもこれらのことがスムーズにできます。「一番安いのを買ったから、映像編集はできないなあ…」なんてことは絶対ありません。どのパソコンを買っても最高の体験ができる、それがAppleがパソコンを通して提供している価値です。しかしNetBookではどうでしょう。お世辞にも強力とはいえないプロセッサーでは写真や映像編集でストレスがたまることも多そうです。音楽や映像のデーターを入れるにも小さな記憶容量では満足できないでしょう。つまりNetBookではAppleが提供する共通の価値を体験できない可能性が高い。それはすなわち「Mac」ではない、ということです。MacでないパソコンをAppleが売ることはできませんよね…?

価値があれば、価値を理解してもらえればものは売れる

つまりAppleがNetBookを売るということはオーバーにいうと、「価値のないものを、安価で大量に売る」行為になってしまいます。世界恐慌の中わざわざ価格を上げてまでモノとしてのクオリティの高いノートパソコンを売っているAppleがそんなことをするとは私は思えません。

値下げがすべてを解決する手段ではないでしょう。でも買ってもらわないと困る。値段を下げれないなら、価値を高めればいいのです。そしてその価値をみんなが理解してくれたら、今までと値段は同じでも、その商品はきっと売れます。今の時代、「安かろう悪かろう」を身をもって体験している人も多いでしょうからなおさらです。Appleは新しいMacBookを作り込み、今必要とされている機能と環境性能をすべて盛り込みました。その上で、「お前は無印良品か!!」と言いたくなるくらい徹底的に商品のいいところを説明しました。その結果はクリスマス商戦に見事反映されているようです。微妙に切り口は違いますが価値を作り出すという意味で、マクドナルドのクォーターパウンダーやユニクロのヒートテックにも近いアプローチを感じます。2つとも景気の悪い今年後半に注目を集めた事例ですね。

経済やら株やら為替やら、とんと疎い私が言っても説得力が薄いですよねw。でもどんな業界であれ「価値をつくる」ことと「価値を理解してもらう」ことが、今こそ大切なんじゃないかと思います。厳しい勝負に勝とうとするより、新しい分野で商売した方が気楽でいい。また、既に価値のある商品を持っているならそれをみんなに知ってもらえばいい。お米の袋に"萌え絵"をプリントしたっていいじゃあないですか。きっかけは何であれおいしいお米だということを認識してもらえることが大切です。"萌え"に留まらずJAの方もまだまだできることはたくさんあるはず。

「じゃあAppleはNetBookを作らないのか」というと…?

AppleはNetBookは作らない(と思う)。でもNetBookに近いものは作る可能性があるんじゃないでしょうか。今までのNetBookにはない価値を持った新しいカテゴリーの商品。競合製品が少なく、自分から値下げする必要のない商品。それがどんなものなのか、まさにAppleのみぞ知る領域。

…ここまで書いて予想大外ししたら笑ってください。ちなみに今日の話はかなーり「ブルーオーシャン」なお話でした。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

なぜ産経新聞iPhoneアプリは「完全無料」で使えるのか。

2008.12.13 Gadget

新聞がiPhoneで読める。しかもタダで。

新聞がiPhoneで読める。しかもタダで。

遂にこの時が来たか。各方面でも伝えられている通り産經新聞が自社の朝刊を無料配信するiPhoneアプリを公開。iPhoneへ向けて実際の新聞を配信するというのは全世界でも前例のない快挙、しかもアプリ自体も「無料」という思い切った戦略です。

産経新聞(iPhone版)

アプリをダウンロードして立ち上げると自動的にその日の朝刊が読み込まれる方式(過去のアーカイブは保存されません)。なるほど紹介サイトでも言っている通り「配達」とは言い得て妙。しかし本来ならば毎月3000円近く取られるであろうところを、配信料も無料、さらにアプリの料金も無料にしてしまう理由は何なのか?つかそんなことして会社的に得があるんでしょうか。その裏側を妄想していきます。

新聞を極めて "新聞的" に読める

iPhoneアプリ「産経新聞」

まず実際のアプリの使い勝手ですが、非常に良好。仕組み的には新聞をスキャンした画像データが大きさ別で3種類読み込まれ、それをGoogleマップ風のしくみで表示します。最初はiPhone用にレイアウトを最適化したデータを作って配信した方が見やすくでいいだろうとも思ったんですが、実際に使ってみると意外と困らないもので。新聞って大抵気になったところだけをさっと読んで次のページへ、と読んでいく人がほとんどでしょうから、「気になったところをタップして拡大」→「読み終わったら次のページへのボタンを押す」というフローで新聞とまったく同じ読み方になるわけですね。特に、スムーズな拡大縮小、スライドはiPhoneが得意中の得意としているところですから、新聞とiPhoneは相性がいいのでしょう。

産經新聞のラテ欄をそのまま表示

個人的に一番気に入ったのが「ラジオ・テレビ欄」(通称ラテ欄)。既にテレビ番組表を表示するiPhoneアプリも登場していましたが、やっぱりラテ欄じゃないとダメなんですよ。実は自分でラテ欄表示iPhoneアプリを作ろうかと思っていたくらい。チャンネルと時間の掛け合わせで見ていかないと、好きな番組がいつどのチャンネルで放送されるかがすぐに把握できない。今までデジタル番組表で出来がいいのはWiiのテレビの友チャンネルだと思いますが、それでもラテ欄の見やすさには届いていない気がしました。で、今回の産經新聞アプリではまさにそのままのラテ欄を見ることができます。私はやっぱりこれが一番。番組表は情報量が多ければいいってもんじゃないんです。今のところこのアプリは最強の「テレビ番組表アプリ」でもありますね。

なぜ産經新聞は実際の新聞を「無料」で提供するのか

しかし売り物になっている新聞を本当にタダで配っちゃっていいんでしょうか。最近新聞の発行部数が落ちているとよく聞きます。部数が落ちれば当然収益が減る。タダで配ったら尚のこと…と思い実際のデータを調べてみると意外なことが。

朝毎読「部数激減」の非常事態:FACTA online

他社が軒並み部数を減らしている中、日経と産經は確実に部数を伸ばしているんですね。新聞自体を売ることに困っているわけじゃないようです。タダで配る余裕がある、ということなんでしょうか。しかし新聞の主な収益源は他にもあります。広告です。

MRS 広告出稿動向 [新聞広告統計]

新聞業界全体のデータなので産經に絞ったものではありませんが、確実に出稿が減っているのは事実のようです。新聞に広告を載せる価値、というものが広告出稿者の中で揺らぎつつあるでしょう。とくれば新聞広告の価値を上げなければいけませんよね。価値を上げる、つまり多くの人が興味を持って見てくれる状態にする、ということです。あくまで妄想ですが、この産經新聞アプリは「新聞広告の価値向上」を狙ったアプリ、ということではないでしょうか。

産經新聞はすでにMSNと提携してネット上でニュースを配信しています。iPhoneアプリを作るならこのデータを持ってくるのが一番正攻法のはずです(MSNなのは置いといて)。あえて実際の新聞のスキャンデーターを使ったのは、編集不要で配信コストが小さいこともあるでしょうが、一番の理由は新聞上の広告をiPhone上に再び表示できるからでしょう。さらにこのアプリの操作方法なら、スライドしているうちに何気なく広告に目がいくことも多々あるわけです。

つまり単純に新聞広告の露出を増やす方法、と考えれば今回のアプリ・配信が無料なのも納得がいきます。さらに「一日一回だけ配信」「過去の新聞は保存されない」「iPhoneから他のメディアへの転送不可」という要素も無料配信が可能になった理由の一つでしょう。

新聞というフォーマットの存続、そしてネット時代の課題

確かにこれで広告の露出は増えるでしょう。でも新聞の読者層とiPhoneのユーザー層が同じとは想像しづらい。層が変われば広告効果も大きく変わるだけにこれは重大な問題です。しかし紙で新聞を読む人と、iPhoneで新聞を読む人がまったく乖離した存在だとは思いません。「新聞の表示フォーマット」が理解できる世代が限定されつつあるからです。

このままいくと我々が知っている紙面上での新聞、あの特殊な表示フォーマットは消滅します。私より下の若い世代のほとんどは情報の入手を携帯・PCで済まし、わざわざ月3000円を払って新聞を購読しようという人はいないでしょう。縦書き、段組み、入り組んだレイアウトといったものは排され、すべて電子機器で表示しやすい横書き、ページ別、といった方法に置き換わる。

私の世代はおそらく紙とデジタルの中間に位置するのだと思います。新聞は理解できる、ただデジタルに既に移行しまった。先ほど書いた通りいまさら3000円を払う気にはならない。今更お金を払ってくれない人たちなら無料で配ってもいいじゃないか、読んでもらえるだけよっぽどいい、という気持ちが産經新聞にはあるかもしれません。そして新聞のあのフォーマットを支持してもらえる最後の世代だとも思っているでしょう。少しずつ死に向かうフォーマットを、存続させることのできる鍵を握っている世代。そして彼らの一部が支持するデバイスiPhone。それがデジタル版の新聞を表現するに恰好のデバイスだったと。

いや、これはさすがに今回は妄想が過ぎたかもしれません。ただ新聞が変わらなければならない時期ではあるのです。ちょうど今日の産經新聞の一面に大きく載った写真は今年を表す一字「変」。

今年を表す一字「変」

この恒例行事もいい加減もうよくね?と思いつつ、さらになんともしっくりいかない一字が選ばれてしまい妙な気持ちでしたが、なるほど、こうやって新聞の一面に載るとなかなか説得力があるように感じます。

いやもう

2008.12.05 Text

大忙しなので、これ以降なかなか更新できない日が続きそうです。書きたいことはたくさんあるんですが、それを書く時間を捻出できそうにないのです(単に切り盛りが下手なだけなんでしょうけど)。

ともかくお仕事もあるしこの後すぐ書くごはぼーとかもあるし今年の年末はいろいろ盛りだくさんですよ。その他今日面白いお話があったんですがちょっと厳しいですなーという話になりました。申し訳ないです…。年末に向けて、というか来年最初の数ヶ月含めて大変な雰囲気ですががんばって行きたいと思います。

…と、たまにはこんな短い文章も書きます。

私たちが作ってきたWebサイトから1枚のCDが生まれました - 「Woman」

2008.12.01 Music

私たちが作ってきたWebサイトから1枚のCDが生まれました - 「Woman」

「FICCがCDをリリースします」

各種ブログなどの情報で既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、改めて私からも紹介させてください。

Woman - 岩村学(IWAMURA MANABU)×FICC | Webデザインから生まれたCD

FICCがCDを発売しました。タイトルは「Woman」。コンポーズは全曲、岩村学さんによるものです。信じられないかもしれませんが、レーベルはなんとFICC自身。「Woman」は正真正銘FICCがリリースしたCDなのです。このCDの製品コードは「FICCM-1001」。私も今のところCDを発売したWeb制作会社というのは聞いたことがありませんから、FICCが "ほぼ初" と言ってもいいんじゃないでしょうか。既にAmazoniTunes Storeでも購入することができます。

ファッションショーから生まれた楽曲の数々

岩村学の楽曲が使われたANTEPRIMAのサイト

このアルバムに収録されている楽曲は全てANTEPRIMAのファッションショー、そいてWebサイトで使用されたものです。2007年春夏2007年秋冬2008年春夏2008年秋冬。普通ファッションショーでは出来合いの流行歌などが使われたりすることが多いようですが、ANTEPRIMAのショーでは2007年春夏以降毎回、学さんに一から作っていただいています。理由はとても簡単です。FICCはショーのテーマを音も含め完全な形で具現化したいからです。素晴らしいショーには素晴らしい音楽の存在が必要不可欠です。そしてショーで使われた音源はWebサイトでも使用されます。Webサイトを制作するにあたって必ず音源を聞き込みイメージを膨らまします。使われている画像は既に撮影されたものですが、演出などに関しては楽曲からの影響が特に大きいのです。

2007年秋冬のANTEPRIMAのサイト

2007年秋冬ではCDの8曲目に収録されている「Moonlight Starlight」という曲が使われていますが、あのサイトのインターフェースは曲全体のの広がりや闇に落ちていく雰囲気を受けてできたものです。

Webデザインから生まれたCD

そして出来上がったサイトを皆さんに見ていただく度に「この曲素敵!! どこで買えるんですか?」といったお問い合わせを多数いただいていたようです。そう考えると、ANTEPRIMAのWebサイトは常にシンプルな構造で作っていますから、皆さん実はWebサイトを見ている、というよりはWebサイトを聴いている、という感覚に近かったのかもしれませんね。そしてこれまでこの曲を購入することは残念ながらできませんでしたが、遂に現実に購入することができるようになりました。CDの完成度は、FICCが作ってきたWebサイトをご覧になられた方なら自ずとわかっていただけるかと思います。

このCDには学さんに作っていただいた10曲の他に、2007年春夏(つまり一番最初)の曲「Summer Carnival」のRemixが収録されています。Remixしたアーティストはm-flo:☆Taku Takahashi。学さんの曲もm-floの曲も高校生の頃からずっと聴いていた自分にとって、自分の会社からCDが出るこの事態が正直もうなんだかよくわからないw なんだか凄すぎて遠くで見ているような気がして。でも現実に発売しているんだからもう凄いとしか言いようがない。

で、既にAmazonでも買えるしiTunes Storeでも買えるっていう。Appleが自分の会社の出したCD取り扱ってるんだよ!!ヤバいよ。とちょっと取り乱したところでどっちで買ったらいいか、という話ですが、ジャケットとインナーのデザインをあさみさんとつかさんが制作しております。女性の写真が大胆に使われた素敵なデザインです(あさみさんのブログに開いた状態の写真が)。ですからぜひAmazonで購入していただいてすべてを堪能していただきたい。…わけですが、iTunes Storeでは高音質版のiTunes Plusで配信しています。iTunes Storeでも妥協のないクオリティのものを購入していただけるかと思います。

本当に「全曲完全試聴」できるブログパーツ

さて、やっぱりWebサイトで使われた曲だから知っているとはいえ、買う前にまとめて聴いてみたいですよね。実は11曲中Remixを除いた10曲を、ブログパーツでフルサイズ試聴することができるんです!! いや、こんなことやっちゃっていいんですか?とか、権利とかあるんじゃないの?と思ってしまうかもしれませんが、大丈夫です。10曲全ての権利をこちらで持っているからですね。近年何かと楽曲の権利、というものが話題になることが多いですが、自身でレーベルを作ったのもこういった理由が大きいのです。どんな音楽もまず聴いてもらうところからすべて始まると思います。だから、たくさんの方に聴いてほしい。まず、試聴してみてください。気に入ったら、ぜひリビングや寝室、車の中、街中で歩いている…いろんなところに持ち出して聴いてみてください。どんなシーンでも似合う、このCDならではの発見があると思います。

ここまでちょっと長くなってしまったのでこの普通ではあり得ないブログパーツが誕生した経緯は次回に。試聴してお待ちください。

知らない人に自分の話を聞いてもらうとき、唯一つ大切なこと。

2008.11.27 Text

知らない人に自分の話を聞いてもらうとき、唯一つ大切なこと。

まったく違う世界、でもつかみ所がまるで無いとは限らない

最近今まで会ったことのなかった人と会うことが多いです。引っ込み思案な性格ではありますが、人と話をすることは好きなので、イベントなどでいろいろな人と出会えることはとてもうれしい限りです。会う人はもっぱら同業者の方が多いので話に困ることはあまりないのですが、時にはWeb制作とは無縁なまったく違う業種の方とお話しすることになります。

お話をするからには盛り上がりたい。かつ自分に興味を持ってほしい。はてさて、何を話したらいいでしょうか。「僕Flash作ってるんですよー」…詳しくない人にはなんのことやらさっぱりですね。「ホームページを作る仕事をしてるんですけどー」…あまりにも漠然としてはあぁ、そうなんですか、としか答えてくれなさそうです。これでは興味を持ってもらうには難しい。もう一押しが必要ですね。相手が興味を持ってもらいやすいような具体的な事象を出したほうが良さそうです。

お互い知ってることをのりしろにして、本当に伝えたいことをくっつける

さてさて、相手が興味を持つ話、それは自分に関係がある話です。例えば男の人に口紅の色がどうのこうのと話をしても何のことかよくわからず退屈してしまうでしょう。理解できて関心がある範囲、でなおかつ自分がいい印象を持っているものがよさそうです(男の人なら好きな女優、とかね)。でそして自分が知らない情報を聞かされたときその興味が最大限に引き出されます。「ほら、女優の○○さんっているでしょ。すごくきれいな人だけど結婚しちゃった。でさ、あの人が使ってる口紅、そのお相手がプロデュースしてるらしくて。あの色を出すのに△△っていう世界初のテクノロジーが使われてるんだって。結婚相手もなんだかすげーんだなー…そりゃ俺らじゃ勝ち目ないわ」…これなら男の人でも口紅の話でもついていけそうな気がしますね。この場合でいう女優さんの部分をうまく使うと少しでも興味を引く話ができそうな感じ。

私の場合、相手が男性(特に年上)の場合、FICCのタグホイヤーさんの事例を簡単にお話します。"タグホイヤー"は言わずとしれた高級腕時計ブランド。ですから多くの男性は当然のように知っているでしょうし、あこがれのあの時計だ、という方もいるでしょう。FICCはそのブログパーツを作成しました。見た目も本物、であるだけでなく、機能や操作方法も本物と同一の腕時計ブログパーツです。「あのブランドが、ある意味本物のブログパーツを配布しているのかー!! へーそれオフィシャルなんだすごい!!」と驚いていただけるも多いです。

相手が女性の場合、アンテプリマはもちろんですが、ダノンさんの事例もお話しします。学校の給食にもプチダノンが出てくるくらいですから皆さんご存知ですね。ダノンさんのコンテンツの中でも離乳食に関するコンテンツのお話をすることが多いです。「世の中で多く検索されている言葉から、コンテンツを考える」というWeb特有の考え方であるSEOの話も、イメージしやすい実例があると意外と理解していただけるようです。

まず、2人の目線が合う話を

ここまで話しておいて、実はどちらの事例も私はほとんど制作に携わっていなかったりします(※)…が、自分のことを知ってもらうにはまず会社から。ここまで話して会社に興味を持ってもらえた上で、自分のやっていることを簡潔にお話します。

コミュニケーションの達人でもなんでもない人間がこんなことを書くのもおかしな話ですが、以前任天堂の話の中でも触れたことを繰り返すと、自分から相手の目線に合わせにいくということな気がします。コミニュケーションがうまくない自分への覚え書きとして改めて書いておきます。

…と、いう話になったのも

ちょうど自分が作っているものと重なるところがあったからです。その話はまた次回かそれ以降に。

(※ダノンは少しだけ触っております。こんなかわいい子育てママのためのブログパーツがありますのでお子様が生まれたばかり、という方はぜひお使いください!!)

まあそう固くならず、名刺交換の前にまずネットで挨拶。ビジネスSNS「CU」

2008.11.13 Web

まあそう固くならず、名刺交換の前にまずネットで挨拶。ビジネスSNS「CU」

Yahoo! JAPAN発新SNS「CU」は「社会人のためのビジネス版mixi」

既に話題になってからだいぶ時間が経ってしまいましたが、Yahoo! JAPANが始めたビジネス向けSNS「CU」、実際に使ってみました。

CU

くだけた言い方をするとこのCUは「社会人のためのビジネス版mixi」。ポイントを列挙すると

・mixiと同じように(今のところ)招待されないと入れない。
ユーザーは基本的に実名で登録する。名前の他、会社名や学歴、資格などを記入する。
・登録された情報を元にユーザーを検索するとができる。(名前、会社名、学校名など)
・"マイミク" と同様の機能がある。CU内の誰とでもつながることができる。
・コミュニティを作ったり参加することができる。
・コミュニティの更新情報は基本的にメールで送られてくる。(送信しない設定可能)

こうなるとどうあがいてもmixiのようなもの、と説明せざるを得ないわけですが、決定的に違うのは「株式会社○○の△△部所属の□□さん」として参加すること。社会人(会社員)としてユーザー同士がつきあうサービスである、ということがCU最大の特徴です。

じゃあCUはユーザーに何をしてほしいの?

…とここまで書いて白状しますがここから先の文章は3日間かけて2、3回書き直してます。CUに対してどうしても否定的なことを書いてしまう。要はまだまだ完成度が高くないためなんですが、ただ見栄が優れていないだけならいいのです。それはYahoo! JAPAN本体も同じで、情報だらけで手放しに素敵なデザインとは言えないものですが、Yahoo!本体には「とりあえずここにくれば何か面白いことがある」という期待感があります。しかしCUにそれもない。今のところCUには「ユーザーに○○してほしい」というメッセージが感じられない。「とりあえず場所用意しといたから。じゃ。」といった雰囲気。もしかするとユーザーにこのサイトの方向性を決めさせるということなのか?それもなんだか責任を負っていないような…。

ともかくCU自体がユーザーに道筋を示せていない。そのせいか、ほとんどのユーザーもCUのことをmixiやtwitterの延長線上にしか見ていない節もあります。一番の人気コミュニティはTwitterに関するもので、そこでされているのはTwitterのアカウントの教え合いっこだけ。他にも趣味関係のビジネスとはまったく関係のないコミュニティが乱立。これじゃあmixiと変わらないじゃないか…。CUが目指しているところとはいったい?うごごごご…

名刺交換の前にまずCUで挨拶しよう

いや、考え方を変えよう。堅く考えすぎていたのかもしれない。クオリティは違うにせよ、確かにやってることはmixiと同じだ。それでもいいじゃないか。ユーザーの目的は「新しい出会い」だ。例えば同じマンガが好きなもの同士から新しい交流が生まれることだってある。それがさらにビジネスの関係になっても不思議じゃない。必ずしもCUがビジネスに直結する必要はないのだ。本当であればリアルな交流会の場でお互い期を使いながら名刺交換をして、探り探りでなんとか会話を繋げるところを、CUならいきなり好きな話題で話しだすことができる。お互いの情報を公開し合っているのだから会話に困ることはない。そう考えるとCUもなかなか捨てたもんじゃない。今はまだCUは「実名版mixi」として活動していけばいい。ユーザー数が集まってくればCUをもっとビジネス寄りに活用するような発想を持った人も現れるはず。その時のためにCUのシステムを使いやすくなってると素敵ですね。

で、自分でも早速コミュニティ作ってみた。

CU「広告・マーケティング・プロモーション」コミュニティ

とりあえずCUで一番最初に私がやったのは一番わかりやすくて広いカテゴリーのコミュニティを作ったこと。その名も「広告・マーケティング・プロモーション」です。早速90人近い方々が参加してくださってます。最近忙しくなかなかコミットできていないのですが、せっかく盛り上がったコミュニティ、どんどん盛り上げていきたいと思っていますのでCUをお使いの方はぜひ参加してみてください!!

ちなみにコミュニティ画像は三階ラボさんのCS4 ICONをまねして作ってしまいました(勝手に済みません><)。iiiflowのお三方とは眞鍋会でお会いしたのですが、とても気さくな方達で初めてお会いしたのにいろいろと話させていただきました。その節はありがとうございました…。そう考えると今年はいろんな方にお会いしていますね。

企業の目標とユーザーへの接し方を、モリクミのiPhoneへの怒りから見る。

2008.11.05 Text

企業の目標とユーザーへの接し方を、モリクミのiPhoneへの怒りから見る。

モリクミのiPhoneに対する怒りは正当で、確かに間違いない

画像は本物使ったらいけないなと思ってイメージ画像。モリクミこと森公美子さん(全然略せてないけど)がブログでご立腹。iPhoneが使いづらい!! こんなの早く解約したい!! という。

「私にiPhoneは無理無理!」森公美子がiPhone 3Gをハイテンションかつアグレッシブに批判 - GIGAZINE
森公美子オフィシャルブログ

この話を聞くと誰もが「それって指が太いからじゃ…」と思ったかもしれないがそういうわけではないらしい。要するに「iPhone自体の操作方法が全体的によくわからんし、パソコンの操作方法を知らないからアドレスデータとかを同期させるのもよくわかんね」ということのよう(文面からある程度類推)。

パソコンが使えないんじゃどうにもならんよなぁ…といいたいところだけどモリクミらしいハイテンションなブログの中で「iPodもってるならiphone要らないわ!」との記述があるため、iPodは普通に使えている、つまりiTunesは使えているらしい。だがアドレスデータのシンクの仕方がいまいちわからんとある。これはごもっともで、OSXのアドレスブックアプリは存在感が薄いし残念ながら私にとっても使いやすいとは言えない。iTunesと別のアプリになっているため人によっては更に疎遠になりかねない。iPhotoはデジタルカメラをMacにつなげば勝手に起動するが、アドレスブックが自分から出てくることはない。ここは確かにAppleに改善してほしいところではある。

で、iPhone自体の操作であるが、もうこれはチャレンジしてもらえないと…としか言いようがない。iPhoneがわかりにくいと何かと言われるがそれは今までの携帯電話と流儀が違うためであって、iPhone自体の出来が悪いということとは少し違う気がする。だって一番最初に携帯電話を触ったとき、どこにどんな機能があるか、どうすればアドレスが登録できるか、すぐにはわからなかったでしょう。私は高校の時、今は亡きモノクロ液晶のシティフォンを使っていたけど、最初は本当にさっぱりだった。正直あの頃から「Appleが携帯電話を作ってくれたら…」と切望していたのだった。まず、今までの携帯電話とは違う。でも落ち着いて画面を見て、適当に画面に触れてみれば、ちょっとずつ使い方が見えてくるはず。普通の携帯とiPhoneの間に横たわる溝があまりにも大きいから、普通の人は躊躇してしまう。でもその溝をちょっとがんばって越えてみると、案外iPhoneの心地も悪くない、と思えるかもしれない。いや、そもそもiPhoneの良さを残しつつ、もっとAppleが普通の携帯側に歩み寄って、溝を小さくすればこんな問題は少なくなる話なのだ。

企業にとって本当に大切なのは100人中100人を納得させることだけなのか?

ただこれもAppleの文化である。自分を曲げない。溝が生まれても自分たちの考えるベストな方法を貫く。つまり最初から他者に合わせない。ユーザーがAppleに自ら歩み寄ったときに最大の効果を発揮する。それが彼らのやり方であり誇りでもある。

その逆が任天堂を代表とするゲームの世界。うまいゲームはプレイヤーに自分から歩み寄る。だからといって媚びへつらうのとは違う。スーパーマリオでは一番最初にクリボーが出てくる。プレイヤーが何もしなければマリオはクリボーに当たって死ぬ。ここでプレイヤーはジャンプすることを覚える。次にブロック。叩くとキノコが出てくる。キノコに触るとパワーアップ。次に穴。落ちる。死ぬ。これでジャンプせざるを得ない。さらには途中にジャンプの練習をする場所も用意している周到さだ。いいゲームはプレイヤーが仮に説明書を見なくてもできるだけ自然に学習していくように誘導する。

もちろん常にこの任天堂方式が優れているとは限らず、Appleがその姿勢を崩したらAppleではないとも言える。任天堂の岩田社長がニンテンドーDSiのインタビューの中「しかし、一方で、明らかに彼らはハイテクの会社で、任天堂はエンターテインメントの会社ですから、やはり、優先度の置き方には大きな違いがある。」と言う通り、Appleと任天堂は目指す目的が違う。「ゲーム人口の拡大」を目標に掲げ、老若男女誰もが遊べるゲームを作る任天堂にとって、仮にモリクミが脳トレを遊べないとしたらそれは問題だ。だがAppleが考えるiPhone利用ターゲットの中にモリクミは含まれていなかったのかもしれない。Appleは自身が提供するテクノロジー、そしてイノベーションに対して賛同する人をターゲットとする。そのターゲットに対して常に新鮮な驚きと感動を与え続けることがAppleの目標だ。モリクミがターゲットの範疇にはいっていなかったとすれば今回Appleには少々分が悪かったと言えそうだ。

世界にはたくさんの会社がある。そして会社ごとにミッションは異なる。任天堂とSONYのミッションは違う。ASUSとAppleのミッションは違う。ユニクロとDiorのミッションは違う。大切なのはいかに正しいミッションを掲げるか、そしてそれを正確に遂行できるかどうか。

何はともあれ、モリクミにはもう少しiPhoneを使ってあげてほしい。いろいろ不満点があるだろうけどとりあえず1ヶ月。もしそれでどうしようもなければSoftBankに突き返せばいい。Web界隈でこれだけ話題になった後どうなるか…注目ですね。

今日の補足トリビア

ちなみに私はモリクミを否定したいとかそういうことではないのでお間違えのないよう。昔いいともでホンジャマカ・石塚と伊集院光の3人でDPDこと「デブカジ・パフォーマンス・ドール」を結成していたことだってしっかり覚えている(いやあれはよく踊ってたなと思いますよ)し、ごきげんようでの「知らない国の本物の王子様からプロポーズされた話」も覚えてる。私もテレビっ子の端くれだよ!! あとは音楽空間アンモナイト(石井竜也が主催のちょっと変わった音楽番組)でピアノ伴奏でガッチャマンを歌ってたのもよかったなぁ…いやあれは中島啓江だったっけ…?

予言「次の時代のマウスはマウスじゃない」

2008.10.28 Gadget

予言「次の時代のマウスはマウスじゃない」

以前からあったにはありましたが、最近Twitter上でMighty Mouseの調子が悪くなったという書き込みがまたちらほらと。特にスクロールボール(一部の人は "乳首" と呼んでますがまったくもってけしからん!! ><)の動作が悪くなるということ。私も家と会社でBluetooth接続の "しっぽなし" Wireless Mighty Mouseを使っていますが、確かにたまにスクロールボールの効きが悪くなることも。よくネット上で書かれているこのスクロールボール不調の解決策としては、

1. 机の上にウェットティッシュを敷く。
2. その上で机に当てて一生懸命スクロールボールをごりごりする。
3. スクロールボール表面についてるゴミを取ってあげる。 

というものがあります。もしスクロールボールが不調な人は是非この方法で復活させてあげてください。私も度々この方法で復活させています。ただね、確かにこのスクロールボールは縦にも横にも移動できて便利なのだけど、せっかくマウスが光学式になって扱いやすくなったと思ったら、今度はスクロールボールの面倒を見なきゃいけなくなっちゃったというなんか本末転倒感があって。しかもいくらスクロールボールこすって復活させられるからって、結局壊れやすいしメンテナンスはしにくい。Mighty Mouseはかわいくて素敵で、機能的なプロダクトなんだけど、長い目で見ると非常に "もったいない" 感じがする。じゃあスクロールボールをタッチセンサーにして、可動しないようにすればいいのか?ってもあのころころ感があるからあんな小さな動きでもちゃんと操作してる感じが生まれるわけで…うむ、なんとかうまい形に改良できないものか…

…と、ここであることを思い出した。AppleはMighty Mouseよりも効率的、機能的で、メンテナンスフリーで、省スペースな入力デバイスをもう既に作ってるじゃないですか!! 新しいMacBookのガラス製のトラックパッド。Mighty Mouseと同じく「ボディ全体がボタン」で、右指でクリックすれば右クリック、2本指でなぞればスクロール。さらにMighty Mouseより優れているのはジェスチャー機能。ピンチイン・アウトで拡大・縮小、指をぐるっと回せば回転の機能。3本指でブラウザの戻る・進む、4本指でExposéにDashboard。ソフトが対応すればさらに多彩なジェスチャー機能が使えるようになるかもしれない。トラックパッドだから当然マウスパッドも不要だし、これ以上動きようがないからマウスより省スペース。汚れたらさっと拭いてあげればいい。なんだ機能的にみても機械的にみても、Mighty Mouseより新しいトラックパッドのほうが断然優れてるじゃないか。

今まで14年前初めてAppleがノートパソコンに搭載して以来、あくまで「ノートパソコン用のマウスのかわり」でしかなかったトラックパッドは、iPhoneのメイン入力インターフェースを経て、遂にマウスを追い抜いた。マウスのほうが使い勝手がいいと言う人もいるだろうけど、これだけノートパソコンが普及した現代ならそこまで抵抗もないかも。

Bluetooth TrackPadがもし存在したら…

私の勝手な妄想ではおそらくMighty MouseはApple最後のマウスなのでは。将来のAppleのデスクトップ製品に付属するのはPost itのよりも一回り大きいサイズのトラックパッド(もちろんBluetooth接続)。キーボードの右に置いても左に置いても、ノートパソコンのように手前に置いてもいい。まじすか超自由じゃんそれ。いやもしかしたらトラックパッド付きキーボードがある意味一番スマートかもしれないけど。…と、ちょっと妄想力爆発させすぎかな。豚骨ラーメン食べた勢いで書いてみました。

祝・発売!! iPhoneアプリ「ToyCamera」&「LiquidPics」

2008.10.25 Gadget

久しぶりにiPhone関連のお話。以前イベントなどでfladdictさんにお会いした際にiPhoneアプリをいくつか見せていただいていたのだけど、そのiPhoneアプリ群が紆余曲折を経て遂に発売開始!! さっそくそのうちの「ToyCamera」と「LiquidPics」を購入。

Toy Camera

Toy Camera (iTunesStore)

fladdict» ブログアーカイブ » Toy Camera 正式リリースのお知らせ

Toy Camera

その名の通り、LOMOやHOLGAなどのいわゆる「おもちゃカメラ」で撮ったような写真が簡単に撮れてしまうソフト。使い方は簡単。まずiPhoneからToyCameraを起動すると、タイトル画面が表示されたあと早速撮影画面に。とりあえず撮影し、この「写真に決めた!!」となったら変換ボタンを押す。でちょっとのあいだ待つとなんとさっき撮った写真がなんだかレトロな写真に早変わり。では実際にどんな感じに撮れるかというと…

fladdict_iphone_apps1.jpg fladdict_iphone_apps2.jpg fladdict_iphone_apps3.jpg fladdict_iphone_apps4.jpg fladdict_iphone_apps5.jpg
なんか写真に偏りがあるけど気にしないでね!! こう見ると本当にトイカメラの「周辺光量落ち、高コントラスト、ノイジー、色が偏ってる、でもなんかかわいい」という味が見事にでてますね。クリックすると生データが見れるので参考にしてみてください。ちなみにこのToy Camera、このアプリで撮影した写真にしかエフェクトをかけられず、エフェクトの種類もランダムになっています。「えー、なんでユーザーの自由にしてくれないの><」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、この「狙って撮れない、偶然面白い写真になる」という部分こそが「おもちゃカメラらしさ」じゃないでしょうか。LOMO等で実際に撮影をしたことがある人ならわかると思いますが、たいていあんまりうまく撮れないんですよ。でもその中でも偶然ハッとするようなものが撮れてしまうのがおもちゃカメラのおもしろさなわけで。この「当たるも八卦」感をfladdictさんはよくわかって作られてるのだなと思います。機能が無駄につかないほうが撮るのに集中できますしね。個人的にはActionSamplerSuperSamplerみたいに連続写真が撮れるモードとかがあったらまた別の楽しみ方が…と、これはあくまで私個人の妄想。

価格は230円(iTunesStoreへ)。ガジェット大好き男の子もいいですが、おしゃれなもの・かわいいもの好きの女の子のブログ更新に合っているような、そんなアプリですね。姉がiPhoneユーザーなら間違いなく買ってます。

LiquidPics

LiquidPics (iTunesStore)

fladdict» ブログアーカイブ » iPhoneアプリ 画面を崩壊させるLiquidPics

もうこれは百聞は1YouTubeにしかず。

こんな具合に指定した画像をぐにゃりぐにゃりとさせることができるソフト。

fladdict_iphone_apps10.jpg

まずLiquidPicsを起動。ぐにゃぐにゃさせたい画像を選択し、あとは指でタッチしたり、iPhoneを傾けたりしてぐにゃぐにゃさせるだけ。なんのことはない、と思われるかもしれませんがこれがなかなか面白い。ぐにゃぐにゃさせたあとの画像を保存することもできるので「変顔選手権」みたいなこともできますね。他にもYouTube内でも紹介しているようにiPhoneメニューのスクリーンショットをぐにゃぐにゃさせて「僕のiPhoneがこんなんなっちゃった!!」とマギー審司張りの一発芸を披露することも可。いわゆる飲み会・合コンの場ではかなり有効なネタです。…とこれ読んでて「そんなうまくいくもんかね…」と疑ってる方がいらっしゃるかもしれませんが、以前fladdictさんがとあるパーティーでこのソフトを披露したらなんと人だかりが!! …いや、もちろん制作者だからっていうのもあるんですが。

LiquidPicsは直感で触れるiPhoneの良さと自分でアレンジする楽しみがうまくミックスされたソフトなのでは。NintendoDSiのゆがみカメラを思い出しましたがソフトの中だけで終わらないで、それを共有したり、自分なりの楽しみを見つけたりと奥が深いソフトです。価格はこちらも230円(iTunesStore)

もっともっと日本でもiPhoneアプリを作る人が増えてほしい

AppStoreが立ち上がってもうすぐ4ヶ月。海外からめまぐるしく新しいiPhoneアプリの情報が入ってきますが、日本から発信されるアプリは多くないのが現状です。Apple・iPhoneの一ファンとしても、iPhoneを取り巻く環境がさらに充実することを願っています。またその環境が整っていない中で一人飛び込んで、ToyCameraやLiquidPicsを作成されたfladdictさんは本当に素晴らしいです。ToyCameraはなんと有料アプリ現在6位!! だからみんなもこの勢いに続いていきましょう!!

…そういう私はお仕事がまだまだあるのでiPhoneアプリ制作には入れない状況。まず、仕事、がんばります。

DIESEL XXX & 岩盤ナイト!!

2008.10.20 Music

Appleと任天堂の話ばっかりじゃみんな退屈しちゃうね、ということで音楽の話。10/11のDIESEL XXXと10/18の岩盤ナイトにいってきましたよう。

diesel_and_ganban_0.jpg

世界17カ国で行われる「DIESEL XXX」は東京(いや幕張なんだけど)からスタート。何ぶんGMT2008のあとすぐに会場に入ったために、なんつうかお客さんが急にあか抜けた感じがして。いくら最近のゲーム好きの人がだいぶ普通の人が増えたとはいえ、それでも明らかに雰囲気が違う。私もなんか場違いなところに来ちゃったかな(しかも一人で)、という気持ちに。XXXらしかったのが、3つあるステージの1カ所が休憩スペースみたいになってるところ。フロアのど真ん中が小さな山というか丘のようになっていて、たくさんクッションが置かれてる。カップルの方は仲良く寝そべってね、という趣向かー…で、ちゃんとその丘一帯がライトアップされてるわけよこれが。その演出の意図がわかるから、なんだか自分が余計に飛んで火にいる夏の虫な感じが…ともかく私は強く生きていきたい。

かなり話が逸れた。XXXではSoulwax(iTunes)、Shinichi Osawa(iTunes)、2manydjsを中心に鑑賞。他のアーティストのプレイもいろいろ見たけど、なんと言ってもSoulwaxがすごい。Soulwaxの曲を聴いてると「最近のブリブリじゃんじゃんエレクトロな感じだからパソコンで作ってんだろうなー」と思ったんだけど、いや4人バンドなんですよ。目を疑った。ステージ上で4人が生で演奏してた。鬼神のごときドラムの迫力、昔のミシン台みたいなアナログシンセ…。もちろんライブだから彼らの曲を演奏してるんだけど、その中でも印象的だったのがDaftPunkの「Robot Rock」をカバー生演奏した時。いや、あれこそ生で演奏するもんじゃないでしょwww ドラムの印象的なイントロも、ベースも、ギターも、シンセも。ついでにボーカル(ヴォーコーダ使用)も。あまりのインパクトの強さにすごいっていうかもうアホだとしか思えなかった。こんな稚拙な解説しかできないほど印象が強すぎて他のアーティストのプレイそんなに覚えてないもん。

あとXXXで印象的だったのはメインステージの両サイドの映像。基本的に数台のカメラ映像がスイッチされてるんだけど、そのクオリティが高いこと。カメラワークももちろんだし、スイッチングも気が利いてる。本当に未編集でこのままCS放送とかで流れても遜色ないレベル。これだけレベルが高いとVJいらずだなーと感心してしまいました。大きな会場のイベントは大ざっぱな感じになりがちですが、XXXの場合は前述の演出といい、カメラ映像といいお金をかけていいパーティーを作ってるな、という印象でした。


diesel_and_ganban_1.jpg

で10/18は岩盤ナイト。こっちは空気的に私も肩身の狭い思いをせずにすみました(相変わらず一人だけど)。BASEMENT JAXX(iTunes)、VITALIC(iTunes)、JUSTICE(iTunes)、BOYS NOIZE(iTunes)を中心に鑑賞。4時間以上ぶっ続けで食い入るように。本当にどのアーティストのプレイも素晴らしかったですが、個人的にはSummerSonicの興奮再びということでJUSTICEが。PVはともかくStressかっこいいなと再認識。音のレイヤーがスピーディーに変わっていくのも他のDJにはない独特なスタイルでした。ガジェット好きには「例の踊る機械の曲」で通じるDisco!DiscoDisco!なあの曲もちょろっと。

VJはStereo Tennis。初めて拝見しましたが、ユルカワというか、ちょっとダメな感じが岩盤ナイトのコンセプトにけっこうはまっておりました。主に再生機材はDVJを利用していた模様。ディズニー映像の使用頻度が高かったですが、ポイントポイントでもスクラッチがうまくはまっていたようです。

怪ガジェットか、それとも次世代への大きな一歩か。MEDIA PORT「UP」。

2008.10.08 Gadget

とんでもないものが今日Nikonから突然に発表された。その名をMEDIA PORT「UP」という。

怪ガジェットか、それとも次世代への大きな一歩か。MEDIA PORT「UP」。

Nikon | ニュース(報道資料):メディア ポート「UP300x」、「UP300」の発売について

UPは「身につけられるiPod」。

とりあえずお姉さんが付けている写真のインパクトが強すぎてこれが何をするための機械かわからなくなってしまうが、簡単に説明すると、このUPはNikonが作った「身につけられるiPod」。このヘッドホンとスコープだけで音楽も聞けて映像も見れて、Wi-Fiがあるのでウェブも出来る、という代物。機能的にはiPod touchとほぼ同等。だけど当然ハンズフリー、映像を見ながら歩くこともできる。iTunesと同様のファイル管理ソフトと、コンテンツ配信、さらには無線LANを使った動画コンテンツのストリーミングも出来てコンテンツに不自由することもない。…がしかし、見た目のインパクトはかなりデカい。まだ実物を触ったわけではないのでなんともいえないけど、これを装着して電車に乗る勇気はなかなか…。さらにiPodやウォークマン、iPhoneよりも「自由」かどうかは判断しがたい。画面を直接触るような直感性はないし、デバイスの大きさなども気になる。手が自由になった代償は小さくない。メディアプレイヤーとして見れば競合製品があまりにも多い。みんなiPodや携帯を扱うことを苦と思っていない、むしろ手で何かをいじることに安心感を得る人もいるだろうが、それでもUPのキーポイントは「開放感」ということになるだろう。iPhoneで初めてハンズフリー通話をしたときの感動は大きかった。この開放感が多くの人から共感を得られるかどうか。

電脳コイル、攻殻機動隊。この先に未来のガジェットがある…かも

視点を少し変えてみよう。今 "世界で絶好調" のiPhoneは現時点で最善の情報デバイスだろう。これは間違いない。ただ、10年、20年先もiPhoneが最善であるかどうかはわからない。おそらく数年もすれば電脳コイルの世界のようにメガネのように気軽に身につけられる、現実と仮想を結ぶデバイスが完成するだろう。そのさらに未来には脳とネットワークが直結するようになるのも想像に難くない。これから販売されるUPが機器としてヒットするかどうかは占い師ではないからわからない(いやま電車に乗ってる人がみんなこれを装着しているところは想像しにくいけど…)。でも、そんな未来へつながる直線上にこのUPはいる。電脳化に比べたら遥か手前だけど。少なくともUPの先に電脳メガネはある。

チャレンジは応援するスタンスで

Nikonにとってカメラに次ぐ第二のコンシューマー製品がこのUP。無謀な挑戦だと笑うのもいいけど、どうなるかまだわからない。iPodだってパソコンを使わなきゃ音楽が聴けないプレイヤーなんか売れないと言われた。NintendoDSだって無意味な2画面・タッチパネルでちゃんとしたゲームができるはずがないと言われた。でも結果は知っての通りのことになった(とんでもない、がいいときもある)。UPはどうなるのか…気持ち的には電脳メガネ実現も含めて応援したいですね。仮にUPがうまくいかなかったとしても、接眼ディスプレイは新しいカメラに転用されるだろうし、今回の経験を生かしてUPに変わるメディアプレイヤーを作る可能性もある。最近のNikonはなかなか策士なので気が置けませんな。

つかUP本体よりもWebサイトがむっちゃかわいい件について

つかUP本体よりもWebサイトがむっちゃかわいい件について

いや、正直にいってUP本体よりもこのサイトのほうを紹介したかったんですよ。AkiraFukuokaのツボを刺激しまくる赤いアイコンで作られた模様。このエッジが効いてる感じがかなりヒットです。インターフェースにすこし迷うところもありますが。とにかくかわいい。このパターンで絶対スクリーンセーバーを作るべき!!

「AnotherBookmark™」 - 全てを新しく、リニューアルしました。

2008.09.19 Web

「AnotherBookmark™」 - 全てを新しく、リニューアルしました。

2年半前、FICCで初めて「仕事ではない仕事」をしました。社内での参考サイトの情報共有を円滑にするためのプラットフォームとしてブックマークサイト「AnotherBookmark」を設計しました。最初はひっそりとしたサイトでしたが、いつしか投稿者に社外の方も増え始め、ありがたいことにWebデザインに携わる様々な方々から支持していただけるサイトとなりました。現時点でブックマーク、ニュースの投稿数は合わせて4500件を越えています。

しかしこの2年半の間の投稿数、そしてユーザーの拡大にプラットフォームが耐えられなくなってきたのも事実でした。当初のコンセプトを貫き、設計を大きく変えなかった我侭な私に責任があります。それでもAnotherBookmarkに愛着を持って、優しく見守ってくださったユーザーの皆さんにまず感謝の言葉を伝えさせてください。本当にありがとうございました。そして、これまでの膨大な情報を生かしながら、さらにデーターベースを充実させ、今まで以上に使いやすいサイトとしてAnotherBookmarkをリニューアルしました。テーマは「速さ、使いやすさ、正確さ」そして「ユーザーによって充実していくデータベース」です。

AnotherBookmark™
インターフェースを一新、さらに速く、使いやすく - AnotherBookmarkをリニューアル | FICC PRESS RELEASE

AnotherBookmarkの新インターフェース

新しいインターフェースは非常に明快です。中央のウィンドウ内で全ての情報が展開されます。従来のBookmarkNews、そして新たに加わったPublicPostの投稿を整理されたかたちで閲覧することが出来ます。

閲覧したページはブラウザのように記憶され、ヒストリー間を自由に移動することができます。

閲覧したページはブラウザのように記憶され、ヒストリー間を自由に移動することができます。また、ユーザーの混乱を避けるためパンくず式のメニューも実装しました。自分が何を見ているのか、わからなくなることはないでしょう。さらに多くのページには直リンクアドレスが存在するので、友達にページを教えるときも便利。あと、データの読み込みが非常に軽快になったことも付け加えておかなければ。

新しくなったのはインターフェースだけではありません。「ABM User」アカウントというものができました。ABM Userアカウントは誰でも無料で登録することができます

アカウントを使うと「お気に入り&コメント機能」が利用できま

まずアカウントを使うと「お気に入り&コメント機能」が利用できます。気に入ったエントリーを自分の「お気に入り」エントリーとしてコメントと一緒にリストしておける機能です。ABMは一つのエントリーについてくる情報が1、2行程度と少ないものでしたが、これからは皆さんのお気に入りコメントがエントリーの情報を拡充して、さらにエントリーが有益なものになっていくでしょう。

また、アカウントを持ていると「PublicPost」というABM Userのためのスペースにニュースを投稿することが可能になります。これからは一般ユーザーからもABMのネットワークを使って情報を発信することができます。

どのユーザーも自身で情報を補強し、整理し、発信できる。自分の手で、もっと便利に、使いやすくする。これが今回のリニューアルの大きな柱であり、最大のチャレンジです。リニューアルしたABMから新しい化学反応が生まれることを期待して。

あとABMで忘れちゃいけないのがブログパーツ。今回もカラーリングを完全カスタマイズできる仕様で登場です。さらにそれとは別に個別のBookmarkエントリーの情報を貼付けられるブログシールも制作しました。ABMに載っているサイトをブログで紹介する際はぜひ使ってみてください。ちなみにこのブログシールを貼ると、貼ったページのアドレスがABMに自動的にトラックバックされる仕組みになっています(RSSが存在するブログのみ対応)。ちなみにブログパーツとブログシールのスクロールの仕方は…ガジェットに詳しい方ならすぐにわかるはず。


制作のスタートは1年前ほど。細々とデザインと開発を続けてきました。旧ABMはデザイン、設計、制作全て私だけで行いましたが、大切なリニューアル、今回デザイン&HTMLに関しては鈴木さんにお任せしました。みんなに愛されるように、ということでちょっとカワイ目に。画面構成にAppleを感じる部分があるとするればそれは私が小姑のごとく口出しをしたからと思っていいです(笑)。そんな私の嫌な口出しにもしっかり対応してくれた鈴木さんに多大なる感謝を。でも一点だけ、ころんとした新しいロゴだけは私が作ってみました。ダルマの目みたいなものですかね。残りのFlash&サーバサイドは例によって私一人です。自分の我侭は自分で解決、という感じですが、私がやってきた仕事の中で今回のAnotherBookmarkが一番手がかかったサイトです。間違いなく。


実は既にWORLD ENDINGのonopkoさんがこんな素晴らしいエントリーを書かれていて、実はこの記事もほとんどそれを読みながら書いていたのですが、完璧な洞察で制作者以上によくわかってらして、正直泣いた。私の記事よりもいいことが書いてあるのでぜひ読んでください!! 他にもとつかさんかみむらさんジャガングルスまゆさん鈴木さんもブログ記事を書いてくれました。「たぶんアキラが説明すると思うから」…っていやいやみんな書いてくださいよ!!


と、なんだか長くなっちゃいましたが、ABMの使命は「Webクリエーターのインスピレーションを刺激する」こと。そのための仕組みを今回のリニューアルで全て盛り込んだつもりです。ですのであとは皆さんに使っていただくだけ、ですね。私もコントリビューターの一人としてクリエイティブな面白い情報をABMからどんどん発信していきますので、これからもABMのチェックを怠らないようによろしくお願いいたします!!

最後にtwitter・各種ブログなどで書き込みがあったのでちょっと補足です:
・制作にProgressionは残念ながら使っておりません。てか正直使いたかったです。使ったらもっともっと楽だったろうに…。Progressionは本当に素晴らしいので皆さんぜひ活用してくださいね!!
・そういえば、なんだか「おでんがどうこう」とか言っている人がいますが私には何のことやらさっぱり…

「コビーおじさんのABC工場」であそびながら英語を勉強しよう(できれば親子で)。

2008.08.30 Web

「コビーおじさんのABC工場」であそびながら英語を勉強しよう(できれば親子で)。

以前コビープリスクールという保育園のサイトを制作しました。今までの保育園サイトのイメージを覆す3D表示インターフェースに、たくさんの方からの反響をいただきました。あれから2年。小さなお子さんに向けて、何かコンテンツが作れないだろうか、保育園のコビーが提供するエデュケーションコンテンツとは…ということでこんなサイトが完成しました。

コビーおじさんのABC工場
コビーおじさんのABC工場 | FICC inc.(サイト紹介、クレジットなど)

まるで「動かせる絵本」の世界。いつもの通り解説に入りたいと思いますが、今回は文章だけで説明するのも難しいので映像を交えて(FlipClipもしくはYoutubeでも見られます)。もちろん実際に遊んでいただくのが一番早いんですが。

「コビーおじさんとABC工場」は小さいこどもたちが楽しく英語を学べるコンテンツです。「べんきょうはいやだなあ」と思う子もいるかもしれませんが、コビーおじさんと一緒なら大丈夫。まずは何でもいいからキーボードのキーを押してみよう。例えばAだったらA→Apple→りんごのイラストブロックが空から降ってきます(英語の読み方がわかるようにおねえさんの発音付きです。)。落ちてきたブロックはマウスで操作することも可能。キーボードを叩けば叩くほどでてくるから、どんどんどんどん叩いてみよう。すると地面がブロックだらけに。

コビーおじさん自慢のブルドーザーでぜーんぶ片付けてくれます。

でもご安心あれ。コビーおじさん自慢のブルドーザーでぜーんぶ片付けてくれます。これならいくらでも遊べますね。どのキーを押したことがあるかは「あつめたアルファベット」のコーナーでわかります。

coby_ojisan_no_abc_kojo_2.jpg

イラストを選んで発音を確かめることも。復習にいいかもしれませんね。そしてこれまであつめたアルファベットイラストを使ってさいころを作ることができます。

イラストを使ってさいころを作ろう

さいころの展開図に好きなイラストを当てはめていきましょう。6面全部当てはめたら「くみたてる」ボタンをクリック。さいころの完成です。このさいころは最終的にプリントアウトして組み立てた遊ぶこともできますし、ブログパーツにしてブログに貼付けることも出来ます。

さいころをプリントして組み立ててみたところ

プリントアウトして組み立てるとこんな感じ。撮影用に慌てて作ったのでちょっと雑かも…みんなはお父さんお母さんといっしょにていねいにつくろう。あとはさみの使い方に注意しようね。お父さんお母さんと一緒に「このイラストは何かな?」と当てっこするのも楽しいと思います。たくさんプリントして組み立ててリアルABC工場を再現しちゃうというのも楽しいね。

コビーおじさんのABC工場

ブログパーツはサイトの雰囲気をこのサイズに閉じ込めました。「うちの子が作ったさいころ」ということでみんなに自慢しちゃいましょう。

コビーおじさんやアルファベットごとのイラストは絵本作家のcolobockleさんにお願いしました。暖かみのある、触れられるようなイラストが今回のコンテンツにぴったり。本当にありがとうございました。全体のデザインは私が担当、完成したイラストに合わせて質感を調整。最終的なFlashコーディングは全て安藤さんにお任せしました。いかに小さな子が遊んで楽しいか…わけもわからぬままこどもが遊ぶコンテンツですから、いかに無茶な動作をさせても問題ないか…この「何でも触れてしまう果てしなく曖昧な世界」を創造してもらったことに深く深く感謝です。そして保育園の英語の先生、という設定(のつもり)で声を吹き込んでもらったけいこさんにも感謝です。制作後期収録された声がFlash上で再生された時は、まさにこのコンテンツに息が吹き込まれた瞬間でした。音声収録を担当してくれたDJ JAGANGLESありがとう。制作に携わっていただいた全ての方に大きな感謝を。そして提案に賛同してくださったCOBYの皆様本当にありがとうございました。

あとはこどもたちに遊んでもらえることを願うだけですね。小さなお子さんがパソコンを操作するのはなかなかたいへんでしょうから最初はお父さんお母さんが一緒に遊んであげるといいでしょう。遊んでいるうちにきっとこどもたちが自然と遊び方を見つけていくと思います。こどものためのコンテンツ、ですが大きなおとなたちが楽しめないわけではありません。童心にかえって、キーボードを一心不乱に叩いたり、ブロックをぶんぶんしてみるのも楽しいですのでぜひ。

iPhoneレストラン検索対決!! 「マップ」vs「30min.(サンゼロミニッツ)」

2008.08.25 Gadget

iPhoneのキラーアプリと言えばまずGPSを使った「地域情報系アプリ」。一番よく使われるのが標準でインストールされている「マップ」アプリでしょう。

もしiPhoneを持っている人でこのアプリを使ったことがない人がいたらそれは間違いなくもったいない。もちろんGPSを使っての「行き先案内」は得意中の得意ですが、そこはGoogle Maps。強力な検索機能を使わない手はありません。例えば自分が中目黒にいて、どこかレストランがないかな、というときにはマップアプリの検索欄に「中目黒 レストラン」と入力すると…

iPhoneマップアプリの検索欄に「中目黒 レストラン」と入力すると…

こんな具合にレストランを10件まで検索してピンを打ってくれる。さらに店名をクリックするとお店の電話番号やサイトのURLまで表示してくれる(iPhoneだからもちろんそのまま電話することもサイトを見ることもできる)。うーんさすがのデフォルト純正アプリ。ちなみにいきなり店名を指定して検索も可能。例えば「西麻布 五行で検索しても、

iPhoneマップアプリで「西麻布 五行」を検索

ここまで表示してくれる。iPhone、というかGoogle恐るべし。

しかしApple&Googleの無敵タッグにも死角がないわけではないわけで。例えば検索件数は10件までしか表示できない。検索条件を変えれば、という話ですがおなかが空いてるときにそこまでしてられない。さらにレストラン検索に限定して言えば、今時そのお店のレビューが見れないほうが珍しい時代。Google MapsもPC版ではしっかりレビューに対応していますが、iPhone版ではサポートなし。


ということでお待たせしました。ここでiPhone用ランチ検索アプリ「30min.(サンゼロミニッツ)」の登場です。

iPhone用ランチ検索アプリ「30min.(サンゼロミニッツ)」

30min.は東京・神奈川エリアに対応したレストラン検索アプリ。実は既にWebサービスが先に稼働していて、満を持してのiPhone版の登場だったようです(すみませんiPhoneが先だとばかり…)。先日30min.の「中の方」にお聞きしたところでは、実は現在PC経由よりもiPhone経由のほうがアクセス数が多くなっている状況(!)らしく、iPhone無料アプリランキングではリリースから3週経った現在でも3位をキープ。根強い人気を誇っています。

で、実際の使い方ですが "とても簡単"。まずアプリを起動し、ちょっとの間放っておく。これだけ。するとGPSが現在位置を捕捉して最寄りのレストランを一覧表示。

30min.で最寄りのお店を検索した模様

さらに現在位置からの距離順と口コミの数順にソートすることができるので、行ったことがないお店でも安心して入れますね。確かに純粋にランチの行き先を探す、という目的で言えば標準マップアプリよりも簡単に、すぐに目的が見つかって、さらに使いやすいと言えるかも。口コミ情報で標準マップアプリにはない「おいしさ」という情報もわかる。個人的に使った感想は予想以上にちゃんとお店を探してくれること。思い当たるお店も結構表示してくれるので信頼性は高し。あとGPSの予想範囲も表示してくれるのは誠実でいいなと。GPSの精度が良くなかったらまた再検索すればいいしね。弱点と言えば情報をカバーしている範囲がどうしても狭いという所ですが(現在東京・神奈川のみ対応)、他地域に関しても順次対応していく、という力強いお言葉を頂いたので期待して待ちましょう。あとは重箱の隅ですがBackボタンがずっと表示されてるとか、Mapの表示が大きすぎてスクロールしにくかったり…こういったところはどんどん洗練されていくでしょうから今後も期待です。

機能が優れている、とか機能が沢山ある、ということよりもアプローチがシンプルである、ということが大切なのでしょう。駅探エクスプレスもそうでしたが、操作する目的に最短距離でたどり着くことがiPhoneアプリらしさなのでは。

ちなみに今回は2つのiPhoneアプリの比較、でしたがSafariで見れるWebアプリまで考えるとまだまだ沢山のアプリがありますね。もちろんHotPepper for iPhoneも忘れてませんよ!! iPhone本当に楽しいねー。

参った。iPhoneがアクティベーションを受け付けなくなった。

2008.08.10 Gadget

参った。iPhoneがアクティベーションを受け付けなくなった。

忙しくてブログもロクに更新出来なかったりですが、明日(てか今日)サマソニだって日に限ってiPhoneのアクティベーション異常。なんだこれ。SIMカードを入れ直してもだめ。何度もリストアしてもダメ。これはソフトバンクショップに持って行かないとダメなのか?実家に帰ってきているため各種データも手元に無い。なんのためのMacBook Pro 17inchだ!!と持ってこなかった自分を責める。

が、現状ではほとんどwebサービスに頼っている身のため、実家にあるMacBookで一通りの事が出来てしまうのがせめてもの救い。メール、メッセンジャー、自サイト、ブックマーク、twitter、思いつく限り一通りは。制作関連のデータも一部USBメモリで持ってたし。

つまりはハードウェアなんて一定以上の性能を満たしていれば、なんだっていいのだ(その機械に愛情を注げるかはさておき)。ネットにさえ繋がっていればどんな端末でも仕事はできる。どの端末でも出来るからこそ問題になるのは「データの同期」だ。Aというマシンで作業をしたけれども、Bというマシンでは最新状態じゃない、ということが多々生まれてしまう。それを解決する方法としてAppleはMobileMeを打ち出した。「どこでもMy Mac」という機能を使えば場所を問わず自分のPCとして使える。まだMobileMeは使ってないんだけど今回の件でさすがに考えざるを得ないか。

個人的にはどんなマシンでもいいからこそかわいいマシンがいいよね、という事でMacをつかってる。WindowsでもMacでも壊れるときは壊れるし、蹴り飛ばしたくなるなるときもあるわけで(いや、蹴りませんよ!!)どうせなら、かわいいほうが、ね。

しかしiPhoneが使えないのは不安。ソフトバンクショップに持っていって何でもアカウントはGoogleの一つで済む時代なのに気を遣うアイテムは容赦なく増えていく。ガジェットオタクにとっては楽しい時代です。

ぽーにょぽーにょぽにょ見てきたよー「崖の上のポニョ」

2008.08.03 Movie

ぽーにょぽーにょぽにょ見てきたよー「崖の上のポニョ」

最初は興味がそんなになかったんだけど一念発起、観てきました。「崖の上のポニョ」。ネット上では「絵はすごいけど内容意味ワカンネ」といった意見が多く見られたので余計に観たくなりましたよ。

結論から言うとすごい面白かった。ここまで満足して映画館を出ることもなかなかないんじゃないかというくらい満足。もちろんいつか金曜ロードショーでやると思うけどこの映画は絶対に映画館で観たほうがいい。見ててスカッとする一方、少しもやもやを残すのもまたうまいなー。以下極力ネタバレしないように「ポニョのすごさ」を。

まず、この映画は「こども向け」である。それを一番感じるのが最後のスタッフロール。スタッフロールなんてもんはおとなでも退屈しちゃうものだけどポニョのは絵がたくさん使われていて楽しい。さらにスタッフロールが流れる時間もすごい短くしてある。こどもが楽しい、退屈しない仕掛けがたくさん入った今回のポニョ。作品全体のウェイトも、絵の動きに重きを置いている。こどもは動くもの大好きだしね。ストーリーもこどもが理解できる単純さ。要はお魚が男の子を好きになっちゃう話だもん。つまりは「とにかく観てて楽しい!!」

しかしまあ絵の動きがとんでもない。「崖の上のポニョ」というタイトルで、なおかつ子ども向けだからきっとのんべんだらりんとした映画なのだろう…と思ったら大違い。とにかく絵が動く動く。誇張が激しい(もちろんいい意味!!)。海のダイナミックな動き、たくさん出てくる生き物たち、ポニョのいもうと達が一斉に動くシーンや波の怪物が襲ってくるシーンなどの「群衆アニメ」のクオリティの高さ。舞台が海だけにぐにょぐにょとした動きが今回は特に多い。タタリ神といいカオナシといいハウルの三輪さんの下部といい毎回毎回うまいぐにょぐにょ感。生理的な気持ち悪さと、動きの気持ちよさが混ざったアニメは今回も見所。こういうのは小さい子は楽しくてしょうがないだろうなー。

ポニョの雲。

動きもいつもと違うがさらに絵のタッチも違う。雲の描き方を見るとすぐにわかる。宮﨑アニメの特徴的なリアルな雲。昔美術の先生に「雲を描くときには宮﨑アニメの雲を描け」と言われたくらい。ところが今回のポニョは形もかんたんで素朴な雰囲気。原っぱが色鉛筆で描かれていたり、全体の色数も少ない。繊細というより優しい印象を受ける。その分動きの気性の荒さが目立つわけで。

で、宮﨑アニメといえばストーリーのよさを挙げる人が多いと思うけど、今回大筋は人魚姫のお話の通り。お魚が人に恋をしてしまったどうしよう!! ということなんだけど普通の人魚の昔話と違うのは、実はポニョは普通のお魚じゃなくてとんでもない力をもったお魚。しかも小さなこども(5歳)だからもう男の子のことが好きになったら見境がなくなっちゃって、もう「アカン下手したら地球ヤバい!!」ってなことになってしまう。その一方で登場人物はみんなあんまり驚いてない。この映画の面白いところは激しさとのんびりが渾然一体となっているところだと思う。文字で表現するのは難しいけど、要するに絵本とか昔話とかそういう類いのものに近いんじゃないか。「玉手箱あけたらいきなりおじいちゃんになっちゃったんだけど意外と誰も驚かない」的な。ただポニョのうまいところは、いたる所に「大人が気づく小さなメッセージ」が隠れているところだと思う。これ以上は内容に触っちゃうから言えないけど、この含みがまた面白いことになってます。こどもよりもむしろ大人のほうが「あれはこういう意味だったんじゃないか?」っていろいろ言いあえて楽しいだろうね。

このブログではどんなエントリーでも結論らしきものをまとめるようにしてるんだけど、ポニョに関してはそれが難しい。おかあさんとこどもの話?責任を貫くことの美しさ?どれをとってもなんかちょっと違う。何でもかんでも分析すればいいってもんじゃないんだ。もう全部ひっくるめて「楽しかった!!」っていうのが最高の感想なんだろうね。

宮﨑アニメのなかでも比較的「トトロ」に近いベクトルを持った作品だと思うけど私はトトロより好き…かも。怪作にして快作。いやこれ、改めて言いますが本当にとんでもない映画だから絶対観ておいたほうがいいです。できれば映画館で。こどもの気持ちで楽しむ101分。

ロボットが少年の心を取り戻すまで。「Roboboy」

2008.07.25 Movie

ロボットが少年の心を取り戻すまで。「Roboboy」

まず先に言っておく。私、ロボットのこと、好きだ(時かけ風告白)。昨日はいろいろを書きましたが、やっぱり好き。男の子だから。で、ドラマでも映画でも何でも、私が絶対に泣くシチュエーションていうのがあって。「ロボットが悲しい目に遭う話」は基本、泣く。以前も日曜の朝にフジで新しい鉄腕アトムを放送していた時期があって、それを観ては毎週泣いてた。映画のA.I.でも止めどなく泣いた。傾向からいってどうも少年×ロボットという組み合わせが最強らしい。

ということでちょっと時期が遅れましたがどうしても紹介したかった、イギリスの洗剤の会社PersilのCM。できれば高画質版で見てほしいところ。

家の奥に長いことしまわれていたロボット。そこに家の中に入ってきた犬がぶるぶると泥汚れを飛ばす。ロボットに泥がかかる。その瞬間何かを思い出したかのように、一歩、また一歩と外へ向かって歩き出すロボット。家の外に広がる芝生に足を踏み入れたとき、足に伝わる刺さるような、くすぐったいような感覚に驚く。歩き続けるロボット。ふかふかの枯れ葉のつもった地面の感触。よく見ると足が人間の足に変わっている。すると今度はあるものを見つける。ミミズだ。手に取ってみる。やわらかくて不思議な生き物の感触。まるで初めて見たものかのように眺めていると今度は手が人間の手に。突然の雨。いつの間にか水たまりが。それを見たロボットは水たまりに飛び込む!駆け回り飛び跳ね、自分が汚れるのもかまわず一心不乱に泥水をまき散らす!気がつくとロボットは少年の姿に。自分の体を確認しながら、降りしきる雨の味を感じる。子どもらしさを取り戻した少年は庭を笑いながら走り回る。

CMの最後に表示されるのは「Dirt Is Good」。子どもは子どもらしく、外で思う存分遊ばせてあげるべき、親も衣類の汚れを咎めずに子どもを外へ遊びにいかせよう、というメッセージ。しかし何よりもロボットの演技がすごい。感情の変化を動きや表情が細かい表現している。だんだんとロボットも人間らしさが増していき、最後の雨のシーンで頂点に達する。人の「抑圧された気持ちが爆発する」シーンていうのはいつ見てもグッとくる。なんでかはわからない。もしかしたら「抑えきれないぐらいの本当の気持ち」が心の琴線に触れるのかも。いや、人が感動しているところを見ると自分も感動するんだよね。特にそれが子どもの場合は全てが新鮮で、新しい体験だからなおさらなんだ。

制作はBikini Films × Mill。技術もストーリも最高です。

via. white-screen

基本的に女の人はロボットアニメを見ないんだ、これが。

2008.07.24 TV

基本的に女の人はロボットアニメを見ないんだ、これが。

珍しく流行ネタに釣られて乗っかってみる。元ネタはこれこれ以降私が書くことは独断と偏見。ご了承ください。

基本的に女の人はロボットアニメが苦手。もしくは「幼いもの」としてみてるか。普通の女の人はおろか、オタクな女の人でもロボットアニメを観ない人が多い印象が強い。あの鉄腕アトムすら怪しいな。仮に観たとしてもロボットの部分は見てないでほかの恋愛部分とか人間ドラマを見ていることが多い。…と、いうことで「女の人に見せたいアニメ」ということであれば、ガンダムとかエヴァンゲリオンとかのロボットアニメはそもそも選んじゃいけないような気がする。だってさロボットが出てくる少女まんがなんてないでしょう?たぶん。(書いたあとで気がついた…もこみちがいるじゃん!! やっぱもこにはかなわねえ!!)

と、いうことで、私が女の人(年齢問わず)に「一番最初に」お薦めできるのアニメを考えてみた。自分の知ってる限りでこれだけ。

時をかける少女
千年女優
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
モンスターズ・インク

思いつく限りで4本だけ。一応全部女の子が主人公かな(最後はちょっと違うけど…)。本当に小学生からおばあちゃんまで誰でも観れるものを選んでみたけど、これらを観てダメならもうしょうがない。でももし好きなお話があったらそこからちょっとずつ範囲を広げてみてください。このブログでもいくつか紹介していますし(これとかこれとか)。やっぱりいきなりヘビーなものを観てもらういうのは難しいよね。女の子も観る気が起きない気がする。勉強だって何だって、まず最初は取っ付きやすいものから入っていくように。いきなり解けない問題を出されたら誰だってその教科が嫌いになっちゃうよ。

 

でも元記事の人の気持ちはよくわかる。近しい人に自分が好きなものを理解してほしいという気持ち。確かに子どもっぽい気持ちではあるけど。この人とは違って私の場合アニメじゃなくてゲームだった。小学生の頃は毎日、家にいる間中ずっとテレビゲームをしていた私。でまだ子どもだったからだろうけど、自分のやってるゲームのことを知ってもらいたいんだよね。家族に。いや、一日中ゲームをやっているような少年を容認してくれた両親はそれだけでも十分に理解してくれていたと思うし、本当にありがたかった。そんな小学生時代があってこその今の職業だと思うし。いやそれはわかってる、わかってるんだけどやっぱり好きな人に理解してほしいんだよ。私も家族に向けてゲームを知ってもらうアプローチはした。だけどダメだった。我が家にテレビゲームを進んでやる人は現れなかった。そりゃそうだ、「子どもの遊び」だもん。しかしそれから10年近く経ったある日、思わぬところから家族の「ゲームへの理解」が進むことになる。

ニンテンドーDSの発売。

触って遊べるゲーム機。「脳トレ」のヒット。結果、私の実家にはDSが二台。使っているのは母親と姉。ニンテンドーDSによって、私がもう無理だろうと思っていたことを、任天堂はあっさりやってのけてしまった。任天堂のやったことは簡単にいうと「ゲームに興味がなかった人たちの目線に自分から合わせる」ことだ。そもそも相手は興味がないんだから、自分のほうを向いてくれることなんかあるはずがない。だから自分から相手に合わせなきゃいけなかったんだ。合わせた上で相手にわかってもらえたら、次のステップに進めばいい。そうやっていけば、いつか女の子もロボットアニメを観てくれるようになるかもしれないしね。

とりあえず次のステップはWALL-Eでどう?12月の日本公開が待ち遠しい!!

iPhoneつらつらシリーズ(1) - iPhoneと本当に仲良くできるのは中高年かもよ?

2008.07.21 Gadget

iPhoneつらつらシリーズ(1) - iPhoneと本当に仲良くできるのは中高年かもよ?

この連休で実家に帰った。両親に帰って早々言われたのは「iPhone見せて」。「ちゃんとメシ食ってるか」とか「仕事がどうのこうの」ではなく。私が実物を見せながらひとしきりの説明をすると、さっそく自分でカメラアプリを起動して息子を勝手に撮影し始め「カメラを横に向けるとカメラのマークもちゃんと横向いてる!! すごいねー!!」と喜んでいた。いやはや、そこらの若い人とかよりもよっぽど食いつきがいい。確かにDS、Wiiとガジェット系に関心が強い我が一家だが、iPhoneに飛びつくお父さんお母さんっていうのは我が家だけじゃないかもしれない。

…ということでネット上でのiPhoneの話題は最近やれビジネスモデルがどうとか、実際に使える使えないとかの話ばっかりでつまんないので私なりにiPhoneの面白い見方を書いてくことにした。今回はちょっと前に本当に起こった話。

 

あれはアメリカでの初代iPhoneが発売された発売されてだいぶ経ったある日のお昼。社長と私はおいしい鰻屋さんへ。さっそく鰻重を注文し待っている間のこと。私はちょうどMac World EXPOには妙にお年寄りが多いというエントリーを読んだあとだったので、理由はなんでかわからんが、Appleはギークどころかお年寄りを引き寄せる力があるらしい、という話をした。で、この光景は私も日本でも見たことがある…そうNintendoDSヒット以降の東京ゲームショウに似てる。来場者の中でもいわゆる親、おじいちゃんおばあちゃんの年齢層が明らかに増加した。NintendoDSは触れるゲーム機、ならば触れる携帯電話・iPhoneに親しみをもつ中高年や高齢者がたくさん現れてもおかしくない。むしろ若者よりも彼らのほうがこぞってiPhoneを使いたがるんじゃないか?…とまあ社長の前でトンでもない与太話を打ってしまった。

あんまりな話だったので社長もそれは突飛すぎるんじゃないか…といった表情。そしてポケットからおもむろにiPhoneを取り出す。もちろん日本でのiPhone発売前であるが、なんで社長がiPhoneを持っているかは面倒なので省略。実物のiPhoneを触りながら「こういう情報端末は…」と話し始めたその時、頼んでいた鰻重をお店を切り盛りしているおばあちゃんが持ってきた。年齢は60何歳といったところか。元気でしっかりした印象のおばあちゃんである。そして鰻重の載ったお盆をテーブルに置くと唐突に一言。

「へー、それiPhoneでしょう?」

驚いた。日本ではまだほとんど知名度がないはずのiPhoneを見て一目で気がついたのだ。おばあちゃんが。鰻屋さんの。そして「初めて見たわ。触らしてくれない?」というので実際に触ってもらう。私も正確には覚えていないが「見た通りに押せばいいだけだから年寄りにも使えるわね」というようなことを言っていたはず。しかしあまりのタイムリーなおばあちゃんの登場、そしてリアクションが、「iPhoneに一番親しみを持つのはお年寄り」というとんでもない説もあり得る気にさせてくれた。

iPhoneを既に持っている人はぜひ、自分のお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに見せてみてはいかがか。食いつきすぎてiPhoneを返してくれない、なんてことになるかもね。

エフェクトもデザインの範疇。iPhone用アプリ「駅探エクスプレス」の完成度の高さ。

2008.07.13 Gadget

エフェクトもデザインの範疇。iPhone用アプリ「駅探エクスプレス」の完成度の高さ。

iPhone購入当日、やはり携帯用アプリと言えば乗り換え案内系のものは外せないなと思い、よくCMやってるNAVITIMEがあったので試しにインストールして触ってみたがあまりのあおうぇyが:…な仕様に絶句。なのでAppStoreでも人気があった「駅探エクスプレス」をインストールしてみたらこれがとんでもなく素晴らしかった。

駅探エクスプレス (AppStoreへジャンプ)
駅探エクスプレス iPhone / iPod touch

iPhone準拠のアップル的なデザインはもちろんのこと、設計がアップル的というよりは任天堂的ともいえる親切さ。AppStoreでいくつかソフトをダウンロードして試したけども、この「駅探エクスプレス」が見栄も、演出も、機能もiPhone的に洗練されていると感じた。ので、一体何が素晴らしいのか解説。いや、これはみんなちゃんと見ておくべきなんだってば。

まず今までの携帯用乗り換え案内サービスで個人的に不満だった点は2つ。
(1) 入力した駅名が合ってないときに正しい検索結果が返ってこないことがある。
 (あれ、たまプラーザ?たまプラ〜ザ?たまぷらーざ?的な状況)
(2) いちいち時間を指定しなければならないのが面倒
 (一本次の情報が知りたいだけなのに、また駅名も時間も打ち直し!?っていうことがある)
それではこの駅探エクスプレスの働きをとくとご覧あれ。

駅探エクスプレスの基本画面

これが起動してすぐの画面。構成が非常にシンプルでわかりやすく、iPhone純正アプリのような見た目。アイコンもちゃんと作ってある。で、乗り換え案内を利用するにはまず出発駅の駅名を入力するところからスタートするわけですが、このソフトはキーボードを使って駅名を指定するのではなく

駅探エクスプレスではよみがなを一文字ずつ順番に指定していく

このようにしてよみがなを一文字ずつ順番に指定していく。この方法が素晴らしいのが文字の入力と検索候補の表示を同時にやっていること。この発想はすばらしい。先ほどの懸念点(1)を見事にクリア。ちなみに一度入力した駅名は「以前入力した駅名」に保存されるし、普通にキーボード入力で検索することも可能。こんな具合に出発駅と到着駅を決めたら「検索」ボタンを押して検索開始。

駅探エクスプレスの検索結果は非常にシンプル

乗り換える際の駅や線なども簡潔に表示。いくらかかるか、どれくらい時間がかかるかも含めてシンプルに表示されている。もし複数の経路があれば左右ボタンをタップして表示を切り替える。いやま、ここまでは予想の範疇と言うか、普通の経路検索と変わらない。例えばここで、一本乗り過ごしてしまったために次にくる電車を調べたい、というときには出発駅の表示をタップすると…

前後の結果を見る際にはSafariのタブ選択画面のような表示に

なんと画面が引いてSafariのタブ選択画面のような表示に!! これで電車の前後を選択するとぐぐぐいっと画面がスライドして次の時間の検索結果表示。これはいいエフェクトの使い方の例だと思う。画面の縦と横の動きの意味の違い、エフェクトの大小による差の付け方。

本当にこのソフトはよくできてて、触れば触るほど作った人のApple、というかiPhoneへの愛情を感じる。運行情報の中に東京メトロが入ってないじゃないか!!…と思ったら普通に設定の中でON/OFF変更できたり(いやはや千葉都市モノレールがリストの中に入ってたのはびっくりした)。唯一の重箱の隅は時刻表検索の「快速」とかのアイコンがちょっとにじんで見えてあんまりきれいに見えないこと…って本当に重箱中の重箱だよ。このクオリティでどんどんiPhoneソフトウェアが出てきたらいいよね。


iPhone/MacOS Xはエフェクトの時代の始まり。今まで優秀なソフトウェアは適切なレスポンス・適切な表記・適切な配置で決まる部分が大きかった。最近ではそこにエフェクトというものが少しずつではあるけど大きな位置を占めつつある。駅探エクスプレスでは検索結果画面における縦横の動き、そしてエフェクトの違いが見事に効いている。経路の違いと時間の違いをエフェクトが教えてくれている。Flashサイトだってボタンにカーソルを載せたときに色が変わったりするのは別に楽しくするだけでやっているわけではない。ユーザーの操作をサポートするために画面の変化を付けているのだ。

iPhoneではタッチパネル方式の入力のため、ボタンを押したという感覚を指で感じることができない。そのために画面のエフェクトをオーバーにしてユーザーにフィードバックしている傾向が強い。例えばホームボタンを押すと画面がズームアウトするように画面が小さくなり、ホーム画面が現れる。場合によっては処理落ちすることもあるというのにAppleはわざわざあのエフェクトを入れている。そこまでしてあんな派手なエフェクトが必要なのか?もちろん必要なのだ。ホームに戻る=アプリケーションの切り替わりであり、操作方法が大幅に切り替わる。このとても大きな変化をユーザーに伝えるためにあのエフェクトがある。

エフェクトが単なる自己満足のように見られる時代があったように思う。ただそれは「意味をなさないエフェクト」だったから。ユーザーを助け、適切に補助し、目的まで導く。ようやくエフェクトもデザインの範疇といえる時代になってきた。…って実はゲームの世界はとっくにそれをやってたかもね。私も口だけじゃなくてがんばんないと。

iPhone3G、触って見て聞いてわかった7つのこと。

2008.07.13 Gadget

発売から3日目。実際にiPhoneを触ってわかったことをまとめてみる。


1.イヤホンをつけたままでも通話ができる
発売前から知っていたことですがやっぱり実際やってみると感動。純正イヤホンを使用している場合、電話がかかってきたときにコード上にあるこの四角い部分(写真参照)をプチっと押すだけで応答・終話が可能。で、イヤホンをつけてハンズフリーで話せる!!

これがiPhoneイヤホンについている応答・終話ボタン

どこにもマイクがついてないように見えるからちゃんと相手に聞こえてるか不安だけど、iPhoneをポケットに入れたままでもちゃんと会話できます。実際にこの方法で通話したらかなりテンション上がった。ちょっとジャック・バウアー気分!! 通話中も本体を手で持ってなくていいから楽でいいです。さらにiPhoneは通話中にMapを見たりwebを見たりと他の動作が可能なので、ここは日本の携帯に間違いなく勝っている部分かも。ちなみにこのイヤホンのボタン、通話していないときにはiPodの再生/一時停止ボタンになるので覚えておくと便利。


2.キーボードタイプの変更ができる

iPhoneのキーボードタイプの変更ができる

今回新しく採用されたテンキー型キーボード。確かにこれ馴れたら今までの携帯電話よりよっぽど早く打てそう…なんだけど私がオールドタイプだからなのかなかなかうまく覚えられない。で、ついつい今までのフルキーボードを使っちゃうんだけど、地球儀ボタンで入力言語を切り替えるたびにいちいちテンキーモードが出てきてしまうのが面倒。そんな人はiPhoneの「設定」→「一般」→「キーボード」→「各国のキーボード」を選択し、使いたいキーボードだけをオンにしよう。逆に「テンキーのほうが断然使いやすいねっ!!」という人はテンキー以外全部オフにしてしまう手もあり。


3.ホームボタンのダブルクリック機能の割り振りができる

iPhoneのホームボタンのダブルクリック機能の割り振りができる

iPod touchではホームボタンのダブルクリックは音楽機能の呼び出しショートカットでしたが、iPhoneではデフォルトで「電話」の「よく使う項目」にジャンプします。個人的には音楽再生のコントロールができたほうがうれしい(べ、別にほとんど電話がかかってこないからじゃないんだからねっ!! と、友達だっているんだから!!)。変更するには例によって「設定」→「一般」→「ホームボタン」を選択し、ホームボタンのダブルクリック項目の「iPod」にチェックを入れる。さらにiPod touchのようにiPodのコントロールを表示させたい場合は「iPodコントロール」をオンに。音楽を再生している時のみコントロールが表示されるので慌てずに。


4.電池の減りが早い!!
…いや、いろんな機能をがんがん使ってりゃそりゃあっという間に減りますよね。電車の中でもついついtwitterrificをチェックしまったり…。おそらく3G電波の取得でだいぶパワーもってかれているような気がする。基本的にデスクの前にいる場合は、PCとiPhoneをつないで充電しておくことをおすすめします。あまりにも電池が気になる人はWiFiやbluetoothをオフにするのも有効な手。それでも出先で電池がなくなるのが怖いというあなたはエネループの充電式外部バッテリーをどうぞ。


5.今のところメジャーなプッシュ対応メールはyahoo.comメールと、MobileMeのメールのみ(たぶん)
iPhone Software2.0から対応したプッシュEメール。聞き慣れない言葉かもしれないけど要するに我々が使ってきた携帯のEメールと同じサービス。PCのメールは自分で受信作業をしないとメールを受信することができないけど、プッシュEメールなら送信されてすぐに受信することが可能。で意外なことにi.softbank.jpのメールもGmailもプッシュEメールには対応していない(今後対応する可能性はあるけど)。で、現時点でプッシュEメールに対応しているメジャーなメールサービスはyahoo.comMobileMeのメールサービスぐらいらしい。なので手軽に今までの携帯電話みたいに使いたい人はyahoo.comでメールアドレスを取得して使うのがベストかな。(情報提供tats君ありがと)


6.着信音が作れる
海外ではiTunesに着信音を作る機能がついていますが(しかも作るの有料)、日本ではその機能に対応していないため、iPhoneのデフォルトの着信音(木琴とか)で我慢しなければならないのか…と思いきやちゃんと好きな着信音を設定できます。

おかゆ MacBook iPhone 用カスタム着信音(着メロ)を作ろう!

手順はGarageBandで曲を切り取る範囲を指定→「共有」メニューの「iTunesに着信音を送信」を選択→自動的にiTunesの「着信音」に曲が登録されている→iPhoneに同期するときに着信音がシンクされていることを確認→iPhoneの設定>サウンド>着信音から好きな曲を選択…の流れでOK。これならいっさいお金をかけずに着信音が設定できます。便利。


7.スクリーンショットが撮れる
iPhone上部の電源/スリープボタンと、ホームボタンを同時に押すことで画面のスクリーンショットが撮れます(via. MACお宝鑑定団 blog)。撮れた瞬間に画面がフラッシュするので撮れたかどうかが一目瞭然。で、撮影したファイルはカメラで撮影した写真と同じ場所に保存されているので、iPhotoを使って読み込みます。この機能を使う人は限られているかもしれませんが、誰かに「この機能ってどういう意味?どうやって使うの?」と聞く際には便利かも。ちなみに下はスクリーンショット機能で撮影したボンバーマンの等倍画像。

iPhone版ボンバーマンスクリーンショット


今までの携帯電話が優れていた部分もたくさんある。何せ「日本人が日本人のために10年以上も研究し続けて作り上げてきたもの」だから。でも成長の伸びしろ、という点ではiPhoneの伸びはきっと大きい。例えば今までの携帯であれば、買った時についてきた機能が全て。QRコード読み込みソフトがついてなければ、その携帯では一生QRコードを読み取る機能が付加されることはない。でもiPhoneは違う。まだQRコード読み取りソフトは登場していないけど、それは誰かが作れば日本のみんながダウンロードできるし、思い立ったらあなたがそのソフトを作ってもいい。これが、iPhoneと他の携帯の決定的な差。かつてスティーブ・ジョブズは「Macの魂はプロセッサでもなければハードウェアでもない。MacOSこそが魂だ」と言ったように、iPhoneの魂もまたその優れたOSにある。

…と、何はともあれ私はiPhoneライフを堪能中。アレのiPhone対応ページも製作中なのでしばしお待ちを。

SPIDER zero - これは進化か、ジレンマか。「全録」時代到来。

2008.06.23 Gadget

SPIDER zero - これは進化か、ジレンマか。「全録」時代到来。

一部ネット界隈などでは既に話題になっていた完全テレビ録画機SPIDER zero。遂に一般販売開始です。いやー欲しい。

SPIDER zero - 予約ゼロ、見逃しゼロのハードディスクレコーダー

普通のハードディスクレコーダーは予約しなければ録画されない、ので録画を忘れていた場合はお母さんに電話で頼んで、でもお母さんはそんなに機械が得意じゃないからー…的なことも起こりましたが、SPIDER zeroなら全てのチャンネルを1週間分録画してくれるのでそもそも取り忘れの心配もなし。同時間帯の番組も観れるし、今まで観たことのない番組にも出会えるかもしれない。さらに普通のHDDレコーダーならばカットされるだけのCMも種類別に整理され番組も含め検索ができる(CMに出ているタレントから検索することも可)。テレビ番組完全網羅、さらにそこから検索という体験は新しい(SONYも似た製品は作ったがここまではできなかった)。

このSPIDER zero、今まで法人向けに販売されていた機械ですが遂に個人向けにも販売されることになりました。価格は2.5TB版が39万9000円、1.3TB版が29万4000円。個人向けには高い…けどこれだけの機能があればこの値段でも納得か。

さらにこのページでは小倉さんや元DoCoMoの夏野さんやみんな大好きクタタンなどコアなメンバーがSPIDER zeroへの熱い思いを語っています。特に夏野さんの「子どもがテレビ番組はいつでも戻って見られることが当たり前だと思っている」という話はこの製品の存在意義というか、今現在のテレビに対する状況を表しているようで面白い。

SPIDER zeroは超画期的な製品なのはわかる。テレビの前で育ってきた人間としては夢のような機械。だけどさ、もうこういう形じゃなくてもいいことはみんな知ってるじゃない。可能かどうかは別として、公式に全番組がYouTubeやニコニコ動画にテレビ番組がアップロードされてればもう十分なわけで。30万円する機械を買わなくても家にあるパソコンで今にでもできる。でもテレビ局の現在のモデルがそれを許さない。ただ放送の世界がこのまま行けばしぼんでいくだろうということも想像できる。まさに理想と現実の狭間を埋める究極のスキマ商品がSPIDER zero、ということか。

Web Designing 7月号にAKIRAFUKUOKA(コンパクトに)登場です。

2008.06.19 Web

Web Designing 7月号にAKIRAFUKUOKA(コンパクトに)登場です。

ということでフクオカアキラが福岡 陽としてWeb Designing7月号に登場です。「一緒に働いてよかった、一緒に働いてみたいクリエイターはこの人!」というアンケートコーナーにちょびっと出させていただいております。掲載されている箇所は本当に小さいので、見つけるのは至難の技だったり(さすがに中身の写真は載せられないので自力で探してね)。 もし本屋さんで見かけたらぜひ手に取ってそのままレジへ。私がどんなクリエーターを推したかは実際の紙面でご覧ください。

でも「一緒に働いてよかったクリエーター」と言われてもなかなか難しいなあと。私ごときがこういう形でお仕事をさせていただいた他のクリエーターの方の名前を出してしまうのもどうなのだろう…と思い、僭越ながら「一緒に仕事したことないけどむしろ遊んでみたい人」を選ばせていただきました。…いやま、それも勝手な話ではあるんですが。最初は宮本茂氏とか書こうかと思ったけどおとなだから自重しましたよ。そもそもFICC内でもまだ一緒に仕事していない組み合わせもあるような気がするし。

ともかく事後報告ながら快諾してくれたkeitap氏に感謝。とりあえずそのうち遊びましょ。

ガジェットオタクたちのワールドカップ

2008.06.10 Gadget

ガジェットオタクたちのワールドカップ

率直に言うと私はスポーツが嫌い。運動神経0によるコンプレックスなんだけど、体育の時間が苦痛でしようがなかった。なんでわざわざ周りの人間に笑われるようなことをやらなければならないのか。ま、こういう無駄なプライドをもつところがオタクの悪い部分なのであり、さっさとそんなものドブにでも捨ててしまえばいいものをなかなかそうもいかず、今日に至る。だからスポーツ観戦もあんまり興味なし(でも連れて行かれたらその場を楽しむんだけどね)。よく「深夜にワールドカップの試合をやってたからずっと観ちゃってさ、寝不足だよー」っていう人がいるけどなんでそこまでして観るんだろう、明日になれば結果がわかるのにねー…とつい思ってしまう。

しかし人のことばかりは言えない。今夜日本時間の午前2時からサンフランシスコで行われるWWDCのスティーブ・ジョブズによる基調講演。engadgetGizmodoなどの各ニュースサイトではテキストによる実況中継を行うなどの熱の入りよう。そういう私もネットを介して朝まで動向を追いかける予定。…いや、確かに朝になれば噂される新しいMacBookも、iPhoneも、全て白日のもとにさらされるわけなんだけど、どうしてもリアルタイムに知りたい。これじゃ本当にサッカー中継を朝まで見る人のことを言えないわな。まさにスティーブ・ジョブズの基調講演は毎度のことながら「ガジェットオタクにとってのワールドカップ」と言えるほどに盛り上がる。前回のiPod touch発表の際にはあまりの盛り上がりに見事にtwitterのサーバーを落としていった(いやま、twitterが落ちるのはいつものことだけど)。

話を少し戻すが人々を引きつけるスポーツ観戦の魅力とは何なのだろうか。スター選手の驚くべき身体能力やスーパープレイだろうか。しかしその価値を普通の人が見いだすのはなかなか難しいのではないだろうか。あの配球が、とかあのキックがすばらしい、と試合を見ながら思う人が多いとは思えない。多くの人はその試合の中に生まれるドラマを楽しんでいる。有名なのはドーハの悲劇落合采配だろう。人が本気でぶつかり合うところに予想もできないドラマが生まれる。だからこそ生で見る価値がある。

スポーツは筋書きがないドラマ、ではスティーブ・ジョブズのキーノートは、といえばもちろん筋書きのあるドラマ。しかもある程度予想がつく。それでもそこに毎回驚きが生まれるのだからすごいことだと思う。
今日はどんなドラマが待っているか、注目です。

iPhoneはSoftBank Mobileから発売決定。雑感とか孫さんとか。

2008.06.05 Gadget

iphone_softbank.jpg

実にひっそりと発表されたソフトバンクモバイルからのiPhone発売予定のアナウンス。

「iPhone」について | ソフトバンクモバイル株式会社

昨日の夏の新製品発表会ではしれっとした顔でAQUOS携帯を猛プッシュしていた孫正義氏。iPhoneなんぞ知らぬぞんぜぬといった表情で国内各社の新携帯をプレゼンする孫さんは今考えるとなかなかがんばっていたのでは。ジョブズほどの名演説、というわけではないけど、新しい携帯の魅力を力説する孫さんに不覚にも萌えた。そりゃ次の日iPhoneの発表があるんだから気が抜けないわな。国内各社には最大限の感謝の意を込めた発表、特にシャープはソフトバンクモバイル急進の立役者ですから発表会では大トリにもってくる配慮も。そして次の日に(むっちゃ小さい声で)iPhone発売を発表。確かに新しいAQUOS携帯もよくできていますがiPhoneの発表のほうが世間的には大きく取り上げられるに決まってますから一連の発表は、会社の利益と周辺各社のバランスをなんとか取ろうとした苦労が伺えます。ちなみに道端さんと孫さんとがならんで記念撮影してましたけど小さくてかわいかったですよ。孫さんが。ええ。

とにかくこうなったら私はDoCoMoを置いてSoftBankへ。何が何でも。高校1年の時から夢見てたApple Phoneがこの手にできるのなら。もはや「ええい家族割りが何だっドコモと一緒にいられるか!! 俺は一人でソフトバンクに行くからな!!」と死亡フラグまがいなことを口走りそうになるくらいの勢い。はやくこいこい正式発表。

あとソフトバンクと言えばやはりCMですが、iPhoneのCMもどうなるか気になるところです。個人的にはBGMはやっぱりJusticeなんじゃないかと予想。いや、なんでかってそりゃ…孫さんがほら…ねぇ。

電脳コイルのススメ——小学生のうちに感じておきたいこと

2008.06.03 TV

電脳コイルのススメ——小学生のうちに感じておきたいこと

見終わってしまいました電脳コイル。DVDで全9巻。全26話。ラスト3話でもう…なんというかね。

以前もこのブログに書いた通り、電脳コイルはちょっと未来のお話。「電脳メガネ」というアイテムが世の中に広く普及した世界での小学生の日常とちょっとした事件(これがだんだんおおごとになっていくんだけど)を描いたテレビアニメ。ここでは電脳メガネの解説は以前のエントリーにまわします。ちなみに最近では佐藤伸吾氏が現代技術でできる電脳メガネを自作してらっしゃいます。すごい!!

この作品は一番の特徴である「電脳メガネ」のおかげで特殊技術が面白いSFまんがととられる向きが強いです(言うなればプチ攻殻機動隊?)。最後まで引っ張るJ・J・エイブラムス級の謎解きもスリリングで面白い。でもこの話の根底にあるテーマは意外に原始的なもののような気がします。生きる、そして死ぬこと。

小学生にとっては重い主題。でも悲しいことだけれども現実には近しい人が亡くなってしまうこともあって。それが人でなくても例えばペットの犬や金魚や、学校で飼っていたウサギやニワトリが死んでしまうこともある。人であれ動物であれ、大切なものがなくなってしまうというのは小学生、いや大人にとっても重くてつらい、体験。電脳コイルの登場人物もみんな元気で活発な子どもですが、時にその感情に流されてしまう。引きずってしまう。立ち上がれなくなる。確かに逝ってしまった人を想うことは大切、でもそれを消化していかないと人は生きていけない。お墓の前でずっと泣いてちゃだめなんだよ。

デジタルデータの世界にはもちろん生きるも死ぬもない。所詮データはデータ。たとえそれが動物の形をしていたとしても、触れることはできない。本当に形があるわけじゃない、ただの幻。主人公ヤサコの母親も「手に触れられるものこそが本物。だからこうしてあなたを抱きしめることもできる」とヤサコに言い聞かせる。でもヤサコは「でも心が痛いのも本物だ。それが生きてるってことだ」と自分なりの答えを導く。生死という概念は、自分への嘘や小手先のコミニュケーション技術でうやむやにするんじゃない、純粋な気持ちをもつ小学生のうちにこそ考えたいことなんじゃないでしょうか。

死を乗り越える、というよりはそれを消化して生きる。…っていう話なのよね。なんかすごい重そうな話に聞こえるかもしれないけど、この物語は純真な心をもつ小学生たちのおかげで、楽しく、時にくだらなく進んでいきます。ちょっとでも興味をもった人はぜひレンタルビデオ屋さんで電脳コイルの1巻を借りてみてください。1話25分くらい。「え?え?」と先が気になると思ったら続きをどうぞ。小学生にとってはちょっと難しい話かもしれない、でもできれば小学生に見てほしい。もちろんおとなも楽しめる作品。自分のなかで久々のヒットアニメでした。


ホント、こんな小学校生活だったら楽しかっただろうなー。

Microsoft、Yahoo!の破局…もしかして原因は「そばの食べ方」?

2008.05.08 Text

Microsoft、Yahoo!の破局…もしかして原因は「そばの食べ方」?

私が「破局」という言葉を知ったのは貴花田・宮沢りえ騒動のとき。確か小2くらいのときだったはず。今では芸能ニュースのおかげで何の珍しくもないこの言葉。最近ではそばの食べ方一つで破局に発展するご時世。怖い怖い。

企業の合併では昔ゲーム会社のセガとおもちゃ最大手のバンダイが合併して「セガバンダイ」になるっていう騒動もありましたが最終的には破局。昔では大企業の合併なんて早々あることじゃない、なんて思っていたけど今では全然普通の風景になってしまった。

銀行は3つも合併したと思ったら、さらに2つくっついて今ではとんでもなく長い名前の銀行になっているし、IT業界ではAdobeとMacromediaの2大クリエイティブソフトウェア会社の合併なんてことも。私が個人的に一番驚いたのはゲーム会社のスクウェアとエニックスの合併。いや、だってファイナルファンタジーとドラクエの会社が合併なんだよ!? 例えるとすると何だ、野球の王家と長嶋家が結婚するくらいあり得ない、というかトンでもない話(理恵さん的にはやっぱり気になるだろうね、食べ方)。互いにRPG界の王者同士、絶対けんかになるって…と思いきや案外うまくいってるみたいなのがふしぎなところ。苦手な分野を補いあう…支え合いの精神とはこのことなのかしら。

で、MicrosoftとYahoo!の破局。かのMicrosoftのCEOスティーブ・バルマー氏声明の中では「君なしでも十分生きていける。ああ本当だ。でも僕と結婚すれば君のご両親(株主)はさぞ幸せだったろうね」と最後にチクリ。どうして男ってこうなんでしょうね。いわなくてもいいことを言いたくなってしまうのは男の性か。ま過ぎたことはしょうがないとしても、うまくいかなかった理由は何だろう?識者の方々がおっしゃる通りいろんな見方があると思うけど、私の中での答えはこう。

やっぱりそばの食べ方がいけなかった。簡単に言えば。「結婚とそば、どっちが大事なんだ」という真っ当な意見もあるだろう。だけど誰にでも生理的に受け付けないことはある。それが生涯の伴侶であればなおのこと。いかにYahoo!にとって見返りが大きかったとしても、一生そばをすする音を気にして生きていくのか?Yahoo!はそれが耐えられなかった。そしてMicrosoftは自分のそばを食べる姿に気がついていなかった。

[五月病対策] 今更今敏まとめ [PBからパプリカまで]

2008.05.06 Movie

いや、こういうのは連休前に書いておくべきだよね。

「パプリカ」 NEWSWEEK日本語版映画ベスト100に選出、ということで私の大好きな今敏監督作品総まとめ。日本でアニメの監督というとやはりジブリの宮崎駿監督ですが、ココ数年私がずーっとプッシュしているのが今敏監督。最近ではオトナでも楽しめるアニメ、なんてよく聞く言葉ですが本当の意味でオトナでも楽しめるのは今敏作品くらいなんじゃないかと。ロボットやら美少女やらだと家族や彼氏・彼女と観るのはちょっとどうかっていう話だしね。彼が作る作品は常にエンターテイメントの方向を向いている。連休は終わりですが、ぐったりしちゃう5月のカンフル剤として観ると元気になる(?)作品群を年代別でご紹介。適当に初心者おすすめ度もつけたよ。

パーフェクトブルー (1998)
初心者おすすめ度:☆☆ 恐怖度:☆☆☆☆☆

主人公は3人組女性アイドルグループの一員。コンサートには沢山のファンが駆けつけるほどの人気ぶりだったが、本人の意思とは裏腹に事務所の方針で主人公だけがアイドルグループを卒業し女優の道へ。これも仕方なし、と新しい仕事をがんばる主人公。しかし急な方向転換が一部のファンを怒らせたのか、主人公の周りにストーカーがあらわれはじめる。一方で仕事の内容も徐々に過激なものになり、ドラマで暴力シーンを演じたりヘアヌード写真を出したり…時を同じくしてストーカー被害もエスカレート。ネット上で自身のプライベートな行動が詳細に明かされるようになる。そして自分の仕事と現実の区別がつかなくなっていく主人公。これは本当の自分なのか?全ては自分の想像なのか?夢?演技?現実?それとも…?

ちょうど10年前の今敏初監督作品。先に言っておきますが上記のような描写があるため15歳未満は観ちゃダメ。てか普通に怖いです。現実と想像の境目が曖昧になっていくのは今敏作品のメインテーマになっています。軸は「誰がこんなことを?」というサスペンスですが「まさか…自分?」という視点が入ってくることで錯綜した世界が描かれる。なにが本当かは真相が判明する最後まで気が抜けない!! マジで怖いので初めての方にはおすすめできないかも。他の作品を1、2本観たあとでどうぞ。


千年女優 (2001)
初心者おすすめ度:☆☆☆☆☆ 女性おすすめ度:☆☆☆☆☆

ある年老いた名女優。彼女にそれまでの生い立ちと演じた作品について取材を申し込んだ制作会社のスタッフ2名。彼らに自分の若き日の初恋、そして女優業に打ち込む日々を話しているうちに、彼女個人の話と、役の内容がごっちゃになり始めて…?初恋の彼との運命は?そして彼女の女優として生きてきた道とは?

簡単にいうとこれだけの話なんだけど、これが面白い。序盤、彼女の元を去った初恋の彼を追いかけて雪道を走りようやく駅までたどり着いたが電車が出てしまい、あぁ…!! と思ったところで「カット!!」 ってえぇ芝居の話だったんかい!! というおばあちゃん特有の思い出ごっちゃになってるよ、という構成がうまい。女優だからいろんな映画も出てくるんだけど、全てのヒロインが共通して思いを遂げようとする「あの人」を追いかけているのと、彼女本人にとっての初恋の「あの人」がオーバーラップするわけ。女性はいつも憧れの人を追いかけ続けている、というテーマを美しい映像で綴る。途中聞き役の男性二人もおばあちゃんの思い出の中の役として登場することでコミカルな演出もされていて、これも面白い。絶妙なバランスですよ。今敏らしい作品なのでぜひ最初の一本にどうぞ。

ちなみに千年女優はあの千と千尋の神隠しと並んで第5回文化庁メディア芸術祭アニメ部門グランプリを取ってます。あっちはあんなにはやし立てられるのにねえ…。


東京ゴッドファーザーズ (2003)
初心者おすすめ度:☆☆☆☆☆ 笑える度:☆☆☆☆☆

舞台は東京・クリスマス。家出少女、元競輪選手、元ドラッグクイーン(つまりオカマさん)というデコボコホームレス3人組がゴミ置き場で捨て子の赤ちゃんを拾う。赤ん坊を本当の母親の元へ帰すために奔走するのだが…?

見事なまでのドタバタコメディにして3人の明日を探すロードムービー。3人のキャラクターが見事に立っていて、なおかつ幸か不幸か次々と事件に巻き込まれていく&見事に解決していくのが笑える。監督もいう通り、徹底的に都合良く奇跡が起こりまくるのだが、ここまで都合がいいと逆に爽快。奇跡が奇跡を呼び、赤ん坊の母親へ繋がる糸を紡いでいく。今作品の中では最高にライトで笑える、誰でも観て楽しい作品。


妄想代理人 (2004)
初心者おすすめ度:☆☆☆ 恐怖度:☆☆☆☆☆

ある女性キャラクターデザイナー。「マロミ」というゆるキャラをデザインし見事大成功をおさめるが、事務所から次回作を求められ焦る彼女。遂にはその重圧に耐えられなくなり、バットで殴られたと自身で通り魔事件を狂言ででっちあげてしまう。最初は警察も通り魔「少年バット」を捜すがもちろん見つからない。警察が彼女の狂言を疑い始めたそのとき、第二の被害者があらわれる。「少年バット」の正体とは…?

この作品だけテレビシリーズ。主人公は固定ではなく、各話ごとに主人公が変わるオムニバスであるところが面白い。最初は狂言でしかなかった「少年バット」。しかし現実にその被害者が続出する。人は誰もが悩みを抱えている、その悩みを解き放つために少年バットは存在するのか?それとも単なる「妄想」か?笑ゥせぇるすまん的な印象の前半から一転、世界がだんだん飛び抜けていく後半はまさに凶器の展開。いろんな意味で怖いですよ…でもやっぱり続きが気になる!! 全13話。


パプリカ (2006)
初心者おすすめ度:☆☆☆☆ 

精神外科医・千葉敦子。しかし裏では世紀の発明「夢を共有する機械」を使い悪夢に悩む人々を救うヒーロー・パプリカでもある。ある日彼女が所属する研究所で「夢を共有する機械」が盗まれてしまう。それを悪用した何者かによって周囲の人々の夢は悪夢で狂わされてしまう。機械を盗んだ犯人は?そしてその目的は…?

筒井康隆の同名SF小説のアニメ映画化。テーマは「夢」。もう夢の中だったら何でもアリ。主人公のパプリカは夢の中で空を飛んだりすり抜けたり変身したり…まさに夢のような仕掛けが爽快。一方の悪夢の様子も相当狂ってる(けど不思議でちょっとかわいいかな?)。パプリカは事件の真相を解き明かしていくと同時に、周囲の人たちの夢にまつわる悩みを解決していく。そして千葉敦子自身本人の悩みも。夢の中の冒険活劇、だけどちょっとオトナな話なのが素敵です。ちょっとオトナなシーンもあるけど、オトナだったら大丈夫だよね?声の出演もたぶんみんな聞いたことのある人ばかり。東京ゴッドファーザーズに続き江守徹さんもいい演技をしておられます。

関係ないけどこんな話も
「パプリカ」の今敏監督がいいこと言った件について - Tech Mom from Silicon Valley
結局同じ人間・同じ世界だもんね。本当にそう思います。

それにしても…次回作はいつに?

実力行使。Justice - Stress[PV]

2008.05.04 Music

justice_stress_0.jpg

各ニュースサイトでも取り上げられていますがJusticeの新曲StressのPVが公開。

Justiceのトレードマーク・十字架がプリントされたパーカーをまとった少年ギャング達。町中の物を破壊し、通行人に危害を加える彼らの行動はまさに目を覆いたくなる光景。この映像は彼らの仲間が持ったカメラが撮ったドキュメンタリーになっている。町中、店、車…彼らの行動はエスカレートしていく。しかし傍若無人な彼らの行動はやがて警察の目にも留まり…。

いやこれ本当にリアルに撮ってあって。もちろんこんなこと本気でやってたら警察沙汰なので全編演技・やらせで撮ったんだと思いますが、あまりの迫真の演技にPVであることを忘れてしまうくらい。特にモンマルトルの丘・サクレ・クール寺院前でギャング達が観光客に絡むシーンは、周りで観ている人たちの怪訝な顔が写るカットが挟まるせいか余計にリアル。一通り観たあとも「これってフェイクだよね?もちろんそうだよね?」といい聞かせたくなるくらい。これは賛否両論あるだろうな(PTA的な意味で)。とりあえず日本じゃできない。

ストーリー的にも、途中でカメラをまわしている人間がギャング達の仲間であることがわかったりするシーンもありただのドキュメンタリータッチにならない二重構造になっている。ハンディカメラで撮った映像というと最近ではCLOVERFILDが思い浮かびますが、このPVでは「被害者達」をしっかり映すことでリアリティを獲得している。

と、このPVはかなり刺激強めでJusticeを知らない人は変なイメージを持ってしまいそうなので、この機会に今までのJusticeのPVをご紹介。

justice "D.A.N.C.E"
Tシャツ芸、というべきかど根性ガエルもびっくりな「動くTシャツ」。人の動きにシンクしたり、隣の人のTシャツに移ったり。途中本物の鍵盤がTシャツからぽろっと出てくるところなんかうまい。

justice "DVNO"
懐かしい「あの映像たち」のパロディでまとめたPV。あの頃のハリウッド映画大好きっ子(バックトゥザフューチャーとかね!!)には堪らないロゴサインのオンパレード。観てるとつい「あーこんなのあった!!」と言ってしまうおっさんホイホイ成分含有。ニコニコ動画では元ネタを解説しているコメントもあるのでそっちでもどうぞ。

毎度のこと見事なPVです。

攻殻機動隊がスピルバーグの手で実写映画化決定!!…とその思惑は?

2008.04.16 Movie

Variety Japan | 「攻殻機動隊」ハリウッドで3-D実写映画化
「攻殻機動隊」、ハリウッドで実写映画化。:アルファルファモザイク

ここんところハリウッドでは日本のアニメ・マンガ原作の作品が次々に製作されている中でのこのニュース。最近発表されたものではマッハ555、ドラゴンボール、AKIRAと期待と不安が入り交じるラインナップ。ここにきてジャパニメーションの真打ちとも言える攻殻機動隊がハリウッドで実写映画化。かくいう私も攻殻の大ファンなので、「本当にちゃんと再現してくれるの?」という気持ち半分、「でもきっとスピルバーグがやってくれるのなら…」という期待半分といったところ。やっぱり少佐はアンジェリーナ・ジョリーになっちゃうのかなぁ、とかサイトーはやっぱりケン・ワタナベなの?とかキャストを考えただけでワクワクモノ。さらに製作は去年の全米大ヒット作「トランスフォーマー」を手がけたドリームワークス。私個人としては原作やアニメ映画から多少逸脱しても面白いかなあとは思ったり。かなりエンターテイメント色が強い作品でも器がしっかりしてる分いけそうな気がします。まスピルバーグ自身が「『攻殻機動隊』は私のお気に入りのストーリーなんだ」と言ってるくらいだから我々の知っている攻殻機動隊に近づけてくれる事を期待しましょう。

…とここで終わりたいところですが気になる点がいくつか(右京さん風)。今回のニュース記事の中でスピルバーグがちょっと気になる発言をしています。

新しい分野だけど、ドリームワークスは熱意を持ってこの企画にあたるよ」

新しい分野。今回の攻殻機動隊の映画化のどこが「新しい分野」なのでしょう。アニメ作品であれば大ヒットしているシュレックシリーズを制作しているし、アニメ原作という意味であれば既にトランスフォーマーも制作しています(攻殻機動隊よりよっぽど映画化難しいと思うけど)。では何が「新しい」のか。それはこの映画が3-D実写映画であるという点です。

「いや、実写なら3次元に決まってるでしょ常識的にかんg」と言いたくなるところですが、ここでの3-Dの意味は違います。立体上映の意味です。そう、3Dメガネを付けて観ると映像が飛び出してくるアレ。このソースではアメリカでは3万7000スクリーンのうち、およそ1500スクリーンが3-D対応。日本ではまだほとんどなく最近ようやく対応映画館が出てきたかという状況。で、なんでまあわざわざ3-D対応の映画を作んなきゃいけないかというと事の経緯はこんな感じらしい(やや妄想含む)。

映画制作側「映画館のためにフィルムいちいち複製するのめんどくせー。しかも金かかるし。今はほらデジタル時代なんだからさあ、データでわたしちゃえばいいじゃん。ま、ただデジタルにするだけじゃもったいないから映画館には3-D対応の機械も買ってもらおう。これでがっぽり間違いなしだお!!」

映画館側「ただでさえ経営が辛いのになんでそんな機材買えるかっ!! ならちったあ金出さんかい。それに3-D上映?本当にオモロいんかそれ?わざわざ3-Dのために高い機材そろえて結局お客さん入らなかったらどうしてくれるんじゃい!!」

映画製作側「うっ…そんな怖いこと言わないんでほしいんだお…。なら絶対に当たる企画出せば文句ないよね。さーて当たりそうな企画はと…」<今ココ

映画館の人はそんな怖くないです。すみません。とにかく、ちょうどアメリカの映画界は分岐点に入っているらしく、このデジタル&3-Dプラットフォームを促進させるためのキラーコンテンツの一つとして攻殻機動隊が選ばれたということみたい。なんかこんなシーンを久夛良木さんがらみで見たような気が…。

やはり攻殻だけにいろんな人の思惑が入り乱れているのか。もしかするとこれが本当の、公安9課最大の危機か?

iPod touchが黒くなって帰ってきた!! がしかし…

2008.04.15 Gadget

iPod touchが黒くなって帰ってきた!! がしかし…

ここはWIRED VISION風に結論から言おう。
アメリカから帰ってきたiPod touchは——期待したほど黒くなかった。

事の発端は以前の記事(「iPodは黒に染まれ」by KnightCreations)を参照していただくとして、私はiPod touchの背面部分(本来ならアルミでできたつやつやした部分)を黒いチタンのクールな外観に変えてもらおうと、アメリカのKnightCreationsに国際郵便でしたのだ。あの高価なiPod touch(しかも16GBモデル)を、だ。ちなみに「クールな外観」はWIRED VISIONでしょっちゅう出てくる言葉なので覚えておいてほしい。

私は内心どきどきしながらiPod touchの帰りを待った。途中で盗難にあっていないか、それともKnightCreationsなんて実は存在しなくて…など。しかし発送してからおよそ1週間後の4月12日、iPod touchは見事持ち主の元へと舞い戻った(国際便の手数料とともに)。嫌がおうにも期待に胸が高まる中、恐る恐る包みを開けてみると…これだ。確かに背面は黒いパーツに取り替えられている。しかし思いもよらなかった事に…光沢のある黒だったのである。このページを観た誰もがマットな黒チタンのパーツを想像する事だろう(CONTAX T3のような)。しかし現実はこうだ。確かに黒い、が、光沢があるためほとんど黒く見えない。よっぽどのマニアならともかく、ある程度iPodに精通した人ですらこのiPod touchの違いに気がつかないだろう。つーか「えっ、フクオカさんのiPod touchなんか違くない?」って言われるためにカスタマイズしてんのに誰にも気づかれないんじゃはっきり言って無意味

…いや、言い過ぎた。ちゃんと確認しなかった私が悪いわけで、KnightCreationsは悪くない(写真のチョイス以外は)。確かにクロームブラックの輝きはかっこいい。でもねえ…万人にはお勧めできない改造です。かっこいい、かっこいいんだけどなぁ…。

PENTAX DA35mm F2.8 Macro Limited買って速攻で撮ってみた

2008.03.21 Gadget

PENTAX DA35mm F2.8 Macro Limited買って速攻で撮ってみた

買っちゃった!!

PENTAX DA35mm F2.8 Macro Limited
楽天市場で買ってみる

いや、レビューってできるほど偉くないしカメラ詳しくないけど。でも主観でつらつら書かせてもらいます。

このレンズはその名の通りマクロレンズ。まずマクロレンズって言うのは何かって言うと接写ができるレンズのこと。普通のズームレンズはだいたい30cmくらいまでしか被写体に寄ることができない。よく小物を大きく映そうとして近づいて撮影したらぼけぼけでちゃんと撮れなかった、なんてことはよくあるはず。DA35mm F2.8 Macro Limitedなら例えばこんなに寄れちゃう。

MacBook Proのキーボードに寄ってみる

これはMacBook Proのキーボード。肉眼ではよく見えない表面のざらつきまでくっきり見える。顕微鏡かと思うくらい寄れる。今まで見えなかった世界が見えてくるのがマクロレンズの面白いところ。

マクロレンズは接写だけしかできないと思ったら大間違いで、ちゃんと人物、風景まで何でもこなすいわば万能レンズ。

da35mm_limited_2.jpg

でここからが使ってみた印象。DA Limitedシリーズの中では描写力最強な気が。シャープでコントラストの強い印象はDA Limitedシリーズ譲り。でもこのレンズは描写力が一段違うような。開発者の人が「とりあえず最高の35mmを目指して作って一度完成したんだけど、それだけじゃつまんないんでマクロレンズにしてみました」といういかにもPENTAXらしい話をしていたようなのでこの性能に納得。

やはりDA Limitedであるわけだからサイズもコンパクト。でも"マクロレンズにしては"という注釈がつく。他のDA Limitedレンズよりも一回り大きい。レンズの長さはPENTAX最小レンズDA40mmのおよそ2倍の長さ。いや、これでも十分軽くて小さい部類に入るんだけど、今までのDA Limitedレンズが異常に小型軽量だったが故に大きく重く見えてしまうという。その大きさの分の高性能だと思えばいいのかも。

あとPENTAXのレンズの特徴として「オートフォーカスが決まったあとで手動でピント調整ができる機能」がついているので、慎重にフォーカスを合わせる必要があるマクロ撮影では本当に重宝する。さらに最近のPENTAXのカメラだと標準で手ぶれ補正がついているので、特にぶれやすいマクロ撮影では非常にありがたい。

総合すると性能的にはDA Limitedのなかでも最強。マクロレンズがこのサイズで使えるなら文句無し。もちろんLimitedの証、アルミ金属鏡胴の高級感。所有感+高性能に今回は使い勝手もプラス。

このレンズはPENTAXのカメラ買った、けどズームレンズしか持ってないや、という人には特におすすめ。持ち出すのが億劫な長距離望遠より、このレンズなら今まで撮れなかった身近なものが撮れるようになるから。あとは女の子。女の子だとアクセサリーとかの小物を写真に撮ってブログにアップすることが多いけど、このレンズならさらに寄れてさらにきれいに撮れるし。


PENTAX DA35mmF2.8 Macro Limited

と、ここまで読んで「俺PENTAXのカメラ持ってないし関係ねーや」と思った人はほぼ同じレンズでキヤノンやニコンのカメラに装着できるTokina AT-X M35 PRO DXをどうぞ。レンズの大本はPENTAXとTokinaの共同開発(なはず)なので写りは大きく変わらないはず…?

Tokina AT-X M35 PRO DX(AF35mm F2.8マクロ)

Tokina AT-X M35 PRO DX(AF35mm F2.8マクロ)(キャノンデジタル用)
Tokina AT-X M35 PRO DX(AF35mm F2.8マクロ)(ニコンデジタル用)

Wiiのテレビの友チャンネルが素晴らしすぎる件について

2008.03.05 Game

Wiiのテレビの友チャンネルが素晴らしすぎる件

サイトのリニューアルが終わったらAdobe AIRを使ってラテ欄を表示するアプリを開発しようと思ってたんだけど先に任天堂にやられてしまいました。しかも一点を除いて自分が考えていたものとほとんど同じものを。

テレビの友チャンネル Gガイド for Wii - Wii

簡単に言うとWiiでテレビ番組表が見れるチャンネル。Wiiをネットに繋いでる人はショッピングチャンネルから無料でダウンロードできます。最近ではDVDレコーダーや液晶テレビに電子番組表機能が付属していることが多いですが、特にWiiのテレビの友チャンネルが優れている点を列挙。

1. 液晶テレビやDVDレコーダーとは比べ物にならない操作性の高さ
もう次元が違い過ぎ。たいていの電子番組表は操作がもっさりしていてイライラさせられることも多いですが、そこはゲーム機・Wiiの本領発揮。スムーズなスクロール、画面遷移、拡大縮小、どの操作もスムーズにこなしてくれます。

番組の検索やカテゴリーの選択もWiiリモコンだと億劫にならずにどんどん使える。キーワード入力による検索だけでなく、番組情報の中のキーワードを選択してそこから検索が行える「赤線検索」もある。例えばボンビーメンの解説の中にある「小栗 旬」をリモコンでなぞって即検索、小栗君がもっと見たいあなたの希望に答えます。

2. ネットとの連携
チェックしておいた番組の開始30分前に指定したメールアドレスにお知らせメールが届く!! …なんて機能は序の口。テレビの友チャンネルは日本中の各利用者の情報を集計し、「どの番組が注目されているか」を測定。その結果を立体的に表示してくれます。これで話題の番組を見逃す心配もなし。ネットを使って注目情報を送受信するというのはまさにイマドキのギミックか。


…いや、ここまでの機能だったら私全部考えてましたよ。こういうアプリAIRで作ろうって。…でも任天堂の方が一枚も二枚も上手でした。

3. Wiiからテレビが操作できる
Wiiからテレビが操作できる

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれはWiiでテレビ番組表を見ていたと
 思ったらいつのまにかテレビに切り替わっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

いや、まさにこの状態。ジョジョはよくわからんけど。例えば番組の詳細表示の中にあるテレビのアイコンを押すと、なんとテレビの入力モードが切り替わって番組が見れる!! さらにWiiリモコンの十時キーでチャンネルが変えられたり音量が変えられたり…つまりWiiからテレビがコントロールできちゃうわけ!! …本当に参りました。ただWiiで番組表が見れるだけだったら利用者もほとんどいないでしょう(だって映像を切り替えるの面倒だものね)。でもテレビの友チャンネルだったら番組表は使いやすいしすぐテレビに切り替えられるし。まさにWii「リモコン」。

このWiiからテレビを操作できる機能はかなりアナログだったりします(詳しくはEngadget参照)。なのでテレビの機種や部屋の環境によってうまく使えない事もあります。…がこの機能を実装した任天堂のチャレンジングスピリッツたるや。「リモコンでテレビを操作する」という至極真っ当な事を、逃げずに考えたあなた達は素晴らしい。

追悼・市川崑

2008.02.14 Movie

追悼・市川崑

会社で市川崑が亡くなられたというニュースを見て一人で大声を上げてしまった。…のだが会社の他の人は「え?誰それ?」的なリアクション…なんという!! 私としては亡くなられたことよりも会社でのリアクションの方がショックだったが…。とりあえず気を取り直して。いや、私はそんなに映画通でもなんでもないので、市川崑監督の1から10までを全て言えるわけではないんだけど、私のような映画シロートでも十分にその偉大さは知っている。ほら誰もが知ってるあの、名探偵。

やはり一番有名なのは金田一耕助シリーズである。今まで数々の俳優が金田一耕助を演じてきた。古谷一行、片岡鶴太郎、豊川悦司、最近だと稲垣吾郎メンバー…しかし何と言っても一番有名なのは石坂浩二。石坂浩二が演じた金田一耕助の映画は全て市川崑が監督している。

金田一耕助と聞いてまず何を思い浮かべるか。湖から逆さに突き出た二本足。これは犬神家の一族のワンシーン。ここまで来るとアレのイメージだけが一人歩きしてにしおかすみこに吸収されちゃった感もあるけど、ここはぜひオリジナルを観てほしい。静まりかえった湖畔にぽつんと、人の足。当然だけど本当に異様。市川演出はこれだけに留まらない。殺害シーンでの血の飛び散る演出。わざわざ血だけが飛び散るシーンをインサートすることで直接見せる以上のインパクトが生まれる。また登場人物を24のようなカット割りで同時に見せる手法。これでもかと飛び出る名演出は全て30年以上前に撮影されたもの。今では普遍的になった手法、でも改めてオリジナルの「八つ墓村」「犬神家の一族」を観るとその強烈さたるや。

金田一耕助シリーズはただのセンセーショナルさが売りなだけではない。推理ドラマ、風土表現、人情話、時にコメディタッチにと様々な要素を含む。それをまとめてエンターテイメント映像として大成させたのは市川崑監督の功績。

…とここで上に貼付けた今回の画像である「監督市川崑」を見て「え、極太明朝を折り返し表記、ってエヴァンゲリオンのマネ?wwwwプーッwwwwなんでいまさらwwww」と思ってる輩がいたらそれこそプーッ!!ですよ!! 極太明朝+折り返しと言えば市川版金田一の名物(こちらのブログだとよく比較できる)。この作品の後世に与えた影響は大きい。

そんなわけであながちデザインとも無関係ではない市川崑監督。せっかくだからこの際、「八つ墓村」や「犬神家の一族」(最近のリメイクじゃなくてぜひ古い方)から見直してみてはいかがか?きっと新しい発見や、現代の表現に繋がるものが見つかるはず。

…いちおうまさかと思いますけど皆さん、大村崑と勘違いしてませんよね?推理は推理でも「赤い霊柩車」ですので。

…ってネタを考えて文章書いてたら私が間違えて「市村」って置換しちゃったよ!! 今は直したけど。

スーパーファミコンの思い出

2008.02.08 Game

スーパーファミコンの思い出

痛いニュース(ノ∀`):スーパーファミコンの思い出

まさか痛いニュースを元ネタにする日が来ようとは思わなんだ。でも記事のタイトルが目に入ったとたん、食い入るように読んでしまった。スーファミの思い出ならもう止まらない。喋るなと言われても喋り続ける。

そもそも我が家には "ファミコン" がなかった。いわゆるアズキ色の初代ファミリーコンピューター。その代わりに我が家にはセガマークII(正確にはSG-1000II)があった。正直もうこの時点で「え?何それ?私聞いた事ないしー何それー?」見たいな顔をしているひと多数であろうから簡単に説明すると、姉が父親にファミコン買って!!とせがむ→デパートのおもちゃ売り場に到着→2人ともよくわからないから店員に勧められた安い方の機械を買う→セガマークIIが我が家に…おお、かみよ!! いや、セガの名誉のために言うけどセガマークII、面白かったんですよ。我が家にDSが登場するまで家族が最も遊んだゲームは「ロードランナー」だったし、「忍者プリンセス」はアクション性の高さと最後の巻物が見つからない悔しさで強く記憶に残るソフトだった。私にとってはかけがえのない初めてのテレビゲームだったし、どんなにゲームバランスが悪くても、それは大切な体験だったわけで。

とはいえ、その頃から友達やいとこの家でファミコンを触る事もあって、ニンテンドーがすごい事は感じてた。ドラクエは見た事なかったけど、マリオ3のあの楽しい感じがずーっと頭の中に残ってた。

それから小学生になって、あるCMがテレビで放映され始めた。

スーパーファミコンができたんだ!! それからの小学校6年間、人生で一番長い6年間を一緒に過ごしたスーファミ。人に言わせれば、たかがゲーム。それでも一番吸収する時期に一番接していたのもゲームだったから。もしスーパーマリオワールドをやってなかったらウェブ、というかデザインに全く興味持ってなかった。


こんな小学生を許してくれた両親にただただ感謝。


気が向いたら続きます。

「さんまシステム」…“アレ”の正式な表記方法が遂に明らかに。

2008.01.30 TV

「さんまシステム」…“アレ”の正式な表記方法が遂に明らかに。

ほぼ日で奇跡の連載がスタート。

ほぼ日刊イトイ新聞 - さんまシステム

BIG3とくればホイホイ着いていく私ですのでもちろん毎日チェックしている連載。内容はというと「眠らない男」明石家さんまは何故眠らないのか?眠らないで辛くないの?眠らないんだったら何やってるの?…という話を大きく脱線しながら、さんまさんの生き方、そして周りの環境によって構築されていた「さんまシステム」ともいえる状況にクローズアップしていくというもの。連載もちょうど中間地点にさしかかり、内容は(笑)の数の多さで十二分に面白いことは保証付きですが、私がこの連載ので大きく注目したいことが一つ。

これまで多くの人が知るさんまさんの特徴的な生態といえば「引き笑い」。もはや知らぬ者がいないとも言える引き笑いですが、よく考えてみるとインターネット上、つまりテキストベースであの引き笑いが再現される事はありませんでした。確かに性格に再現する事は難しいし、なんと書けばあの引き笑い独特の音が再現できるのか…ま、ここまで考えた人はいないと思いますが、この長年の疑問が遂に連載2回目にして明らかに!!

糸井 なるほどねぇ。訊いてみるもんだなぁ。
   いや、あの、ぼくはべつに、研究で来たわけではないんだけども。

さんま (笑)

糸井 つい、そういう気持ちになっちゃいますね。
   動物に訊いてる、みたいになっちゃう(笑)。

さんま クワー(笑)。

皆さん!! さんまさんの引き笑いを表現する正式な表記は「クワー(笑)」なのです!! ブログ等で今後さんまさんの引き笑いが書きたいときには必ず「クワー(笑)」で。もうはっきり言って笑い声っていうよりは鳴き声に近いですが(グッドバイブレーションの先生にも「引き笑いに一番近いのはアホウドリの鳴き声です」って言われてたし)。

ま引き笑いはこれくらいにして。そもそも「さんまシステム」っていう命名はいいなーと思う。さんまさんに関しては決まり事というか、一定の流れがそこにあるイメージが強くて。でも「ルール」ではないんだよ。やっぱり「システム」が一番しっくりくる。生態系に近いイメージ。もちろん一番強いのはお笑い怪獣明石家さんまなんだけど、壊れる町並み、逃げ惑う人々、立ち向かう兵隊、敵の天然怪獣がいてこそのお笑い怪獣なんだよね。だから観客は怪獣がどんな風に暴れるのかわくわくして観ているわけだし、期待を一心にかけるの。怪獣に。ただ、ここが一番さんまさんのいいところで、あくまでその期待に100%答えようとはしない。てか基本的に人の期待には乗らないようにしている…けども乗ったら楽しいよな…っていう狭間でうまくバランスを取ってる。だからみんなやっぱりさんまさんにちょっと、期待しちゃう。その流れが淀まないで流れ続けてるからずっと続けられる。それを表すような応答が連載7回目にあって、さんまさんとマイケル・ジャクソンは近いんじゃないかという話の中で、

糸井 マイケル・ジャクソンも、
   マイケル・ジャクソンというシステムの中で期待に応えてますよね。

さんま はい。
    あの、遊園地作ったときにね、ちらっと思いましたね。
    ああ、この人ここに助けを求めたんだ、と。


連載はまだまだ続きます。期間限定公開だから読みのがしなく。

あなたの脳に挑戦する。「FLO:Q脳速検定」。

2008.01.29 Web

ようやく…。多機能型ブログパーツでおなじみFLO:Qからゲームウィジェット「ブログの話題で脳速検定」がリリースされました。私も制作に携わっております。

ブログの話題で脳速検定- FLO:Q (フローク)

「ブログの話題で脳速検定」はFLO:Qがブログから集計した話題のキーワードを元に出題される3種類の問題で、頭の回転の速さ=「脳速度」を測定するゲーム。では3種類の問題をひとずつご紹介。

まず一つ目は「文字並べ」

ブログの話題で脳速検定 - 文字並べ

制限時間内に、指定されたキーワードを構成する文字を一文字ずつ選択していくだけの単純明快ルール。なんだただのパズルゲーム…と油断するとあっという間に制限時間がなくなってしまうので注意。こういう問題は焦れば焦るほど次の文字が見つかりにくくなるのです。

二つ目は「文字列判別」

ブログの話題で脳速検定 - 文字列判別

指定されたキーワードが4分割された画面を右、ないし左からスクロールしていきます。ただ4つの中の3つは文字の順番がぐちゃぐちゃな似て非なるキーワード。見事それに騙されず正しいキーワードをクリックすれば正解です。最後までゆっくり観察すれば正解率がぐっと上がる問題、ですが制限時間もあっという間なので気をつけて。ただ逆に慌ててクリックしてもダミーに引っかかるだけなので時間の駆け引きが重要。

三つ目は「語句記憶」

ブログの話題で脳速検定 - 語句記憶

問題出題前にまず数秒間キーワードがいくつか並んだ画面が表示されます。この数秒間のうちに画面の要素を記憶し、問題に解答します。問題の内容は様々(もちろん秘密)なので一概にキーワードだけ覚えていればいいというわけではありませんよ。しっかりと画面を脳裏に焼き付けるべし。私は最も苦手な問題…。

この3つをクリアすると最終的な結果発表。

ブログの話題で脳速検定 - 結果発表

総合的判定である「脳速度」(単位は "回転" )を中心に「記憶力」「眼力」「正確性」「トレンド」「判断力」の5つのパラメーターが表示されます。結構シビアなので心して。あんまりにもショッキングな数値が出た方は「きっとこれは無茶ゲー…」と思っていただければ。そして脳速度を登録する事で、全国のプレイヤーとランキングで競う事も可能です。ちなみに私は最高4位…だったんですがあっという間に蹴落とされてしまいました…あぁ。

そもそも「ブログから集計したキーワードを使ったゲーム」というテーマからスタートした企画で、言葉を使ったゲームであればアクションやシューティングなど少しひねった内容よりも素直に頭の体操系のゲームがマッチしやすいであろう、という事で「脳速検定」という形を考えました。私は企画・構成・ゲームデザイン(問題)・インターフェースデザイン(見た目)・コーディング(Flash実装)…とサーバー周り以外の事は一人でほぼ全てやらせていただきました(別に寂しくなんかないですよ)。あと「ブログの話題で脳速検定」という命名も。意外と誰も使ってなさそうな名前、ということで脳の速さ、「脳速」という造語と、流行のワード「検定」を素直に繋げています。やっぱりわかりやすいが一番。そんなわかりやすさとちょっと悔しいくらいの難しさが皆さんに楽しんでいただけているようで何よりです。個人的にはこのようなプラットフォームで "脳トレ的" なものが作れて嬉しかったです。いや、なんていうか、ほら、ね。

これを読んでくださった方もせっかくですから一度プレイして得点を登録してみてください。ブログをお持ちの方はご自身のページに貼付けて頂ければ。自分のスコアも一緒に併記して競い合う相手を捜すのも楽しいかも。

WORLD MUJI WATCH - 円周

2007.11.13 Gadget

もうそろそろクリスマスキャロルが流れる頃。いかがお過ごしですか。フクオカです。てか会社の人が買ってきたタリーズの容器にクリスマスツリーが描いてあって本気(マジ)ビビった。早っ。いやいやいやいや、まだ、まだでしょ。今年も誰にものをもらうでもなくあげるでもない季節が来ましたよ。そう「人はそれを "非モテ" と呼んだ…」(CV:永井一郎)。永井さんは10ヶ月ぶりの登場です。

と、軽くブログ界の流れに乗ってみましたが、そんなことはどうでも良くて(貰えなかろうがあげられなかろうが)。今日もかわいいプロダクトを紹介するのです。WORLD MUJI WATCH「円周」

WORLD MUJI WATCH「円周」

WORLD MUJI WATCHシリーズはこれまで「駅の時計」や「公園の時計」等既存のモノに見立てたラインナップがありましたが、なんかしっくりこないなーという所に真打ち登場。

WORLD MUJI WATCH「円周」

で、この「円周」は定規に見立てたもの。目盛りに対して垂直に描かれた細長く文字は、学校でお世話になってた金定規の目盛りそのもの。「定規も時間も測るものだから」というコンセプトが徹底的にシンプルな外観に現れています。さらにこの腕時計の面白いのは文字盤。

WORLD MUJI WATCH「円周」

よく見ると数字と目盛りがずれて見える!? 普通文字盤に描かれるはずの目盛りがなんとガラス板に刻まれている。いかにも測定器といった、試験管やメスシリンダーを思わせるギミック。なのでメニスカスに注意。うーん、何と理系なことか。ちなみに目盛りが描かれてるのはガラスの裏側だからこすれて消える心配無し。

デザインは当ブログ読者はご存知Industrial Facility。私は彼らがデザインした白のTen Key Calculatorを愛用中。さすがMUJI系プロダクトと抜群の相性のIndustrial Facility。値段もプレゼントするのにちょうどいいお値段。でも私は「自分へのご褒美(笑)」に買うのです。

iPod touchとApple コンポジット AV ケーブルを使ってみる。

2007.10.19 Gadget

iPod touchとApple コンポジット AV ケーブルを使ってみる。

先代のiPod Videoを買ったときから私は映像関係を全てiTunes上で管理するようになり、今では映画ですらDVDからではなく一旦iPodで観れる形式に変換してから観るようになった(通勤中くらいしか時間がないので…)。もちろん映像を外で見るのもいいんだけど、家でだったらテレビで見たい…というときには新しくなったApple コンポジット AV ケーブルを使います。私の場合は特にVJ的にiPodを利用することもあり、VJ、普段使いの両方の視点から旧接続ケーブルとの違いやiPod touchでの使い勝手の変化を見ていきます。

[まずは今までのiPod Video&AVケーブルのよくないところ]
まずは今までiPod Videoでの問題点等。
・ケーブルがちょっと太い。取り回しはそこまでよくない。
・TV側のコネクタ(赤白黄のほう)を挿すときはいいけど抜くとき大変。滑り止めがないので。
・映像を出力中にiPod Videoで音量調整、シーク、一時停止等の操作をすると、テレビ側にインターフェースがスーパーで出てくる。VJ利用の時に激しく邪魔!!
・お目当ての映像をiPodで探したいときに、文字だけのリストなため、どれがどれだかわからなかった。せめてサムネールは欲しかった。

それを踏まえまして。

[iPod touch&新ケーブルになってよくなったところ]
・ケーブルがDockコネクターからのみ出ることになってちょっとすっきり。(今まではイヤホン側からAVケーブルを挿してた)
・電源とAVコネクターが同じところから出る。Vj利用の際はたいてい近くにUSBポートを持ったパソコンがあるので充電しながら使えて便利。普段使いのときも常にテレビと電源にケーブルを繋いでおけば電池切れ知らずでテレビでの視聴が可能。
・iPod touchではビデオリストにサムネールが表示されるように。これで目当ての映像が探しやすく。
・再生中に操作してもテレビ側にスーパーが表示されることはなくなった。VJ利用万歳。
・出力される映像が心無しかきれいになった気がする(勘違いだったらごめん)
・ビデオだけでなくYouTubeもテレビに出力可能!! 家でYouTubeを楽しんでもいいし、YouTubeでVJっていうのも面白い気が。
・写真の再生が今まで以上に使いやすくなった。リストから写真が選びやすい。VJ利用も考えられそう。

[iPod touch&新ケーブルでもあんまりなところ]
・ケーブルが相変わらず太い。もうちょっとなんとか…。コネクター部もかわいいデザインだけどちょっと大きめ&抜きにくい。かわいいから許す…か?
・ビデオプレイリストの廃止、ビデオループ再生の廃止…VJ的にも痛すぎ。これは絶対になんとかすべき。
・ビデオ出力中だとシークバーの反応がよくない気が。すぐに飛ばしたいときに飛んでくれない。
・写真スライドショーのトランジションがクロスフェードのみに。せっかくのiPod touchなんだからケンバーンズエフェクトの追加を希望。

[提案その他]
・音楽再生時の歌詞表示を復活させるべし。絶対きれいなフォントで表示できるし。あと歌詞がテレビに表示できたら面白い。これってカラオケ?
・まYouTubeでこういう手もあるけど。
・Safariもテレビ出力できると…と思ったけどそれはWiiの領域だったね。

[ついでにJailbreak]
・これがあるべき姿だよなぁ…カレンダーの編集機能は大きい。


…と話がそれたけどiPod touch(やiPod Videoや新iPod nano)を持ってる人、でなおかつ映像をよく見る人はぜひApple コンポジット AV ケーブルを買っておくべし。友達の家のテレビでスライドショー再生なんてのもいいし。最強VJ機器としては後一歩。プレイリストくらい作らせてよ…。今後のソフトアップデートに期待しましょう。

怒るところはそこじゃなくて。

2007.10.16 Text

今ネット界隈では初音ミクが「アッコにおまかせ」で歪曲報道されたってな話でもちきりの模様。どうやらオタクを否定するような報道を受けて怒っている人が多いみたい。かく言う私も本放送を生で観ていて「うーんまたオタク→キモイ構造の演出か」とちょっと残念な気持ちになったのも事実。ただもっと残念にだったのは肝心の初音ミクがほとんど紹介されなっかたこと。

初音ミクは本当に面白い発明だと思う。私のまわりには音楽をやってる人が多いからわかるけどせっかく曲が作れても歌を歌ってくれる人がいないことが多いのね。でも初音ミクがあったら(いたら?)自分で自分の曲に歌がつけられる。それもパソコン上で自由自在に。面白いし技術的にすごい。科学技術大好きな私みたいなひとにとっては「パソコンが歌いだす」なんてすごい話なの。だからオタク否定というよりは、こんな面白い技術があるんだぞ!!っていうこと伝えられてないことがなによりもったい。だって初音ミクに「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌わせたら本人よりうまかったなんて話にしてもいいし、いややっぱり生の人間が歌ってこそいいんだよなんて方向にもってってもよかった。もっともっと面白く魅力を伝える方法は沢山あったのに、安易な方向に走ってしまったのはテクノロジー大好きっことしては非常に残念でした。

それに輪をかけて残念だったのは、VTR自体が全然面白くなかったこと。バラエティ大好きっことしてはVTR後のスタジオの醒めた感じが見るに耐えなかった。観覧した人だってちゃんと制作者の意図を充分感じてるよ。私としてはテレビとしてつまらなかったことのほうが、オタク云々よりよっぽど怒るべきことだと思うけどね。だってバラエティ番組なんだから。

もはやiPod touchそのものがエンターテイメント。

2007.10.05 Gadget

ずっとiPod touch触り続けてます。ここからiPod touchのいいところ悪いところをひとまとめ。要点は

・iPod史上最もずっと触っていたいインターフェース
・操作することが既にエンターテイメント
・「帯に短し、たすきに長し」


[化粧箱]
iPod touch 化粧箱
箱から楽しみなのはApple製品の一つの約束ですが、今回のiPod touchは初めての重箱型。サイズもコンパクト。iPod nano(1st)から続くエンボスも健在。この写真はちょっと珍しいアングルで。

[iPod touch全景]
iPod touchスタートメニュー
>いいとこ
まずつやつや。そしてとてつもなく薄い。よくもまあこの薄さに…。ベゼルの部分はおそらくプラスチック。だけどざらっとした今までのiPodにはなかった質感のパーツ。ちなみにこのスカスカなスタートメニューは今後増えていくのでしょうか…。操作感は、すごい。人間のアバウトな操作に対しても非常に正確に反応してくれる。ちなみによくiPod touchを爪でたたいて操作しようとする人がいますが(おそらくNintendoDSの影響?)指の腹で押すのがいいです。人間の皮膚の静電気を読み取ってタッチを認識しているので。

>残念なとこ
指紋のつきやすさはしょうがないか…ご親切にもクリーニングクロス(眼鏡拭きみたいなヤツ)を同梱しているのできれい好きは一生懸命拭きましょう。


[ミュージック]
iPod touch - ミュージック
>いいとこ
iPodである以上何はともあれ音楽から。何かと取り上げられるCoverFlow表示ですが、これがメインの操作方法というよりは、当てもなく聴きたい曲を探すときにぴったり。iPod touchのCoverFlowは下手したらiTunesのそれよりもスムーズに操作できるのでついつい右に左に…。
iPod touch - ミュージックリスト表示
iPodといえば縦一列のリスト表示ですが、iPod touchではかなり完成に近づいた印象。「プレイリスト」や「アルバム」を下のメニューですぐに切り替えれるのはスマート。リストでもタイトルと一緒にアルバムアートが表示されるのはもちろん、アルファベットスクロールバーが非常に使いやすい。ちなみに「アーティスト」のアイコンのモデルはBono?再生画面でリピート・シャッフル設定ができるのは○。

>残念なところ
今までのiPodでできていたことができなくなっていることがいくつか。まず「検索」。むしろ今までついていたことの方が奇跡な機能ですが、せっかくキーボードが使えるtouchで積まないのは「?」。あと曲の歌詞表示も消滅。せっかくきれいなフォントで読みやすく表示できるのに…。


[ビデオ]
iPod touch - ビデオ
>いいとこ
こんなに大きい画面になったんだからビデオ観ないのはもったいない。皆さんHandBraゴホッゴホッ…を使うといいですよ。3.5インチの画面で見る動画はいい。日本語字幕も目を凝らすことなく読める。やはりビデオはiPod touch最大の見せ場でしょう。シークもスムーズ。動画再生中の操作感は文句なしです。

>残念なところ
実はビデオ関連が一番多い。まずリスト表示の方法が一つしかない!! CM映像など動画を500本入れている私としては一番下のミュージックビデオの項目まで行くのに一苦労。なぜここにミュージックみたいにアルファベットスクロールバーを搭載してくれないのか…。あとミュージックのほうは「プレイリスト」とか「アーティスト順」とかメニューが充実してるのにそれも全く無し。目当ての動画を探すのに一苦労。検索窓一つ付ければ解決するのにね。…というか普通だったら1時間の映像が5、6本とかなんでしょうけど、500本も入れてる私が変な使い方をしているだけともいえる。VJ用途としてつかいたいが為に短い映像をたくさん入れている私の使い方はサポートされないらしい。あと今までプレイリストがあったことによってできていた映像の連続再生ができない。痛い。VJ用途としても続き物の海外ドラマ観るときにしても。ミュージックはあんなに出来がいいのに…惜しい。


[写真]
iPod touch - 写真
>いいとこ
iPod touchになって一番よくなったのは間違いなく「写真」。今までもきれいに表示できてたけど、なんか観るのがおっくう…。でもtouchで見る写真はすごい快適。指先で写真を送っていく動作は気持ちがいい。上の画像のように2本指で拡大することも。とにかく操作していて一番楽しい。今まで私の中でWiiの写真チャンネルが一番使いやすくて楽しい写真ビュワーだと思ってるけど、iPod touchの「写真」はそれを超えてる部分もある。いや素晴らしい。

>悪いとこ
特に不満なし。強いていうなら気に入った写真にフラグを立てるくらいあってもよかったかなと。あとスライドショーのトランジションにケンバーンズエフェクトを入れてほしかった(処理能力がまだ足りないのか…)。Wiiにはケンバーンズエフェクトがあるだけにちょっと残念。


[Safari - Webブラウザ]
iPod touch - Safari
>いいとこ
iPod touchの最終兵器・Safari Webブラウザ。あのね、まず表示がきれい過ぎ。CSSは全くと言っていいほど崩れないで表示。フォントは超滑らか(iPodにできてなんでWindowsにできないのだブツブツ…)。JavaScriptは完全に動作。だからブログなんて普通に表示。GmailもGoogleReaderも動作。我らがauspiciousが動作したときにこいつはアホかと思った。いやauspiciousがすごいだけかもしれん。

>悪いとこ
完成度高くて発言するのもおこがましい限りですが、Safari落ちやすいです。落ちると自動的にスタートメニューへ。もうちょっと安定してくれると嬉しいところ。ただ落ちても開いていたページを記憶してくれているのがポイント高し。あとFlash Playerが利用できないのは残念。Wiiと同じくらいのことができれば最高なんだけどね。


[まとめ]
>いいとこ
ストイックに使い勝手を追求し続けた今までのiPodに対して、タッチスクリーンのiPod touchでは使い勝手の面で超えることは難しい。ポケットで全部操作できる今までのiPodとは違って、何やるにしても画面をみて考えなきゃいけないから。だがいろんなことができるタッチスクリーンの可能性は魅力だ…でも今までのiPod以上のユーザビリティ・簡単操作を実現させるのは難しい。

そこでAppleの人はおそらくこう考えた。「ユーザビリティ」よりも大切なのは「娯楽」ではないか。要は使ってて楽しけりゃちょっとの不自由だって人は楽に飛び越えられる。iPod touchは今までで最高に触ってて楽しいハード。つまり音楽や映像のコンテンツよりも先に、iPod touchのインターフェスが、演出が、使用者の気持ちを満たしてくれる。iPod touchが他のオーディオプレイヤーと決定的に違うのは、プレイヤー自身が持っているエンターテイメント性なんだきっと。

>悪いとこ
現状でも十分満足してるんだ、満足してる、でも…もうここまできたらやりきってほしいわけですよ。iPod touchはiPhoneの一部機能を間引きしたものである。で、iPhoneの機能の一部(Safariとか)を見せられたらもう全部欲しくなるのは人間のサガ。Safariが載った瞬間にiPod touchはPDA臭を帯びてしまい、もうユーザーとしては生殺し状態。どうせならiPhoneの機能全部iPod touchにのせてくんないとヤダ!! ということに。おいしいものを知るとさらに欲しくなる。iPod touchがiPhoneと同じスペックで、同じソフトが載ったらもうちょっとお金払ってもいいよくらいの勢い。とりあえずAppleの皆さんソフトウェアアップデートよろしくお願いいたします。

何はともあれiPod touchは買い。「贅沢は味方」。

Apple Store(Japan)

iPod touchから書き込め…ちゃった…

2007.10.03 Gadget

早速iPod touchでブログ書いてます。いちばんきになっていた日本語入力ですが、予想以上に安定してます。さすがPOBoxを作った人が手掛けてるだけのことはある!!SONY系携帯の入力方法に慣れていただけにわたしにはかなり使いやすい感じ。てかiPod touch自体が非常によい。自体のレポートはまた後日。今日はゆっくりiPodを使いたい。

最近のLaCieのデザイナーシリーズがとんでもないことに。

2007.09.20 Gadget

最近のLaCieのデザイナーシリーズがとんでもないことに。

私がここのところ外付けHDDを物色しているのは以前書いた通りですが、Mac使ってる人間だったらやっぱり外付けHDDはLaCieでしょ、ということでLaCieの製品をいろいろチェックしていたのですが…いや、最近のLaCieのラインナップはますます熱いことに。今日はLaCieが発表したデザイナーズドライブをご紹介。以前からPorsche Designによる製品がありましたが、今度はサム・ヘクトがデザインした製品群が登場。

lacie_hdds_1.jpg
lacie_hdds_2.jpg

2.5inchHDD1.8inchHDDの2種類。手の中におさめたくなるような、チョコレート色のつやつやしたボディ。ふたを開ければケースの中にハードディスク、そしてUSBケーブルが詰まっている。これだけでいつでもHDDが使える。ふたには煩わしさも感じるが、持ち運ぶ際の安全性を考えればこそか。形状のかわいさと機能・可搬性の両立。

lacie_hdds_3.jpg

さらにDVD-R/RWに関しては、わざと底面を内部構造を想像させるようなデザインにしているところも面白い。本人曰く「製品の神秘性を取り除きたかった」

うーんどれも思わず欲しくなる。このデザインで3.5inchHDDがあれば即買いですよ。ちなみに3.5inchHDDにはこんなデザインも。

lacie_hdds_4.jpg

こちらの金色に波打つHDDはOra-Ïtoによるデザイン。HDDがただの箱から飛び出した瞬間。これがあるだけでデスクトップの雰囲気が一変しそう。あーっみんな欲しい!!

ちなみにIndustrial Facility繋がりでこれも欲しい。これの話は後日。


関連リンク:
Porsche Design
Industrial Facility
Ora-Ïto

他愛て(笑)

2007.09.18 Text

まあたまには他愛もない話をしましょう。けっこう前のネタから掘り下げていきます。

ニコニコ動画(RC)‐ロマンシングサガ3 ピコーン!技+術集 完全版

ヤバい…よくもまあここまで。私は長剣、大剣、斧、槍メインだったので体術、こん棒あたりがしっかり見れて感動。スーファミとはいえここまでバリエーション作ったスタッフの人も偉いし、ましてや全部ひらめいた人も偉い。てかいまさらコマンダーモードすげーって気がついた私はプレイヤーレベル低すぎですか。ちなみにロマサガ2版もあり。この頃のラビットストリーム+水術クイックタイムは最高。とりあえず死人ゴケ。


ニコニコ動画(RC)‐公安9課vsネルフ

私は少佐を応援。ネルフよりも9課でしょ。どっちもその道のプロなんでしょうが、少佐なら勝てるよむしろ勝って!! そして課長は策士いや黒幕なのか?いつか私が課長になるなら荒巻さんみたいな課長になりたい。で部下から「課長は現代の諸葛孔明ですね」って言われたい。


ARCANACRA ver.0.4.0

AS3で弾幕シューティング。この手のゲームには疎いですがかなり秀逸なデキなのでは。エフェクトもかなり凝っててなおかつ実行速度もかなり速い。うーんこんな時代が来ちゃいましたかー…。


HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com

糸井さんと任天堂岩田社長のお話。とりあえず読んでおくべし。まず「アイデアというのはなにか?」という問いに対し「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」という答えにやられた。いや当然ちゃ当然なんだけど、その意識ってふっとなくなっちゃうもんなんだよね。


LaCie - Golden Disk - Hi-Speed USB 2.0

MacOS10.5Lepardにあわせて外付HDDを物色している所にこれが。これにFW800載って1TBなら即決、って出ないかなー…出なくてもこのケースはいい。


ハッピーコラボレーションキュージョン公式ホームページ

まいった。かわいい。アトムとかはかなり手堅い感じですが私はドロンボーの皆さんがすごいかわいいと思う。あとこれの一番左みたいな人はたまに町で見かける気が。


リッチドーナツ「聞いてないよ!? ザ・ムービー」|ミスタードーナツ

映像はさておき(ダチョウさん出てますけど)、サイト自体がとてもかわいい。よし、ここで使おうかな。ギザカワユス。勇気出してちょっと使ってみた。まずエフェクトがとてもかわいい。ふわふわ。BGMがかわいい。ふわふわ。いやむしろ "ドーナッツ" という存在自体がかわいいわけで、ドーナッツを買ったときのふわふわとした幸福感がとてもよく再現できていると思います。D-ポップに対して臆面もなく210円を払ったときのような。もちろん後悔はしていない。本当に。

iPod touchは素晴らしい。しかしiPhoneを超えることはできないのか?

2007.09.07 Gadget

iPod touchは素晴らしい。しかしiPhoneを超えることはできないのか?

もう既にニュースサイト、個人ブログ等で書かれまくっているiPod touch。今更同じことを書いてもしょうがないので自分なりの視点でiPod touchを解剖してみる。iPod touch(とiPhone)の登場によって、音楽を再生するiPodの機能はアプリケーションになった。

・iPodがソフトに融けていくとき、結局iPodはiPhoneを超えられない。
iPodがソフトに融けていくとき、結局iPodはiPhoneを超えられない。
確かにiPod touchはとてもすばらしい製品で、私も発売当日に有休を取って店頭に並んででも買いたい代物である。が。落ち着いて考えればiPod touchはiPhoneの機能限定版でしかない。いずれはiPodもほぼ全機種がtouch型にシフトしていくことになるだろう。そのときに、iPodのオリジナリティーはどこで保証されるのだろう?iPhoneはこれからのモバイル機器の価値は「ソフトウェア」にあることを証明した。しかし既にiPhoneもiPodも同じソフトが走るのだ。iPodはShuffleを除いてiPhoneに吸収されてしまうのか。それともiPod classicに対するiPod nanoのように、大きさや容量でiPhoneとの差別化を図るのだろうか(今の所iPod touchがiPhoneに勝利している要素は容量、そして薄さである)。既に音質は重要項目から抜けているし、バッテリーの持ち時間だって大して変わらない。iPodにはあってiPhoneにないもの、仮にそれが生まれればiPodの名は消えることはないのかもしれないが…。

はっきり言ってしまえば音楽の聞くためのハードiPodは、Appleの情報端末内で動くソフトiPodへ形を変えてしまったのだ。優秀なハードウェアとしてのiPodは消滅し、アプリケーションとしてのiPodが産声を上げる。これからのiPodの進化はソフトウェア上の進化でしかなくなる。それはまるでワープロからパソコンへの転換のように。

・大切なのはコンセプト。そしてハードウェアiPodの未来は。
大切なのはコンセプト。そしてハードウェアiPodの未来は。
このまま行けばiPodというプロダクトは消滅する。いや、落ち着け。ここまで書いてきた話は「iPodが音楽プレーヤーとして究極の回答である」という前提条件の下に進めてきた。iPodがソフトに溶け出すならそのソフトが動きゃいいんじゃん、という。しかしこんな話はどうだ。iPod shuffleはiPodに劣るというのか?答えはもちろん否だ。iPodとiPod shuffleはもともと目指しているものが違う。「同じ音楽を聴くための道具」であっても「全てを手中にいれコントロールする」iPodと「全て機械の判断に任せる」iPod shuffleはまったく別もの。iPod touchが登場したからといってiPod shuffleの価値が落ちることはない。iPodがiPhone(というかソフトウェア)にとけ込んだとて、別のコンセプトが生まれればまた新しいハードウェアiPodは誕生する。そのヒントはもう既に「あちら側」にたくさん転がっている。

PandoraAnywhere.FM、Googleが研究する行動分析。例えば、音楽を聴くのではなく音楽を流すiPodの登場だってあり得るかもしれない。私がよく話すのが「世界中のデータは重複する必要はない」ということ。例えば巨大なiTunesサーバーが一個あって、世界中の音楽がそこに入っていれば、わざわざ音楽データを持ち運ばなくてもiTunesサーバーからストリーミング再生すればいいだけの話。これならiPodにハードディスクもメモリもいらない。あるのはアンテナとイヤフォンだけのiPodだってあってもいい。

あちら側だけじゃない、こちら側にもNike+のようなものがいい例。装着しているユーザーの脈拍や行動が音楽の選曲や音量を決定する、とかね。個人的にはコンビニのレジに立っているときに勝手に音量が下がってくれるプレイヤーが欲しいが。

ソフトウェアの柔軟性を取り込んだiPod touchやiPhoneは今以上の可能性を秘めている。と同時にiPodの未来もまだまだいくらでもありそう。


・…で、正直な話、どう?
…で、正直な話、どう?
私のiTunesライブラリーは40GB近くあるので、音楽聞くだけ・映像見るだけならiPod classicの80GBを買うのが一番幸せなような気もする。でもね、触りたいじゃない。触りたいのよ。触れるなら全然頭下げれるよ。ということでiPod touch 16GBを買います。うまく買えたら今月末また、当ブログで。

AnotherBookmarkがアップデートしました。

2007.09.03 Web

FICC AnotherBookmarkがアップデートしました。

FICC AnotherBookmarkがアップデートしました。

と、いうことでアップデートした点を列挙。


・左カラムにコントリビュータリストを追加。

左カラムにコントリビュータリストを追加。

一番のポイントはコントリビュータリストの追加。ABMに投稿したことのあるコントリビュータが投稿履歴順にリストされます。リストからコントリビュータの名前をクリックすると、プロフィールと共にそのコントリビュータが投稿したエントリーとニュースが並びます。その人の傾向が解るだけでなく、コントリビュータの方自身も自分の投稿が総覧できるようになっています。左カラムがコントリビュータリストになったためタグリストが消滅しましたが、要望が多ければタグリストを復活させることも検討したいと思います(もしくはもっと使いやすい形で…)。


・コントリビュータ別のパーマリンク&RSS配信

コントリビュータ別のパーマリンク&RSS配信

せっかく個別のページができたのでパーマリンクとコントリビュータ個別のRSS配信を開始しました。お気に入りのコントリビュータが投稿する情報に絞って取得することが可能です。


・エントリーから直接タグの検索が可能に。

エントリーから直接タグの検索が可能に。

エントリー内から直接タグをクリックして検索することができるようになりました。これで気軽に同じキーワードを持ったエントリー、そしてニュースを検索することが可能になりました(ニュースの検索については後述)。これによって1400件を超えるエントリー、そして1200件を超えるニュースアーカイブをさらに有効に利用することが可能に。


・ニュースの検索・アーカイブの閲覧が可能に。

ニュースの検索・アーカイブの閲覧が可能に。

鵜浦井では最新100件が表示されるだけでしたが、今後はアーカイブ含めた全ニュースが閲覧できるようになります。さらにニュースも検索対象になりました。


・RSSの強化。

RSSの強化。

コントリビュータ別RSSは既出ですが、RSS配信されるデータに関してもアップデート。エントリーのタイトル、コメント、画像だけでなく、エントリーのタグ、そして投稿者名が表示されるようになりました。さらにRSSからタグの検索や、コントリビュータの全投稿一覧へジャンプすることも可能になっています。


・Macでのスクロールホイールの対応

Mac至上主義のフクオカにしては意外なことに今までMacでのスクロールホイール操作には対応していませんでした。これからはMightyMouseでもタッチパッドでもスクロールし放題です。


こんな具合ですね。AnotherBookmarkの膨大なアーカイブを少しでも有効利用できる方向にアップデートできたと思います。ちなみに今回はリニューアルではなくアップデートですのでブログ等に書かれる際はご注意を。

iMovieの変化と、ぼくたちを取り巻くビデオ世界の変化と。

2007.08.19 Gadget

iLife '08 - iMovie

iLifeが「08」にアップデート。今日は特にiMovieの話。

iMovieスクリーンショット

今回のiLifeのアップデートでもっとも劇的な変化を遂げたiMovie。劇的と一言で言うにはあまりにも代わりすぎたインターフェース。一直線のリニアなタイムラインは姿を消し、素材のプレビューをメインに置くようなウィンドウ構成。確かに今までのiMovieだって十分に「世界で一番簡単な映像編集ソフト」だった。完成されたインターフェースを捨てて新たな道を模索したのは何故か。それを紐解くためにまずぼくたちを取り巻くビデオの世界の変化から考える。

[ iMovieの誕生 - DVカメラの時代 ]
iMovieが生まれたのは1999年、初代iBookの登場と同時期。そのころのビデオカメラと言えばDVテープに録画するDVカムが主流だった。DVカムをパソコンに繋いでビデオ編集するというソリューションがほとんどなかった当時、iMovieは使いやすさの点で画期的だった。タイムラインにDVカメラから取り込んだシーンといくつかのエフェクトを放り込んで映像を編集する手法。DV編集のすべてを網羅していたiMovieはこの時点で既に完成されていたと言っても過言ではなかった。さて、編集した映像はどうするか。誰かに見せなければ何の意味もない。この頃はとりあえずDVテープに書き出し保管、必要応じてDVカメラを通してテレビで再生するのが主流だった。その後AppleはiDVDというソフトをリリースし、DVDに書き出すことによって友人に映像を見せる手間が一気に省けた。それでも編集されたされた映像を消費するのはもっぱら家族か友人のみだった。

[ メディアの多様化 - 映像の高画質化 ]
21世紀になってもDVカメラはほとんど進化しなかった。当然最初から完成されていたiMovieの進化もほとんどなかった。その一方でハードディスクやDVDに録画するタイプのビデオカメラも登場。特にDVDに記録するタイプは人気が高い。なぜなら編集作業等いっさいせずともDVDプレイヤーで観れるからである。まずビデオカメラを使う人間は十中八九 "パパ" もしくは "ママ" であることを忘れてはならない。ビデオカメラの需要のほとんどは我が子の姿を後に残すためにある。「正直言ってパソコンに取り込んで編集なんて時間ないんですけど…」という忙しいパパの心の声をDVDカメラが見事に汲み取ったわけだ。さらにSONYが一番のりを果たしたハイビジョンビデオカメラの登場によって、少しでもきれいな画質で我が子の笑顔を残したいというパパ・ママの需要を引き出し大ヒットを生み出した。それにあわせてiMovieもHD対応にバージョンアップ。家庭用ビデオの高画質が一気に進む…ものと思われた。

[ ビデオをビデオで撮らない時代 - YouTubeの誕生 ]
ビデオカメラが多様化する一方で、実はデジカメやケータイが家庭用ビデオの座を奪い取っていた。デジカメとケータイの普及率を考えれば当然とも言えるが、最近ではデジカメもしくはケータイの動画機能を使ってビデオ撮影する人がほとんど。確かに連続撮影時間はビデオカメラに比べてまだまだ短いのも事実だが、「そんな長く撮ったって意味ないしー。そんな長く観てらんないしー。必要な分だけちょこっと観ればいいでしょ」という意識が浸透し始めてる。さらにこの頃になるとカメラで撮った映像をネットを通して友達に送ることも難しくなくなっていた。そしてここでビデオ世界に最大の転機が訪れる。YouTubeの登場。YouTubeによってそれまでの問題であった映像の保存・公開・共有が驚くほど簡単になった。もはやホームビデオの感動を共有する機会は、年に一度の帰郷の際におじいちゃんおばあちゃんを取り囲んでの上映会だけではなくなった。今までのビデオ編集に足りなかったのは、ハイビジョン映像でもなく、1フレーム単位の精巧な編集機能でもなく、多彩なトランジションでもなく、場面を彩る効果音でもない。感動を共有することができる人とそれを繋ぐインフラだった。

…って長え。要約するとiMovieは「DV時代の編集ソフト」、「ハイビジョン時代の編集ソフト」を経て「YouTube時代の編集ソフト」に変化した、ってわけか。新しいiMovieのポイントを簡単に(息切れ!?)説明すると、iPhotoからの映像インポート。これでデジカメで撮った映像もiMovieですぐ使うことができる。特に素材のプレビューのしやすさはすばらしい。必要なシーンをすぐに取り出してプロジェクトへ放り込める。今回からレンダリングという概念がなくなり全てリアルタイムでプレビューすることが可能になったのも大きい。これで無駄に待たされるストレスは皆無。そしてYouTubeへの直接投稿も可能。短い尺の映像を簡単に作れるようになった(けど長い尺もいける)iMovie。時代が変わればソフトもこれだけ変わる、そんな話。

さて、ソフトはいいんだけど、実際に映像は何で撮るのがいいのかな。SONYのこれはまだちょっと大きい。SONYがXacti的なものを作ってくれれば良いんだけど。もしくはサンヨーとAppleが協力してiXactiを作るか、ね。

関連リンク:
アップル - iLife
YouTube - Broadcast Yourself

[from ABM] Sony: HD Experiment

2007.08.02 Movie

Sony: HD Experiment


FICC AnotherBookmarkにニュース掲載された映像作品。当ブログでは久々に映像ネタ。

Blink - Sony: HD Experiment

SONYのハイビジョン対応製品のイメージCM。シュチュエーションも何もよくわからないですが、とりあえず、まっぷたつの車。中にはプードル、ネオン管、ポリッシャー、大量の泡、銀色のバルーン、スポンジ、巨大シャボン玉を作るマニピュレーター…そしてそれを見守るように配置されたHDハンディカムにサイバーショット、PS3にブラビア。勝手に暴走(てか独り走り)する世界を淡々と記録するSONY製品群(しかもHDクオリティ)。あまりの世界観のバカバカしさに胸を打たれます。いやまず曲がズルい。見事にCMの世界観を牽引…というか自己弁護してる(「すみません馬鹿で…」みたいな)。でもシャボン玉が割れるところとか肝心な所はほんとにきれいに撮れてるのよね。

最近のSONYのCMと言えばBRAVIAの坂をはねる大量のスーパーボールや、ペンキ爆弾などの「とりあえず実験してみてるところを撮影」という形式が流行ってる模様ですが、その流れを「わざとらしさの塊」としてセルフパロディした形にしたのがうまい。

制作はPleixSometimese-babyあたりが有名な作品。e-babyは2003年の文化庁メディア芸術祭アート部門で賞を受賞してますね。ちなみにBeauty Kit2001年のノンインタラクティブ部門受賞。映像・CGのクオリティの高さももちろんですが、作品全体に漂う皮肉感、ひねくれた感じが特徴。男の子な映像、と言いましょうか。理屈っぽさが好きです。

関連リンク:
Pleix
Pleix - Wikipedia, the free encyclopedia

1,920×1,200ピクセル版MacBook Pro 17inchのすすめ。

2007.07.31 Gadget

MacBook Pro 17inchを買いました。

MacBook Pro 17inch 2.4GHz / 1920*1200px

興奮しすぎて写真撮りまくってますが、購入に至った経緯は以前のエントリーに譲ります。以前のエントリーでは15inchか17inchかで迷うそぶりも見せましたが、実際には迷わず17inchを購入。そして実際に手元に届いた訳。で、結論から申しますと「私は間違えていなかった」。とてつもなくヤバいです17inch。デカい重いとか言ってる場合じゃねえぞー!!

で。

改めて最強にヤバいポイント。それはやっぱり。
1,920×1,200ピクセルの画面解像度。

17inch MacBook ProはBTOオプションで1,920×1,200ピクセルの画面解像度を選択可能(標準では1,440×900ピクセル)。これがどれほどの数字か。最近よく聞く薄型液晶テレビの「フルハイビジョン」(もしくはフルスペックハイビジョン等)。これは1,920×1,080ピクセルの解像度であることを示している。つまりこの17inchには大型ハイビジョンテレビ以上の解像度がこのサイズに詰まってるわけ。ま確かにこれはテレビの場合ですが、仮に普通のパソコン用液晶ディスプレイでこの解像度を得ようとすると、一般に23インチ以上のサイズが必要になる。それがこの17inchに収まってんだからもう信じらんない。実際に1,920×1,200ピクセル版17inchを一目見れば解るけど無茶苦茶ピクセルが細かいこと。おかげで文字もアイコンも極めてくっきり見える。しかもノートパソコンにしては画面明るすぎ(もちろん調整可)。だし斜めから見てもくっきり見えるってもう!!

CPU等の性能は15inchに準じたものである以上17inchの売りはこの解像度しかない。いや、15inch単体では絶対に得られない解像度だからこそ尊い。前述の通り15inchでこの解像度を得るためには23inch CinemaDisplayが必要。それが1,920×1,200ピクセル版17inchならこれ一台で済む。もちろん持ち運びもできる。これに代わる自由は15inchにはない。

ではこの17inch MacBook Proは誰が、どんな人が買うべきなのか。

まずPCでオーディオビジュアル派。家でDVDを観たりiTunesで音楽や映像を観たりする人にとって画面サイズは非常に重要。そりゃデカいほうがいいに決まってる。ではそれ以外は…となるとやはりクリエーターでしょう。印刷関係の人は一度に表示できる量があればあるほどいいわけだし、映像関係なら特にフルHDが100%サイズで表示できるノートは何よりも貴重。

では私も含めたwebクリエーターは。もちろんDreamWeaverにFlash、Fireworksに各種ブラウザ、テキストエディタにFTPクライアント…と多種なソフトを使うために画面サイズが大きいのは大歓迎。ただしこの17inch特有の「クセ」もあります。それはピクセルが非常に小さいこと。つまりピクセルが細かいが故に、同じ画像をほかの液晶ディスプレイで観るよりも1,920×1,200ピクセル版17inchで観たときの方が小さく見えてしまう。なのでこの液晶だけしか観ないでサイトを作っていると、ほかのディスプレイで観たときに思わぬ印象を受ける可能性も。これはあくまで「慣れ」の問題なので大きさの感覚が掴めれば全く問題ないはず。現に私も仕事の大部分をこのマシンでこなしてますが、問題なしでやってます。いや、ホントすごいです17inch。

一方17inch最大の弱点とも言える大きさ、重さ、ですが、私個人の感覚としてはあまり気にならないです。最近毎日会社まで持ち運んでいますが(片道35分程)、あまり余計なものを持たなければそんなに辛くないです。ただバッグは斜めがけタイプを推奨。トートは無理!!


…ということで1,920×1,200ピクセル版MacBook Pro 17inchの魅力を延々と語りましたが、今までほとんど誰も見向きもしなかった17inch MacBook Proだけに今が買い時。その先見性に周囲の畏敬の念を集めること間違いなし(理解されない場合はスルーで)。いや、この1,920×1,080ピクセル版MacBook Pro 17inchこそ「現時点で最強のMacBook」ですはっきり断言。

Apple Store(Japan)

新MacBook Pro発表。で、どれ買う?

2007.06.08 Gadget

新MacBook Pro、15inchと17inchモデル


先日発表された新MacBook Pro。15inchモデルと17inchモデルが揃ってアップデート。

アップル - MacBook Pro

現在は2年半前に買ったPowerBookG4(12inch)を個人のメインマシンとして使用中ですが、Adobe CreativeSuite3の発売を控えている事もあり、そろそろ買い替えを考えていたときにこの発表。実に絶妙なタイミング。デザインの変更が無いためどこがアップデートされたのか判りづらいので大きな変更をピックアップ。

・液晶のバックライトがLEDライトに(15inchのみ)
先日Appleのサイト上でも液晶のバックライトを今年から順次LEDに切り替えることを発表したばかり。まずはMacBook Pro15inchモデルの液晶のバックライトがLEDライトに変更。従来の液晶のバックライトは水銀を含んでいたため、お世辞にも環境に優しいとは言えない代物だった。一方LEDライトは危険な物質を使っていない、発光時間(寿命)が長い、消費電力が少ない、と環境にもパフォーマンスにも優しい。

・BTOで1920×1200pxの液晶に変更可能(17inchのみ)
17inchモデルは残念ながらLEDバックライトではないけれど、AppleStoreのBTOにて液晶の解像度を1680×1080pxから1920×1200pxに変更可能。変更にかかる費用は12,810円と意外に安い。つまりいざとなれば24inch液晶相当の解像度を持ち運べるというわけ。環境に優しいかとかは置いておいて、これは非常に魅力的。

・2.4GHz Intel Core 2 Duo
マシンが速くなるに越した事はないので嬉しいっちゃ嬉しいけど、比較的どうでもいい話。


…で、実際にどれを買うのかっちゅー話ですが、いやね、今回の発表があるまでは15inch上位モデルがベストだろ、とか思ってたわけですよ。現在使ってるPBG4 12inch(と20inchのCinemaDisplay)を2年半前に何故選んだかというと、持ち運びが楽&いざとなれば外部ディスプレイを繋いで大画面で作業できるから。この選択は間違えていなかったと思うてか間違えてなかったし完璧な組み合わせ。ということで未だにPBG4を持ち運ぶ私だから、15inchを選ぶのは必然だったわけですよ。17inch毎日持ち運ぶのはさすがに無理でしょう。

…ところが。17inchモデルがBTOで1920×1200pxの液晶に変更可能になったことで状況が一変。17inch実はヤバいんじゃないかと。そもそもノートPCなのに、手持ちの20inchCinemaDisplayより解像度が高い1920×1200pxは反則でしょ。外部ディスプレイに繋ぐ必要がまったくない。作業環境としては最高。もし仮に持ち運ぶ必要があっても17inchだったら全然不可能じゃない。むしろ他社の17inchノートと比べたらここまで軽いものはないでしょ。MacBook Proは持ち運べる唯一の17inchノートと言える。でも毎日持ち運ぶのは大変…確かに。

しかしこれも2年前とはだいぶ環境が変わった。今はGmailを代表としてほとんどの事がネット上で完結してしまう時代。メールサービスやToDoリスト、RSS閲覧に巨大データサーバ…これだけあれば、最悪パソコンを持っていなくとも自分が端末がある場所まで行けば一通りの作業はこなす事ができる。ましてやiPhoneが出てくるような時代。持ち運ぶとしてもUSBメモリとiPodくらいで、出先でパソコンを取り出す事なんてなかなか無いでしょ。もし仮にあるとすればプレゼンの時くらいか。でもパワポ使うんだったらiPodで代用できるんじゃない?もしかしたらパソコンを持ち運ぶ時代はいつの間にか終わっちゃった、かも。


ということで、15inch買おうかと思ったら17inchが意外と良かった男の話。つまりは究極の家マシンは何か、という話です。いちおう店頭で15inchと17inchを比較してから本当にどちらを買うか検討しますが、この判断は私の今後の活動3年間分を決定すると言っても過言ではないので慎重にいかなければ。いやー自分の考えは間違えてないと思うんだけどなー。幸せな悩みである。

ちなみに勝手なアドバイス。ノートパソコンを買うなら絶対に内蔵HDDはできるだけ大容量のものを最初から選ぶべし。MacBookはHDD交換が楽だからまだしもMacBook Proはかなり難易度が高いらしいので、後で後悔しないためにも。

Apple Store(Japan)

iPod用ゲーム版『LOST』は想像以上にクオリティ高い

2007.05.24 Gadget

iPodゲームでLOST


シーズン2も好評レンタル中の大ヒットドラマ『LOST』。謎が謎を呼び謎を呼び続けるストーリーが人気の『LOST』ですが、iPod用ゲームになっていたのをご存知でしょうか。5月23日からiTunesStoreにて600円でダウンロードできます(ただしゲームがプレイできるのは特定の第5世代iPodのみなので確認しましょう)。iPod向けゲームというとソリティアやテトリス、パックマンといったカジュアルゲームだけしかないと思っていましたが、このゲーム版『LOST』はかなり本学的なアドベンチャーゲームになっています。プレイヤーは登場人物の一人であるジャック(否、バウアー)となり、ドラマよろしく謎の無人島に不時着した他の生存者とともに生き残る術を探ります。

iPod版LOSTはアドベンチャーゲーム

ゲームのジャンルはアクションアドベンチャーといった所。ゼルダの伝説ほどアクションはありませんが、時に人を助け、時に武器を持ち、時にダイナマイトで活路を見出すところで、自分の手で状況を切り開く感覚がある。操作方法もiPodということで若干の不安もありましたが、意外と良好でびっくり。基本操作は中央の決定ボタンとホイールによるキャラクターの移動。これなら電車の中でも片手で問題なく操作できます。音もiPodだけあってしっかりしていますが、iPodに入れてある曲を聴きながらプレイする事も可能。グラフィックはぶっちゃけスーパーファミコンレベル…いやむしろiPodでこれだけできる事に驚き。飛行機の爆発シーンも(人が吸い込まれちゃう所とか)がんばって再現されています。あとキャラクターイメージが実写なのも好印象。ローディング時にLOSTの名台詞が表示される演出がLOST気分を盛り上げてくれます。

ちなみに台詞、メニュー含め英語・日本語両対応。iPod自体の言語設定によってどちらでプレイするか選べるので積極的に活用したい所。英語でプレイして英会話の教材にするのもありでしょう。

このゲームとは別に、海外のiTunesStoreではLOST本編ビデオのダウンロード販売も行っているのですが、日本では当分ビデオデータの販売はしなそうな雰囲気…うーん。ゲームもいいけどビデオもね。


関連リンク:
LOST シーズン2
LOST - Wikipedia

[from ABM] scienceunderfire.com

2007.05.23 Web

scienceunderfire.com

日本びいきの外国の人を見るとウキウキするのはなんででしょうね。

brace yourself. scienceunderfire.com

黒幕を割って入るは忍者か、侍か、軍用義体か、いや、ロボットだ。コンテンツに入るといきなり派手に登場するロボット。インパクトは絶大。いや、ちゃんとしたコンテンツがFlash内に入っているわけではないですが(ポートフォリオは別ページ)、FLVで3Dモデリングされたロボットが動いてるよ!!しかもこのクオリティ!?ってのがミソ。CGのクオリティは文句無し。明らかに士郎正宗リスペクトを漂わせてくれていますが、外国の人だから許せちゃう。きっと日本好きなんだろうなぁ。がんばってメニューにルビを振ってるし(一部ちょっと何を意味してるのかわかんないところがあるけど…)。

そういうことで、このサイトの面白い所はやはり徹底的に「日本」に目を向けているということに尽きる。桜、琴、そしてロボット。これだけの要素を入れようとするとややもあざとくなりそうなものなのに、そう見えないのは、やはりCGのクオリティ、演出の妙か。サイトに対する姿勢、スキルも含めてうらやましい。

コンテンツのボーリュームから言って一発ネタじゃない、と言う人もいるかも知れませんが、いやいや。MAY 1ST REBOOTにエントリーするサイトは数あれどこういうアプローチは本当に珍しいのでは。「一撃」で決まる勝負もあるかも、ってことでしょう。

ちなみにリニューアル前のバージョンもかなりキテるサイトだったんだけど(メカメカしくてクリーンなCGが最高。ここの上から3番目の画像参考)、これは見れなくなっちゃってるみたい。せっかくならこれも見れる様にして欲しかったなー。「復活させてー!!」って本人に直接打診してみようかしら。

関連リンク:
MAY 1ST REBOOT - IN ALL CAPS
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

Google Blog BarをMovableTypeと連動させてみる。

2007.03.21 JavaScript

Googleブログパーツ

我らがGoogleよりまた面白い(けど地味な)ものがリリースされたのでご紹介。

Google AJAX Search API - Blog Bar Wizard

Googleの検索結果を表示するブログパーツ。AdSense風のタイプとAppleのHotNews風の2種類。ま言ってみれば何のことはない、という感じですが、JavaScriptを用いて文字がフェードイン・フェードアウトで現れたり、更新された時間が表示されたりと、シンプルながらなかなか芸の細かいブログパーツであります。

で、Googleのサイトを見るに基本的な使用例としては、あらかじめ表示されるキーワードを選択し(例えば「Apple」「Google」「Microsoft」等)、そのキーワードをランダムで表示させるつもりらしい。確かにそれはそれでいいんですが、キーワードを変えたいときが面倒くさくない?とか、ただそれだけじゃあんまり面白くなくない?とも思ったり。せっかくブログパーツなんだから、ブログと連動した使い方はないものか…。

MovableTypeのエントリー記入欄には キーワード という項目があり、ここにはブログ内検索用の語句を記入します。ただ、このキーワードをいまいち活用できた試しがない(いやSEO対策にはなるんでしょうけど)。しかも記入するのがめんどくさくて空欄にしてしまうこともしばしば。…ということでどうせならこのエントリーごとのキーワードを用いて先ほどのブログパーツを表示させたら関連リンクみたいで面白いんじゃない?てことでGoogleのページで取得できるブログパーツのソースコード内のLoadBlogBar()部分を下記の様に書き換えました。もちろんMovableTypeテンプレート専用。

function LoadBlogBar() {
 var blogBar;
 var options = {
   largeResultSet : false,
   title : "<$MTBlogName$>",
   horizontal : true,
   orderBy : GSearch.ORDER_BY_DATE,
   autoExecuteList : {
   executeList : ["<$MTEntryKeywords$>"]
  }
 }
 blogBar = new GSblogBar(document.getElementById("blogBar-bar"), options);
}

本当にプチハック。でもAdSense広告じゃない、ブログ内容と連動したパーツっていうのは意外と今までなかった気がしますね。

ちなみにGoogle Blog Barに近いものにGoogle News Barがあります。要するにサイト検索ではなくGoogleニュース検索になったものですね。サイトの種類によってはこっちの方が向いている場合もあるかも。いろいろ試してみましょう。

関連リンク:
ブログ検索の結果をブログパーツにできる『Google Blog Bar』 | P O P * P O P
Google News Bar

究極のアカデミー賞まとめサイト。そして「Hello」。

2007.02.27 Movie

第79回アカデミー賞

第79回アカデミー賞。

助演女優賞でノミネートされた菊地凛子さんは受賞ならず、というニュースは非常に残念。…でも待てよ、「バベル」ってどんな映画なんだ?「ラストキングオブスコットランド」って何?ロードオブみたいなもん?そんな海外映画に疎い僕らに最高な第79回アカデミー賞まとめサイトがこちら。

Apple - Movie Trailers - 79th Academy Awards

AppleのQuickTimeサイトスペシャルコンテンツです。今回のアカデミー賞のノミネート一覧を軸に、その作品のトレイラーへのリンクが貼られている。しかも今やほとんどのトレイラーがHDクオリティ(日本人に馴染みがある言葉でいうとハイビジョンです)で観れてしまう。実際に「バベル」のHDトレイラーを24inch液晶に映して画面から50cmの距離で鑑賞しましたが、むちゃ綺麗。なんか普通に映画館で観てる気分になります。このクオリティはみんなに体感して欲しい。家でこれが観れるってヤバいです。バベル観たくなってきました。さらにこのサイトが "最高" なのは、トレイラーだけでなく、その映画のサントラや関連したPodcastをiTunesでダウンロードするためのリンクが貼られているところ。映画によってはその映画自体がダウンロードできるものも(Cars、The Prestigeなど)。残念ながら日本からこのリンクを利用することはできませんがうまいことやってんなぁ、という印象。よって我々はHDトレイラーを鑑賞して悦に浸ることにしましょう。いやマジで綺麗なんだから。

さて、話はこれで終わりません。Appleはまとめサイトだけでなくこんなものも用意していました。

Hello

Apple - iPhone - Hello

総勢31人(人じゃない人も含めて)のハリウッドスター夢の "Hello" 共演。そしてiPhoneに続き「Hello」「Coming in June」の文字。これはアカデミー賞の生中継番組で放送されたiPhoneのテレビCM。Appleらしく誰でも思いつくような極めてシンプルなアイデアから生まれたCMですが、映像のサンプリングと "Hello" という一貫したキーワードのおかげで携帯電話という更に広い市場を目指すAppleを象徴するようなCMであります。アメリカ大統領(の役)の後最後にMr.インクレディブルを持ってきたのは、「アメリカ大統領よりもヒーロー(Pixar、つまりはApple)でしょ」といったところか。そして映画の中に登場する電話はこれからはiPhoneに置き換わっていくんだ、というメッセージも込められているような気がします。

ちなみにこのCMに何度と無く登場する単語 "Hello"。この言葉はAppleにとって特に特別な挨拶、である。記念すべき初代Macintoshが発表された時(私が生まれた年ですよ!!)のキャッチは "Hello" だった。そしてAppleの金字塔の一つ、初代iMacが発表されたときは "Hello, again." 、"Say Hello to iMac." に。そして今回、iPhoneの登場は再び "Hello" で表される。このキャッチが示すもの。それが、AppleにとってはiPhoneの登場は、PCの革命をもたらしたMacintoshの登場と同等の意味を持っている証。

Appleからイノベーションが生まれたときの挨拶は "Hello"。では孫さんよろしくお願いします。

ハクのおにぎり、なみだの味。

2007.02.09 Text

さてここでクエスチョンです。なみだはどこからくるのでしょうか。

姉とは7歳も年が離れているせいか、けっこう喋る。いや、よく「うちの兄弟あんまり仲良くないんだよねー」なんてよく聞くけど我が家はそんなことも無く。ま衝突が起きるほどお互いに興味ないのかもしれないけど。

昨日も夜中に
iconMOTHER3i
を聴いてたらMOTHER3の話に。姉は一年ちょい前からDSでゲームをやるようになって、私が買ってくるRPGを遊ぶようになった(それまではRPGどころかゲームもほとんどやらなかったのに)。ある意味NintendoDSの一般層への希求力を象徴するようなできごとだけど、それはともかくとして。これまで姉はFFを中心にいろいろRPGをやってみたけど、MOTHER3は "別物" だという。ゲームで泣くことがあるとは思わなかったとも。泣いた理由も不思議なことに、人が死んで悲しいくて、とかいう理由ではないらしい。理由はわからないけど泣いちゃった、と。

また話は変わって宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の話になった時。「千と千尋の中で泣いたシーンは?」という問いにたいして、私も姉も「千尋がハクにおにぎりをもらうシーン」と答えた。千尋が湯屋での生活に少しなれてきた頃。ハクに連れられブタにされたしまった両親のもとへ。その後、生け垣の前でハクが自分の手で握ったおにぎりを千尋に手渡す。千尋のために、自分の手で握ったおにぎり。それを一口食べた千尋の目から、ぽろぽろぽろぽろ。涙が溢れ出して。私も姉もこのシーンを見る度に泣く。寧ろこのシーン以外に泣くシーンはないと言えるくらいに。でも実はなんでこのシーンで泣いてしまうのかははっきりわからない。もちろん悲しいわけじゃない。うれし涙?それも違うような。この話を他の人にもけっこうするんだけど、けっこうわかってくれない人が多くて、結局この涙の源流がわからないまま。

これは推測なんだけど、ハクのおにぎりのシーンで泣いちゃう人はきっと過去に同じような体験をしているのではなかろうか。私が思い当たるのは、小学校の運動会のとき。かけっこで競争しているときに、私だけが一人、こけちゃったの(運動神経鈍いですからね)。くそっ、結局ぼくはダメなやつか…そう思ったときに、周りの見知らぬ人たちが私に向かって「がんばれ!!」って応援してくれた。頭がぐらぐらした。転んだことが恥ずかしいし、こんないろんな応援されなきゃいけない自分が情けないし、それでも応援されていること自体は嬉しくもある、だけど早くゴールしなきゃ…いろんな気持ちがいっぺんに集中した時、ぼくは泣きながら走ってた。

わからないけど、いろんな抑圧された気持ちが行き場を失って爆発したときに生まれるのが涙、なのかな。

Wiiのニュースチャンネルに見る情報とコンテンツの在り方

2007.01.30 Game

Wiiニュースチャンネル

先日Wiiのニュースチャンネルがスタートしました。

Wii.com JP - ニュースチャンネル

Wiiを持っている人はニュースチャンネルを選択した後、本体を更新すれば利用できるようになります。で、これがよくできてるんだ。ニュースは「政治」「芸能」「スポーツ」のようなカテゴリー(今のところ6つ)に別れていて、そこから記事を選択して読む。これが基本形。ニュースのソースは毎日新聞と日テレNEWS24。もしかするとソースは今後増える可能性があるのかも。操作感もかなり快適。下手したらパソコンよりも快適かも?ニュースチャンネルでは文字の大きさをかなり自由に設定することが可能。この文字の大きさが変わるエフェクトがむっちゃスムーズなため、用もなく大きさを変えたくなるくらい。こういった感触はさすが任天堂。スクロール・ページ送りの感触もそうとう調整してあります。でもたぶんコレはテレビとゲーム機だからちょうどいいインタラクションなんだろうね。これをパソコンでやったら冗長に感じることもあるかも(特にヘビーユーザー)。でも操作して楽しいっていう感触はリアルに参考にしたいところ。

ででで、肝心なのはここから。このニュースチャンネルには「流し読み」という機能があります。この機能がまさしくニュースチャンネルの最大の見せ所。流し読みモードにすると、ニュースのタイトルと写真、そして地球儀の上にニュースの発信元が表示されます。要するにテレビのニュースヘッドラインと同じような画面。何もしなければ何秒か後に次のニュースへ。いきなり日本から海外に飛ぶこともあり、ちゃーんと地球儀もついてくる。動きもすごいきもちいい。さらにニュースの詳細が見たい場合はリモコンで操作。いやね、ただ単にニュース読むだけならパソコン使ってネットで見ればいいんですよ。でもこの流し読みモードのおかげで「いつでもニュース番組が始まる」の。要するに何もしないでもニュースが自分に入ってくる状態になる。これがすごい楽なの。テレビ番組であればユーザーによる取捨選択は必要ないから。

ゲームでもなんでもない単なるニュースチャンネルが本当にゲーム機のコンテンツになるの?という疑問は「新聞社・テレビ局から発信される最新の情報」と「ニュースの快適な見せ方」によって見事に払拭。つまり今はスピードを伴った情報と、それなりの受け皿さえあれば、コンテンツが成立しちゃう時代なのね。

PLUTO 4巻 - アトム、その父。

2007.01.23 Book

PLUTO 4巻。表紙は天馬博士。

Amazon.co.jp: PLUTO 4—鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4)

遂に天馬博士登場。

手塚治虫原作・鉄腕アトム「地上最大のロボット」。日本の漫画史、エンターテイメント史に燦然と輝く傑作を浦沢直樹氏がリメイク。いや、リメイクと言う言葉も何だか合わない気が。表紙に「手塚治虫」と「浦沢直樹」の文字が同サイズで配置されているのもそういう意味を含んでいるのかも。物語も中盤に差し掛かったか、遂に最大のキーマンと思われる天馬博士が登場。浦沢氏、そして天馬博士といえばフクオカ家でも大ヒットした「MONSTER」のDr.テンマを思い出すところ。なのでキャラクターデザインもDr.テンマに似せてくるんじゃないかなー…と思いきやそんな小細工はいっさい無しでした。確かにこのデザインは、僕たちの知ってる天馬博士。あのもじゃもじゃ前髪も完全再現。このPLUTO 4巻では原作の通りにアトムが「死ぬ」。やはりアトムを救えるのは生みの親である天馬博士だけ…なのか?そしてこの展開だと原作でのプルートゥとイプシロンの海底での件はどうなる?あー続きが気になるー!!!!10ヶ月待たなきゃダメなんですか!!!!

で、ここからはかなり個人的な話になるんですが、私、「ロボットが悲しい目にあう話」を観ると必ず泣いちゃうのです。23のいい大人がフツーに。確かに涙もろい方ではあるんですが、ロボットの話だともうヤバい。フクオカアキラの最大の弱点とも言えるでしょう。スピルバーグの「A.I.」はラスト30分泣きっぱなし。そこまで映画館で泣いたのはその一度のみ。ちょっと前にフジテレビ系日曜朝9:30(つまり増刊号直前)から鉄腕アトムを放映してたんだけど、はっきり言って毎週泣いてました。しかも家族で毎週観てて涙のやり場に困るわけ。で毎週毎週ものすごい不自然な感じで観てた。

しかしなんでロボットの話だと泣いちゃうんだろうなぁ。たぶんロボットっていう存在自体がそもそも切ないんだろうね。人間が自分のかわりに労働させるために自分に似せて作られた存在。もうその時点で人間の業を背負わされてる感がある。それでも人間に歯向かうこと無く、ただただ自分の使命を果たし続ける……ってもうこれだけで泣きそうなんですけど。

…って、これだけ盛り上がっておいて言うのもなんですが、実は私、ほっとんどマンガは読まないのです。でも手塚治虫、浦沢直樹両名となると話は別。もちろんアトムも大好き。ガンダムは所詮ただの兵器でしか無いけど、アトムは心を持っているから。でもそれが切なくて、悲しい。

関連リンク :
手塚治虫 - Wikipedia
浦沢直樹 - Wikipedia
鉄腕アトム - Wikipedia

シャア・アズナブル - 軍服ver.

2007.01.17 Hobby

シャア・アズナブル

この前の週末はディズニーランドに行ったりイベントに駆り出されたりと大わらわ。そこらへんのお話もしたいところですが時系列に行きましょう。

さてだいぶ前に終わったフクオカアキラの誕生日ですが、そのときは会社の方々からたんまりとプレゼントを頂いて帰宅(頂いたものは使いこなしの難しいものが多かったですが…いつか紹介したいですね)。その5日後、我が家に小包が送付。何者ですかと中を開けてみるとそこにはなんと、シャア・アズナブル大佐のお姿が!! おそらくプレゼントということなのだと思いますが(メッセージカードも何も無し)、Amazon(のマーケットプレイス)から送られてるのを見るに、DESSの皆さんが私に送ってくださったのかしら?でも当ブログの書き込みには「νガンダムを送ります」って書いてあったような気がするんだけど…。謎。まとにかく何にせよ嬉しい贈り物です。どうもありがとうございました!!

さて、「またガンダムかよ!!」の声が前方20km先から聞こえてくる気がしますが、ミノフスキー粒子濃度が高すぎてレーダーでは捉えられなかったということにして先に進めます。まず最初に「シャアシャア言ってるけどそれって何?勝俣?」みたいに思った人がいると思うのでWikipediaへリンク。

シャア・アズナブル - Wikipedia

とりあえず勝俣ではないことがわかってもらえたかと思います。いやシャアはよく「カッコイイ」人物とされていますが、私はシャアのかっこ悪いところが好きなの。もちろん格好・言動は抜群にかっこいいシャアではありますが、実際には受難の人生の連続。有能でカリスマ性にも溢れる人物が、それでも世界に翻弄され、苦悩し挫折する姿がすごい人間らしく見える。そんなシャアの伝記が新書になって発売されています。

Amazon.co.jp: 評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻
Amazon.co.jp: 評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻

読みたい。

Sony Ericsson SO902iWP+

2007.01.08 Gadget

so902iwp.jpg

Sony Ericsson SO902iWP+

2006年大晦日に購入。カラーはCity Dark。何故City。個人的にはずーっとストレート型端末が使いたくてしょうがなかったので買いたくてうずうずしてたんだけど、安くなるのを待って購入。巷で話題なのは最新型のSO903iの方ですが、Macworld Expoが始まる1週間前に音楽ケータイなんて買ってられますかいっ!! ということで躊躇せずSO902iWP+を選択。

使い勝手は上々。ボタンもそこまで押しづらいという印象はなし。寧ろ好印象。ただ、サイト閲覧時にpageUp/pageDownキーをよく使う人間なので、それがサイドのちょっと使いづらい位置にあるのはいかがかなと。そして日本語入力機能は文句なしです。また、個人的には初めてのマルチタスク対応携帯だったり、いつの間にかiチャンネルというたぶん一生使うことのなさそうな機能がついてたりと、私が携帯の進化についていけてない印象も。いや、これは私の問題ですけど。

あとはこの携帯の一押しポイント「IPX7等級防水機能」ですがやはり怖くて試せません。そしてそれはMr.インドアことフクオカにとっていつ役に立つのか…。ま、ただ意味も無く大雨の中電話をかけ続けるというドラマティックな演出ができるというのはこの携帯の大きなアドバンテージかもしれません。

…で。この携帯、Felica、つまりモバイルSuica対応ということで、買って早速モバイルSuicaのアプリをダウンロードし、クレジットカード登録をし、さらに電子マネーのチャージまでしちゃいました。早くも最新技術(注:モバイルSuicaは2006年1月開始)を使いこなしちゃったのかなこれはと浮かれていたのもつかの間。冷静に考えてみて。実際に改札でこれを使おうとしたとき、どうすれば使えるんだこれ!? やっぱり専用のアプリを立ち上げておかなきゃダメなのかな。なんか専用の待機モードとかがあって、その状態でタッチ?…もしこれでうまく認識されないで改札バッサー閉まったらもうこれ完全に周囲の人から田舎もん扱いですよ。「あの人携帯使いこなせてないみたいよ!! アハハハ…」こんな感じになったらどうしよう。恥ずかしさのあまり顔から火が出てヨガフレ……いや、それはない。それはないわ。

ということで早速モバイルSuicaの使い方を調べてみました。

JR東日本:モバイルSuica>自動改札機・簡易Suica改札機の通り方

別に専用アプリとか立ち上げてなくても普通の状態でタッチすればいいっぽい。

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  • AKIRAFUKUOKA(福岡 陽)
  • FICC inc.所属。Flashコンテンツ開発担当、でもデザインや企画まで手がけることも。
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  • 現在月刊誌web creatorsにて世界のWebデザインを紹介するコーナー「ワールドワイドWEBサイトギャラリー」連載中。
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