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「テイラー・スウィフトのアルバムがApple Musicで配信されない結果、最後に得するのはAppleかもよ」という考察

2015.06.23 Music

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定額制音楽配信サービスと、アーティストの利益

散々ニュースになっているのでご存知の方が多いであろう「テイラー・スウィフトがApple Musicが無料期間に聞かれた楽曲に使用料が支払われないことに対し抗議、Appleが慌てて無料期間も支払いをすることを認めた」問題

詳細に分解すると、まずテイラーがブログ“Apple Musicのサービス自体は素晴らしいと思うが、3ヶ月無料期間に聞かれた曲に対して楽曲使用料が払われないことは遺憾。メジャー、インディーズ含め世界中のアーティストに対して1年の1/4もの間の期間報酬が払われないのは不公平。なので私の最新アルバム「1989」はApple Music配信しません” と書き込み世界中の音楽ファンがSNS上で賛同。Appleは慌てて対応、ティム・クックの緊急承認がおり、副社長のエディー・キューのTwitterで「ちゃんと無料期間も支払います」と宣言し、テイラー・スウィフト大勝利!勇気を持って悪の帝国と戦いアーティストの権利を守ったテイラーは偉い!と大喝采になったわけです。

そもそもテイラーがアーティストの権利のためにアクションを起こしたのはこれが初めてではありません。現在最も普及しているストリーミング音楽配信サービス「Spotify」に対して “アーティストの利益が守られていない” として自身の楽曲のすべてをSpotify上から取り下げたことが大きなニュースになりました。その後Jay Zが立ち上げたアーティストのアーティストのためによるアーティストの利益を守る定額制ストリーミング音楽配信サービス「TIDAL」に賛同しています。

Apple Musicが取らざるを得なかったポジション

ここでApple Musicを取り巻く音楽配信サービスの状況について整理しましょう。まず最大派閥、先程挙がったSpotify。広告付き無料版と有料版(月額$9.99)が利用できて世界最大のシェア。もはやiTunes Storeを超えたと言ってもいい存在感の一方で先程のテイラーの訴えのような、アーティストの利益が軽視されているという問題が急浮上しました。そのカウンターとしてJay Zを中心として立ち上げられた(正確にはJay Zが既存のサービスを買い取った)TIDALがあります。”アーティストの利益を守る” が合言葉故に無料プランはなし、その代わりに$9.95の有料プラン、そしてさらに高音質な$19.95のプランもあります。またアーティストがファンに向けた独自コンテンツや、先行配信、未発表曲の公開などTIDAL独自のコンテンツも持っています。

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さてAppleのことをよく知っている方ならApple Musicがどのポジションに収まるか想像がつくでしょう。Spotifyより安かろう悪かろうは絶対に許せないしSpotifyは最大の敵。と言ってもアーティストが直で運営するTIDALにはコンテンツの質で勝つことはできない。結果Appleは両者の真ん中を選ばざるを得ません。このポジションでSpotifyに勝つために、コンテンツの質(TIDALほどではないにしてもアーティストが好きなコンテンツを配信できる)、価格(ファミリープランは最大6人で$14.99と格安)、対応機器(あのAppleがなんとWindows、Androidをサポート!)、社会イメージ(ちゃんとアーティストを大切にしますよ!)…と多様な点で戦わなければなりません。だからこそテイラーに「アーティストを大切にしていない!」と言われると非常に痛い。敵と横並びになってしまいますから。アーティストサイド的にも「お前SpotifyとTIDALの件見てたよね?絶対見てたよね?」と声を荒げたくもなるのもわかるところ。しかしあのいつも偉そうな殿様Appleがどうしてこんなせこせことした勝負をしているのかといえば、そう、Apple Musicには他社を突き放すような独自性がないからですね。どんぐりの背比べの中で勝つのはいかに大変かということです。

最新アルバム売りたいテイラー、iTunesライブラリの価値を守りたいApple

ここで話をもう一度テイラーに戻しましょう。先程最新アルバム「1989」をApple Musicで配信しないと言いましたが、実はテイラー陣営はTIDALを含めた他のストリーミングサービスでも「1989」を配信しないことを決定しているそうです。そしてAppleが無料期間の支払いを決定した後もアルバム配信についてテイラーは触れていない。先の説明の通りTIDALはアーティストの意向が最も強く反映されるはずですから、実はAppleが無料期間3か月分の支払いをしようがしまいが、そもそも配信する気はなかったんですよね。なぜか?当然 “最新アルバムなら皆お金を出して買ってくれるから” に決まってます。売れると決まっているものは高く売り出して(新作は通常販売)、売れなくなったものは安値で売れるようにする(旧作はストリーミング)ほうが利益になるのは誰が考えても明らかです。

さてまたしてもApple Musicの話に戻ります。Apple Musicの他社にはない最大の特徴はなんでしょうか。それは他社はストリーミングサービスだけを行っていますが、Appleはストリーミングと買い切り、両方の音楽配信方法を持っていることです。Apple Musicで「1989」が聴けないことを悲しむファンは次にどうするか?きっとiTunes Storeで1989で正規の価格で購入するはずです。言うまでもなく購入された代金の一部はテイラー、そしてAppleに入ります。つまり、Apple Musicで1989が配信されないことは、テイラー、Apple双方に利益がある、ということではないでしょうか。

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視点を変えて、そもそもなぜAppleはストリーミング音楽配信サービスに参入したのでしょうか。Spotifyが恐ろしかったから、ではSpotifyがAppleから奪うのは?音楽を購入する際iTunes Storeに支払われるはずだった金額?もちろんそれもありますが、最もAppleが恐れていたのは、ユーザーが持つiTunesの楽曲ライブラリが無価値化することだったのではないでしょうか。もしユーザーの持つすべての楽曲がSpotifyにあるとすれば、ユーザーが持っているiTunesライブラリの価値は消滅します。ライブラリの価値がなければiTunesに縛られることなく、ユーザーは別のサービスに旅立ってしまう。軒を連ねているApp Storeだって影響を受けかねない…。だからAppleはSpotifyのラインナップではあなたのiTunesライブラリを満たすことはできないということを証明しなければならない。例えば、テイラーの過去の楽曲がストリーミングで聴けて、且つシームレスに「1989」が購入/再生できるのはApple MusicとiTunes Storeだけ、という事実。ストリーミング配信に開いた穴を既存のiTunesライブラリやStoreが補完することで、サービスの差別化を図るだけでなく既存のライブラリを保有していることの価値を結果的に維持する役目も果たすはずです。

このようにApple Musicで「1989」が聴けないことが、結果的にiTunesのエコシステムを延命させることに繋がるのです。

ちなみに

別にテイラー・スウィフトがヒーローじゃない、って言ってるわけじゃないからそこはわかってくれよな!!Appleとの非常に強い共犯関係を感じる…今までにない何か熱い一体感を…というだけで。私の周囲には音楽を生業としている方がたくさんいますし、私の大好きな人たちの利益が守られるのなら本当に嬉しいことです。アーティストの利益を守るために戦ってくれたテイラー先輩に圧倒的感謝!!!!🙏🙏🙏

Apple Watchがファッション業界に擦り寄らなきゃいけないのは、腕時計を2個巻く人がいないから

2015.03.09 Text

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前提

・まず腕時計を2つつける人はいない。見たことない。
・いたとしてもかなりバカな印象ではある。

Appleは、Apple Watchを誰にまず使って欲しいか?

・キャズム理論じゃないが、Appleはまず影響力が高い人にApple Watchを使って欲しいだろう。
・ギーク系の人たちは頼まないでも勝手につけてくれるので放っておこう。

セレブを攻略する

・問題はセレブリティ。彼らは既に高価な腕時計を身につけている。
・彼らは高級腕時計とApple Watchどちらを身につけるべきか考える。
・なぜなら腕時計を2つ身につける人はいないからだ。
・そして腕時計は自らのステータスを象徴する。これは大きな問題だ。
・もし “高級腕時計” と “ギークのおもちゃ” が戦ったら…?勝つのは当然 “高級腕時計” だ!
・よってApple Watchは “ギークのおもちゃ” ではなく “高級腕時計” でなければならない。
・それも他の高級腕時計に太刀打ちできる、ないし上回る時計でなければならない。
・なぜなら腕時計を2つ身につける人はいないからだ。

Apple Watchの敵は

・Apple Watchの敵はAndroid Wareか?
・否、腕に装着されているあらゆるデバイスである。
・そして今一番多くの人の腕の上に居座っているのは、もちろん腕時計である。
・あらゆる人の「自分が持っている最高の時計」とApple Watchは戦い、勝たなければならない。
・なぜなら腕時計を2つ身につける人はいないからだ。

つまり

・席は一つしかない。
・なぜなら腕時計を2つ身につける人はいないからだ。


2015.03.10 11:22 追記


以下のようなご指摘をいただいた。



まず、本文は本田選手を貶める内容のものではないということをここに明言しておきたい。一方で本田選手は以下のような発言もしている


「いやなんでスマートウォッチを2つつけなあかんねん。その金を使って、Apple Watch Editionを買う、そういう考え方もあると思うんですよ。だって考えてみてくださいよ、ブラジルの選手腕時計2つつけてないでしょ。」

2014年「いろいろ」まとめ

2015.01.13 Text

引き続きあけましておめでとうございます。映画に続きどんどん行きます。

マンガ「とんかつDJアゲ太郎」

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とんかつとDJを両立させる…何を言ってるかわからねーと思うが「とんかつDJアゲ太郎」とはそういうマンガである。マンガに詳しいわけではないのでよくわからないがDJを題材にしたマンガというのはそもそもそう多くはないように思う。そしてDJでもない人間が言うことではないのだけれども、DJとしてあるべき姿というものを明確に定義できていることが非常に素晴らしい。いろいろなDJのいろいろなプレイスタイル、楽曲に対する姿勢、オーディエンスに対する姿勢、みんな違ってみんないい、がDJはオーディエンスに向け音楽を届けることは変わらない。このマンガには音楽と、音楽に向かう人たちへの愛がある。もちろんとんかつへの愛も。とかなんとか言ってたら2/4に 単行本1巻発売ですよ!

音楽

A面・Pharrell Williams「24 hours of Happy」

B面・tofubeats「ディスコの神様 feat.藤井隆」

曲を売る最も効率的な方法は何か。それはとにかく繰り返し聴かせることとではないか。Pharrell Williams「Happy」のために制作された世界初24時間MV「24 hours of Happy」は24時間曲が流れ続けその後ろで様々な人々が踊りを繰り返す。道端で、建物内で、オープンで普通の場所で彼らは踊り続ける。アレな感じの作りの日本版PVと見比べるに、やはりアメリカの彼らとダンス・音楽との距離は近いものであり、あまりにも自然なものとして存在しているように感じる。 一方「ディスコの神様 feat.藤井隆」はほぼダンスが描かれない映像でありながら、ダンスをテーマにしたMVではないだろうか。抑圧された日常の向こう側に、ダンスフロアが存在する。しかし彼女たちが向かう先はダンスフロアではなく自宅の一室だ。DJはSoundCloud、彼女たちのダンスは心の中にある。 音楽とダンスのケとハレ。これは人間の気質や文化環境の差なのだろうか。どちらが正しいということではなく、どちらもこの世界で起こっている確かな事象なのだ。

カメラ「SIGMA dp Quattroシリーズ」

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SIGMA dp2 Quattro 極めて挑戦的なデザイン。この横長のボディは普通に考えれば、片手で撮影した際の回転ブレを大きくしてしまう。敢えて安定しないこの形が2つの手で操作することを自然に “強要” する。独特のデザインが「今、カメラで撮影することの意味」をユーザーに伝えている。今、カメラのデザインはクラシカルなもの、カメラ然としたものを正として作られている。そこから遠いか、近いかで判断されてしまう世界。強烈なメッセージがあるからこそその呪縛から逃れることができるのではないか。

ゲーム「Twitch Plays Pokemon」

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普通、ネットを使った同時接続のゲームは、それぞれが持つキャラクターを別々に操作する。がTwitch Plays Pokemonが革命的だったのは同一のキャラクターを皆で操作する。つまり何千という人間の手が同時に一つのコントローラーを操作する。結果何が起こるか?カオスだ。これはゲームボーイ版ポケットモンスター赤をゲーム動画配信サイトTwitchの掲示板への書き込みを用いて操作する「全世界同時操作ポケモン」だ。数千人の人間が好き勝手に↓だAだSTARTだと入力するから序盤は一向にゲームが進まない。数日ほぼ同じ場所にキャラクターが留まり続けることもあった。次第にゲームが進み敵を初めて撃破したころから集団の中に僅かな意思が生まれる。カオスの中から生まれた僅かな意思を頼りに、物語は進む。誤操作によるミスや思わぬ奇跡が、通常のゲーム実況では生まれない感動と興奮が次々に飛び出した(手に汗握るドラマの数々はここにまとまっている)。これは政治であり、人類学であり、時に宗教のようにうねりを見せる。ただのゲーム実況がまさか民主主義の縮図となろうとは誰が想像したであろうか。2014年はゲーム実況が広く市民権を得た年であったが、このようなまったく別の角度からゲームとプレイヤーの関係を変えるような実験が行われたことが非常に面白い。多人数で遊ぶという点だけでもまだまだ新しい切り口が考えられる、ということだ。

架空UIデザイン「シドニアの騎士」

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アニメ「シドニアの騎士」に登場するスクリーンデザイン。制作は三階ラボさん。弐瓶勉による原作にも登場する日本語を交えた独特のインターフェースデザインを、魅力のそままに動画用に再構築したのはさすがっ!二期も楽しみです。

女の子「サビーナ・アルティンベコワ」

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アメリカでは巨尻ブーム、日本では巨女ブームと何かと「巨」が持て囃された2014年。そんななか彗星のごとく現れたカザフスタンのバレーボール選手であるサビーナ・アルティンベコワさん。かわいくてこの身長(12頭身!)。まさに夢のドリームや!この世界はまだ僕らが知らなかった希望がある!まだ生きていこうと思わせてくれました。とこれを書いた後で日本に来てたことが発覚。あと同じバレーボールでも「あっこんなこと現実にあるんやな!」教えてくれたこちらのハプニングも僕らに生きる希望を与えてくれました。まだ生きれそうです。

一方、スタイルでは敵わないですけど日本には富士山さんがいるぞい!

ロボット「デアゴスティーニの組み立てロボット『ロビ』」

ついにロボットが笑いの分野に足を踏み入れた記念碑的な映像である。実は笑いとロボットは相性がいいんじゃないかと思ったり。そういえば未亡人朱美ちゃん3号もロボットの設定でしたね。

グミ「 コロロ(UHA味覚糖)」「パリコレ(カンロ株式会社)」

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2014年、グミ界に新たな旋風が巻き起こった。ネットでは “乳首の食感” として話題になった「コロロ」。柔らかいグミを歯ごたえのある薄い層で包むことによってプチっと弾ける、まるで本物のブドウを食べているかのような食感が味わえる。乳首かどうかはさておき、新感覚であることは間違いない。惜しむらくは製法がウィンナーのように皮をねじっているために、両端に小さく結び目ができてしまているところだがこの食感の面白さの前では小さなこと。

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「パリコレ」もまたグミの外側の食感にこだわっている。細長い病状のグミの周りを固い砂糖の層でコーティング。名前の通りパリっとした食感が味わえる。ポイフルのようなグミの周りを硬くした商品は多いが、パリコレの場合は細長い棒形状が余計にパリパリ感を強めている。見た目にも可愛らしく新しい時代のグミとして受け入れられていくだろうなと。

本「現場のプロが教えるWebデザイン&レイアウトの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール」

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初めて本の執筆に参加させていただきました。Amazonでの購入はこちらKindle版もありますよ。

よかったこと「RAW-Fi」

最近更新が滞っている状況で言えることではないですが、2014年はRAW-Fiが作れたことが大きかったです。今年はさらに面白くしていきたいですね。

特筆するほどでもなかったこと「結婚」

2014年に結婚しました。天邪鬼な自分には、嬉しいけれどもめでたいこととも何も思わず。書類を提出するだけで幸せが増えるなんておかしな話ですし。結婚すればなんでも幸せ、なんでもめでたいという発想は思考停止なのではないでしょうか?という世間に対するクソリプ。結婚式がクライマックスなんてあまりにも本末転倒だと思います、と再度クソリプ。2015年もこのようにゼクシィ的価値観と戦っていきたいと思いますが、ともかく結婚にはクライマックスや終着点はなく、日常そのものなので、何か妙な意味を持たせる方がおかしなことのように個人的には感じています。一方で続けることが目的になってしまうのもそれもまたおかしな話です。しかし良い日常が続くことが結婚の本質だと思いますので、良い日常が過ごせるように努めていければと思います。

あと1ヶ月ちょっとで1年が経つので、その時に「あっ、やっぱりめでたかったね!」と言える気がしますね!

2015年も何卒よろしくお願いいいたします。

2014年「映画」まとめ

2015.01.13 Text

あけましておめでとうございます。今回も例によって崇高な理念など特にない、エンターテイメント軸でまとめます。

ランキング

1位「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

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出てくるものはカネ、ドラッグ、セックス…セリフに「fuck」が登場する回数映画至上最多の506回という下品でサイテーな映画、なのにこのハングリーさと人間の可笑しさからくるギラギラとした魅力に惹きつけられてしまう怪作である。カネを稼ぐことが息を吸うことと同じレベルまで引き上げられた時、人は狂気にかられたような行動に走る。それはカネが人を狂わせたのではなく、カネを平静でいるための体の抗体反応であるという。ディカプリオ扮するジョーダン・ベルフォート(実在の人物である)はあらゆるものを手にいれた後、転落の最中で得たものを失っていくが、大切なのはその順番だ。最後に彼の手元に残ったものこそ、彼が本当に大事にしているもの、彼のアイデンティティーなのだ。 「さあ、君はこのペンを私にどう売るんだ?」

2位「インターステラー」

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この映画でもっとも重要な要素は何か。地面である。枯れ果てた大地を離れ、新しい大地へ。宇宙の話なのに無重力の描写がほとんどないのも印象的で、この映画最大の無重力表現はもっとも重要なシーンに現れる。人間が人間らしく生きる基底を探す旅なのだ。相対性理論にワームホール、人類の存亡をかけた宇宙と時空を股にかける壮大な物語であるが、物語のテーマはむしろ極めて矮小な親子愛、というよりも「いかに近くにいる人間へ本当の気持ちが届いていないか」を描く。主人公は自分の娘への愛情を疑っていなかったしこれが正しいものだと思い込んでいた。確かにそれは正しかったが、問題は当の娘にその気持ちが届いていなかったことにまったく気がつかなかったことだ。時間と空間の差が主人公にその事実を気がつかせた時、彼は命をかけてその想いを伝えることに挑戦することになる。人間を断罪する崇高な「2001年」もいいが、やはりエンターテイメントはこうあるべしと思うわけですよ。「地球ではない場所」の映像もどれも素晴らしく、キャラクターも魅力的。こんな俗な宇宙の旅もいいんじゃないでしょうか。

3位「ゴーン・ガール」

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「良い夫」。わかる。「良い妻」。わかる。じゃあ「良い夫婦」とは?それは二人の関係性だけでなく、社会にる評価が必要不可欠な、まったく別の概念だ。人はなぜ結婚するのか?それは互いに補い、互いの価値を高め合うためだ。そしてその価値は誰がつけるのか。それは社会だと妻は言う。第三者の認定があって初めて生まれる「良い夫婦」。そして夫婦である以上、相手を否定するということは、自分自身の存在も否定することになる。一度夫婦であることを認めてしまえば、そこから先は自己肯定を続けるしかない。これが夫婦になるということだ。で、この映画を観た後でも結婚したいと思います…?

最後まで緊張感が抜けない、非常に素晴らしいサスペンス映画。しかし最もサスペンスだったのはスタッフロールが流れ始めた瞬間、劇場中のカップル達が足早に席を立ったことだった。わかる、わかるよこの場から一刻も早く離れたいという気持ちが…!! 結婚を前提にお付き合いをしているカップルにはぜひ見て欲しい映画ですね…!!(ゲス顔)

4位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

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見終わった後、最高だったという気持ちと同時に、なぜこの映画が日本から出てこなかったのかと心底悔しくなった。ルパン三世だってカウボーイ・ビバップだってエヴァだってスター・フォックスだって、この映画を構成する要素は日本にあったのに。ただこの映画の本当の主役である80’sヒットソングは日本生まれじゃないですけどね。

母親の形見であるミックステープ(!)聞き続けて大人になった主人公(まるでシンジ君のようだ)。映画の内容は純粋な冒険活劇だが、ストーリーの根底にあるのは彼が喪失した母親と、父親の話に他ならない。彼が本当の意味で “家を出て”、新たな家族を作るまでのストーリーなのだ。ストーリーに直接の関係はないが、映画の背骨になるのはまさにそのミックステープ。これは新しい形のミュージカルなのかもね。

5位「LEGO® ムービー」

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「MOTHER2」は私の人生に多大な影響を与えた傑作だが、未プレイの大人が今からプレイして、当時小学4年生だった私と同じ感動を得られるか、というと難しいのではないかという話がTwitterで上がっていた。現実問題、大人はおろかこどもだってMOTHER2を遊ぶ環境はない(任天堂のカスタマー窓口はこちら)。しかし悲しむことなかれ、我々にはそれに近い感動を得られるソフト「LEGO・ムービー」を得たのだ!!

未熟な “ぼく” は様々な人に会い、様々な場所に行き、アイデンティティを確立していく。もがきゲロまみれになりながら先へ進むMOTHER2の中の “ぼく” とLEGO・ムービーの中の “ぼく” は重なりあい、マジカントに落ちるように自分のルーツにたどり着く。ギーグとの末にコントローラーを握る “ぼく” が登場するように、観客はLEGOを巡るクリエイティビティの源泉を目の当たりにすることになるのだ。

なによりLEGOで映画を作る必然性がこの映画には溢れている。LEGOを手にするすべての人たちを肯定する見事なストーリー。LEGOの創造性を映像にする、というのはこういうことだったのかと。

6位「ベイマックス」

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  • ロボットアニメの鉄則(1): その力は誰かから少年へ与えられる
  • ロボットアニメの鉄則(2): おもちゃの売り上げの都合上、途中でパワーアップする
  • ロボットアニメの鉄則(3): 最終的にその力を自分から手放さなければならない

ベイマックスは日本のロボットアニメの文脈に沿った、由緒正しきロボットアニメだ。ロボットアニメは科学技術賛歌だが、今科学の力を改めてポジティブに受け取ろうという機運がある(メイカーズムーブメントもその一つだ)。その中で “主役機” ベイマックスが世の役に立つケアロボットであるというのは非常に納得がいく。往年の夢の科学世界と、現在の科学の進む道がシンクロした結果がベイマックスなのだ。ベイマックスが「かわいいことも機能のうち」という説明は非常に現代的。一方でストーリーの軸は、科学が直接的に解決できない “心の喪失感” である。主人公達、ビッグヒーロー6の戦いは一貫してその喪失感と向き合うことだ。難がないとは言わないが、ロボットアニメの鉄則を踏みながら、キャラクター、ギミック、演出すべてが整い一つのゴールに向かう完成度は今年一番高かったのではないだろうか。

7位「her/世界でひとつの彼女」

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“男女の認識によるすれ違い” はすでに「かいじゅうたちのいるところ」で描かれている。理解できないまま破局していく夫婦の姿を子どもが回想する形で進んだのがあの映画であるが「her」はまた違った理解と不理解を描く。何せ主人公が恋する相手は肉体を持たないAIである。このAIは賢くて “セクシー” なので互いに理解するのは早い、が肉体の有無の差が2人を引き離していく。押井版「攻殻機動隊」では草薙素子はバトーではなく人形遣いを選ぶ。コドモトコは2人の子どもであり、彼女はネットへ消える(俺はバトーさんの味方だからな!と大声で叫びたい)。では肉体を捨てられなかったバトーは意気地が無い男なのかといえばそれは違うだろう。相手の意思を理解し尊重することで彼らは大きな糧を得たのだ、と思いたい。寂しい人生だね、なーんてお前の尺度で人の人生を測られてたまるかバーカ!…とバトーさんの代わりに言っておこう。

どちらかといえばherは男女関係の話を用いて、ネットの普及によるコミュニケーションの変容や、AIによる根本的な人格のあり方の変容を描いている。主人公は手紙を代筆する仕事に従事しているが、それはいつまで続けられる仕事なのだろうか。我々が大切にしていたものがあっという間に崩れ去ってしまうことを、一足先に見せてくれたのがこの映画なのだ。

8位「GODZILLA」

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劇場でゴジラが咆哮する姿を見たとき、涙が自然にツーっと。本当に。やれテーマがなんだとかそんなことはどうでもいい、スクリーンで生きているゴジラの姿が観れることが最高なのでもうそれ以上言うことはないですね!この企画を通した人に握手とハグをして回りたいです!

で、ストーリー側も一応書きますけど “スタートのスイッチを押してしまうが、ストップのスイッチを押せない” という描写を繰り返すことで「人間は愚かである」ことを伝えているのは良かったです。311以降のゴジラとして、核に対するメッセージとして極めて真っ当だったのではないでしょうか。


9位「思い出のマーニー」

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「あんなやつ死ねばいい」という言葉がジブリ映画で飛び出したのは初めてではないか。「思い出のマーニー」が描く疎外感は、実は「アナと雪の女王」と相似形である。疎外感の元凶の話は「アナ雪」に回すとして、アナ雪以上にこの映画が気持ち良く、すっきりと感じられるのは「好き」という言葉を口に出しているおかげではないだろうか。そもそも「好き」にしろ「嫌い」にしろ、主人公のアンナのセリフは誰かに向けられているようですべて自分に向けて発せられた言葉だということに気がつくだろう。だからこそ誰かを好きになる、知りたくなるという欲求が、結果的に自身の存在を肯定していく。自分を許すことは、自分のことを好きになってあげることだ。 「アンナお願い、許してくれるって言って」 「もちろんよ、許してあげる、あなたが好き」 感情が高まった末にマーニーに思いの丈をぶつけるシーンはあまりにも赤裸々で揺すぶられるのだ。

10位「アナと雪の女王」

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《ここだけネタバレ度高いです》 「黒子のバスケ」脅迫事件の被告の手記を読んだ時、エルサは彼と同じだったのだ、ということに気がついた。社会に対する疎外感はいずれ他者に刃として向けられる。エルサの氷の魔法が他者に向けられた瞬間図らずも刃の形になってしまうことがそれを表している。彼は(彼女は)自身の事を冷静に客観視する優れた能力がある。にもかかわらず自己愛と他者への憎しみを捨てきれない。だから氷の城に逃避する。あのおなじみ “レリゴー” は逃避の歌だ。“ありのままの自分” とは文句ばかりは美しいがそれは根本的な解決ではない。自分の城に踏み込まれその逃避すらも剥奪された時、彼女は凶行に走ることになる。では凶行とは何か?

この物語の最重要人物はハンス王子だ。彼の事を私は人々が作る “空気” の象徴と捉えていたが、 彼は「鏡」である、という話 を聞いて腑に落ちた。「思い出のマーニー」ではアンナが発する言葉は結果的に自分に向けられているといったが、アナ雪のハンス王子もまた自己の投影である。アナが入れ込むのは自身と同じ境遇を持つハンス王子だ。民衆が自己正当化するためにハンス王子と共犯関係になる。ハンス王子は鏡であり、向かい合うもの自身を投影した存在、実体を持たない存在である。そして物語の後半、ハンス王子はエルサを手にかけようとする。しかし鏡が人を殺すことなどあるだろうか?彼女を殺すことができるのは彼女自身、つまりエルサの最後の凶行とは “自殺” である。

今ではディズニー最大の人気者なったオラフも非常によくできたキャラクターだ。ディズニー映画のマスコットは文字通りの存在でしかなかったが、エルサからアナへの想いを伝える媒介者としてオラフは機能する。これほどまでに近くにあった姉から妹への愛情に気がつかずにいたアナが、身を呈してオラフが伝えるそれに気がついた時、家族の愛情を取り戻す。最終的に凶行を止められるのは確かに近親者しかいないのかもしれない、がそれだけでいいのか、という疑問はやや残るところだ(アナはエルサにとって最後の近親者であり、もし彼女もいなくなったら…?)。それでも複雑で現代的なテーマをギミックを駆使してストーリーに落とし込み、話のエンジンを歌に持たせることで疑念を払拭しながら、「ありのままでいいのだ」という口当たりの良い文句によるプロモーションで覆い隠す…映画の作品性と商業性を究極的に両立させたのがアナ雪であり、アナ雪現象はその見事な映画作りの結晶だと言えるのだろう。

主演・助演男優賞「マシュー・マコノヒー」

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インターステラーの頑固で一徹、職人気質でかつラジカルな父親像はただひたすらにカッコいい。が、やはりウルフ・オブ・ウォールストリートでディカプリオに「フフフン」を伝授するイカれた彼こそカッコいいのではなかろうか。さあ皆さんもご一緒に。フフフン(ドンドン)

主演・助演男優賞「スカーレット・ヨハンソン」

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クロエちゃんはもう殿堂入り的な扱いなので今回は書かないでおくとして(祝・ヒットガール復活、にif i stayの少女漫画的美少女の表現は最高であった)、何は無くとも今年はスカーレット・ヨハンソン。herに登場するAI、サマンサの声だけの演技はとてもステキでちゃんとエロいし、LUCYは映画の内容はさておきやっぱりこういう役を今やるとしたらスカヨハだよね、と納得させてくれる働きぶり。もちろんブラックウィドウも忘れちゃいけない。正直この3本でハリウッド版攻殻機動隊で草薙素子役を演じる内定が決まったなと思ってます。というかもうこの人しかいないでしょう。 …とか言ってたら本当に決定したとのこと。おめでとう!!

主演ロボット賞「ベイマックス」

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かわいい。ふわふわしてる。動きはコミカルで、そして強い(いろいろな意味で)。最高だ。人類は一刻も早く現実にベイマックスを作る技術を獲得しなければならないだろう! 主人公ヒロの兄・タダシの現世への置き土産という設定だが、ビールっ腹やバッテリー切れ時の酔っ払い行動、(ヒロの目から見れば)鈍臭く、人の心に土足で上がりこむある種のデリカシーのなさは、ベイマックスが作中で父性を担当していることを暗に示している。ヒロはベイマックスを通して父性に再び触れるのだ。 しかし一番見事だなと思ったのはベイマックスの目がパワードスーツを装着するときにちょっとカッコよく見えるギミック。これもキャラクター原案に携わったコヤマシゲトさんのアイデアだったんですねー!(原典はこちら)ぷよぷよバージョンのベイマックスの方が人気でしょうが、パワードスーツをつけた2.0も本当にかっこいい。なぜこういうときに限ってちゃんとしたフィギュアを各社が出さないのか理解に苦しみますぞい!!

助演ロボット賞「TARS」

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インターステラーの劇中「えっそれマジ?」とつい口に出してしまうシーンが4、5回くらいありますが大体彼がやらかしてくれてます。全速力で走るTARS。すげえ精密さが必要だろうなと思わせる操作をえっ、そんな感じで操作するの?なTARS。萌えますね。

音楽賞「Guardians of the Galaxy: Awesome Mix, Vol. 1」

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ベタで俗っぽい、でもそこがいいお母さんの最強ミックステープvol.1。GotGの真の主役でしょう。Amazonはこちら

今年の見たかったけど見られなかったやつ

  • グランド・ブダペスト・ホテル(クソっ、どうせオシャレな人が見に行くやつなんだろ!!という被害妄想)
  • ・複製された男(たぶん好きなんだとは思うんですが)
  • ・6才のボクが、大人になるまで。(これは完全に見とけばよかったなー)
  • ・アデル、ブルーは熱い色(アナ雪、マーニーときてなぜこれを見なかったのだ私は…)
  • ・リヴァイアサン(GoProの可能性の一つですな)
  • ・紙の月(宮沢りえのあれやこれやで「破局」という言葉の意味を知った小学校1年の私)

続いては2014年全体のまとめ、です。

グラスで乾杯すると始まるプロジェクションマッピングのイベントの中で人類最強の光を見つける

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この記事は光 Advent Calendar 2014 19日目のエントリーです。

実は書く予定のことが別であったんですが、急遽変更して12/19(金)〜12/21(日)までマルイシティ渋谷で開催されるイベント 「“カフェ・ド・パリでカンパイ”が女子の魔法 Girls! Cheers! Fantasy!」について。FICCが企画を担当した “体感型プロジェクションマッピング” が目玉のイベントです。まさに身体中で光を感じるイベントであります。私はいつもはホームページ手作りおじさんですが、今回は企画のアウトラインや映像のディレクション、音楽、サーバーサイド実装など、一言では言い表せないいろいろなことを担当しました。どれも本業ではない?そういうことが重要ではありません。必要だからやるんです。

何のイベント?

カフェ・ド・パリというスパークリングワインのキャンペーンイベントです。女の子に人気のお酒、ということでクリスマスパーティーや女子会で大活躍な飲み物なのですが、カフェ・ド・パリで乾杯するとこんな楽しいことが起こるよ!というイメージをプロジェクションマッピングを使って体験できるようにしてみようじゃないか!ということで出来上がった企画がこの「“カフェ・ド・パリでカンパイ”が女子の魔法 Girls! Cheers! Fantasy!」です。ちなみに英語タイトルは僕の案が通りました。ガールズ・チアーズ・ファンタジー、意味よりも発音して気持ち良いタイトルを意識しました。

乾杯で始まるプロジェクションマッピングの作り方

時に2014年、ただのプロジェクションマッピングでは面白くない。ということで今回4×4×3mの特設ブースを作成。出来上がった壁面(奥、右、左)と地面の4面に映像を投影し、まるでその世界にいるようなVR体験をしていただきます。VRといえば今ならOculus Riftですが、女の子が友達同士で参加することをイメージしたイベントなので相性が良くありませんでした。Oculusをつけて女の子がワイワイしてる絵ってちょっと想像できないですよね(阿鼻叫喚はありそうですが)。そして女の子は見た目にも気を使うのでHMDよりもプロジェクションマッピングが最適だろうという結論に。イベント的に絵も映えますしね。

さてそれだけじゃまだ足りません。今回のテーマは「乾杯」ですから、乾杯してプロジェクションマッピングが始まらないと面白くありません。今回「乾杯検知システム」を始め現場のシステム周りを切札さんに担当していただきました。そして完成したのが今回のイベントのために特別に制作された「乾杯検知グラス」。グラスにはセンサーが取り付けられていて、参加者はこのグラスに自分のグラスをぶつけ、その際の衝撃を検知しプロジェクションマッピングをスタートさせます。…文字で書くと簡単なんですが、精度や扱いやすさにとにかくこだわっていただきました。とにかく切札さんのご協力なしには成し遂げられなかったです。

そして肝心のプロジェクションマッピングの映像自体ですが、今回は個人的なつながりもありflapper3さんに依頼させていただきました。BOOM BOOM SATELLITESの映像(!)やヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qの映像(!!)などなどとにかくクオリティの高い映像を制作している新進気鋭のクリエティブスタジオであります。私のクソディレクションを最高の形に引き上げてくださり、本当に素晴らしい映像を作り上げていただきました。これぞ光!! 種類は全部で5種類、ぜひ現場でハイクオリティな映像を “体感” してみてください!!

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ちなみに4面のプロジェクションマッピングだったので、映像の確認のためにHTML5+CSS3でvideoタグを使った箱を作って、そこでカメラングルとかをテストしたりしていました。簡単にこういうことができるのがHTML5世代ですな

で、お客さんの反応はというと

やはりリアルイベント、お客さんの反応が気になるところです。正直な話、東京の人たちのリアクションはあっさりしてるんじゃないかと思っていたのですが、蓋を開けてみて驚きました。むっちゃ楽しそうにしてるじゃん!! このイベント、プロジェクションマッピングの投影と同時に全自動で静止画・動画の撮影とアップロードが行われるシステムが組み込まれています(制作はこちらも切札さんです。ありがとうございました!!)。アップロードされた静止画・動画はプライベートに楽しんだり共有していただくことができるような仕組みで、許諾を得られた方の動画のいくつかを公式ページにも公開しています。で、その中でも最高なリアクションはこちら。

これだけ盛り上がってくれたら本望です!いいリアクションがまだまだありますのでぜひ公式ページでご確認下さい。

光を表現するには闇が必要である

ここまで光ばかり書き連ねましたが、光の裏には闇があります。正直ベースで申し上げますと上に書いたこと、あらゆる箇所で問題が発生しました。原因は私の至らなさゆえであったりしたため、クライアント、FICCのスタッフ、そしてご協力いただいた関係各社の方々に多大なご迷惑をおかけいたしました。たくさんの苦労を無駄にしてしまうこともありました。それでも、己の闇を照らしていただいたのは映像が表現する光であり、プロジェクターの光であり、ひらめきの光であり、各所の方々からのいただいた光、そしてお客さんの笑顔も光です。闇夜の中でなければイルミネーションが機能しないように、そもそも光単体ではそれを光と認識することはできません。きらめきを表現するには光の周りには闇が必要なのです。自分のやっていることを疑う瞬間もありましたが、光を求めることを諦めず、その闇を切り裂くような光を得られたことが何事にも代えがたい体験であったと思います。ぜひ皆さんも光を体験しにマルイシティ渋谷に遊びに来てください!

以上、ポエムでした。ご静聴ありがとうございました!

…で、人類最強の光は何か?そんなもんに決まってんだろ!! ガハハハ!!!!!! ということで、イベントに来ていただいた女性、またはカップルにはカフェ・ド・パリ(200ml)のプレゼントがあります!お酒 is 光!!ウェーイ!!!!女の子同士で楽しく盛り上がってください!!!!!もちろん未成年はもらえませんのでそこだけはお忘れなく。プロジェクションマッピングにも参加できないのでそこはゴメンなさい。お酒は20歳になってから。

そして明日の光担当はkmhiyoさんです。お楽しみに。

"恐怖" のさじ加減

2014.03.18 Text

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恐怖は便利だ。恐怖は人に危機感を与え、伝播し、行動を起こさせる。

「このままではあなたは病気になります」「あなたは知らない間に損している!」「あなたは人にどう見られているか知っていますか?」…このように恐怖を喚起するのは非常に効果的である一方で、やり過ぎれば「いかがわしさ」も演出してしまう。

三菱東京UFJ銀行公式サイトの「重要なお知らせ」がTwitterで話題になった。黄と黒のストライプの見出し、大きなタイトルが仰々しくスクロールしている。本来のレイアウトを崩た情報は異物感を放ち恐怖を喚起する。「偽のメールへの注意」「ウィルス対策」を伝える内容だが、個人的な初見の感想は「サイトがハックされているのでは?」だった。フィッシングサイトやハッキングのニュースはよく聞くし、何より怪しい。「うまいことを言ってスパイウェアをダウンロードさせようとしているのでは…?」という疑いが沸き上がる。…が、実際はそんなことはなく、オフィシャルな情報だった。「まるで釣りバナー」のようなデザインに逆に釣られてしまったわけだ。

お金が絡む問題であるし、真っ先にユーザーに伝えるべき情報である。担当者の目線から見ても正しい情報が伝わらず問題が広がるのは絶対に避けたい。しかし多くのユーザー(自分も含め)は悲しいほど言うことを聞かないものだ。だから脅迫してでも伝えたくなる。が、個人的に今回の件は「信頼」を押し抜けて「恐怖」そして「いかがわしさ」が強く出てしまったように感じる。お金を預けている以上、信頼こそが銀行の最も与えるべきイメージだというのに、である。

恐怖は強い。だからこそ情報の優先度とそれに連動したさじ加減が問題になるのではないか。いくつかの事例を取り上げたい。


NHKの新しい津波警報は、従来のNHKのな方針を超えた極めて強い恐怖を伝えるものだ。津波のスピードを考えると緊急性が強く、そして命に代えられるものはない、だからこそこれだけの強さで危険を喚起する必要がある。

パナソニックの石油ストーブ回収のお知らせCM。こちらも命が関わる重要な問題だが、全体のトーンは落ち着いていて冷静さを感じさせる。恐怖の喚起が弱くなっても、情報を正確に伝えることに重きを置いた形。他のCMの喧噪の中で逆に目立つ効果もあっただろう。

前2つは公共性があるものだが、商業性を含む内容のものも。日産セレナのCMで自動ブレーキ機能を紹介する内容。事故を未然に防ぐ描写が描かれており、過度な刺激は抑えられている。一方CM中に挿入される「親として。」というコピーの裏には「親として子どもの安全を考えるのは当然であり、子どものことを考えない人間は親ではない」という "柔らかな脅迫" が含まれているようにも感じられる。

今回の一件、ではみんなが重要な情報にちゃんと目を通す対案を出してよ、と言われるとこれがなかなか難しい。確かにクライアントに対して反論できるかどうか、自信が持ちにくいのも事実。重要なメッセージを伝えたいあまり、我々は不用意な不安を煽っていないだろうか。信頼と恐怖、モラル、安全、受け取り方の差異…残念ながら絶対の正解はない。情報を受信し、また発信する人間の一人として我々がどう向かい合うべきか考えなければならない。


関連リンク:
なぜ緊急時になるとデザインが崩れるのか : could

「いろいろ」2013年まとめ

2014.01.08 Text

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「これ買ってよかった」2013年まとめに引き続き、いろいろまとめます。雑ですがご容赦ください。

映画部門

そもそも観ている映画がアレなので偏りがあります。ジャンゴとかクロニクルとか観たかったなぁ…(iTunesにあるのでタイミング見つけて観たいですが)。偶然にも1〜3位がほぼ同一のテーマなのが面白いですね。また1位2位に関して、実質的な上下はありません。解説がしやすい順番に並べたものと思っていただければ結構です。


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1位的奴「風立ちぬ」

碇シンジがなぜあのとき打ちのめされたかと言えば、それは彼の中に覚悟がなかったからではないか。

人のためにではなく自分のために、正しいと思う行動をとること、それは人間が自由であるから取れる行動であり、別の言い方をすればわがままである。一方でぶつかり合いすぎてお互いが壊れないように、個人は一定の距離を設け防御する。「わがまま」と「防御」。劇中で描かれる、次郎も菜穂子も、程度はさておき「わがまま」にレバーを傾けている。美しい飛行機を作るという夢。愛する人のそばにいる夢。わがままにレバーを傾けた以上、批判という他者のわがままによって攻撃されることを覚悟しなければならない。人を傷づけることも、自分がめたクソにやられることも覚悟して受け入れなければ、レバーを倒した人間は生き続けることはできない。Qでのシンジの絶望は結局、それを知らなかったからですよね。だから、自由を行使することは、結果的に絶望しか生まない。それでもなぜ人は自分が実現したいことを追い求めるのだろうか。わからない、冷静に考えれば考えるほど狂っているとしか思えない、そもそも生きること自体正気じゃないんじゃないか。

本作品は何か「正しい」ことを描いているということはない。次郎や菜穂子に対する評価というものはこの作品の中では描かれていない。だから考え続けねばならない。それが我々のわがままであり、わがままを続けるために僕らは、生きねば。

菜穂子の表情が絶妙で、映画中盤の「菜穂子の実家で次郎を受け入れる瞬間の表情」は本当に素晴らしく、あれをやっと描いてくれたか!という気分でした。女性の喜びの表情、僕はジブリの中では一番の性的描写だなと思います。そこらへんから僕はずっと泣いてました。菜穂子にしろ次郎にしろ、ともかく、凄まじい映画だと思います。


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2位的奴「かぐや姫の物語」

生きることは罪である、とこの映画は言う。

確かに。先ほどの「わがまま」の話と同様、人は生きるためには他の生き物を殺してでも食べねばならぬ。カエルがハエを飲み込むように、植物を刈り取り、動物を狩り、他者のものを盗み奪い取ってでも生きようとする。時に同族ですら傷つけながら、それでも生きようとする人間。

その対岸にある死の世界はなんと安らかなことだろうか。何の思い悩まされることもない、揺らぎのない静かな世界。劇中かぐや姫の象徴的なセリフである「高貴なる女性は人でないのですね」とは、自然の中でのびのびと暮らして来た自己を「女性の幸せ」という紋切り型なスタイルに強制され用とした際に放ったものであるが、これを逆に捉えれば、「人は人でないものになりたがっている」とも捉えられる。翁をはじめとした「人ではないこと」をかぐや姫に強要する登場人物たち、しかしそこに悪意はない。それが正しいことと信じて振る舞っているだけなのだ。あまつさえ愛情すらもそこにあるというのに、かぐや姫はそれを受け止められない。高貴なる人々の世界、それは困難のない、安定した揺らぎのない世界…まるで死の世界のようなだから。しかし実際の死の世界は圧倒的に残酷だ。悲しいことにそれに気がつくのはすべてを失った後である。むしろ失わなければ大切なものに気がつくことができないのが人間なのだ。

確かに、生きることは罪かもしれないが、それでも生きることは素晴らしい。生きることには価値がある。もし仮にあなたがそう思えないのならば、目を向けていなかったものに、目を向けなければならない。美しい映像が淡々と描かれていくが、そこには狂気が眠ってる。凄まじい、打ちのめされました。


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3位的奴「ゼロ・グラビティ」

Chad WrightによるMaster Planという作品がある。引き潮のうちに砂浜に砂で作った "住宅街" を作る。美しい姿を保っていた住宅群も、潮が満ちればあっという間に押し流されて跡形もなく崩れてしまう。アメリカでのサブプライムローン崩壊を表現したと言っているが、あの地震の光景を見た我々としては別の意味を持つ。即ち、我々は波間に生きている。今引き潮だから我々は生きていられるにすぎない。

ゼロ・グラビティで描かれる無重力世界での生存環境の崩壊は、意思を持った破壊ではない、ただの物理現象。ただそれによって命が奪われることがあるというだけの。人が死ぬのが物理現象の結果ならば人が生まれるのもただの物理現象なのだろうか。そして生まれるということは死の始まりでもある。主人公たちが生存のために大地を目指すことが、この地球に生まれることと重なる。主人公は母親であり、卵であり、胎児である。このテーマを織り交ぜつつ、絶望的な宇宙空間を描いている、と同時に音響を利用したアトラクションムービーにもなっている。音響でアトラクションって言うとホラー映画のイメージですけど、この映画の場合は「無音」の使い方が見事でした。こういう手法これから流行りそうですね。


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4位的奴「パシフィック・リム」

ついて来れない人を背負って歩く義理はない!!四の五の言わずギレルモ・デル・トロの愛情を受け止めればそれでいいのだ!!TOHOの魂がハリウッドに受け継がれていると思うと本当に胸熱。


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5位的奴「シュガーラッシュ」

ついて来れない人を背負って歩く義理はない!!…さて。本作はロール(役割)の話である。ロールプレイのために作り出されたキャラクターたち。ロールを決めたのはプレイヤーか?開発者か?違う、自分じゃないのか?居場所がないと思っていた僕らは、その居場所を自分で決めていたんじゃないか?ゲーマーへの愛と、叱咤。しっかり受け止めましたよ。エンターテイメントの作りとしても見事で、ゲームの都合・おかしさを見事に昇華してますね。後述しますがヒロイン・ヴァネロペのキャラクターも「現状に対して気丈に振る舞いながら、かつ身を守るため俯瞰で見ようとする」という態度は今を写していて見事でした。


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6位的奴「華麗なるギャツビー」

男って、面倒くさい。女もやっぱり、面倒くさい。男の面倒臭さは幼さにあり、女の面倒臭さは成熟しようとすることにあるのでないか。そしてその面倒臭さをきらびやかなステータスで埋め合わせようとする。すると意外とうまくいく。うまくいくのであるが、それは両者が結論を先送りにしているだけにすぎない。それでも先走る若者の希望と焦りがギラギラとしたCGとアッパーなBGMで表現される。「嘘くささ」「空回り」はこの映画を最も正しく彩る言葉だ。花火を背にマティーニ片手に「I’m Gatsby」と名乗るシーンはもうかっこよさを通り越して滑稽である。滑稽だけど、可愛いじゃあないですか。でもそんな純朴な可愛さなんて物は容易に蹂躙されていくんですよ。ディカプリオはこれからも基本闇堕ちキャラということでもういいですよね?


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7位的奴「テッド」

女性のことを考えさせられまくる映画が多かった中で、これこそ男のための映画、癒しじゃあないですか!テッドは男性が持つ「幼さ」の象徴である。どーしようもなさ。つまり、主人公がテッドと一緒に居続けるということは「こんな俺も受け止めてもらえる、よね?」というそれこそどーしようもない甘えである。この甘えがテッドに見えるか、ただのおっさんに見えるか…どうか可愛く見えるように賭けて、今日もどうしようもない男として生きていきたいと思います。ミラ・クニスのイチャイチャ感の出し方は本当に随一だなと思います。これもまた男の夢なんでしょうか。まるでテッドがそこにいるかのような自然な演技もよかったです。


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8位的奴「キャリー」

まず、私のクロエちゃんに対しての甘さ、そこの加点はあると認めた上で。本作は模範的なアイドルムービーでありながら(水着シーンのサービスからはじまる…!)、原作に忠実なまっとうさも兼ね備えている。とはいえこんなかわいい子がいじめられるはずがないだろ〜!いじめられないと話が進まないので、スタイルの差で喪女的に描いてはいますけども(ドレスの背中側はちょっと辛かったかもしれないね)。ブラックスワンと同様に母による娘の呪縛の話であるが、助けようとする人間がいるにもかかわらず歯車が少しずつ噛み合ないさというのはリアリティがある。しかしプロムなんておぞましい行事を嬉々として行うアメリカの人々。僕にはわからないよ/人◕‿‿◕人\


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9位的奴「サカサマのパテマ」

ゼロ・グラビティならぬ、反重力世界!まるでインディーズゲームのような設定を実際に映画にしてしまったというその時点で面白い。吉浦監督の「イヴの時間」でもそうであったように今作も常識の差異をテーマにしている。主人公とヒロインと距離感はその差異そのものであり、常識自体は変わらずとも、その差異を理解することで縮まっていく。180度違う常識が存在する以上、その常識は脆い。いつ価値が逆転するかわからないから。2人でサカサマに抱き合い、バランスを取る様がフィジカルにテーマを表現していていいですね。お話自体も模範的なSFで僕は大好きです。


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10位的奴「ブリングリング」

意味なんてない。この映画はとても映画的とはいえない。あそこまで映画的にテーマを表現したゼロ・グラビティに比べれば、わかりやすいテーマと呼べるものはまったくない。「若者が犯罪を犯した」ということが描かれただけで終わってしまう。でもこれが現実なんだよと言われればそのとおりだとしか言いようがない。盗みを働くのも意味はない。犯罪だということくらいはわかるけど罪の意識はない。白い粉をキメたら気持ちいいし、欲しいものが手に入ってうれしいし、一晩ばか騒ぎができるならそれで楽しいじゃない。自己顕示のためのシェアなんてオヤジ臭いことはしない。じゃああんたは自分が評価されるためにプリクラを取ってせっせとプリ帳に貼ってるわけ?意味なんて、ない。

一方でセレブというものを「家」から切り取る映画でもある。パリス・ヒルトンの家がそうであったように、家は肥大化した自己そのものを表している。そしてそこに鍵がかかっていない、ということは気がついてないんだよね。自己があまりにも肥大化していることに。むしろ気がつかないからセレブでいられるんだ。エマ・ワトソン様演じるニッキーは本当に清々しいほどのクソ野郎っぷりなんだけど、そこには迷いやよどみが一切ない。一切ないからこそセレブになれるのか、むしろセレブになるということはそのような迷いを捨てたもののことを言うのか?…なんにせよ、何かを捨てなきゃセレブにはなれないよね。


男優賞


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竹取翁(かぐや姫の物語)
娘を思う一方通行な父親の姿。赤子のかぐや姫を必死で呼ぶちぃちぃの演技、よかったです。

女優賞

remember_2013_vanelope.jpg ヴァネロペ(シュガー・ラッシュ) ラプンツェルといい、ジョン・ラセター系ディズニープリンセスは新しいキャラクター像を示していていいですね。いじめられても健気、というよりは何だよと言い返すような強気さ。むしろ "ムカつく" キャラクター。デレない、それでも愛らしく憎めない。ブリング・リングじゃないけどなかなかにイマドキ少女。物語中盤の「それから〜?」は悶絶級のかわいさ。こういう時代への最適化ができちゃうディズニー、本当に怖い。

ガジェット部門「Mac Pro」

remember_2013_macpro.jpg 「ゴミ箱」と揶揄されるMac Proだが、本当に今時ゴミ箱行きになるのはタブレット需要に押されたフツーのPCだよね、という悲しい事実を突きつけられた2013年。しかしまさかプロ用製品でこのようなデザインをぶつけてくるとは。円や球体は普通容積を限定するため、板状の部品を詰め込むPCにとって明らかに不利な形状に思える。が、ふたを開けてみれば「巨大な風洞の中にCPU・GPUを置く」という至極真っ当な判断から生まれた煙突型形状だった。ハイエンドPCといえど所詮は部品の寄せ集め。ハイエンドPCを生かすというのはいかにそのパーツを冷やし最高のパフォーマンスを引き出すか、しかない。円形化・小型化による拡張性の低下の解決もThunderbolt2に丸投げ。今はもうむしろ外部にどんどんつなげた方が潰しも効く時代なんですな。

で、実際にMac Proに触るともう一つ円形であることの利点が見えてくる。本体裏側にあるインターフェースポートにアクセスするには、本体をその場でくるっと回せばいい。本体を回転させるとインターフェースポートが下から上に白く光る。つまりApple的には「回すことを想定している」。もしこれが立方体かなんかだったら動かしたときに角をディスプレイにぶつけて泣きを見ることになりそう。うん、回して使うPC本体、面白いじゃないですか。世の中の"当然"はこうやって変わっていくんでしょうか。


どうぶつ部門「テキサストルネード」


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もっふもふの牛。もふりたい。
Matt Lautner Cattle | News From The Road
名前はテキサストルネード!可愛すぎるふわふわの牛 - NAVER まとめ


アイドル部門「リンダ3世」


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リンダ3世。群馬県育ちの日系ブラジル人5人組。特筆すべきはサウンドで、おおよそアイドルらしからぬバイレファンキなバリバリのブラジリアンポップ。かわいい顔と声をしてやってることは完全フロア対応。バックグラウンドも含め「闇のPerfume」と言っても過言ではないのではないか。結構な割合で挿入されるポルトガル語、サンバタイム、PVで繰り広げられる謎な世界観、「かまって世代」を象徴する歌詞…明るさとともに闇を感じる、いやぁグロテスクだからこそ楽しいじゃないですか。1曲聴いてファンになってしまいました。

既にリリースされている曲は4曲、YouTubeでは現在都合3曲が試聴できるけど、iTunesで配信されている「I’m a happy girl」の歌詞も面白いです。心の"嫁"を求める女子たち。不安、自己批判、享楽的な態度、これ相反するようで共存するもんですね。まさに「光と闇が両方備わり最強に見える」。

マンガ部門「シドニアの騎士」

remember_2013_shidonia.jpg Amazonはこちら。iBooksはこちら。そもそもマンガをあんまり読まない人間だったんですが(ジャンプ・コロコロを通らなかった後悔…)、Kindle・iBooksが本格スタートと、iPad mini Retina発売ということでマンガを読む習慣がちょっと根付いてきました。で「シドニアの騎士」。今年スタートのマンガってわけじゃないですけど、メディア芸術祭も名前入ってましたし、アニメ化もしますし。地球移民船団の宇宙船の話ですが、さらさらっと人が死んでいくところに宇宙空間の局限性と時間感覚の変容がSFとして描かれている。麻痺している、というよりはドライな日常描写の対局になった、ハードな戦闘シーンもいい。デッキの情報の見せ方も演出として効いている。魅力的なキャラクターもたくさん出てくるけどいちばん魅力的なのは白羽衣つむぎちゃんだよね!?(つむぎちゃんがどんな娘かは本編でご確認ください)


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…とこんな具合でしょうか。これからは一気に書く必要がないようにちょっとずつ書いていきたい、です。

2012年を振り返って。

2013.01.04 Text

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あけましておめでとうございます。あっという間に2013年になってしまいましたので今年も各部門をまとめて発表したいと思います。ただ今年はちょっと映画もアニメも全然見てなかったので薄いランキングではありますが…それでは張り切って、どうぞ!
(ちなみに2011年のまとめはこちら


映画部門

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1位:桐島、部活止めるってよ
http://www.kirishima-movie.com/

僕は運動はできなかった。格好が良くもなかった。明るくもなかった。

学校の中で比べれば、自分より上の人間がいる。常に馬鹿にされているような、押さえつけられるような感覚。その中で小さく、小さく生きていた。そんな学生の頃ずっと味わってきた感覚。苦しかった。辛かった。沸々とした苛立ちの日々。

あれから10数年が経ち、あのときのヒリヒリした感覚だけが残り、冷静さの中であの頃を見つめれば、その「上」やら「下」やらはなんのことはなかったということに気がつく。「下」だった僕はそれに気づけばホッとしたことだろう。だが「上」の人間はどうだ?自分の築いてきた位置、それにかけた努力とは何だったのか、そしてこの先はどうなるのか。パッと、自分を照らしていた照明が消える感覚。本作における桐島の存在は「価値の消失」そのものであり、宏樹の喪失感の象徴だ。

この物語に答えはない。高校生というときを過ごし大人になった人は当然理解している事実であるが、ここで人生は終わらないからだ。変化しながら人生は続く。続く以上次のシーンは白紙であり、その白紙の「進路希望調査用紙」に未来の望みを書き続けるのである。

私のような「下」の人間にとっては息苦しい作品になるのではないか、と不安を感じていたがそれは間違いだった。青さと悩みと希望がないまぜになった瑞々しい映像と、ポップなコメディがこの作品を支配していた。あのときの思い出を振り返れば皆笑顔になるし(劇場のお客さんからは笑い声が絶えなかった)、今思えば「下」の時だってずいぶん笑ってたじゃないか、自分は。

神木くんも橋本愛もそれはそれはかわいらしく、また意地悪な役柄の人も含め、どのキャストの演技も素晴らしかったです。このお話の中で一番残酷なのは「上の人間」でも「下の人間」でもなく「時間」なのかもね。1位を上げるのにふさわしい、快作、いや怪作でありました。

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2位:アベンジャーズ
http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/

もう何も言わんでもいいよね。マーベルヒーローまつり。セレブパーティーのシーンとかもうちょっと予算使って〜とか思ったけどまあ怒濤の戦闘シーンを考えれば小さい小さい。みんな強いしかっこいい。個人的に一番アツかったのはワンカットで全部のヒーローの活躍を見せるシーンですね。もうとにかく「こういう人たちがいると、ああこういう絵ができるんだね」と感心しきり。ブラックウィドウがいいのはもうアイアンマン2の時から決まってるわけですが、個人的にはホークアイさんが一番かっこ良かった(ストーリー的にも見せ場多かったしね)んですが皆さんいかがでしょうか。

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3位:おおかみこどもの雨と雪
http://www.ookamikodomo.jp/

感想エントリーはこちら

去年は母親のある種の怖さを描いた作品を2本、1位に選びました。おおかみこどもは母親の強さをとにかく描いた作品です。強さは、時にラジカルなものに映ることもあります・ネット上では「あんな母親はむちゃくちゃだ」とか「あんなこと強要されたらたまったもんじゃない」とかね。この映画を撮った監督は子どもを持ってない、だから母親のことをよくわかってない、なんて。確かに細田監督にお子さんはいませんし、これを書いている僕にも子どもはいません。ただ、僕は自分の母親の子どもですし、この地球上に誰かの子どもじゃない人はいないでしょう。必ず誰にも母親はいるのです(不幸があった方はまた別の話になってしまうかもしれませんが)。母親とは奇妙な存在です。なぜあそこまで自分のことを気にかけてくれるのか、理由はわからない、誰かが強要したわけでもない。ただ理由もなくそういうものなのです。

この映画に山場はありません。山場を作る方法はたくさんありますし、当然細田監督も熟知しています。人生を描く映画なら、どの出来事を織り込めば「泣かせられるか」なんてわかりきっていることです。この映画にはそれらしい「セレモニー」は描かれていませんが、冠婚葬祭はすべて日常描写の中に隠蔽されています。我々の日常は、なんとなく過ぎ去っていく。しかしその過ぎ去ってく一日一日こそがかけがえなく、素晴らしい。

エンターテイメントとして、アベンジャーズのようなわかりやすさはない。でもこれを評価しないのは何か後退してしまう気が僕はします。僕はエンディングの10分間、ずっと泣いてました。

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4位:007 スカイフォール
http://www.skyfall.jp

これまでの007的演出は控えめ(ボンドカーとか決めるところは決めてくれてますが)、かっこいいシーケンスの連続にしびれます。途中ちょっとダレるところも感じつつ、いや、それでもしっかり挽回する絵の良さ。中国のネオンの中での戦闘、龍の船に乗ってカジノに乗り込むシーン、そして明け方の戦闘シーンは本当にかっこいい。絵にすることが映画である、と改めて思い知らされました。本作の監督さんがダークナイトを参考にした、というのをどこかで読みましたが、アベンジャーズといいスカイフォールといい、もう完全な定型フォーマットになってるなと。安定はしてるけど悪役の強さに依存するフォーマットではありますね。しかし考えると本作もまた、母の物語。「くだらないかもしれないが最も大切なもの」という"母"が最後に残すメッセージもいいですね。あとQには「爆弾付きボールペンも悪くないぞ」と言っておきたい。

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5位:ダークナイト ライジング
http://wwws.warnerbros.co.jp/batman3/

感想エントリーはこちら

ロボットアニメの主人公は必ず最後にはロボットから降りる。自らの足で立ち、生きていく。同様にヒーローもまた社会からいつかは去らなければならない。ではヒーローは社会に対して何を残すのか。それはシステムであり、規範であり、精神である。しかし、それらのものはいつまでも有効なものなのであろうか。時代や社会が変われば有効性は薄れ、そして時に悪として扱われるようになることもある。この映画の中で描かれるのは悪と正義の反転、ループ。愚かだとしてもそのループの中で人はあがき続けなければならない運命なのでしょう。とにかくアン・ハサウェイがかわいかったです。

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?位:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
http://www.evangelion.co.jp

感想エントリーはこちら

ランキングには入れられない、しかし無視できない映画、ということで。今年はあまり映画は見れませんでしたが、映画が終わってここまで椅子から立ち上がるのが辛い映画はなかったです。刺のように残り続ける作品というのも珍しい。


アニメ部門

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坂道のアポロン
http://www.noitamina-apollon.com

ジャズに情熱を燃やす高校生、薫と千太郎の物語。男女の心の機微、アクションと見まごうリアルな演奏シーン、言うなれば音楽を通して描かれる「喧嘩アニメ」とも言えるかもしれない。現実がハタと目の前に現れたとき、少年たちは我を見失い、その情熱が一体何の意味を持っていたのかわからなくなってしまう。物語終盤、自分のこれまでの行いをすべて投げ出してしまう千太郎はまさに「桐島」であり、その場限りの現実を淡々と受け入れる薫は「前田」(神木君の役ね)である。たとえ僕らが運動部で汗を流そうと、芸術に勤しんだとしても、多くの場合僕たちは何者にもなれない。何者かに慣れるのは情熱と執念に自分の人生をかけた、ほんの一握り、のなかのほんの一握りの人間のみなのだ。大人になればそういった生きるため以外の行いはすべて「趣味」と呼ばれてしまうのかもしれない。でもそんな小さな行いが、平坦な人生にちょっとだけ坂道を作ってくれる、キラキラとした存在なのだということに大人になると気がつけるようになるのである。

菅野よう子によるサウンドトラック、そして若きピアニストとドラマーによる生の演奏、実際の演奏風景を撮影しそこからアニメに1コマずつ落とし込んでいくという途方もない作業…美しい青春の風景がこれだけの豪華さで表現されるだけでも見る価値はあると思います。


ゲーム部門

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風ノ旅ビト(原題:Journey)
http://www.jp.playstation.com/scej/title/kazenotabibito/

セリフはない。言葉もない。あるのは広陵とした砂漠に民族衣装を着た人影が一つ。ゲームのグラフィックがこれだけ向上した現代において、ゲームと映画の違いとは何だろう。もちろん、ゲームはインタラクティブであるということであり、自らで操作することによって物語を生み出すメディアである。ドラクエやFFが優れたストーリーテリングで人を惹きつけるのとは逆に、ゼルダの伝説はユーザーのプレイと試行錯誤の中で自然とストーリーを作り上げていった。この風ノ旅ビトもまたプレイヤーの行いが自分の中に物語を形成していく。プレイヤーは何のために砂漠を歩き、先に進むのか、わからないまま旅を続ける。時に命の危険を晒すような旅も、やがて一人ではない、命の大きな物語であるということに気がつかされるのである。これはとにかく遊んで体験してほしい!!

音楽、映像ともに素晴らしく、特に日に照らされた砂漠の煌めきは溜息が漏れる。1200円のPS3ダウンロード専用タイトルではあるが2012年を代表する最高の一本であることは間違いないでしょう。

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次点:新・光神話 パルテナの鏡
http://www.nintendo.co.jp/3ds/akdj/

贅沢だよねこれは。贅沢です。飛べない天使ピット君を操作し空中戦のAパート、地上戦のBパートを戦い抜くアクションシューティングゲーム。ピット君を操作して敵を倒すのと同時並行で、悪の女神・メデューサと光の女神・パルテナ、そしてピット君らのアニメ的やり取りが行われる。ただのアクションゲームではなく、かといって物語を読み進めさせるだけのノベルゲーでもない。演出とゲームがここまで高度に融合した作品はそうそうないのではないか。ストーリーテリングはややアニメ的すぎるきらいがあるものの、サービス精神旺盛な演出と、桜井さんの独特の「正義観」も相まって次へ次へと進めたくなる欲求に駆られる。アクションの内容も相変わらずの「絶妙なクセの付け方」。うまくなりたい、と思わせるバランス。これだけ贅沢なゲームってほんと、なかなかないですよ。

音楽部門

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宇多田ヒカル『桜流し』
http://www.sakuranagashi.jp/

僕らは言いたいことはいつでも言える。どこでも、誰にでも。場所や時間を限らず、世界中に自分の言葉を届けることができるようになった。一つのつぶやき、一つの走り書きが世界を駆け巡る時代。言いたいことが簡単に伝えられる今という時代において、改めて「表現する」意味とは何なのだろうか。ましてやかの宇多田ヒカルである。彼女のTwitterアカウントには数多くのフォロワーがいて、メディアも常に彼女の行動を見続けている。彼女の一言は間違いなく多くの人に届く。

この曲は映画の主題歌ではあるが、監督からは特にないようにそったものを作らず、今あなたが表現したいと思ったことを歌にしてくれと言われたという。監督のリードが全くなかった、とは言い切れないが結果として彼女が作った曲は多くの人の命が失われた悲劇に対する鎮魂歌であった。

彼女はずっと、歌わなければならないと思っていたのだ。あのときから。

あの悲劇から月日が流れても、悲しい出来事に直接言及する機会がたくさんあったとしても、歌にしなければならない、表現しなければならないと思っていたのだ。同じことを伝えるなら歌でなくてもできる、今すぐ同じ意味の言葉をポンとそこに置けばいいだけなのに、彼女は歌で表現することに向かう。彼女は以前自分の活動を不自然な状態と定義し歌うことを止め「人間活動」を始めていた。しかしどうだろう、一見不合理な「表現すること」こそが実はきわめて人間的な営みだったのではないのか。自分の想いを伝え、ともに歌い、慰めあう。これこそが人間の持つ表現の力であり、誰もそれを止めることはできない。『桜流し』という曲の素晴らしさもさることながら、人が表現する根源を考えるきっかけにもなったと思います。


主演女優賞(非実在部門)

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組み合わせ爆発のお姉さん

科学未来館のコンテンツ「『フカシギの数え方』 おねえさんといっしょ! みんなで数えてみよう!」に登場する、"組み合わせ爆発" の素晴らしさを子どもたちに伝えるため奮戦するお姉さん。あなたが今年の主演女優賞(非実在部門)ですよ!おめでとうございます!最初はちょっとした教材DVDのお姉さんだったのが、徐々に狂気を増していく。組み合わせ爆発にかける情熱、そして生徒への愛。感動です。

主演女優賞(実在部門)

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橋本愛

いまさらかよという突っ込みを受けそうですが(2年前の『告白』の時点ででしょうがと)、今年は桐島もありましたし東京ガスのCMもとってもよかった。映画『アナザー Another』の新津保さんが撮った写真集とかも買っちゃおうかなとか思う勢いです。


どうぶつ部門

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あしのみじかいねこ

Photoshopで作ったんじゃないかと思うくらいいい写真。ちょこちょこ歩いてる姿なんかを想像してもまたよし。


プロダクト部門

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Apple『EarPods』

Appleが生み出すプロダクトはクオリティが高く、誰にもまねできない製品だ。しかし多くの場合勘違いしがちなのが彼らが高級品を作っているわけではないということだ。Appleが販売する最も安いディスプレイ付きMacはMacBook Air。あのクオリティのアルミ筐体と十分なパフォーマンスを持つ製品を84,800円で買うことができる。しかし他社がほぼ同様のものを作ろうとしたらとたんに "高級品" になってしまうのである。Appleが作るのは "普通" の中で実現できる最上のプロダクトなのである。

で、EarPodsである。今まで見たことのないフォルムのこのイヤフォンは「白いイヤフォン」というアイコンを作り出したAppleの、新しいアイコンだ。一目見てAppleのものだとわかるフォルム。ハイエンドオーディオではないが、迫力のある低音といい音を出す。カナル型のようなゴムパーツを必要としない。が従来のApple純正イヤフォンよりも音漏れしにくい。耳の形は人それぞれなのでこの形状が必ずしもベストではないかもしれないが、少なくとも私の耳にはすっぽりと納まり、きつすぎず緩すぎない適度な装着感がある。そして何より…価格が2,800円であることは忘れてはいけないポイントだろう。

決して高級品ではない、しかし合理的なアイデアと優れたデザイン、十二分な性能がそろった、2012年でも最もAppleらしいプロダクトがEarPodsでした。

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2012年は正直インプット不足でした…もっと斜めなチョイスがしたかったんですが余裕がなかったですね。2013年はもっとたくさん遊びたい!

新三大・Apple×Samsungの不毛な戦い「2012年7月9日 英高等法院戦」

2012.07.10 Text

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英判事が「格好良くない」 サムスン特許侵害認めず - 47NEWS(よんななニュース)
以下私なりの解釈なので、本当のところは上のリンクのニュースを読んでね!! 約束だよ!!


英高等法院で行われた、SamsungのGalaxy TabがiPadの特許侵害を侵害しているとしてAppleが起こした裁判。まず最初に皆様にお伝えしたいのは、この裁判が行われているのはイギリスであるということ。iPhoneやiPadのデザインを生み出したジョナサン・アイブの故郷であり、そのジョナサン・アイブにナイトの称号まで与えたイギリスだということであります。

判事「Appleさん、あなたの訴えは "SamsungさんがiPadをパクってタブレットを作った" ということですが」

Apple「はい」

判事「あなたの訴えは受け入れられません。SamsungさんのタブレットとiPadとの類似性は認められません」

なんとあっさりとAppleの訴えは棄却されてしまうのであります!! ジョナサン・アイブの故郷イギリスと言えどやはり司法の場となれば何人にとっても平等、一方の肩を持つようなことはしないのであります。しかし判事はこう続けるのであります。

Apple「!!…そんな馬鹿な、ありえない。どうしてですか、だって明らかに…」

判事「いやだって仮にSamsungさんがiPadを完全にパクっていたとしたなら、Galaxy Tabがあんなダサくなるはずないじゃん

な、なんとここにきて「Galaxy TabよりiPadの方がかっこいいじゃん」という理由一点だけでAppleの訴えを棄却し、一方で勝者となったSamsungのデザインを皮肉る、という脅威のウルトラC!! 不毛な争いよさようなら、まさにWar is over。さすが皮肉とジョーク、そしてロックの国イギリスなのであります!!

Samsung「…お…おう、やっぱり判事さんはわかってるわーパクりとかそんなんするはずマジでねーし」

改めて確認しますが、この裁判で勝利したのはSamsung、Samsungなのであります。しかしこれには判決で勝利したはずのSamsungも勝利宣言が捨て台詞に聞こえてしまう、訴えられさらに勝利した側にも関わらずなんだか猛烈に恥ずかしい!! これぞ恥ずかしさの極みなのであります!!


…と新三大と言いながら一個しかないけど以上新三大形式にさせていただきましたご清聴ありがとうございます。もちろんイギリスはジョナサン・アイブの母国ですし肩を持ちたいところでしょうが、いかんせんAppleとSamsungはいろんな国で呆れるほど不毛な訴訟合戦を繰り返しているのも事実。この判事なりの「喧嘩両成敗」だったのではないかと思わずにはいられません。AppleもSamsungもいい加減にしなさい、ということですね。

いやしかしむしろこの判事さんの一人勝ち、って感じしょうか。まるでドラマのワンシーンような判決なのであります。

追記: 英語読める人は本文もチャレンジしてみてね!
http://www.bailii.org/ew/cases/EWHC/Patents/2012/1882.html

2011年を振り返って。

2012.01.04 Text

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あけてしまいましたがあけましておめでとうございます。毎年最後のエントリーは1年を振り返るのが恒例(2010映画/2010全体)、ということで、2011年のベストなものを振り返ります。

2011年ベスト映画・1位/2位「塔の上のラプンツェル / ブラックスワン」

正直今年は映画をあんまり観れてなかったりするので今回は映画部門を大幅に縮小。1位/2位はほぼ同着で「塔の上のラプンツェル」「ブラックスワン」。この2本は内容的な満足度も高かったのですが、ジャンルが全く違うようで実はまったく同じテーマを扱っている、というなかなか面白い現象が起こっているのでセットで1位でいいでしょう。

「塔の上のラプンツェル」はディズニープリンセス系映画ですが、製作総指揮はピクサーのジョン・ラセター。ですから一筋縄のお姫様ものではありません。魔女に自分の事を実母だと思い込まれ、塔の中で軟禁され続ける少女ラプンツェル。ディズニープリンセスと言えば明朗快活、歌を歌えば小動物も寄ってくるところですが、ラプンツェルは根暗で他者との付き合いもうまくない、自分の世界の中だけで生きているような、美人だけど言うなれば "喪女" といったところでしょう。そんな彼女が盗人の男性に導かれ、塔の外へ出る。産まれて初めて触れる外界に興奮を抑えきれず飛び回る、かと思えば勝手に外に出れば母に怒られると落ち込む…でもやっぱり楽しい!…違う自分はダメな子だ…と躁鬱状態を繰り返すシーンはコメディでもあるし、うちにこもり続けてきた少女のドキュメンタリーでもある、今年観た映画の中で一番見事なシーンでした。

「ブラックスワン」は若いバレリーナが大抜擢された役の重圧や、自分が叶えられなかった夢の実現を強いる母親によって追いつめられていくサスペンス。この説明だけではラプンツェルとは似ても似つかない話のようですが(実際に映画として受ける印象も全然違うんですが)、話の骨子は全く同じ。過保護な母親によって育てられた世間知らずな娘、娘を自己実現の道具として使ってしまう母、娘が導いてくれると思っている男。娘は母の事を尊敬しているし愛してもいる。しかし母の呪縛から逃れない限り自分は一生檻の中で生きる事になる。檻から逃れるために娘は冒険に出る。危うい事もある、思わぬ自身の変化に戸惑う事もある。つまり娘は本来通るはずだった思春期を改めて体験する事で母の呪縛を逃れ、女性として新たなステージへ向かうのだ。

ラプンツェルはさすが「隠れピクサー作品」ともいえる見事な表現力、男性でも楽しく観れるコント力に、ストーリーとテーマの親和性の高さ。

ブラックスワンは今敏の傑作「パーフェクトブルー」をなぞっていますが、改めて感心したのがアニメでは表現できない質感が見事に恐怖表現に結びついていたこと。今敏監督の作品は実写に勝るとも劣らない緻密さで描かれているとい、それでも人間の生の感覚、深爪に足の怪我、鳥肌に肌の荒れ、この感触は実写にアドバンテージがあるなと改めて思い知らされました。

2011年ベスト映画・3位「ソーシャル・ネットワーク」

振り返ってみると2011年はあれだけ流行らないと言われたFacebookの普及元年と言えるでしょう。いいね!ボタンがあらゆるコンテンツに設置され、町中の広告にもFacebookへの導線が敷かれ、芸人までテレビ番組でいいねいいねと連呼する始末。さらに映画の効果かFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグは日本の下痢止め薬のCMに抜擢されるなどFacebookの認知が日本に広がった1年でありました。

で、映画「ソーシャル・ネットワーク」。映画は概ね多くの "収支" が釣り合うように作られる。因果応報。良い事をしたものはハッピーエンドを迎え、悪い事をしたものは罰を受ける。収支が釣り合う事がカタルシスを産み、ストーリーが人々に希望を与える。しかし現実はそんなことはなく、対等ではない世界が広がっている。富と名誉を得、ほんのちょっとの友達を失っただけのマーク。信じた友情も、名誉すら奪われ貶められたエドゥワルド。現実はドラマのように美しくない。物語の終点は現実の写し鏡。

2011年ほかの映画

「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」ミイラ取りがミイラに、ただのおっさんが世界的グラフィティアーティストに、という最高の悪ふざけ。語れば語るほどドツボにハマる悪意に満ちた見事な映画。「エンジェル・ウォーズ」内容無し、という批判はある意味的外れでは。外国のおねーちゃんがコスプレしてあんなかっこ良くて気をバサバサ倒していく絵だけでもう満足じゃないですか…!! 「SUPER 8」J・J・エイブラムスからスピルバーグに送る16小節のラブソング。素直に男の子の成長潭として観るのがいいですね。耳をすませばが憎い人はきっとこの映画も憎いと思います。エル・ファニングたん…!!

正直去年は映画全然観れてないんですよね。今年は観ますよ。

2011年ベストテレビアニメ「放浪息子」

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Born This Way。既に語り尽くしましたので詳しくはそちらを読んでいただくとして。もしかするとここまでハマったアニメは今までなかったかもしれません。今だから告白しますが7話の次の日ボーっとしてしまって仕事が手につかなかったです。さてアニメの話はここらで切り上げt

2011年…生存、戦略ーーーー!!

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「あれっ、あれっ、あれーーっ!?!? ランキング外にこんな枠があるんですか!?」
「何じゃ文句があるのか?」

あれだけキャッキャいっておいて「輪るピングドラム」を取り上げないのもおかしな話ですから。もし海外ドラマの「LOST」を日本のアニメで作ったら、多分このアニメになるのでしょう。独特の生死観や謎が明かされるたびにがらりと印象が変わる登場人物たち。最後まで楽しませていただきました。

僕らはなぜか知らないけれどこの世に産まれた。そりゃ親がどうのこうのいろいろしたから…というのはあるでしょうけど僕らは知ったこっちゃない。それでも産まれてしまった以上生きる事を "強いられる" 。勝手に生かされた僕らは誰かを生かす事も "強いられる" 。しかも関わる事でまた生じる責任も "強いられる" 。イワークさんじゃなくてもこれだけ強いられながら生き続けることは呪いと言わずとしてなんと言おうか。そんな呪いにかかったまま生き続ける僕らに課せられた使命はただ一つ、記憶を伝え続ける事じゃないでしょうか。1995年の3月も、2011年の3月も、僕らは忘れさせてはいけないのです。

2011年ベストテレビドラマ「鈴木先生」

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ホント今年の僕は何をやっていたんでしょうか。例年通りドラマもほとんど観なかったんですが。

今年はアニメだと「まどマギ」「タイバニ」、ドラマでは「家政婦のミタ」「マルモのおきて」がヒットと2011年は「オリジナル作品の年」と言われている中でさっきから原作付きのものばっかり選んでる気がしますが、「鈴木先生」はよかった。金八先生やらヤンクミやら、先生と生徒が本気でぶつかって…なんて生温い。大人たちが隠匿してきた世界に容易に足を踏み入れてしまう生徒たち。そしてその現実に向き合えず背を向け続ける教育現場。大人の汚さを認めながら、子どもたちを納得させる…自分が信じる教育を実践し苦闘する鈴木先生の物語。薄っぺらな感動を求めてこのドラマを観ようとすれば痛いしっぺ返しを食らうでしょう。鈴木先生役の長谷川博己ははまり役。「ミタ」のお父さん役でもありましたが。ただのいい人では終らない一種の嫌らしさがあっていいですね。さすがセカンドバージンさんやぁ…!!

2011年ベストゲーム「スーパーマリオ3Dランド」

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ん、まさかゲームもほとんどやってなかったんじゃ… Skyrimとかちょっとやりたかったなぁ。まずはゼルダクリアしないと…

ファミコンで発売されたスーパーマリオブラザーズの良さはルールが極めて解りやすいことだった。とりあえず右に進めばいい。ジャンプで敵を踏みつぶす。ブロックやパワーアップアイテムの用途も極めて明快である。「全自動マリオ」というムーブメントが産まれたのもそのルールの明確さ故。

一方ニンテンドー64で発売されたスーパーマリオ64は3D世界が舞台になった。3D世界はマリオに自由をもたらした。どこまでも自由に、どこへでも走っていける。松本人志が「一生ここにいたい。なんなら自分で同じ世界を現実に作ってやろうかとも思った」と語るほどの空間が3D版マリオにはあった。そう、自由という言葉は美しい。美しいがエヴァ26話を観るまでもなく、あまりに自由でも困るのだ。自分で目的を見つけられなければただの苦痛な世界になってしまう。

ルールと自由。この二つの要素に一つの決着を付けた「スーパーマリオ3Dランド」。ステージの作りは2Dマリオからのルールだが、3D特有のカメラワークもまたルールを決める要素になったのは非常に大きな発見でした。横から固定で撮れば2D風、回り込めば3Dマリオ、マリオを上から見下ろせばゼルダの伝説になるし、最後のクッパ戦の演出もカメラワークが主軸でした。感心させられっぱなしです。

2011年ベストロボ「ドロッセル(チャーミング版)」

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「お美しい」
「もう一度」
「お美しい」

「ファイアボール チャーミング」は前作よりもテンポ早くしすぎな感がありましたが、最後は少し泣かせてくれて、やっぱりディズニーのアニメなのだなと思わせてくれるあたりがいいですね。これでもれっきとしたディズニープリンセス!あとドロッセル嬢が言う通り今年は「ゲームは1日一、二時間」を目標にいきたいと思います。

2011年ベストふともも

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tumblr経由で偶然見つけた一枚。なんというかこの写真を見た瞬間電撃が走り「かっこいい…!!」と漏らしてしまった写真です。競泳選手の太ももってとんでもないんですね。それこそドロッセルのふとももにも通じるものがあります。

2011年ベスト動物「ハーピーイーグル」

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動物系写真では久々のヒットでした。かわいい。

2011年ベストどう…ぶつ…

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キュキュッ(`・⊝・´)(・⊝・)(・⊝・∞)キュ-

2011年ベストかわいかったひと「エル・ファニング」

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絶対クロエ・モレッツ派のぼくですが、それでもSUPER 8のエル・ファニングはずるいとおもいました。そばにあんな子がいる小学生時代を僕も過ごしたかったよ…!!

2011年ベストサービス「Sumally」

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2011年もたくさんのサービスが産まれましたが、個人的に一番お世話になったのはSumallyでした。Sumallyがあると人へのプレゼントを考えるのにとっても便利!といっても全部頼り切るとサプライズ感なくなりますけどね…!!

2011年ベストガジェット「SONY HMZ-T1」

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あれだけ駄目だ駄目だ言われたSONYですが、2011年はガジェット的に輝きまくってました。NEX-7XBAシリーズ、双眼鏡型ハンディカムDEV-3にこれ、久々に復活したヘッドマウントディスプレイHMZ-T1です。ヤバさでいったらもうこれしかないでしょう。2012年もSONY、楽しみにしてます。

2011年ベスト欲しかったもの「時間」

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本当に欲しかった。今年は無駄にしません。

最後に:スティーブ・ジョブズについて

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スティーブ・ジョブズが亡くなったとき、僕は何もブログに公開しませんでした。下書きまでは何度も書いたんです。何度も書いたんですが、止めどなく、まとまらず、文章として公開する事を諦めました。

彼は何が正しいのかを考え続けました。そして自分が思う正しいという事をし続けました。あなたは食べ物、身につけるもの、仕事、身の回り、そして自分が行うすべての事に対して「善し悪し」を決められますか。イエス、ノーを瞬時に決める事はできますか。きっとイエスだろうがノーだろうが、決める事すらできない場面が多々出てくるでしょう。だってどうでもいいから。判断するための絶対的な尺度を持っていないから。気力が続かないから。「ノーと言えない日本人」なんて言いますがノーと言い続けるのは外国の人だって厳しいですよ。さらに、その答えが基本的に正解していなければ意味がない。仕組みを理解し、感性を磨き、将来を見据える。そして正解を導く。抵抗するものを屈服させてでもその正解を強引に実現させる。もし間違っていたら、回答を翻し然も自分が最初から正解を知っていたかのように振る舞う図太い神経も必要…

彼にはなれない。なったら間違いなく壊れてしまう。しかし彼になる事が僕らの目的ではなく、何を正しいか考え、実現すること。スティーブがいなくても正しさを考え、正しい事を行う事はできます。

2012年は正しいことを続ける1年にしたいですね。

今改めて問う、"プロ" とは何か。

2011.06.27 Text

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今月号のSWITCHは「ソーシャルカルチャーネ申100」と題してネット発のムーブメント、主に人物を中心に特集を組んでいる。中ではfladdict先生tats君も取り上げられているのでまだ未読の方にはぜひ買って読んでいただきたい。

特集の特性上取り上げられている人の中で、俗にいう旧メディアの "プロ" の方の割合は非常に少ない。ここで指す旧メディアとはテレビやレコード会社と言った…ま、なんでしょ十把一絡げに言えば "業界" ってやつでございましょうか。どちらかと言えばネットにアップしたものが評価を得て人気を博すようになった "素人さん" から出てきた人が多くを占めている。

業界のプロ、は本当の本当にプロフェッショナルだ。CD一つ作るにしても、CM一つ作るにしても、一定の作法や不文律が存在する。もしそれから外れたようなものを納品すれば、CDを製造することも、CMを放映することもままならない。そのすべてをきちんと押さえてこそプロの仕事が成立する。ルールに則り、しっかりとした品質を保持すること。これが業界のプロの仕事だ。

一方業界とは正反対のネット世界ではそのような不文律は存在しない。何たっておじいちゃんおばあちゃんですらYouTubeに動画がアップロードできる時代だ。終わりと始まりに黒画面を入れる?そんなの邪魔なだけ、見てる人が再生されてないと思ったらどうする!動画が終わったときも黒画面じゃ寂しいだろ!YouTubeがはじく動画でない限りどんな形式の映像だって公開できる。

ネットに業界のような厳しさはないが、しかしネットで活躍しているミュージシャンや映像作家、はたまたニコ動の "人気者" がプロではない…といったらそれは間違いだろう。多くのファンを獲得し、そこで利益を得、時に旧メディアの影響力すら越すこともあるかもしれない彼らの活動はプロそのものではないか。

動画サイト、もっと広く言えばメディア投稿サイト、そしてソーシャルネットワークが新たな時代の "プロ" を生み出したのだ。

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話は大きく変わるがAppleから最新の動画編集ソフトFinal Cut Pro Xが発売された。Mac App Storeで既に販売中である。これまでのFinal Cut Pro Studioをフルリニューアル、完全に新しい64bitアプリに作り替えたApple意欲作である。

…が、これが "業界" の方たちにすこぶる評判が悪い。そもそも旧バージョンとの互換性を捨てている時点で評判が悪くなるのも当然というものだが、これまでの制作ルールや不文律を遵守するための機能がごっそりと抜け落ちているのも(例えばテープへの書き出し機能とか)叩かれる理由になっている。Appleがもし仮にこのような反感を予測できずただ面食らっているだけだとしたらここから先の話を書く必要はないのだが、もちろん考えがあってのフルリニューアルであろう。

つまりはAppleの中でのProの定義が広くなったのだ。「YouTube Starやニコ動のネ申だってProの領域」であると。彼らに今までのルールはいらない。必要なのはスピーディーな編集能力と補正・エフェクト類の充実。何より彼らは "映像のプロ" でない可能性も高い(歌ってみたり踊ってみたりする人もいるわけだし)。だからとにかくわかりやすいことも重要だ。書き出し先にCNN iReportが登録されているのも象徴的だ。Twitter、Ustream、あらゆるものが "生" になる時代に場所を選ばないスピード感は最も求められる要素になる。時代の変化が映像編集の現場に新しい要求を突きつけたのだ。

Final Cut Pro Xが "iMovie Pro" が揶揄されるのもよくわかる。従来のプロにとっては足りないものづくし。だが、ネットで活動するプロたちにが更なるクオリティーを求めるとなればiMovieのテンプレートではもの足らないだろう。専門的ではないが、自由度の高さを求めるユーザーのためのソフト。クリエイターが求めるのは自分が満足し、そして聴衆を満足させる高いクオリティの作品を世に出すことに他ならない。こうして新たな時代のプロ、ネット上に数多輝くのネ申のための編集ソフト「Final Cut Pro X」は誕生した。ネット文化の発達とともに生まれた新しいプロの定義、そしてFinal Cut Proの登場を僕は嬉しく思う。


しかし…誰しもが自分が尽くした相手に無下に扱われるのは嫌なものだ。旧Final Cut Proユーザーの悲しみだっていたいほどわかる。何しろ僕自身も旧FCPユーザーなのだし。そして僕の尊敬する、文化を支えてきたプロの人たちが悲しむのは辛い。Apple曰くXML.の対応やマルチカメラにバージョンアップで対応するという声明も出ているので期待して待ちましょう。

それとこれを書いているときにちょうどMacお宝鑑定団Blogで『何を捨て、何を得たのか。Final Cut Pro Xから見えてくる「編集の再定義」』という駿河台大学メディア情報学部・斎賀和彦教授のエントリーがアップされていたのですがぜひこれも目を通していただきたいです。

Wii U発表 — すべてが同じになってしまう時代に、新しい遊びを追求するということ。

2011.06.08 Text

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その昔、ゲームは"ボードゲームだった"

セネトというゲームをご存知だろうか。セネトは世界最古のゲーム、厳密に言えば世界最古のボードゲームだと言われている。紀元前3500年のエジプトに生まれた30のマス目を使って遊ぶゲームだ。

そしてセネトの誕生から約5500年後の1983年、人類の歴史に新たなゲームが登場する。ご存知ファミリーコンピューター。通称ファミコンだ。ファミコンやアタリ以前のゲームと言えばセネトのようなボードゲームやトランプのようなカードゲーム、球技や缶蹴りのような身体を使ったものであった。しかし、ゲームがそのような形しかないと誰が決めたであろう。ファミコンはそれまでのゲームとは一線を画す。ゲーム機をテレビに繋ぎ、テレビに映る映像を十字キーと2つのボタンで操作する、まったく新しいゲームが誕生したのだ。セネトどころか真新しいボードゲームもカードゲームも捨て、缶蹴りに使っていた空き缶はゴミ箱に捨て、誰もがファミコンに飛びついた。自然と、ゲームとは即ちファミコンのことを指すようになった。その後もSONYのPlayStationやMicrosoftのXBOXといった圧倒的な性能を持つファミコンの子孫が生まれていった。ファミコンから続くゲームのスタイルは一様であった。

ファミコンの誕生から27年が経過しようとしている。ファミコンから生まれたテレビゲームの文化は高度化し、映像は美しく、ゲーム性は洗練ないし複雑化された。究極のテレビゲーム体験はPS3やXBOX360の中にある。この27年でゲームは目覚ましく進歩した。しかし、コントローラーを握りしめ、テレビに向かうスタイルは何一つ変わらなかった。ゲームが好きな人はこういうだろう「変える必要はない」と。確かにそのとおりだ。僕だってこのスタイルが大好きだし、コントローラーを握りしめ生きるすべてを注いでいた時期もあった。しかしだ。テレビゲームがそのような形しかないと誰が決めたであろうか?

セネトがバックギャモンに代わり、チェスに変わり、将棋に変わり、モノポリーに変わっていったように。物理世界に縛られていたアナログなゲームが、ファミコンと言う低級ながらも素晴らしいデジタルな世界に導かれたように。ある日それは突然変わるのだ。なぜ変わるのか。確証なんてない、でもそれはきっと変わった方が面白い世界が広がるかもしれないからだ。

Wii U — コントローラーに画面がついたゲーム機

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任天堂は今日、新型据え置きゲーム機、Wii Uを発表した。Wiiの互換性を確保しつつ、HD対応など大幅に性能を向上させている。そしてWii U最大の特徴は一目で分かる。コントローラーに6.2インチの大きなタッチパネル液晶がついていることだ。この液晶には本体から送られてくる映像を映し出すことができる。テレビとコントローラーの液晶、両方使うこともできるし、コントローラーの液晶だけを使ってゲームをすることもできる。コントローラーにしてはかなりの大きさだが、2つスライドパッドに十字キー、ABXYの4つのボタンにLR、そしてLZ、RZとトリガーボタンもちゃんと装備している。ほかにも加速時計やジャイロセンサー、そしてカメラにマイク、スピーカー、振動機能まで内蔵した、「脳みそがない携帯ゲーム機」といっても過言ではない仕様だ。

しかしなぜコントローラーに画面をつけたのか。それはわざわざテレビの電源を入れなくてもゲームができる、というのが最大のポイントだろう。テレビゲームにとって文字通りテレビは大動脈だった。体感ゲームのために大型テレビを買ったという声も多い。一方Wiiテレビがなくてもゲームができるといえば携帯ゲーム機だ。携帯ゲーム機は携帯電話やiPadなど、時間を奪うライバルも多いが同時に使うことができる。しかしテレビを使う据え置き型ゲームはそうはいかない。そもそもテレビ自体がテレビゲームの時間を奪うライバルなのだ。チャンネル争いに勝利したとしても、更にテレビの周りにはビデオレコーダーやAppleTVだけでなく、直接のライバルであるPS3やXBOX 360だっている。こんなにライバルがいるにもかかわらず、画面は1個。仮にWiiがどんなにユーザーフレンドリーなゲーム機だとしてもこれでは勝てるはずがない。そしてWiiの目的はテレビを占領することではない。人にエンターテイメントを与えることだ。コントローラーに液晶がついていれば最短ルートでそれが可能になる。

そしてグラフィックや単純な性能差で任天堂のハードはPS3やXbox360に負けている。では彼らと同じことをやればいいのかと言えば僕はそれは違うと思うのだ。私は単なる任天堂信者だと思われているかもしれないけれどPS3のいいところもXbox360のいいところも知っている。アンチャーテッドのクオリティの高い映像とインタラクションのすごさ。FPSは苦手だけれどHalo: Reachの艦隊の中で戦う臨場感には驚かされた。PSNはさておきXbox Liveは素晴らしいサービスだ。だがその物まねが一つ増えたところでいったい何が楽しいだろう?物まねだけが増えるならいっそない方が清々しい。ましてやゲーム機だろ?くそまじめな作りなら今の時代パソコンやスマートフォンで十分だ。今見たいに均一化した世界の中でも、ただのパソコンやスマートフォンじゃないから、遊びの道具だって言えるんじゃないか。

新しい楽しさを求めて。

僕は2つの画面を自由に扱うゲーム機、Wii Uを目にしてわくわくしている。僕にはWii Uの売り上げがどうなろうが知らないし、任天堂の株主でもない。ただ遊びの形が変わるかもしれないことにわくわくしている。せっかくだからここで任天堂の人には2つお願いをしたい。

1つは面白いソフトを作ってほしいということだ。この2画面を活かすアイデアというのはなかなか難しいように思える。がコンセプト映像の中にはいくつかのヒントが隠れているようだ。新しいことも大切だし、楽しいことも大切だ。単純だがこれに尽きる。

そして2つめは従来のコントローラー文化のゲームを残してほしいということだ。必ずしも古いゲームを焼き直せというわけではない。バーチャルコンソールを通じて過去のゲームをちゃんと遊べる状態で提供し続けてほしいということだ。よく言っていることだがゲームの寿命はゲームハードに依存する。ファミコン本体が壊れてしまえばいくらファミコンカセットがあっても遊ぶことはできない。もしゲームが映画や音楽や書籍と同じ "文化" だと言うのであれば、後世にも伝えていくことが大切だ。冒頭で紹介したセネト、あなたはご存知だったであろうか。正直に言うと僕は「ゲーム 世界最古」でググって2ページ目を見るまでその存在を知りませんでした。Wikipediaによると正確な遊び方はまだ議論の的になっているとのこと。貴重な文化も正確に伝わらなければ意味がないのだから。
 

数年前ならテンキーのついていない携帯なんて考えられなかった。今や街はテンキーのない携帯で溢れかえっている。僕らの思う常識なんて、あっという間にひっくり返る。常識は破り続けてこそ価値がある。変わらないのは、せめて楽しく人生を過ごしたいという気持ちだけだ。

「Twitterの設定だけで5,000円」は高い?安い?

2011.04.25 Text

「Twitterを設定するだけ」の商売は成り立つのか?

Twitpicでこんな写真を見つけました。

twitter_5000yen_0.jpg
ぼったくりだろ on Twitpic

写真から想像するに、おそらく横浜の電気屋さんのチラシ。そしてスマートフォンを販売する際のオプションとしてTwitterの設定に5,000円を頂くよ、ということでしょう。

たかがTwitterのアカウント取得してアプリ入れるだけで5,000円。これって高いんでしょうか?それとも安い?Twitpicページのコメント欄では「高すぎる!」コールが連発されてますが、皆さんはどう思いますか?

正直僕はそこまで高いとは思わなかったんですよ。といっても僕がこの5,000円を払うことはないでしょう。払うとしたら僕の父親や母親です。

先の東関東大震災の際、近親の人間との連絡で一番役に立ったのはTwitterでした。一番レスポンスがよくて安定してたのが電話やメールよりもtwitter。で僕がこの時とっさに思ったのは「両親や姉もtwitter使えたらこんなときもすぐ連絡できてよかったのになぁ」ということです。次回帰郷した際は全員分のアカウントを作らせようと思ったくらい。実は僕と同じ思いになった人は多いんじゃないかなと思います。一方でテレビでもTwitterの功績が語られるシーンも多く見られましたし(デマ拡散の面はかなり叩かれましたが)、「災害のときのTwitter」というキーワードが普段からTwitterを使っている僕たちだけでなく、使っていない人にも浸透したのではないかと思います。

それでは実際に親にTwitterを使わせるにはどうしたものか。ガラケーでもTwitterは使えますがちょっと機能的に不安ですね。しかも僕らはどっぷりスマートフォンに浸かりきってるせいでガラケーの状況とか今ぜんぜんわかんないでしょ。じゃ面倒だしいっそ両親にもスマートフォンにしてもらいましょう。どうせ安いし。さあよしスマートフォンは買ってもらえるぞ、しかし離れて住んでいる僕が両親の携帯の設定までしにいくのはそれも面倒だな…ならいっそのことお店でやってもらえないだろうか。…そう5,000円はこのときに支払われる額なんです。近くに機械について頼れる人がいない、だけどTwitterは使えるようにしなきゃいけない。当たり前にできる人と、そうでない人。この人の間の "差" が商売になります。

いつの時代も差がお金を生むものです。東南アジアでナイキの児童労働問題がありましたが、そもそもなぜナイキが東南アジアに工場を造るのかといえば人件費が安いから。アップルがアメリカでiPhoneを組み立てないで台湾で組み立てるのも同じです。安い人件費にかまけてモノを安く作り、別のところで高く売る。"安い"から"高い"に、"知ってる人"から"知らない人"に、"できる人"から"できない人"に。いつも差を繋げるところに商機あり、です。

欲しい人いませんか。あげれる人いませんか。

先日、弊社でワークショップが開催されました。新しいビジネスモデルをみんなで考えてみよう!というテーマでグループに分かれて和気あいあいと行われました。世の中の人の足りてないもの、そして逆に提供できるものを考えその二点を結びつける。そこにサービスが生まれる。人と一緒にそれを考えるという行為はとても刺激的なものでした。実際にサービスに落とし込めるかというと技術であったり、コストであったり、倫理であったりといったハードルが待ち受けることになりますが、スタート地点はとてもシンプルな発想が大切なのだと思い知らされました。

さすがにワークショップ中に「Twitterの設定で5,000円」というビジネスモデルは出てきませんでしたが、ではこの「Twitterの設定で5,000円」ビジネス、実際に成功するのでしょうか?個人的な想像ですが、もしスマートフォン販売と関係なく、単体で「Twitterの設定で5,000円ください」というビジネスはまあ成り立たないでしょう。5,000円払ってくれる消費者に出会う難易度がかなり高くなってしまいますから。

ですが携帯やパソコン購入時にセットで売るのであれば、これはなかなか商売になりそうです。スマートフォンだけでなく、ガラケー、特にらくらくフォン向けにも展開できたら尚のこといいですね。また親が買う設定でここまで進めてきましたが何もリテラシーが低くてスマートフォンを買ってしまうのは何も親世代だけではありません。今後は何も知らないけどスマートフォンを買ってしまうというケースが散見されることになるでしょう。ぼくが街で見かけた女の子はすごかったですよ。iPhoneに携帯変えたいって言ってるんだけどその理由なんだと思います?可愛いケースが売っててそれをつけてみたいから、って言ったんですよ!これを読んでいる皆さんはそいつバカだなと思ったかもしれませんがそんなもんなんです。ぜひ年代別でのTwitter設定オプションの利用率が知りたいところです。

5,000円という値付けも絶妙なところです。高い気もしますが自分が親に教える面倒を考えたら…あなたの代わりに親のTwitterを設定してくれるサービス、あなたはいくらなら成り立つと思いますが?

毎年恒例2010年のベストを決めよう!2010年なんでもランキングだーっ!!

2011.01.12 Text

改めましてあけましておめでとうございます!「去年のぉ〜各分野の一番がぁ〜知りたぁ〜い!!(おねがいピンク)」ということで、いつも年末企画だったなんでもランキングですが今年はうかうかしてたら年越してました。映画の方は既にまとめたので、それ以外を行きましょう。

2010年ベストゲームハード「XBOX360 Kinect」

去年はこれしかないですね。Kinectは人の体全体を認識して "自分自身がゲームコントローラーになる" システム。僕は付属のKinectアドベンチャーダンスエボリューションを遊びましたが、動作の認識率がハンパない。DanceDanceRevolutionといえばダンスというよりも矢印を正確に踏むゲームでしたが、Dance Evolutionは、完全にダンスを踊るゲームに進化している。携帯がiPhoneになったように、コントローラーもまたアバウトな形に進化する。ゲームの未来の形を見せてくれました。

2010年ベスト家庭用ゲーム「ゼノブレイド」

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ゲームが進化していく中で取り込んでいった既存表現に「アニメ」があります。キャラクターデザインにアニメ風の造形を取り入れたり、声優による音声を吹き込んだり…この「ゼノブレイド」もキャラクター造形や音声にアニメ的な要素が取り込まれているのも事実です。が、それだけならば数多あるJ-RPGと変わりがありません。ゼノブレイドが取り入れたのは「TVアニメの30分という枠」です。ドラゴンンボールのようなアニメを想像してみてください。物語の節目で定期的に盛り上がりポイントが生まれるでしょう。このゲームの悪役はとにかくっ悪い!! 主人公たちをこれでもかと煽ってきます。テレビでもおなじみのアクのある若本規夫さんの悪者ボイスで主人公たちを徹底的に追いつめ扱き下ろす!! そしてそこでこの音楽ドン!! 少年マンガ系バトルアニメの盛り上がりがここまでオリジナルゲームの中で再現されたことってなかなかないんじゃないかなと思います。ゲームシステムやストーリー、音楽も秀逸ですが、何より演出の力を思い知らされた作品です。J-RPGを久しくやってない人はぜひこのゲームを手に取ってみてください。ここまで来ちゃったんですね僕らは…。特にWiiを買ったけどやるゲームがない人と嘆いている人はぜひ遊んでみて。

2010年ベストTVアニメ「HEROMAN」

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「機動戦士ガンダムUC」をあげようかと思ったけど完結してないしOVA(?)だし、「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」もあったんですがあんなサイコーにお下劣なアニメを当ブログで挙げるなどとてもとても…(いちおう褒めてます)。というわけでぼくがまだ見終わってない作品ですが「HEROMAN」を。舞台はアメリカ東海岸、ある日主人公・ジョーイの持っていたロボットのおもちゃに落雷が落ちヒーローマンに変身する。時を同じくして街にはスラッグなる凶悪な宇宙人が出没。全く歯が立たない人類の代わりにジョーイとヒーローマンは正義のための戦いに繰り出す。ヒーローマンのスタイルは少し特殊で、力ばかりのヒーローマンだけでは戦いが成立しないところにある。ジョーイの指示と防御能力を合わせなければ戦いに勝利することはできない。その中で主人公たちは正義とは何か、ヒーローとはどうあるべきかを見いだして行く。ヒーロー、正義のあり方を描いたダークナイト、ウォッチメン、そしてキックアスに続くヒーロー論の決算的な内容になるかもしれない。それを反映するかのように想像以上にシビアな展開が連続するのも見もの。

あと主人公のジョーイくんがかわいすぎる…男の子だけど…でもいい!!(何)∀ガンダムのロラン以来のやさかわいい男の子にキュンキュンです。男の子に限らずリボンの騎士のサファイア王女みたいな "かわいい中性感" っていいよね。

2010年ベストアルバム…というかサントラ「Panty&Stocking with Garterbelt The Original Soundtrack」

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アニメ部門で挙げなかった代わりにこっちで挙げてあ・げ・る☆ アニメのサントラが全部萌え曲だと思ったら大間違いだーっ!! 「Panty&Stocking with Garterbelt The Original Soundtrack」は☆Taku Takahashiプロデュースによるアゲアゲ☆アンアン攻めまくりチューンの連続だよ!! いちおう言っておくけど今のセリフに誇張はありません。喘ぎ声120%。そしてやっぱり☆Taku Takahashiは自分にとって高校の頃からのアイドルです。インタールードが台詞入りなのもm-flo初期アルバムを少し思い出したりね。爆音で聴いて心行くまでアンアン言っちゃってね☆

2010年ベスト流行語「そんな装備で大丈夫か?」

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「大丈夫だ、問題ない。」

2010年ベストつぶやき

地味目であんまりネタっぽくないものをチョイス。

Bボーイパーク。出てくる人がみんな調子を聞いてくる…
@hirouehara - 2010年8月22日

だぼだぼな感じの人たちがようよう調子はどうだい、と何かと聞いてくる様子が目に浮かびます。

「あの鬱病のひと、どうなったの?」「どの鬱病の人?」「そんなに居るの・・・」「う、うん・・・」
@mochikoAsTech - 2010年9月11日

軽く聞いてみたら意外と重い話だったパターン!!

いまプレゼンを聞いているのですが、その人のデスクトップに「退職願」ってアイコンがあって話に集中できません!!
2010年11月30日

なんか直接関係はないけど逆に周りがハラハラするパターン!!

嫁がカラムーチョで長いやつしか食べないからイラっとした
@ecdxtc - 2010年10年26日

あまりのスケールの小ささに笑ってしまいつつ、いや、奥さんはそんな悪気はないんでしょうけど。でもそれ故に更にイラッとするというねw

2010年ベストどうぶつ「たちあがりねこ」

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にゃー!

2010年ベストPC「MacBook Air 11inch」

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SONY VAIO C1、Apple PowerBook G3(Pismo)、IBM ThinkPad S30、Apple PowerBook G4(Titanium)…記憶に残るノートPCはたくさんある。その記憶に残るノートPCが今年もう一台増えた。初代MacBook Airは来るUnibody世代のプロトタイプでしかなかったが、新MacBook AirはそのUnibodyシリーズの究極系にあたる。SSDの価格が下がったこと、光学メディアの必要性が薄まったこと、これらの要因がMacBook Airを完成まで持ってきた。この前のRaw-Fiで人のMacBook Airを使ってVJしましたけどマシンスペック、まったく問題ないね。今一番欲しいマシンはこれ。Apple初の16:9液晶というのも縁起物でよろしい。そしてとにかくシンプルであること、これがすべて。初代iMacが登場した時のように、究極のシンプルに到達したMacBook。これ以上のシンプルなガジェットは…

2010年ベストガジェット「iPad」

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iPadしかありませんね。「キーボードのないMacBook Air」とも「でかいiPhone」とも言われますが、前にも書いた通り、そのシンプルさが僕はコンピューティングの新たな地平を切り開くと思う。とにかく "PC" とか "携帯" とか、今までの発想でiPadを捉えるのはつまらない。iPadの向こうに電脳メガネがある。その向こうに電脳化がある。進化の入り口に僕らは立っている。これをどう使うかは、使う人次第。私みたいにクラブのフロアのど真ん中で踊りながらDJをやってもいいし!

2010年ベストアプリ「World Lens」

iTunesでダウンロード

ちょうど電脳メガネの話が出たのでこのアプリを。カメラで映している風景の中の英語をそのまま他言語に変換するアプリ。やってることは従来できたことの組み合わせかもしれないが、これが未来ってやつですよ!日本語に対応するのはまだまだ先でしょうがそれでもそう遠くない未来のように感じます。私は以前電脳メガネの登場は2030年と予想したけど、いやーこれを見てると全然早い気がしてくるね。

今年も宜しくお願いします!

ちなみに当ブログで去年一番アクセスがあった記事は『iPadが「カーソル至上主義」をぶち壊す - Appleが僕らに突きつける新たな価値観』。自分の中ではiPad、というかKinectなども含め次の時代のコンピューティングを見据える年だったのでそれを象徴するような記事だったなと思います。今年はどんな映画、音楽、ゲーム、マンガ、サービス、そしてガジェットが登場するんでしょうか。そして今年もAKIRAFUKUOKA.COMと、ついでにRaw-Fiも宜しくお願いいたします!!

FICCは渋谷に引っ越しました。

2010.11.24 Text

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ビートルズがiTunesにやってきましたが、僕らは渋谷にやってきました。

と、いうことでもうすでにTwitterで報告していたり鈴木さんがブログに書いていたりするのですが、株式会社FICCは青山一丁目から渋谷に移転することとなりました。渋谷駅から徒歩7〜8分、渋谷一丁目の静かな場所です。ありがたいことにオフィスもさらに広くなりました。上の写真はまだPCなど搬入してない状態ですが現在はここにiMacがずらっと並んでる状況です。私もまだまだ引っ越したばかりで慣れない状態ですが、新しい環境で今まで以上にがんばっていきますので宜しくお願いいたします!

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-3-15 パリオンビル4F

大きな地図で見る


…で、終わっていいんですが、何となく渋谷というのが今のネット世代において象徴的なものがあるな、ということで少し(あくまで)私が思う渋谷についてちょろっと。

渋谷、というとイメージするのは何でしょう。僕が小学生、中学生の頃は「女子高生の街」というイメージがとても強かった。109を中心とする「ギャルフィールド」とも言うべき世界は変容しながらも渋谷の風景として定着していました。が、現在。俗にいうギャル、という人たちを渋谷で以前ほど目にすることはあまりなくなりました。そもそも、なぜ彼女たちは渋谷に集まっていたのか。もちろんいろんな理由があるのでしょうが現実には「アクセシビリティが高い、交通の便がよかった」というのが最大の理由なのでは。きっと彼女たちは仲間と最新の情報が得られるコミュニティに参加したがっていた。他の女子高生と確実に会えるコミュニティが渋谷にはある。だから渋谷に彼女たちは集結したのではないでしょうか。渋谷にギャル、秋葉原にオタク。当時場所とコミュニティは不可分なものでした。

翻って現在、最も「アクセシビリティが高い場所」はどこでしょうか。言うまでもないと思いますがそれはネットです。ネットに接続できれば、渋谷に行かずとも同族のコミュニティに参加できる。ならわざわざコミュニティのために渋谷まで出て行きませんよね。「街」から「428」。渋谷はこの10年でいつの間にか変化していた。犯人はネットです。今までコミュニティに参加するには自分が足を運ばなければならなかった。お互いに直接顔を会わせることになるが故に、コミュニティに参加するにはハードルがある。しかしネットが場所とコミュニティという二つの繋がりをぶち壊した結果、コミュニティにいくらでも参加できる状況が生まれたのではないか。

今まで僕らは「女子高生」や「オタク」といった属性をカテゴリーとして見ていた。一人につき一つしか当てはめられないもの。しかしネットのおかげで属性はカテゴリーからタグへ変化した。タグならばいくらでも付けていいわけです。例えば「ギャル」且つ「アニヲタ」且つ「ヘビメタファン」とかいうむちゃくちゃな属性の持ち方だって可能になった。私も以前、渋谷TSUTAYA最上階の本屋でイケメンでかっこいいファッションの兄さん二人組が涼宮ハルヒが表紙のNewType立ち読みしてたときはマジでビビりましたよ…。

属性の "組み合わせの" 多様化が渋谷をゆっくりと変えていった。今の渋谷にラベルを貼ることはできないし、あえてつけるのならば「ただアクセスがいい、人がたくさんいる場所」としか言いようがない。元々サブカル系だとはいえ渋谷PARCOで初音ミクのイベントが行われているのを見ると「人がアクセスしやすかったから」としか思えないのです(だから僕はここの人たちはだいぶ勘違いしているように思うのです)。

決して無個性ではないが、人の単位で括れない。そういう意味では渋谷は今、日本で最もネットと並列化された街といえるのかも。DeNAさんも渋谷にお引っ越しをするようですし、何か「今渋谷」というのが意味がある気がするんです。そう考えるとわくわくするじゃあないですか!これからのFICCをぜひ楽しみにしてください。

でもGoogle日本支社は渋谷から六本木に移転しました、ね…。

きっと今日と違う明日が来る、ってあなたは信じられるかな?

2010.11.16 Text

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「今日がもし。今日がもし、いつもの日だったら、何の問題もなかったはず。でも忘れていた。今日が最悪な日だってことを。」(時をかける少女/2006)

Appleのトップページが突如、ティザー画像に切り替わった。内容は日本時間11月17日深夜00:00、AppleからiTunesについての発表がある、とだけ。何が起こるかはわからない。でもいつものAppleの発表とは明らかに違う。Mac App StoreやiOS4.2の発表、ビートルズ楽曲やソニー系楽曲の取り扱い開始…いろいろ考えられそうだがここまでやるだろうか。iTunesのアプリケーション・サービスの根幹に関わること、でもなければこんな発表の仕方は考えられない。

これまでのiTunesの歴史をおさらいするために "時計の針を戻して" 、iTunesが生まれた瞬間までタイムリープしよう。

iTunesは同じ場所で10年間、ファイルを同期し続けてきた

およそ10年前、2001年1月。iTunesの最初のバージョンが発表された。このときの機能は実に単純だった。CDからデータをリッピングし、MP3に変換。プレイリストを作って曲を聴くだけの極々、単純なソフト。

しかしその10ヶ月後、iTunesの運命を変える偉大なプロダクトが誕生する。iPod。「iTunes Libraryの全てを持ち運ぶ」ために作られた、ハードディスクを内蔵した新世代の携帯音楽プレイヤーは2001年11月17日、つまり9年前の "明日"、発売を開始した。同時にiTunesのバージョン2はiPodの登場によって、iTunesはとても重要な機能を搭載することになる。iPodと同期することで、iTunesとiPodの中身を丸まる同期することができるようになった。今日までこのファイルの同期こそがiTunes最強の武器であることは何の疑いの余地もない。

2002年7月。バージョン3はiTunes Music Storeをサポート。iTunesが「ネットの向こうがわ」と繋がった瞬間だ。iTunesはいつでも楽曲を購入できる自由を手に入れた。バージョンが7まで進むとiTunes Music StoreはiTunes Storeに改名。アメリカでは映画の購入もできるようになった。

2007年はiTunesにとってiPod以来の大切なパートナーが誕生する年となった。iPhone発表。iPhoneはiPodの "Sync" に倣い、音楽・写真・映像ファイルだけでなく、メールや住所録、カレンダーといった情報までiTunesを経由して同期する。iTunesはもうとっくにただの「音楽管理ソフト」ではなくなっていた。そしてアプリケーションのインストールができるようになったiPhone 3Gの発売でその流れは更に加速する。

音楽、映像に続く第三のStore、iPhone App Storeのオープン。後日iTunes Storeの中で最大の稼ぎ手となるApp Storeの登場で、iTunesは完全に、ファイルの管理、認証、転送を一手に引き受ける巨大なアプリケーションとなった。ここまでが、今に続くiTunesの歴史の全て。

iTunes最大の武器である「同期」が今失われようとしている

10年。あれから10年が経った。10年前、そこには何もなかった。手持ちの十数枚のCDのデータが収まった小さなデジタルライブラリ。それが月日を経るうちに、写真、映像、書籍といったあらゆるメディアを飲み込み、最終的には自身と同列であるはずのアプリケーションすらも飲み込んでしまった。iTunesは「iTunes」という名前がふさわしくないほど、複雑で鈍重で、重大な存在になった。この歴史はあなたの使っているハードディスクがよく知っているはずだ。iTunes Libraryはこの10年でどれだけ肥大化したことか。

ハードディスクを圧迫するくらいならまだいい。ハードディスク容量は年々巨大化しているのだからどんな巨大なファイルだって収まる。しかしそのiTunes Libraryの図体のデカさ故にまた別の問題が生じる。完全な同期が難しくなってくるのだ。iPhoneはあらゆるデータ全てを飲み込めるほど巨大な容量を持っていない。さらに同期すべき機器は年々増えていく、iPod、iPhone、iPad、もう一台のMac、AppleTV、そしてまだ見ぬ新しいAppleデバイス…。それ全てをわざわざMacに直接繋がなければならないのか。繋いだとしてもすべてを同期できるわけでもないのに。今iTunesは自らの機能肥大化と対応機器の拡大によって、己の武器を失いつつある。

そう。その器は歪んでいる、とは言わないが、もはやiTunes Libraryが入るにはMacやPCは器が小さすぎるのだ。宇宙世紀の人々が重力に縛られた地球から自由を求め宇宙に渡り住んだように、iTunesも束縛されることのない新天地へ移動する必要がある。容量と同期。この2つの問題を解決する方法はもはや一つしかない。iTunes Libraryをネットの向こう側、クラウドに移送し、常にネットを使って機器とクラウドをつなげ続ける。そしてここで今一度iPodの誕生理念を思い出そう。「iTunes Libraryの全てを持ち運ぶ」ことだ。ならばもう一度iTunes Libraryの全てを持ち運べるようにiTunesを変えることが必要なのだ。場合によってはiTunesというその名前も変える必要がある、かもしれない。

明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になる

今日がもし、いつもの日なら、明日もまたいつもの日に違いない。9年前の今日、iPod前夜にいた人々は誰もがそう思っていただろう。しかし実際は9年前の明日は今までとは違う、特別な日だった。歴史は大きく変わった。知っての通り、AppleはiPodによって大きな成功を収め、Microsoftを凌駕するほどの存在に返り咲いた。と同時に、世界の文化や生活に大きく関わるほどの変化をもたらした。あれから9年後の今日。

いつもの日が続くことはとてもうれしいことだ。だが変化がない日々の中が本当に最高の日と言えるかはわからない。もしかするといつもの日を繰り返すうちに感覚が冷えきって、いつの間にか最悪の日になっているのかもしれない。

明日、何が起こるかわからない。何も起こらないかもしれない。わからないけど、今日と違うならきっとそれが最高の一日じゃないだろうか。

「明日、いつもと同じ一日が、忘れない一日になります。」ように。

今敏監督、ありがとうございました。

2010.08.25 Text

アニメーション監督の今敏さんが亡くなられた。46歳だという。昨晩から已然として公式発表がありませんが、どうやらガンだったようです。このブログでも今監督の作品は度々紹介していたし、普段も誰かに面白いアニメがないか、と聞かれたら必ず挙げていたのが今監督の作品だった。私が一番最初に観た監督の作品は「千年女優」。しばらくアニメを観ることから離れていた自分に改めてアニメの表現力、アニメの面白さを教えてくれるすばらしい映画だった。ちなみに初監督作品である「パーフェクト・ブルー」は私が当時中学生だった頃に公開。"R-15指定" だったため観れていなかったが、後に観てあまりの怖さと面白さ、巧みさに圧倒されることとなる。それ以降の今監督の作品は全て見た。「東京ゴッドファーザーズ」「妄想代理人」、そして「パプリカ」。どれも強烈な作家性があり、どれもエンターテイメント性があり、どれもが人に勧められる "間口の広さ" を持っている。こんな魅力的な作品を出せる人なんて希有ですよ。

今監督の作品の多くに共通するのが「境界のあいまいさ」だ。夢や想像、妄想、劇中劇、向こう側の世界まで、様々な異世界が現実の世界とシームレスに繋がっているような、そんな映像を作り出す。実際に扱っているモチーフはほとんど現実のもので、ドラゴンや魔法やロボットが登場するような作品はほとんどない。ならば実写でも実現できるはずだが彼は常にアニメーションと向き合った。彼のやっていた "融合" は実写じゃできない、アニメの持つ力。僕に改めてアニメの面白さを教えてくれたのはこの自由な力だった。そのとき僕はアニメがもう一度好きになった。

もし何か興味を持った方がいらっしゃいましたら、ぜひお近くのレンタルビデオ屋さんにいって「今敏監督のDVDはどこですか」と聞いてみてください。おそらく、店員の方は優しくそのコーナーまで案内してくれると思います。もちろんそのビデオが面白いと感じるかどうかそれは個人差があることだと思いますが、僕は少なくとも、今敏監督は日本を代表する映画監督の一人だと思っています。


今監督、今まで楽しいアニメーションを僕たちに届けてくださって本当にありがとうございました。

人とコンピューターとの距離が近づくとき。

2010.05.28 Text

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「電脳コイル」の世界を目指して

私が電脳コイルを一時期猛プッシュしていた(今もレコメンドしてますが)のは理由があるのです。電脳コイルの世界で使われている「電脳メガネ」に人とコンピューターの関係の未来を見たから。メガネを通して見える景色に情報が上書きされ、まるで情報が現実の世界にあるかのように "手に取って" 扱うことができる。今よりもずっと人とコンピューターの距離が近づき、もっと自然にコンピューターを扱えるようになる未来の話。まだきそうもない未来だけど、その遥か前の一歩を僕らは踏み出そうとしている。

ということで、今日は記念すべきiPadの日本発売日という特別な日。でもiPadのことについて詳細に書くつもりはありません(発表のときに一度まとめたしこれから書くこともけっこう被ってるんだけど)。実際に便利なのかどうかとか、どれくらい売れるのかとか、ビジネス的にどうこうとかつまらない話はしません。あとiPadがどんなものか知りたい人は直接iPad触ってください。どんなものかは触ればわかります。なので今日はiPadから始まる未来の妄想にお付き合いくださいませ。

今までのPCの操作方法はまるでUFOキャッチャーではないか

さて、iPadは何が新しいのでしょうか。iPadが新しい点、それはただ一つ。指で画面に触って自然な形でコンピューターを扱えるようにしたことです。私たちは今までPCを操作するときは主にマウスを使っていました。厳密に言えばマウスで画面の中のカーソルを操作し、PCに命令を送っていました。私たちはこの操作方法に何の疑問も持っていませんでした。

しかしおかしな話です。これだけPCのスペックが向上し、様々な処理が一度に処理できるような力を得たにも関わらず、マウスという不思議な装置を使って、カーソルの先端たった1pxを移動させて操作している。まるで食卓の上の醤油さしを、UFOキャッチャーを使って取ろうとしているかの冗長さではありませんか。普通醤油さしを取るときそんなことはしません、自然に手で掴んでいるはずです。そう、私たちとPCとの間にはまるでUFOキャッチャーの機械のように、透明な隔たりがある。不自然な距離感。2人が恋人同士ならそろそろギクシャクしてもおかしくない距離感で私たちとPCは結ばれている。あまりにも長い間その関係が続いたから、その不自然さには誰も気がつかなかった。でもiPadは違う。触るだけでいい。傾けるだけでいい。今までと違って圧倒的に近いんです、我々とコンピューターの距離が。

今思えばPCの "デスクトップ" なんて概念も距離が離れているが故に作られた幻に思えてくる。PCの中というのは現実世界を歪んだ形でコピーした不思議の国だったのかも。

「アニメじゃない 本当のことさ」(ZZ)

例えばプリントを手渡しするように、電子データを簡単に共有することができたら。誰もがもっと自然に、能率的にコンピューターを操ることができたら。じゃこの道の先には何が待っているのか。iPadの先にある未来は。私の妄想を図にまとめてみました。

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非常にアニメアニメした説明で恐縮ですがこれが「コンピューターとの人との距離が極限まで近づいていく図」です。(別にフクオカさんの頭がおかしくなった訳じゃないよ!w)。現在は2010年、iPadの年。そして今後十数年をかけて、体の動きや画像認識、音声認識による「人間の活動を用いたコンピューターの操作方法」が成熟していく。

実はここで地味に重要なのは「画面の大きさ」です。iPadはiPhoneがただ大きくなっただけじゃないか、なんてよく言いますが、ディスプレイが大きくなるだけでもできることは格段に増えます。世の中の人がみんなマッドハッターのように手先が器用だったら何の問題もないんですがそうもいかないわけで。手先をフルに使って操作しようと言うのであれば間違いなく手よりも大きな操作画面が必要です。じゃ、その考えでいけば手先だけではなく身体全体を使ってコンピューターを操作するとなると…よほど大きなディスプレイが必要ですね。冗談のようだけどそれこそiMatみたいな。でもさすがにiMatは持ち運べませんからそこで電脳メガネの登場です。電脳メガネさえあれば視界が全てディスプレイになる。6月公開の映画IRONMAN2なんかまさにその世界ですよ。

で、これ以上の究極形となると電脳化ですが、これこそいつの話になるか…ま本当にこんな世界がやってくるかどうかはわからないけど、でもそんな未来でもきっと、人とコンピューターの距離を縮める最初の一歩を踏み出したiPadの存在は語り継がれていく。そして私たちがiPadの向こう側にある世界にいつかたどり着く日が来るって考えたら…ワクワクしてきませんか?

「JayPEG」っていうflickr写真部作りました。

2010.02.26 Text

「JayPEG」っていうflickr写真部作りました。

3月6日のRaw-Fi 2の準備でバタバタしております。みんな遊びにきてね!

最近昔姉が運営していた社会人写真サークルのお久しぶり会があってそれに行ってきました。いまでこそmixiののようなソーシャルサービスが百花繚乱状態なわけですが、写真サークルが開始された当時はまだそんなサービスはほとんどなく、メーリングリストを中心に結成された写真部でした。既に写真部としての活動は停止してしまったのですが、月一での定期的に撮影会が5年近く行われたというのはなかなかすごいことだったのだな、と改めて感じたりして。

さて、思い出話しで盛り上がっているうちに、ふと「今のソーシャルサービスを使って写真部を作ったらどうなるのだろう」と考えました。実際に会うことがなくても、自分の写真を見てもらう機会が作れたら…そう思い立ってflickrで写真部を立ち上げることにしました。グループの名前は「JayPEG」です。JayだけどZじゃないんですが。

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Twitter上でも写真関係のお話はいろいろするんですが、どうしてもカメラとかの話に向かいがちなんですよね。確かにカメラもすきだからしょうがない、すきだからしょうがないけど、たまには純粋に写真を撮ることがすきなだったことも思い出したいじゃない。うまいとかへたとか、そういうのどうでもよくて、すきだって言いたいじゃないですか。Jay-ZがAuto-Tuneを否定し、己から生まれるラップに回帰するべきだと叫んだように、純粋に写真が好きな気持ちを共有する場所として「JayPEG」が機能したらいいなと思います。

で、実はもう既にメンバー数が14人もいたりします!! 感謝、感謝。もちろんどなたでも参加可能なグループです。しかも暗い人大歓迎です!! リアルな写真部だと「実際に会うのがなぁ…」と思う人もいるかもしれませんがJayPEGは「ネットで参加、自宅で閲覧、ポストで公開」というDMM.comな引きこもりの方にもぴったりなシステムです。幽霊部員も大歓迎!! 今は何故か暗い写真ポスト大会になってますがw これからまだまだいろんな展開が待っていると思いますのでぜひJoinしてみてくださいー!!

(ちなみにお知らせ用Twitterアカウントは @jaypeg_flickr です)

「Raw-Fi 2」は、おとながこどものように楽しめるイベントです(たぶん)

2010.02.18 Music

「Raw-Fi 2」は、おとながこどものように楽しめるイベントです(たぶん)

「おーい黄泉の国からRaw-Fiが帰ってきたぞーっ!!」

以前からTwitter等では告知していたのですが、ようやくサイトが完成。

Raw-Fi 2 | 渋谷UNDERBAR 3/6 16:00-START!!

久しぶりにクラブイベントRaw-Fiが「2」として帰ってきます。日時は3/6(土)16:00〜21:00(夕方からです!! これならみんな起きてられるね!!)。会場は渋谷UNDERBAR(Googleマップ)。今回は前回のDJ陣+@Lancia@phantom_nico@akipanmanが乱入。さらに我らがYOU-KINGのライブ、そしてまさかのXBOX360/PS3用DJゲーム「DJ Hero」を使ったゲームDJ実演(!)など盛りだくさんな内容であります。なんて言うか、「町内こども会」のおとな版みたいな雰囲気でできたら楽しいだろうなぁ!と思ってます。渋谷パルコの近くでやりますんでぜひ皆様お気軽にお越し下さい!!

TwitterそしてUstream。さらにATNDも。

そしてイベントのためにTwitterアカウントを新設(@raw_fi)しました。こちらから情報を発信していきますので@akirafukuokaと併せてぜひフォローしてみてください!!

あと今何かと話題のUstreamですが、イベント中も(環境が整えば)ここから中継する予定です。だからって横着して会場に来ないのはナシの方向で…><。最近は「家からUst DJ」が流行っているので、私も練習&宣伝がてらにチャレンジしてみようかなとも。Twitterで逐一チェックお願いします。

また今回ちょっと変わった取り組みとして出席確認サービス「ATND」も活用することにしました。クラブイベントって一緒にいってくれる人がいなかったり、どんな人がいるかわからなくて不安になって結局行かない…なんてことがあったりするとおもうので、せっかくだからそこもオープンにしましょう!! と思って使ってみることにしました。Raw-Fi 2に興味のある方はぜひここから参加登録をしてみてください(もしかしたら知っている人がいるかも!!)。もちろん強制というわけではないので当日フラっと会場に来ていただいても問題ないですのでご安心ください。

サイトのテーマはもちろん…「かいじゅうおどりをはじめよう!!」

で、最後に今回のサイトについてなんですが、前回はダークナイトがテーマだったので今回は「かいじゅうたちのいるところ」で行こうかなと。で、自力でかいじゅうっぽい絵を描いてみました。へたくそだけどなかなかかわいく描けました。そして前回は完全なるFlashサイトだったんですが、今回はHTML+JavaScriptオンリーの「Flashフリー」なサイトを作ってみました。でも動きのあるサイトにしたかったので久々にアニメーションGIFを使ったりしてます。まさに "ローファイ"。Flashを使っていないのでiPhoneでもiPadでも見ることができます。やったね!!

…一応、言うまでもないとは思いますが、誤解のないように言っておきますと「iPadでFlashが見れないからFlash反対!!」という気持ちはまったくありませんぞ。今回自分が作ろうとしたものがFlashでなくてもできるし寧ろHTMLで作った方がいいな、という判断があったからです。それにイベントのページなので、出先でもケータイで見れるページの方が何かと便利だろうと思いますし。Flashじゃなきゃ、とかHTMLじゃなきゃ、とかじゃなくて、あくまで閲覧する人から見た適切な技術を使えばいいんじゃないでしょうか。常に考えることが大切だと思います。

…と、ごめんなさい話が堅くなってしまいました。個人的には久々に自分の好きなものを好きなように表現できたのがとても楽しかったです。完全なる自己満足ですが、たまにはいいじゃあないですか。自分を自由に表現することはとても楽しいことだし、Raw-Fi 2に遊びに来ていただく人にもぜひそれを感じてもらえたらうれしいですね。


それでは皆様、3/6(土)は渋谷に集合でよろしくお願いいたします!!

FICCが本日で6年目を迎えます。

2010.02.03 Text

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6年目を迎えました - FICC inc. WEBプロモーション | I AM BLOGGING NOW. FICC代表取締役社長 荻野英希のブログ

表題の通り、FICCは本日2月3日で6年目を迎えます。

私は設立からちょうど1年遅れてFICCに来ました。よく「若者は3年で会社を辞める」と言いますが、私は社員になってから4年が経ちました。ご存知の通り怠惰でどうしようもない私が4年働けたことは、自分にとって大きな自信になりました。しかし強調しておきたいのは、ただ続けるだけの無為な4年間でもなかったということです。様々な案件の中で社員のみんなと討論し、協議し、その中で多くのことを学びました。学びながらも私が持っている僅かな知識を周囲の人たちに共有してもらうということもまた、同時にできたのではないかと思います。育て、育てられ。このような土壌に恵まれたことはとても稀有で、幸運なことであったと思います。

私が今とても残念に思っていることは、FICCという会社がいかによい人によって成り立っているか、ということが外の皆さんにさほど伝わっていないのではないか、ということです。もし仮に私がブログや外でわぁわぁと騒いでいるせいでFICCが変な会社だと思われていたら…ということはあまりないかもしれませんが、何にせよ私はどちらかと言えばFICCらしさを体現している人間ではありません。将棋で言ったら歩です。逆に "王将" であるところの弊社社長のブログこそFICCを体現している大きなビジョンの一つです。ですがFICC全体を表現しているということともちょっと別なことのような気がします。「みんなが思っている以上に多彩で、面白いところなんだよ!!」ということをもっと叫びたい。…はた迷惑かもしれませんが。とにかくそんなふうに今年はもっとFICCを知ってもらう手伝いができたらと思っています。

またこれまでの間にAnotherBookmarkMOREWORKSという2つのサービスを立ち上げられたことを大変誇りに思います。いわば自分にとって子どものようなものです。であれば親としてしっかりと育てる責任もあります。しかし育てることだけに集中しすぎて閉じていくのも寂しいものです。常にイノベーションを起こすことこそ成長に繋がる…今年は忙しい年になりそうです。

というわけで皆様、今年も何卒宜しくお願いいたします!!

さよなら、ありがとう2009年

2009.12.31 Text

去年は何もなかったようでそれなりにあった1年でした。

3月にはFICCの新サービスMOREWORKSをリリースしました。私はサイト構築に関する部分のみの担当です。少しずつ増えて現在登録会社数は約50社。既に多くの方に利用していただいております。

9月にはABMの機能拡張を行いました。Twitter対応やアイテムレビューなどの新コーナーを中心にした機能強化です。次代のABMや新たなサービスの基盤になる重要なアップデートになりました。来年HTML化するABMにご期待下さい(むしろ今までFlashでごめんなさい><)。

またANTEPRIMAのショー映像も作りました。とても貴重な体験でした。

Raw-Fiができたのもうれしかったです。ちょっとずつ大きくできたらいいですね。今年は早々に第二回をやりたいと思ってます。どうでしょう?>スタッフの皆様

しかしその一方で、自分が逃げてしまった事も多々あります。それは課せられた責務であったり、近くで起こった不幸であったり。来年は恐れず自分を "燃やしていこう" と思います。正直ビビリすぎだったんじゃないかと。結果燃え尽きて炭になったり灰になったりすることもあるかもしれませんし、燃料サイクル、というか今の生活ルーチンから外れてしまうこともあるかもしれません。でもまあ致し方なしかな!ぐらいで行かないと変わらないですよね。「嫌われるくらい頑張る」みたいな感じでしょうw

というわけで改めて。燃やせ!! 2010年!!

いろいろと今年一番を決めよう2009。

2009.12.30 Text

去年に引き続き今年もいってみましょう「いろいろと今年一番を決めよう2009」。例によって独断と偏見による選出ですから、もうどんとこい異論反論オブジェクション。さあ今年も映画部門からスタートです。

今年のベスト映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

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はい、エヴァです。自分でも信じられないチョイスですが自分の中でこれ以外は出てこなかった。ちなみに2位はサマーウォーズ、3位はグラン・トリノ。去年は普通の映画とアニメ映画で部門を分けていましたが今年は分けません。「いやじいちゃん3位はねえだろ!!」と言われるでしょうし、えこひいきまるだしな順位なのは否定しませんがそれでも今年のアニメ映画は一般の映画と肩を並べられるだけの作品が揃っていたと思います。1位2位がアニメなのは「もっと日が当たる場所にでてほしい」という私の気持ちです。日本人にとってサザエさんと宮崎作品だけがアニメだというのは悲しいじゃないですか。そして2本とも私の中での映画らしい映画に仕上がっていたことも大きい。私にとっての映画は腕を組みながら難しい顔をして評論するものではありません。お茶の間で観た金曜ロードショーであり、夏休みに親と観た夏休み映画なのです。胸がつまるようなハラハラ感、そして痛快であること。そしてもちろんみんなで観れるもの(破はその点ギリギリではありますが)。

破に関しては、今までの "暗さ" が弱くなった。暗さがエヴァらしい味、面白さだったのは事実です。でもその暗さは私は好きじゃなかったし(もともと暗い人間が余計落ち込んでどうすんだよとw)結局は「空気読め」の大合唱でしかなかった。「空気読んでもらわないと俺がいやだから」、と。いや、社会で生きている以上、空気は読まなければなりません。もちろん破の中でも「空気読め」は出てきます。でも自分を追ってまで空気を読んだ先に何があるのさ?空気を読みながら、自分の希望を叶えることだってできるんじゃないの?いや仕事だって、その中で自分の目標を見つけることだってできるんじゃね?…そういうメッセージが受け取れたことが僕はただただ嬉しかった。

今年のベストテレビアニメ「東のエデン」


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100憶円とコンシェルジュ携帯で日本を救え。何度も何度も、説明しているのでもう作品の解説はしませんが、今年を総括するうえでなくてはならないアニメ、というか作品でしょう。東のエデンは「キャピタリズム」であり「セカイカメラ」であり「グランズウェル」
である。このどれか一つにでも引っかかった人は絶対に見るべき。典型的な少女漫画的「王子様」と日本を救う「王子様」を重ねて描くのが面白いですね。最後に人を助けるのはシステムではなくやっぱり人なんだ。

今年のベストアルバム「ハイファイ新書」

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今年は相対性理論の年でしたね。少しお姉さんになられたやくしまるさんの歌声。そしてやっぱり少し大人になった視点。世間に溢れる音楽に疲れた人たちがきっと相対性理論の音楽に耳をすましているのかなと思います。足りないようでいて、しっかりと完結したサウンド。「これでいい」が「やっぱりこれがいい!!」になる発見。よかったです。

今年のベストWiiゲーム「New スーパーマリオブラザーズ Wii」

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言う事は言った。もはや何も言うまい。先日我が家で4人でマリオを遊んだんですが、ここまで新しい体験ができるとは思いませんでした。まさか4人で遊ぶと足の引っ張り合いにしかならないとは!!w 1人プレイが面白いのは当然ですが、4人で遊ぶとまったく違うものになる、しかも違うベクトルで面白い。マリオ25年の歴史に新たな1ページが加わった瞬間でした。

今年のベストDSゲーム「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」

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今年No.1ヘンテコソフト、トモダチコレクションと最後まで悩みましたが…懐古厨としてドラクエを挙げることにしました。ドラクエ、だけどしっかりと新しさがあった。ゲームとしての完成度も高い。ゲームの販売規模があってこそだったんでしょうがすれ違い通信も面白く大きな話題にも。どんなに歴史があるものでも新しさを取り入れることを忘れてはいけないし、何がよかったか、何が悪かったか、常によく見ていること。いいものをしっかり残してきたからこそ今日のドラクエがあるわけですから。

今年のベストXbox360ゲーム「DJ Hero」

って今年Xbox買ったばっかりだし!! Xboxのゲーム3本しかやってないし!! しかもDJ Hero、360とPS3両方出てるし!! つかまだ輸入ゲームの扱いだし!! でもいいんです。音楽ゲームの新たな地平を切り開いてくれました。なんといってもかっこいいしね!! 日本の音楽ゲームも大好きだけど、どうかもう一度尖って欲しい。音楽的にカッコいいでも、ただひたすら萌えるでもいいから、いっそのこと突き抜けてくれーっと思いますね。

今年のベストPlayStation3ゲーム「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」

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ちょwww 今年の会社の忘年会のビンゴでPS3当てたの最近だし(改めてありがとうございます。PS3が欲しい人はぜひFICCに入りましょう)、PS3のゲームこれしかやってないし。でもいいんです。よくこのゲームはグラフィックがすごいと褒められますが、演出の良さ、それにプレイヤーのアクションが混ざることによる没入感。これに尽きます。よくあるハリウッド系B級アクションムービーの中で自由にアクションできる、これだけでわくわくすると思わない?新しい体験をさせてもらいました。

今年のベストロボット「ドロッセル嬢」

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今年の一番は「ロボット界で一番お姫様」ことドロッセルお嬢様でしょう。美少女フィギュアを買わない私もついつい買ってしまった「Figma ファイアボール ドロッセル」
。球体関節の人形って怖くて苦手だったんですがドロッセルお嬢様は別格です。彼女が登場するフルCGアニメ「ファイアボール」も面白かった。ディズニージャパンは早くシーズン2を作りなさい!! そしてスクエニはキングダムハーツなんか作ってないでドロッセル嬢のゲームを作りなさい!!

今年のベスト動物「モルモットのシャンプーすすぎ」

正直去年の王者アルパカを超えるだけの動物は現れませんでした。ということで今年のtumblr画像の中で一番萌えた動物、ということで「モルモットのシャンプーすすぎ」を推したい。足のチョロッとした感じと表情にやられましたね。来年は寅年ですが、動物の口の "ω" はやっぱりかわいいです。

今年のベスト流行語「1位を目指す理由はあるんですか?2位ではだめなんでしょうか?」

…ここまで正当に人の反論を押さえてなおかつ心を折る言葉が今までにあったでしょうか。さらに蓮舫さんがおじさん達を罵る(?)姿のインパクト。圧倒的1位です。転用がしやすかったのもポイント高いですね。

蓮舫「Google検索で1位を目指す理由はあるんですか?2位ではだめなんでしょうか?」
SEO業者「…」

蓮舫「ダンサーが12人ということですが12も必要でしょうか?ボーカル2人ではだめなんでしょうか?」
EXILE「…」

内田裕也さんも美味しいところを持っていく始末。何にせよ1位ですおめでとうございます。どうかお子さんに「ズルはいけないよ!!」と教えてあげてください!!

今年のベストテレビ番組「飛び出せ!科学くん - 風船カメラで青い地球を撮る」

四の五の言わずとりあえず観てくれ。とても素晴らしい企画だと思います。地球は美しい。

今年のベストガジェット「iPhone 3GS…?」

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新しいiMac。タッチ操作のMagic Mouse。ビデオ付きiPod nano。小型一眼GF1。合体コンデジGXR。ネットで機能が広がるCerevo Cam…様々なガジェットが誕生した今年。何を選べと言われると難しいですが、私はiPhone 3GSを選びました。またかよwといわれるでしょうが、iPhoneの魅力は衰えなかった。そしてソフトが成熟している現在にあって性能が強化された3GSが何よりも羨ましい。

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ですが去年と同じでは面白くない。ガジェットの範疇をやや超えますが、今年はAmazon Kindle及びKindle Storeを選びます。遂に電子書籍ストアの成功モデルが見えつつある。まさにiPodとiTunes Storeが起こしたネットでの音楽販路の開拓を再び見ているかのよう。個人的には現状のKindleはベストではないですが、それでも新しい市場を切り開く製品はドキドキさせてくれます。来年は日本でも電子書籍の年になるのか(日本だと漫画がないとだめだと思いますが)。Amazonは日本でもKindleを本格的に売出していくのか。相対するAppleの新タブレットはどんなものになるんでしょか(存在しない可能性もありますが…)。2010年もわくわくさせてくださいな!!

Twitterとは時に「アメトーーク!」である - auの事例から企業のイベント時のTwitter利用を考える

2009.10.26 Text

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今更このトッピックを取り上げるのもどうかという話ですが、先週19日に行われたauの2009年秋冬モデルの発表会でTwitterを利用した現場の実況中継を行いました。auが用いたアカウントは@au_official。で、結果はというと…こちらのtake-itさんのブログ記事にまとめられていますが、あまり思わしい結果ではなかったように私も感じました。いやこれが成功かどうかは、実際にauがこのTwitter利用に関して打ち出した「目標」がわからない限りなんとも言えません。Twitterのタイムライン上では確かに盛り上がりませんでしたが、少なくとも現時点でフォロワーが5,000人を突破しています。仮にフォロワーの数が「目標」であればおそらく成功と言えるでしょう。なのでケチのつけようがないわけですが、多分皆さんの中には釈然としない気持ちが残っているでしょう。せっかく生のイベントだったんだからもっと盛り上がらなかったのか?と。

ですので今回は企業のイベントにおけるTwitter利用について考えることにします。Twitterでの成果をどの数値目標で測るかによって「成功」は大きく変わってきます。先ほどの通りフォロワー数なのか、RT数なのか、つぶやきないのリンクから本サイトへのアクセス回数なのか…それぞれのケースを考えるのは難しいので、とりあえず「タイムライン上での盛り上がり」(ハッシュタグ、@、RT付き発言の数)を基準に考えたいと思います。このタイプの「成功」なら企業もTwitterユーザーもわかりやすいでしょう。

企業イベント時のTwitterは「ひな壇トーク」と化す

Twitter上では普段様々な人が様々な方向に向けてつぶやいているため、非常に散漫なおしゃべりがまもまりもなく起こっている状態です。しかし企業がイベントを行う際にTwitterを利用する場合は状況が一変します。企業アカウント(auの場合は@au_official)が情報の主導権を握ります。そしてその情報をフォロワーに流す、というまとまった方向の流れができます。イメージとしてはテレビのひな壇トーク番組が近いでしょう。「アメトーーク!」が一番イメージしやすいでしょうか。司会(雨上がり決死隊のお二人)が企業アカウント、そしてひな壇の芸人の皆さんがフォロワーです。司会が企画趣旨、トークテーマを定義し、番組の進行を進める。それに対してリアクションやトークを膨らませる役目を果たすのがひな壇芸人の皆さんです。こうすると自ずと盛り上がりそうな方向が見えてきます。少なくとも司会よりもひな壇の人たちの方が重要だということはわかりますよね。

司会の役割は適切なネタフリです。ひな壇の人たちがリアクションしやすいネタ、話を広げやすいネタをどんどん投下します。こんな写真じゃネタにできませんが(どこがどう最薄なんだかさっぱり)、こういう写真ならネタにできそうです(お姉さんが云々)。ネタをコントロールする特権は司会者にあるわけですから、ウケが狙えて反応しやすいネタ、そして伝えたい情報(製品情報等)を織り込んでいくこともできます。

適切なネタフリができて、リアクションも帰ってきた。しかしここで終わらせてはいけません。「トーク」である以上ひな壇の人たちのリアクションに対して、司会も返さなければいけないでしょう。さすがのさんまさんも相手の話を完全無視することはありませんからね。auの場合もそこが「寂しい、もったいない」ととられた部分が大きかったようです。盛り上げるつもりならば少なくともRT、できることならば@付きで返信してあげると実況につきあってくれているフォロワーのモチベーションも上がるものです。

司会をサポートする「ツッチー」役のアカウントは必要不可欠

しかしそんなこといっても全然フォロワーからのリアクションがなかったらどうするの?成立しなくない?と言うかもしれません。確かに。どんなに司会をがんばっても、ひな壇芸人たちもがんばってくれなければ盛り上がりません。例えばアメトーーク!では多くの場合「抑えの芸人さん」が登場します。品川さんや土田さんといったひな壇でも確実に活躍してくれる人です。こういう人がいるお陰で挑戦的なトークテーマにも安心してチャレンジすることができるわけですね。ですからTwitter上で発言力がある人に対して企業が前もってアプローチしておくことも必要な戦略です。どこの誰かわからないフォロワーと@付きで会話するより企業側も安心ですし、適切な絡みを期待することもできるでしょう。

しかしただ単にフォロワー数が多い有名人に頼めばいい、というものでもないでしょう。ガンダムの話は土田さんに、エヴァの話はオリラジのあっちゃんに、パナソニックの話は品川さんに振るのが妥当です。例えばauの場合ならば携帯や通信技術に詳しい方(@nobiさんや技術系ライターさん)や、ファッション性がある携帯ならば、有力な女性Twittererにご協力を仰ぐことが考えられます。製品によっては協力してもらうアカウントによってアプローチできるターゲットをうまく絞り込むこともできるでしょう。また、メーカーさんや販売店の方のアカウントがあれば、会社を超えた協力をお願いするのも手かもしれません(事前に十分な準備が必要ですが)。うまくすれば話題作りにもなって一挙両得…皮算用ですが。

「ぶっちゃける力」

タイムライン上での適切なコミュニケーションさえあれば、少なくともイベント中継としては成功を収めることができるはずです。しかしまだ不安ですか?必ずしも面白い話が振れるとは限らない。その瞬間に面白いことを言えるとも限らない。確かにその通りです。どういったネタを投下するか、事前準備ももちろん大切ですが、フォロワーの皆さんはただ単にインフォメーションが受け取りたいわけではないでしょう。Twitter上での人と人とのふれあいを楽しんでいる人も多いと思います。私がTwitterに中毒的にハマっているのもそういった「ぬくもり」が効いているせいでしょう。いやもう正直に言いますけど、寂しいんですよ(笑)。寂しくてしょうがないからTwitterに向かっている部分もオーバーな話あると思うんですよ。孤独な老人のような言いようですけどね。

そうです、生身の人間に触れてる感じが欲しいんです。ただ仕事の都合でTwitterをやっているアカウントからはなかなか出てこない雰囲気。だからフォロワーが求めているのは「素のあなたはどう思ってるの?」という問いに対する答え、はっきり言えば「ぶっちゃけ」が欲しい。これはあの島田紳助さんがよく使う手法です。はてなでテレビの土踏まずさんのエントリ『島田紳助は「はっきり言うで」が好き過ぎる』にまとまっています。「腹を割って話すという態度を見せること」によって、普通のことでも重要な話として受け取らせることができるし、真摯な態度で話してくれるように感じることができるからです(本当の腹の内は別にしても、ね)。私も早速上の段落で使ってみましたが、いかがでしたか?

企業のTwitter利用は一日にして成らず

ここまでいろいろ話してきましたが、これだけやるの結構大変でしょ。実際には中継に使うハッシュタグをフォロワーに実際に使わせて浸透させる必要もあります。@au_officialの場合は5日前から既に告知していたこと、運良く(?)騒動になったため逆に#au_official2009というハッシュタグが有名になったことがあり、周知の部分では結果的にうまくいきました。ハッシュタグはユーザーにわざわざ使ってもらうものなので、いかに浸透させるかが鍵になります。ハッシュタグ付きの発言を一覧できるページをオフィシャルで作ったり、そこからハッシュタグ付きで簡単に発言できるフォームを用意する必要も出てくるでしょう。更にこれらのことを生で処理していかなければならない…まず一人では無理でしょう。中継用に1人、フォロワーのつぶやきに対する返信用に1人、少なくとも必要です。

そんなに力をかけられない…というのであればブロガーイベントのようにTwitterユーザーに中継をお願いする、という手もありますが、結局ある程度のコントロールが必要ですし、ある程度自社にネームバリューがあるのであればそれを活かさないのはもったいないと言えましょう。「auがTwitterに!!」というのはニュース性がありますからね。

Twitterをイベントに利用しようとしていた企業の担当者の方はそろそろ気が重くなってきたかもしれませんね。Twitterを通して何を達成するか、その目標が大切です。アメトーーク!は視聴率が取れることが一つの目標でしょう。では企業がTwitterで達成したい目標とは何でしょうか。それを定義するところから、企業の本格的なTwitter利用が始まるのでしょう。

そして最後に。今回のauのアカウントで個人的に考えるもっとも大きな問題点、というかもったいない点、それはアカウントの継続利用をしていないということです。この@au_officialがつぶやくだけで5000人を超えるフォロワーに言葉を届けることができます。たかが5000人、されど5000人。この力に気がつかなければ、この力を活用することができなければ企業のTwitter利用、はっきり言って意味がないと私は思います。

このブログよりTwitterとかFlickrとかRaw-Fi Blogとかのほうがよく更新してる件。

2009.10.19 Text

だからってこのブログを放棄するわけじゃないよ><

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最近はRaw-Fi Blogのほうがよく更新してます。当ブログでは「こと」、Raw-Fi Blogでは「もの」を扱っていく予定。要はこのブログは相変わらず長文専門ブログということです。Raw-Fi BlogぜひRSS登録をしていただければと思います。

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あとFlickrの更新率も急激にあがってます。ミラノ出張のときの写真もまとめてますんでご興味のある方はどうぞ。撮影はだいたいPENTAX K-7DA☆55mmF1.4で撮ってます。PENTAXはLimitedレンズもいいですがこのDA☆55mmも安定感があって気に入ってます。動画も撮っていきたいな。

もちろんTwitterでもぼちぼちつぶやいてますんで宜しくお願いします。なんかTwitter、独り言が多い人間だからか相性がいいようです。

つかそろそろ次回のRaw-Fiもやりたいよね。寒くなってきましたがまだまだわいわいしましょう!!

一介のFlash制作者がミラノコレクションでのファッションショーで映像を投影するまでの全記録

2009.10.05 Text

何を話すべきか、どこから話すべきか迷いますが、まず9/29に行われたANTEPRIMAミラノコレクションファッションショー、無事終了いたしました。会場で観てくださった方、ANTEPRIMAの中継ページから観ていただいた方、そしてもちろんスタッフの皆様に深く感謝せずには居れません。私はたかだか映像を映し出していた人間に過ぎないかもしれませんが、素敵なショーになってよかったと思っています。

背景のゆらゆらしている光の帯のような映像、これが私の担当であります。ビデオだとちょっと証明の明かりにとられて見にくくなってますが、実際にはもっとはっきりと写っていました。こんな具合。

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この「光の波」はディスカッションの中から生まれたもので、煙のような、波のような、よくわからないふわふわしたものの映像、ということで制作がスタート。元のイメージはショーの招待状にも使われてるこんなイメージ。

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で、このイメージをリアルタイムに再現、ショーの進行によって姿や形、色を変えていく、というのが課題でした。ミラノへ発つまでおよそ2週間。最初はQuartz Comporserでの制作を考えたものの頓挫、Processingでの制作に切り替えほぼ完成まで作り上げましたが、最後のギリギリになって処理速度のバッファが欲しくなりFlashで書き直すことに。FrocessingというFlash用の強力なライブラリのお陰で一晩で移植することができました(こんなちょっとのコード移植に一晩もかけるなと怒られそうですが…)。Frocessing制作者のnatsuさんに深く深く感謝しつつ、ついに本番当日を迎えることとなりました。

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映像、といっても今回の映像は再生ボタンを押せば勝手にやってくれるものではありません。前述の通りショーの展開と同時に色や形、大きさ、動きの速さなどを的確にコントロールしていかなければなりません。映像の再生はMacBook Pro、そして映像のコントロールはKORGのnanoKontrollで行います。nanoKontrollのほぼすべてのツマミ、スライダー、ボタンにパラメーターやプリセットの値を登録して本番に臨みました。コントロールする、といってもランダムの要素を大きく取り入れてあるため、意外と思い通りに動かないのが今回の映像の特徴です。ある程度の色や大きさの方向性を定めて後はなるようになれ。やはりライブである以上は意外性がないと面白くないですからね。ただ決めのシーンではしっかりと動きがはまるように練習しました。特に "運命な感じ" のエレクトロがかかるクライマックスのシーンですね。

さて、映像の準備が整ったところで実際にステージに投影しなければなりません。で、実はこのステージよく見ていただくとわかると思うんですが、黒いんです。映画館でもなんでも映像を投影する場所は真っ白じゃないときれいに写りません。初めて現場の説明を日本で受けたとき「いや映像投影するんだからそこは白じゃないとまずいんじゃないんですか!?!?」とあわてて聞き直してしまったんですが、弊社社長の判断は「いや黒で」。いやでもそれじゃ写んないでしょJK!!と思った時に社長から帰ってきた答えは「高輝度のプロジェクターを使えばいけるんじゃない?」とのあっさりした答え。

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実際今回のショーでは壁面から数十メートルの距離から、20,000ルーメンのプロジェクターを2台を使い、照射される映像をぴったり合わせることで40,000ルーメンの高輝度プロジェクターを再現してしまおう!! というそれなんてヤシマ作戦な展開に。前日準備ではケーブルの分配がうまくいかず危うく1台のプロジェクターでの投影になるところでしたが、現地映像スタッフの方の尽力で無事2台で投影成功。無事に自分の仕事を満了することができました。2台のプロジェクターが見事に黒い壁面に光の帯を投影してくれました。ガラスのステージにも反射して非常に美しい雰囲気に。黒いステージはショーのイメージにも合っていましたし、投影した光の「映像臭さ」が見事に抜けてとけ込んでいました。自分でいうのも何ですが、大成功、だったと思います。

一介のFlash制作者もとい会社員の身ではありますが、ANTEPRIMAのミラノコレクションファッションショーという場所で、自分の作った物が投影できたというのは本当に貴重な体験でした(行くまであんだけいやがってたんですけどね)。こういった仕事ができるのもFICCの懐の深さでしょうか。まあんまりこういう仕事があるWeb会社っていうのはないですよねw そしてショーが終わった瞬間に一番最初に出てきたのは、なんというか家族や友達や会社の人へやら、いろんな人への感謝の気持ちだったかなぁと思います。普段生意気なことに感謝の気持ちを表してないからね、自分。本当にありがとうございました。


…とここで終わらないんです。今回の自分のミッションは映像の投影ともう一つ、Ustream(正確にはWatershed)を使ったネットでのリアルタイム映像配信でした。現場のカメラをPCにつなぎ、WiMAXの高速無線回線でUstreamサーバーに映像を送信するという算段です。ちなみにファッションショーの映像をネットで生中継したメゾンはANTEPRIMAが初めて、とのこと。こりゃ任務重大。

事前に接続方法もすべて準備していたんですが、会社から持って行ったVAIO(ちなみにOSはVista)がLANを認識せずネット接続不可、一時パニック状態に。こればかりは仕方がないので中継用だけに準備していたVAIOを鈴木さん手持ちのMacBook Proにチェンジ。これでなんとかなるだろうと思ったら大間違いで、今度はカメラとPCを接続していたFireWireケーブルの型が合わない!! そのとき既にショー前日の深夜23時。緊急にミラノのPC系ショップを検索し、午前9時から開いているショップを発見。結局本番直前に社長と鈴木さんにFireWireケーブルを買ってきてもらうことに…本当にスミマセン。

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でこれが戦利品のFireWireケーブル。これで無事にMacBook Proとハイビジョンカメラをつなげる!!と思った矢先に偶然横にいた日本人カメラマンの人がぼそっと「これCore2Duoの2.5GHzとかでしょ、これじゃパワー不足でハイビジョン動画を配信用にコンバートできないんじゃないの普通?」………………………………って、やってみなきゃわかんないでしょうがーーーー!あーもう知らないんだからっ!刺す!はい写った!今カメラの映像写ったよ!

…といろいろありましたが無事ショーの映像をリアルタイムで皆さんに届けることができました。たくさんの方に観ていただけたけたようで、本当に中継がうまくいってよかったと胸を撫で下ろしました。今はまだUstreamの限界で、あまり鮮明な映像がお届けできなかったことが残念でなりませんが、今後もネットを使った取り組みができると楽しいなと思ってます。ライブの緊張感を久々に味わいましたが、やっぱりライブだからこその楽しさがあるし、それを伝えられるようにすることもこれからの仕事の一つになっていくのでしょう。

ANTEPRIMA SS 2010 ショー ライブ中継

2009.09.29 Text

時間がないのでアドレスだけ。

http://www.anteprima.com/en/collection/streaming/

ドキドキしますが…がんばります。

関連:
ANTEPRIMA SS 2010 ショーをライブ中継します | I AM BLOGGING NOW.

突然ですが私、ミラノでのANTEPERIMAファッションショーの映像担当になりました。

2009.09.25 Text

本当はやることがたくさんあるんですが、少し時間が空いたから、ということでたまにはさらっと気持ちを書きたいと思います。


突然ですが、私は後数時間後にはイタリアのミラノに飛び立ちます。ANTEPRIMAのファッションショーの映像担当になったため、ミラノ出張について行くことになったからであります(前回のショーの映像はこちら)。あまり詳しいことを書くと面白くなくなってしまうので程々でやめますが、ファッションショーのステージに投影する映像を作成し、それを生で再生するのが私の今回のお仕事です。本来ミラノ出張は弊社社長ともう一人アシスタント(今回も前回に引き続き鈴木さんが担当)で行うことになっているんですが、急遽私も同行することになった次第です。

いや、正直に言いますけどね、私もことあるごとにミラノ出張に行くのは嫌だ嫌だって言ってたんです(笑)。自分で言うのもなんですが機転は効かないし度胸もない、おまけに英語は喋れない、どう考えても足を引っ張るだけで何にもなりゃしないんじゃないかと。それ以上に厳しいのはファッションショー自体で、やり直しはない、一度きりの生のイベント。

生のイベントというと私の中では5年前のあるイベントのことを思い出します。今の会社に入る前のこと、私はあるライブイベントで撮影を担当していました。しかもその映像が作品になるという非常に大切なイベントだったのに…。撮影だけでなく編集の段階でも関係者の皆様に、ご迷惑をおかけしました。おかげで今の自分があると言っても過言ではなく、本当に感謝しています。その頃の自分といえば、映像を多く制作していて、映像関係の仕事に就きたいという気持ちもありました。でもその一件で映像の世界に行くのは無理だ、できないと諦めました。簡単に言うと、逃げてしまったわけです。

しかし何の因果か戻ってきてしまいました。生のイベント、そして映像。場所もやることもまったく違います(撮影と投影じゃえらい違いだしね)。これで過去の失敗が消えるわけではありませんが、あのとき目標に背を向けた自分に一矢報いたいという気持ちがあります。だから「(ミラノに)行くか」と聞かれて、少し悩みながらも「行きます」と答えました。


あれから5年。駄目なところは相変わらず駄目ですが、なんとか社会人足れるよう考えてきました。しかし、ただ仕事ができていればいいのか、というとそれは違うということにこの前改めて気づかされました。やるべき仕事を全うするのも大事ですが、その中でも何か自分の気持ちを乗っけることができないと辛いですよね。オーバーに言えば自分の願望を仕事の上で実現する、とも言いましょうか。おせっかいながら、最近は仕事することだけに気を取られて、そういった自分の気持ちが置いてきぼりになっている人が多いような気がします。し、もしかしたら私もその一人だったかもしれません。

ショーを成功に導く、それは当然として、では自分はそこにどんな気持ちを乗せるのだろう。期待を裏切った親への罪滅ぼしか。違う道へ進んだ友人へのメッセージか。仕事の中で成長させてくれた方々への感謝の気持ちか。それもとも5年前逃げ出した地点に戻って自身の後悔の念を晴らすのか。まだはっきりはわかりませんが、今回の出来事が自分の中で何かの契機になるのではないか、そんな気がしています。


さてそれでは、本番をお楽しみに。さーがんばろう、3にも4にもリハーサルが肝心


あとUst的なものでショーの様子を生中継する予定です。詳細は後日。では!!

ルールとはどんなときも平等なものでなければならない

2009.07.28 Text

サッカーもといスポーツ全般が嫌いな私が、先週末スポーツバーでサッカーの映像を見ながらふと思ったことがあります。サッカーの試合は前半45分・後半45分の計90分間行われる…んですが実際の試合ではまず90分で終わることはないでしょう。試合中に審判が小休止した時間分だけ延長される、いわゆる「ロスタイム」があります。

スポーツ素人なりに考えてみればなかなかこれがよくできたシステムではないでしょうか。素直に考えれば、「試合が中断した時間が存在するのは不平等だし、90分やるっつってんだから90分きっかり試合に費やすべきだろ」という発想からこのロスタイムという制度は生まれたのでしょう。高々数分の延長であってもこのロスタイムの時間というのはやけに緊張感が高まるものです。なぜなら具体的にロスタイムがどれだけ存在し、実際にいつ試合が終わるのか、審判以外は誰もわからないから。人間には油断というものがあります。選手だって試合もあと数分だとわかれば気のゆるみが生まれるでしょう。明らかに手を抜いてしまうかもしれない。しかしロスタイムがあれば試合の終わりは審判の裁量次第、がんばり続けざるを得ない。緊張感が持続すれば試合のクオリティも上がる。それに伴って当然観客も白熱した試合が最後まで楽しめるし、盛り上がる。単なる試合時間の調整が二次、三次の思わぬ効果を発揮したのです。

かのスーパーマリオの生みの親・宮本茂氏は「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」と語っています。サッカーのロスタイム制度はまさに3つの問題を一度に解決したアイデアのよい例ではないでしょうか。ロスタイムに限らず、ルールやシステムというものはこのようなアイデアの塊です。そのどれもがサッカーを現実的で、楽しく、スリリングで、戦略性があり、安全で、盛り上がるスポーツにすることに役立っています。ルールこそが「複数の問題を一気に解決するもの」の集合体と言えます。


で。まったく話が飛ぶんですが、近所を選挙カーが走っていて大きな声が聞こえてきました。しかしこの選挙カー、本当に必要なのかなぁ、なんかもったいないなぁと思ってしまいました。なんとしても名前を覚えてもらう、というのも当選には重要なステップなんでしょうが、政策やその人の考え方も何も聞かないで投票されても、なんか違う、って気がしますよね。選挙カーにはお金も労力も候補者の時間もかかってる。だけど周りの人はうるさいなぁ、としか思っていなかったらもったいない気がします。

私は政治にも法律にも疎いので的確なことは言えませんが、まず選挙のルールに問題があるのかもしれないなーと思います。昔のルールを守らざるを得ないから、なんだか非効率なことになっているような。先日も候補者は選挙に関連する内容をTwitterに書き込んではいけない @seiji_ohsakaというお話が出ていました。だからといって「今すぐ選挙でTwitterを使えるようにしろ!! ええいネットを使えーっ!!」とも言いませんし、更なる問題が発生する可能性もあるわけですからルールを変える以上しっかりと話し合った上で変えてほしいと思います。

ただ一つ確かなことはどんなルールも状況によっては見直さなければならないときがくるということです。新たな泳法や技術が発明される度に改正される、オリンピック水泳のルールのように。ルールは常に「複数の問題を一気に解決するもの」でなければならないのです。

Raw-Fiも着々と準備中。

2009.07.07 Text

7月11日はドラクエ9の発売日!! …ですが夜22:00からRaw-Fiの日でもあります。皆さんお忘れなく。

Raw-Fi Blogもちょっとずつ更新中です。

拡張現実空間の未来を考える「AR Commons」設立。

2009.07.03 Text

拡張現実空間の未来を考える「AR Commons」設立。

エヴァの話の後で非常に恐縮ですが、今度は電脳コイルのお話、というかAR(拡張現実)のお話です。このブログでも二回ほど、「仮想世界を現実にする『AR』とは?」「電脳コイルのススメ」といった題でARについて書いたことがあります。改めてARについてヒジョーにざっくりと説明しますと、現実の世界の映像にパソコンの画面を上書き表示することで、日々の生活を更に豊かにする技術のことです。先ほどの電脳コイルの場合は電脳メガネ、人によってはドラゴンボールのスカウター(それを通してみることで見た相手の戦闘力がわかってしまう優れものメガネ!!)を想像していただければわかりやすいかと思います。視覚的で直感的な情報認知を可能にする技術、それがARです。

では本題。今回その拡張現実空間の公共圏について考え、創出し、共有するネットワークとして「AR Commons」というものが設立されました。

AR Commons

プレスリリース(PDF)から引用しますと、「AR Commonsは、21世紀社会の情報・テクノロジー環境に適合した、新たな学術研究、生活提案を実現するプラットフォームとして、AR技術を快適に利用するための多次元的空間活用を促進する非営利の任意団体」です。私の解釈だと「ARのことをみんなで考えていこうの会」です。慶応義塾大学を中心に、法人賛助会員としてソフトバンクテレコムさん、大日本印刷さん、頓智ドットさん、ヤフーさん、ゼンリンさんといったヒジョーに豪華な方々で現在構成された団体でございます。ちなみにFICCも会員として参加していたりします(なんだかうちだけ雰囲気が違う感じですが)。

そして早速ですが、AR Commons設立記念キックオフ・シンポジウムが7月10日に開催されます。

キックオフ・シンポジウムのプログラム, July 10,2009 | AR Commons

識者の方々による、ARの展望、課題、それに関する討論も楽しみですが、iPhone初のARカメラアプリである「セカイカメラ」のデモンストレーションも忘れてはいけません。お申し込みはこちらからどうぞ。と同時に当日Twitterやustreamで会場を中継してくださる方も募集中です。興味がある方はぜひご連絡ください。

ちなみにフクオカさんもちょっと映像を流したりごにょごにょお手伝いする予定です。

高度に発達したAppleの文化は「宗教」と見分けがつかない

2009.06.16 Text

その熱狂はどこから生まれてくるのか

WWDCの話題も一段落したので書こうと思いながらそのままにしておいた題材を。ちょっとスレスレの所を通りますがちゃんとしたところに着地しますので安心してお読みください。

Appleはよく宗教に例えられます。Appleの製品をよく買ったり、Appleの情報に詳しい人のことをよく「Apple信者」なんて揶揄したりしますが、数あるパソコンメーカーの中でも消費者が「信者」呼ばわりされるのはAppleくらいのものじゃないでしょうか。今は熱狂的な信者だという人も、元を辿れば普通の1消費者だったはずです。その普通の「消費者」が「信者」に変わる理由とは一体なんでしょうか。

「奇跡」が消費者を信者に変える

本物の宗教でも、ただ人に教義(聖書の内容とかetc)を伝えるだけじゃなかなか信者にはなってもらえないでしょう。「隣人を憎み敵を愛せ?ふーん、なんかうまいこと言うね」多くの人の反応なんてこんなもんです。そんな「浅い」人たちを信じさせるためによく使われるのが「奇跡」です。例えばキリスト教の世界では、イエスが復活したり、水の上を素足で歩いたり、マリア像から血の涙が流れたり…こういった奇跡が数多く伝えられています。確かに水の上を裸足で歩く人を目の当たりにしたら、驚きのあまりその人のことをとてつもない存在として信じてしまうかもしれません。偶然ないし必然的に発生した「奇跡」を直に観測したり、伝聞したりすると人は信じやすくなる、そういう性質があるようです。

Appleの場合も多くの場合始めから「信じられていた」わけではないでしょう。「親がMacを使ってたからなんとなくMacを使ってる」「学校の指定でMacを使うことになった」「なんか流行ってるし安かったからiPodを買った」…多くの消費者はAppleとの関係が浅い状態から始まります。消費者との関係が深まっていく過程にやはり「奇跡」があります。

パソコンを知らない人間にまで向かい入れられた初代iMac

Appleといえば言わずとしれたデザインの名手。初代iMacは当時のパソコンとしては「あり得ないデザイン」が採用されていました。カラフルで半透明。ころんと丸みを帯びたボディ。無機質なベージュの箱でしかなかったパソコンの世界に全く新しい風が吹いた瞬間。Appleどころかパソコンすらよく知らない人たちにも大きな衝撃を与えるプロダクトでした。

iPodは新しいAppleの歴史の始まり

iMacは狙って出した奇跡ですが、偶然が生み出したこんな奇跡もあります。iPodが発売されて間もない頃、あたらし物好きのiPodユーザーの間ではこんな会話がなされていました。「iPodをランダム再生すると、たまに狙ったように絶妙の選曲をしてくることがある。もしかしたら私の気持ちをiPodが読み取ってるんじゃないか!?」。私も「おおーこう来たか!!」という選曲をiPodがしてくれた経験が何度もあります。しかし如何にiPodが優れた機械でもさすがに人の気持ちまで読み取ることは出来ません。確かにこの頃のiPodにも再生回数が多い曲を優先して選曲する、という小細工が仕込まれていた可能性もありますが、それでもこのような「ナイスDJ」現象は偶然の産物と言っていいでしょう。そもそもiPodが「手持ちの全ての音楽ライブラリを収納できる能力」を持っていたからこそ偶然生まれた現象なのです。やはりAppleのイノベーションが生み出した奇跡だと言えます。

このように狙って出せる奇跡もあれば、偶然が生み出した奇跡もあります。なんにせよAppleがデザイン的にも、ハードウェア的にも、ソフトウェア的にも、文化的にも先端を進んでいなければiMacもiPodもiPhoneも生まれませんでした。奇跡を起こしたければ手を止めてはいけません。Appleが走りながら生んできた奇跡の数々が、世界中の消費者を熱狂的なまでに信じさせ続けているのです。

ジョブズが仮に辞めたとしても、「伝道師たち」の力でAppleは生き残る

ではAppleの奇跡の原動力はなんでしょうか。美しいプロダクトデザイン、優れたハードウェア設計、先端をいくソフトウェア。これらの要素でAppleのプロダクトは完成します。が、プロダクトがあるだけでは話になりません。そのプロダクトのよさは一般消費者に伝わって初めて意味を成すものです。最後の「伝える」というステップを担っていたのがApple創業者スティーブ・ジョブズです。これまで数々のプロダクトを世界に売り出してきた彼は、プレゼンテーションの教科書的な存在と言えます。どんな楽しいストーリーでも語り手によっては至極つまらないものになることもあるでしょう。Appleを宗教に見立てるならば、彼は教義を広める語り部です。Appleの奇跡を作り、奇跡を広めた彼の功績は計り知れません。それ故に近年の体調不良による引退説が噂された際にも、彼の引退がAppleの株価にマイナスの影響を与えるのではないか、最悪の場合Appleは沈んでしまうのではないか、そんな空気が流れました。確かにジョブズは最重要人物ですが、仮に彼がAppleの仕事を辞めたとしても、長期的に見て大きなマイナスにはならないのではないか。私はそう感じています。

最近では「エヴァンジェリスト」という言葉があるそうです。日本語で言うところの「伝道師」であります。ジョブズは一人ですが、ジョブズの話を聞き、ジョブズの発想を知り、ジョブズの精神を理解した人間は世界中にいます。さらに「信者」の中でもAppleから得た情報や思想を発信し、伝導する人間は多く存在します。一文の得にもならないのに、これだけ長い文章を書いてAppleの話をしている私も僭越ながら「エヴァンジェリスト」と言えるでしょう。Appleが持っている最強の武器、それは長い時間をかけ信頼関係を築き、その末獲得した「伝道師たち」ではないでしょうか。Appleの最大の理解者であり、協力なセールスマンにもなる存在を、世界中に持っているのです。もはや「影の社員」といっても差し支えないでしょう。数あるブランドの中でもこれほど強固なエヴァンジェリストのネットワークを持った会社はAppleくらいのものでしょう。

ジョブズの影が薄い現在でも、Appleは順調に操業しているようです。ですが、やはり本物の「伝道師」にはいつまでもがんばってもらいたいと思ってしまいます。もうすぐジョブズが復帰することになっていますが、楽しみであると同時に無理はしてほしくないと思っています。世界中の弟子たちは既に一生懸命に働いていますからね。

「せっかくだから楽しい話をしようよ。好きなこと好きなだけ喋ってよ」

2009.06.03 Text

社長モーブッサンの話を書いているのに触発されてというか、なんか書きたくなったので書きます。全然関係ない話ですけど。

今いろんなサイトに「残念」の嵐が吹き荒れているようですが、私はなんでそんな簡単にみんな残念がっちゃうのかなぁと思うんですよ。もうさ、残念に思う話、やめよーよー。もうおじさん残念疲れしちゃったよ。ちょっとでも自分の思い通りに動かないと裏切られた気持ちになってしまうのは自分も含めた人間のサガであります。が、それにしてもちょっと偏狭というか、寂しいというか。

例えば○○はダメだー、とか△△はよくない、とかそんな話ばっかりされたら寂しいですよ。聞かされてる方も正直嫌でしょただダメダメ言われるだけだと。自分でもつまんないこととか暗い話をしているときを振り返ってみると自分嫌なやつだなーと思う。もうそういうのはやめてさ、どうせならもっと楽しい話をしたいよね。ただ楽しいだけじゃなくて、喋りの中に興奮が混ざってくるような話。熱が伝わるような会話。楽しくてしょうがない感じで人が喋ってる様子を見るとこっちも楽しくなるでしょう。自分でも好きなことの話は少し興奮して喋るようにしてます。自分の気持ちを乗せて喋っていた方が楽しいし、その方が伝わる気がしています(あまりにも暑苦しくてウザがられている可能性も否定できませんが…)。

だから改めて。せっかくだから楽しい話をしようよ。好きなこと好きなだけ喋ってよ。そういうあなたを私は見たい。私も楽しいことを楽しく話せるようにしてみるからさ。

…と昨日の夜中に書いて捨てようかと思ったんだけど、自戒を込めてアップすることにしました。いや、このエントリーもある意味「残念」って言ってるんだけどね。

ご報告

2009.05.21 Text

なんだかんだで結局尻からカメラを入れられたんですが、特に何も異常は見つからず。前日のおいしくない流動食フルコースの検査食に耐え、カメラ挿入当日早朝からの「下剤入り水2リットル(もちろんおいしくない)をゆっくり飲む」のミッションにも耐えた結果に何も見つからなかったのはある意味不本意ですが、異常がなかったのは本当によかった。皆様にはご迷惑をおかけいたしました。体調管理には本当に気をつけなければいけませんね。折しも新型インフルエンザが猛威を振るっていますから皆様もお気をつけ下さいまし。

ここのところ普通の日記が続いてますが、サマーソルトキック出す前のしゃがみ溜めのようなものだと思っていただければ。428とか朧村正とかメイドイン俺とかWiiの間の話しとかしたいんですがそれは追々ということで。

身体の近況

2009.04.28 Text

土曜日に健康診断の再検査を受けに行ったら「今度お尻からカメラ通すから」と言われました。ショックです。さらに糖尿の恐れまであるらしくどちらも後日もう一度検査。

それにしてもここ1ヶ月ほど前から毎週末風邪のような症状が現れます。ここのところ症状はさらに酷くなり、土曜の夜は身体中が痛くて全く眠れず。日曜は気晴らしに頑張って外に出たものの2時間でダウン、帰ってベッドに倒れこんだのが夕方5時、そして目が覚めた時には既に月曜の4時。私の休日は何なんでしょう本当に。悲しくなります。

さすがに豚インフルエンザではないと思いますが、どうもこの風邪的な病気とこれからカメラを入れる大腸の具合とは何かしら関係がありそうです。そのせいか人生で初めて強烈な便秘に悩まされています。

恥ずかしいくらいに汚くて面白くない話になってしまいました。睡眠時間もバラバラで、いつになったら解放されるのやら。

そのとき イチローは僕らの想像力を超えた。

2009.03.26 Text

「お前は想像力が足らない」

場違いな行動をして周りに迷惑をかけてしまった生徒に対して、教師が叱るときによく使う言葉です。この言葉を聞くたびに、なんかもやもやとした気分になる。想像力が足りないって言われてもさ、そんなすぐにぱっと足りるようになるもんじゃないでしょう。測れるものでもないし。本来想像力とは人生を豊かにするすてきな力なはず。それがなんだか叱る際に都合がいい言葉として使われているような気がして。多分先生方は「空気を読む力」として想像力という言葉を使っているんでしょうね。結局、先生に言われようが言われまいが、人は空気を読む力を生きていく知恵として身につけていきます。これは行ける、これは行けない、ここまではOK、これ以上はダメ、この流れだとこうだから先にそうしておこう…空気を読み、先を推測し、問題を未然に防ぐ。避けられない場合でも被害を最小限に食い止める。これは確かに賢い。だからダメなときも先に諦めておく。ダメな流れなときはダメなんだ、しょうがない、うまくいかないんだから。と。


2009年WBC決勝、日本対韓国。9回に韓国が日本に追いつき同点で、10回表。間違いなく勢いは韓国にある。今の勢いに流されてはいけない。日本チームも必死で食らいつき、1アウト12塁のチャンス…のはずがまさかのフライで2アウトに。このチャンスを逃したら流れに負ける。今しかない。そこでバッターボックスに立つのは、イチロー。そのとき小さなため息が日本中から溢れた気がした。あの天才イチローが、今年のWBCでは振るわず、打てない。プレッシャーのせいなのか、単に調子が悪いだけなのか…。

「これはダメな空気だ」そう日本中が思っているのを想像しながら、私もワンセグでイチローを凝視していた。見ているのが怖い、でも目線が逸らせられない。私がもしイチローの立場だったら、冗談抜きで逃げ出してしまうだろう。だって考えてもみなよ、もし打てなかったら日本中からおこられるわけでしょう。日本中からだよ。耐えられないよそんなの。日本中から怒られるイチロー。怖い。想像したくない。そうこうしているうちに、2ストライク3ボール。どんだけ粘ってんだよイチロー。もうやめようよ苦しいよ。なんでこんなにがんばってるのに辛いんだよ。打ってほしいという気持ちはみんな一緒だ。でもそんなうまくいかないことくらい、自分が培ってきた想像力が教えてくれる。そこに流れる空気がそう言ってる。「常識的に考えて」ってやつだ。そういうものなんだよ結局。現実を受け止める準備だけしておこう。そう思っていたとき。

そのとき イチローは僕らの想像力を超えた。

イチローのバットが球を捉えた。ボールは誰もいない空間に吸い込まれて、ワンバウンド。この2ベースヒットが日本の決勝打。この1打で日本中が「読んでいた空気」は、一瞬にして書き換えられてしまった。巨大掲示板ではイチローに謝る書き込みが相次ぐ。次々に告白される「正直言って信じていなかった。ごめん」という言葉。私たちの想像力(空気を読む力)は、あり得ないことを追い出し、あり得ることを「常識」として囲い込むことで成り立っている。長い時間をかけ、あらゆる情報に浸かっているが故にその精度は非常に高い。が、イチローの実力は我々の想像力が囲い込んでいた世界から大きくはみ出ていた。はみ出ていたからこそあれだけの感動が日本を駆け巡った。ただの逆転決勝打ではここまでの感動は起こっていなかったでしょう。

イチローは直後のインタビューでバッターボックスに立っている最中「心の中で今の状況を実況していた」と語っている。日本中が自分に注目していること、そして大きな期待と大きな絶望を抱えながらそれを見守っていること。球場、日本・韓国それぞれのチームを取り巻く微妙な空気。自分を取り囲む状況がすべて見えていた。そこで彼はあくまでポジティブに、自分に問う。「ここでもし自分が打ったらどうなる?どうすればヒットを打てる?ヒットを打てる状態になるまでにするべきことは?」あの試合を見ているどの観客よりも、選手よりも冷静に、未来を想像する力をイチローは持っていた。すべてを見渡すあの想像力は本当に羨ましい能力だとしみじみ思う。私はものを作ることを仕事にしていますが、創作活動も人の想像の範疇をちょっと超えないと面白いと思ってもらうことはできないでしょう。イチローのあの一本に、クリエイティブの原点を見た気がします。

しかし、一度でもイチローの実力を疑った自分を恥じたい。仮にもし会うことがあれば一礼して謝りたい気分です。そのときイチローはこんなことを言うのかも。

「お前は想像力が足らない」

表札を愛しすぎた男

2009.02.18 Text

昨日のニュースの中で特に目を引いたものがあったので簡単にピックアップ。

自宅から表札290枚=窃盗容疑で無職男逮捕−「珍しい名前が好き」・警視庁(時事通信) - Yahoo!ニュース

一般家庭の表札を約290枚も盗んだ男が逮捕された。犯人曰く「珍しい名前で、楷書(かいしょ)体で書かれた表札が好きだった。電話帳で探し、住所を調べて盗んだ」というわけで、このような凶行に及んだとのこと。いや、もちろんやっちゃいけないことなんだけど、なんかわかるというか。デザイン系の業種にもタイポグラフィマニアはたくさんいますが、一般の方でそういった趣味の人は珍しいんじゃないでしょうか。それにしてもなんだか盗みの理由がかわいらしく感じてしまうのが不思議です。でも盗みは盗み。この人のタイポグラフィへの愛情(かなり限定的だけど)が人としての道を踏み外させてしまったのかと思うと無念でなりませんね。

さよなら、ありがとう2008年

2008.12.31 Text

即興でランキングも作ったことだし、今年も当ブログの1年を振り返ります。では、張り切って、どうぞー!!

1月

ANTEPRIMA SS08シーズンサイト完成
FLO:Q「脳速検定」公開

2月

今更電脳コイルを見始める(もちろんまだこの頃はiPod touchで)

3月

WWW.AKIRAFUKUOKA.COM全体のサイトデザインを新しく。ベースは木目調に統一。
「まじわる等高線」完成。

4月

「ごはんとFlash」開催決定!!

5月

「ごはんとFlash」終了。お疲れさまでしたー!!

6月

夢にまで見たiPhone日本発売決定。

7月

ANTEPRIMA FW08公開。
忘れもしない7月11日。iPhone発売。並んで買いました。
HITSPAPER™のカバーイメージを作成。真面目にグラフィック作るの久しぶりでした。

8月

脳速検定の続編「僕の私の脳速検定」公開。
コビー2年ぶりの新コンテンツ「コビーおじさんのABC工場」公開。

9月

AnotherBookmarkが2年半前の公開以来初めてのリニューアル。

10月

MacBookフルリニューアル。

11月

第三のDSことNintendoDSi購入。

12月

ANTEPRIMAのショーで使われた楽曲が一枚のCDに。「Woman」発売。
月刊誌web creatorでWWWサイトギャラリーの連載スタート。
ABMブックマークオブザイヤー2008投票スタート。1月7日までまだまだ投票受付中!!


今年は何にもやってなかったような心持ちだったんですが、こうして見ると意外といろいろやってたんですね。大きかったのはABMリニューアルでしょうか。ABMに関してはまだまだ、全然やらなきゃいけないことが残っているんですが、それでもいろんな方からお褒めの言葉を頂けて嬉しかったです。
あとはずっと作り続けていたANTEPRIMAのサイトからCDが生まれた、と言うことで「Woman」の発売は大きかったです。Webの枠を離れて素晴らしい作品を提供することができたことに面白さを感じていただけたかと思います。

個人という視点で見ると今年は、お会いする方に「ブログを読んでますよ!!」と声をかけていただけることが多くなりました。雑誌の連載もスタートし、いろんな方に自分の書いた文章が読まれることとなりました。嬉しいこと半分、責任を持って書かなければという気持ちも強くなりました。面白い文章で、面白い観点を伝えられるように来年をがんばりたいと思います。

もうちょっと書きたいこともあるけどそれはまた来年のエントリーで。もうすぐ今年も終わり。皆さんよいお年を!!

そろそろ今年一番を決めようじゃないか。いろいろと。

2008.12.30 Text

こんな具合にABMも今年一番を決めてる最中ですが、TechCrunchもこんなランキングを発表していることだし、私も同じ形式でいろんなジャンルを振り返ります。もちろん選考基準は独断と偏見で。異論は認めるも何も。

今年のベスト映画「ダークナイト」

今年のベスト映画「ダークナイト」

"Why so serious?"、ということで今年は(も)あんまり映画観れてませんが一番はダークナイト。バットマンやジョーカーは正義や悪の象徴でしかなく、実際にそれを体現するのは民衆である、というのは911以降のヒーロー映画として正しい姿なのだろう。アウトローでも法や倫理に縛られたバットマンは狂人ジョーカーには敵わない。法に縛らないジョーカーを裁く術もなく、暴力で解決しようとすれば相手の思うつぼ。バットマンは自ら「狂人」に近づくことでジョーカーに勝とうとするが、結局「本物」に勝つことはできない。しかし負けることができないバットマンの最後下す選択とは…。ジョーカーが素晴らしい。映画にちりばめられた伏線、アイコンの使い方、メッセージの隠し方、そしてメッセージの読ませ方、どれも素晴らしい。言うなれば「ゼルダの伝説」のような絶妙なバランスで完成された映画でした。

今年のベスト映画タイトル映像「アイアンマン」

今年のベスト映画タイトル映像「アイアンマン」

セレブ社長、美人秘書、パワードスーツ、謎のエネルギー源…男の子が愛するすべての要素を兼ね備えたアイアンマン、大好きな映画ですがタイトル映像も素敵でした。あえて今、攻殻機動隊的なエッセンスを入れつつ、アイアンマンを「バラし」ていく。RGBでシンプルにまとめつつ、繋ぎとエフェクトで魅せる魅せる。さすがPROLOGUE FILMです。

今年のベストアニメ映画「崖の上のポニョ」

WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | ぽーにょぽーにょぽにょ見てきたよー「崖の上のポニョ」

WALL-Eをまだ観れてないからやはりポニョ。よくわからなかった、ついていけなかった、という人にはまず子どもの時の気持ちに戻って観て。躍動感溢れる映像にただただ心を踊らせて観ることができるんじゃないかと。WALL-Eがテーマをわかりやすく饒舌に述べていく映画だとすれば、ポニョは「わかりにくくする」ことを最大限に利用した作品なのでしょうね。WALL-E観てないのに断言しちゃってるけど。

今年のベストテレビアニメ「電脳コイル」

WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | 仮想世界を現実にする「AR」とは?〜電脳コイルのススメ。
WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG | 電脳コイルのススメ——小学生のうちに感じておきたいこと

ただでさえテレビ観てないのに、アニメならなおさら…なのに選びます。つか2007年の作品なんですけどね。作品としても面白いし、電脳メガネっていう発想は究極のモバイルだから。iPhoneの限界点を拡張していくと電脳メガネに行き着くと思う。情報技術に携わる人間ならばまず観ておくべし。とりあえず、「痛みを感じる方向に、出口はある!!」

今年のベストミュージシャン「Justice」

Justice「A Cross the Universe」

サマーソニック2008、そして岩盤ナイト2008と連続してライブを観る機会がありました。自分の今年のベストPVは「DVNO」ですし、自分の中では今年はJusticeイヤー。先日発売されたA Cross the Universeを聞いて年末を乗り切りましたからいろんな意味でも思い出深いですね。

今年のベストWiiゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズX」

今年のベストWiiゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズX」

今年は忙しくて大してゲームできてないのに、選びます。「428」がプレイできてたらこっち選んだかもしれないけどね。ブーム ブロックスとかもやりたいんだけど。据え置きゲームプレイ時間の確保は来年の課題ですね。

今年のベストDSゲーム「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」

今年のベストDSゲーム「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」

難しいよねぇ選ぶのは本当に…思い出に流されてる、と言われてしまうかもしれませんが、やっぱり面白かった。最初にこのゲームを遊んだのは確か小3とかのころだと思いますが、その頃遊んだときに抱いた気持ちと、今遊んで抱く気持ちが全然違うのね。やっぱりこのゲーム最大の山場はタイトルの通り、花嫁を決めるシーンだと思いますが、今回はむっちゃ悩んだ。昔はビアンカ一択だったんですよ。でも今考えると情で結婚してしまって果たしていいのかと…ってなんでゲームでこんなに悩まなきゃいけないんだw 本当にいろんなことを考えてさせてくれる堀井さんのプロットは素晴らしい。FFと違って時代が変わっても陳腐にならないのがいいですね(でもFFも好きなんだぜ!!)。クロノトリガーもリメイクされましたし今年は改めて堀井雄二という人を再認識する年になりました。…あ、ちなみに私デボラ選びました。エンディングもちょーっと違うので注目すべし。

今年のベスト動物「アルカパ」

今年のベスト動物「アルカパ」

ミラバケッソなクラレちゃんでおなじみ、地上に生まれた奇跡アルパカ。かわいい。もふもふだし。毛だらけでもよし、刈られてもよし。ちょっとブサイク、足も短くてアンバランス。妙に長いしっぽ…だがそれがいい。いつか本物のアルパカと遊びたい。

今年のベスト流行語「金髪豚野郎」

今年のベスト流行語「金髪豚野郎」

この字面がぱっと出てくるのはやっぱり家系なのかなと。

今年のベストオブベスト「iPhone 3G」

今年のベストオブベスト「iPhone 3G」

誰が何をなんと言おうと、私にとってはこれが一番。今年一番のイベントであり、最高の体験であり、新たなモバイル世界の始まりであり。Androidも含め今年は携帯電話が自由を得た記念すべき年になるでしょう。キャリアに縛られるのももうおしまい、1年に4回しかアップデートされない携帯(しかも買い直さなきゃ新しくならない!!)よりも、常に新しくなる携帯の方がいいよね。2009年は閉じられたモバイルから開かれたモバイルへ移行する。

でも一番iPhoneを使っててよかったなと思う瞬間は、音楽聞いてるときに人から電話がかかってくる。音楽が自動的にフェードアウトする。電話をとちょっと話して電話を切る。そうしたら自動的に音楽が始まる。この一連の流れの自然さは本当に恍惚としてしまう。この丁寧さは他の携帯じゃ考えられない。DoCoMoが携帯コンシェルジュなんてサービスを始めるみたいだけど、iPhone自体がコンシェルジュなんだ。来年はスマートフォンが本格的に浸透し始める年になる。でもこの心地よさこそiPhoneの強み。まだまだiPhoneの時代は続きそう。

おまけ:今年のベスト年末テレビ番組「鶴瓶カレンダー2009 | 授乳だ!逮捕だ!爆発だ!紅白出られないなら…やってまえスペシャル」

おまけ:今年のベスト年末テレビ番組「鶴瓶カレンダー2009 | 授乳だ!逮捕だ!爆発だ!紅白出られないなら…やってまえスペシャル」

この放映日は会社の最後の出勤日だったんですが、何かテレビが読んでいるような気がして早く帰りました。内容は…本当に下らなくて最低で最高。こういう番組が見れたのは何年ぶりか。Web上ではゴールデンでは想定外のエロが話題になってますが、それ以外もすべて最低です本当にありがとうございました。サイトもテレビ番組のものにしてはちょっと凝ってるかな。

自分から価値を下げてはいけない。だから価値を作る、価値を知ってもらう。

2008.12.19 Text

AppleがNetBookを作ったらこんな形に…つかまず作るとは思えないんですが
(ちょっと最近妄言が多いですが気にしないでください。典型的な現実逃避と呼ばれる行動の一部です)

Appleも低価格競争路線を進…んじゃだめ!!

来年1月のMacWorldExpoで一体何が発表されるのか…気が早い人たちは早速発表内容を予測しているようです。よく見かけるのがiPhoneの機能を限定した「iPhone nano」や今流行のNetBookのMac版を発表するのでは、という予想。「Apple信者」なんて揶揄されるような私ですから、もちろんそんな新しいデバイスがAppleから発表されるなら喜んで飛びつくでしょう。が、私はそういった発表はおそらくないと考えています。ズブの素人の予測ではありますが、Appleがそのようなアイテムを発表することに利益があるとは考えられないのです。

とりあえずわかりやすいMac版NetBookの場合を考えましょう。最近ではAsusなどの海外メーカーがこぞって超小型で超低価格(4〜7万円くらいかな)のノートパソコン、通称NetBookをこぞって発売しています。国内・国外のメーカーが現在熾烈な争いを繰り広げており、なんと今年のヒット商品番付の西の大関に選ばれるほどの加熱ぶりです(横綱不在によりなんとトップ!!)。いやはや不況の昨今、NetBookが売れる状況は続きそうです。その「売れる」NetBook。ならばAppleが作ればさらにいいものができて、ヒット商品になること間違い無し!! Appleが作らないでどうする!! と思うのも当然です。が、「売れた」からといって本当にAppleの利益になるのでしょうか。

「Mac」じゃないノートパソコンをAppleは売らない

まず、価格が安すぎます。薄利多売、とはよくいいますが、考えてみればなかなかリスキーな手法です。たくさん売れてくれればいいけど、売れなかったら在庫の山。下手すれば場所だけとって倉庫代がかかるばかりです。それに1個売るよりも10個売るのに使うエネルギーのほうが大きいに決まってます。手間だけかかって利益はようやくとんとん(かそれ以下か…)。たまっていくのは疲ればかり。これじゃあなんだか苦しそうです。

そして、NetBookはまだまだ性能が低い。Appleが売っているパソコンは、ノート型であれ、デスクトップ型であれ、すべて共通の体験が得られます。かわいくて使いやすいOS、便利なメールにインターネット、音楽を楽しむ、写真を整理し加工、音楽を作れれば、YouTubeにアップするために動画を編集することも。Appleのパソコンはどれを買ってもこれらのことがスムーズにできます。「一番安いのを買ったから、映像編集はできないなあ…」なんてことは絶対ありません。どのパソコンを買っても最高の体験ができる、それがAppleがパソコンを通して提供している価値です。しかしNetBookではどうでしょう。お世辞にも強力とはいえないプロセッサーでは写真や映像編集でストレスがたまることも多そうです。音楽や映像のデーターを入れるにも小さな記憶容量では満足できないでしょう。つまりNetBookではAppleが提供する共通の価値を体験できない可能性が高い。それはすなわち「Mac」ではない、ということです。MacでないパソコンをAppleが売ることはできませんよね…?

価値があれば、価値を理解してもらえればものは売れる

つまりAppleがNetBookを売るということはオーバーにいうと、「価値のないものを、安価で大量に売る」行為になってしまいます。世界恐慌の中わざわざ価格を上げてまでモノとしてのクオリティの高いノートパソコンを売っているAppleがそんなことをするとは私は思えません。

値下げがすべてを解決する手段ではないでしょう。でも買ってもらわないと困る。値段を下げれないなら、価値を高めればいいのです。そしてその価値をみんなが理解してくれたら、今までと値段は同じでも、その商品はきっと売れます。今の時代、「安かろう悪かろう」を身をもって体験している人も多いでしょうからなおさらです。Appleは新しいMacBookを作り込み、今必要とされている機能と環境性能をすべて盛り込みました。その上で、「お前は無印良品か!!」と言いたくなるくらい徹底的に商品のいいところを説明しました。その結果はクリスマス商戦に見事反映されているようです。微妙に切り口は違いますが価値を作り出すという意味で、マクドナルドのクォーターパウンダーやユニクロのヒートテックにも近いアプローチを感じます。2つとも景気の悪い今年後半に注目を集めた事例ですね。

経済やら株やら為替やら、とんと疎い私が言っても説得力が薄いですよねw。でもどんな業界であれ「価値をつくる」ことと「価値を理解してもらう」ことが、今こそ大切なんじゃないかと思います。厳しい勝負に勝とうとするより、新しい分野で商売した方が気楽でいい。また、既に価値のある商品を持っているならそれをみんなに知ってもらえばいい。お米の袋に"萌え絵"をプリントしたっていいじゃあないですか。きっかけは何であれおいしいお米だということを認識してもらえることが大切です。"萌え"に留まらずJAの方もまだまだできることはたくさんあるはず。

「じゃあAppleはNetBookを作らないのか」というと…?

AppleはNetBookは作らない(と思う)。でもNetBookに近いものは作る可能性があるんじゃないでしょうか。今までのNetBookにはない価値を持った新しいカテゴリーの商品。競合製品が少なく、自分から値下げする必要のない商品。それがどんなものなのか、まさにAppleのみぞ知る領域。

…ここまで書いて予想大外ししたら笑ってください。ちなみに今日の話はかなーり「ブルーオーシャン」なお話でした。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

いやもう

2008.12.05 Text

大忙しなので、これ以降なかなか更新できない日が続きそうです。書きたいことはたくさんあるんですが、それを書く時間を捻出できそうにないのです(単に切り盛りが下手なだけなんでしょうけど)。

ともかくお仕事もあるしこの後すぐ書くごはぼーとかもあるし今年の年末はいろいろ盛りだくさんですよ。その他今日面白いお話があったんですがちょっと厳しいですなーという話になりました。申し訳ないです…。年末に向けて、というか来年最初の数ヶ月含めて大変な雰囲気ですががんばって行きたいと思います。

…と、たまにはこんな短い文章も書きます。

知らない人に自分の話を聞いてもらうとき、唯一つ大切なこと。

2008.11.27 Text

知らない人に自分の話を聞いてもらうとき、唯一つ大切なこと。

まったく違う世界、でもつかみ所がまるで無いとは限らない

最近今まで会ったことのなかった人と会うことが多いです。引っ込み思案な性格ではありますが、人と話をすることは好きなので、イベントなどでいろいろな人と出会えることはとてもうれしい限りです。会う人はもっぱら同業者の方が多いので話に困ることはあまりないのですが、時にはWeb制作とは無縁なまったく違う業種の方とお話しすることになります。

お話をするからには盛り上がりたい。かつ自分に興味を持ってほしい。はてさて、何を話したらいいでしょうか。「僕Flash作ってるんですよー」…詳しくない人にはなんのことやらさっぱりですね。「ホームページを作る仕事をしてるんですけどー」…あまりにも漠然としてはあぁ、そうなんですか、としか答えてくれなさそうです。これでは興味を持ってもらうには難しい。もう一押しが必要ですね。相手が興味を持ってもらいやすいような具体的な事象を出したほうが良さそうです。

お互い知ってることをのりしろにして、本当に伝えたいことをくっつける

さてさて、相手が興味を持つ話、それは自分に関係がある話です。例えば男の人に口紅の色がどうのこうのと話をしても何のことかよくわからず退屈してしまうでしょう。理解できて関心がある範囲、でなおかつ自分がいい印象を持っているものがよさそうです(男の人なら好きな女優、とかね)。でそして自分が知らない情報を聞かされたときその興味が最大限に引き出されます。「ほら、女優の○○さんっているでしょ。すごくきれいな人だけど結婚しちゃった。でさ、あの人が使ってる口紅、そのお相手がプロデュースしてるらしくて。あの色を出すのに△△っていう世界初のテクノロジーが使われてるんだって。結婚相手もなんだかすげーんだなー…そりゃ俺らじゃ勝ち目ないわ」…これなら男の人でも口紅の話でもついていけそうな気がしますね。この場合でいう女優さんの部分をうまく使うと少しでも興味を引く話ができそうな感じ。

私の場合、相手が男性(特に年上)の場合、FICCのタグホイヤーさんの事例を簡単にお話します。"タグホイヤー"は言わずとしれた高級腕時計ブランド。ですから多くの男性は当然のように知っているでしょうし、あこがれのあの時計だ、という方もいるでしょう。FICCはそのブログパーツを作成しました。見た目も本物、であるだけでなく、機能や操作方法も本物と同一の腕時計ブログパーツです。「あのブランドが、ある意味本物のブログパーツを配布しているのかー!! へーそれオフィシャルなんだすごい!!」と驚いていただけるも多いです。

相手が女性の場合、アンテプリマはもちろんですが、ダノンさんの事例もお話しします。学校の給食にもプチダノンが出てくるくらいですから皆さんご存知ですね。ダノンさんのコンテンツの中でも離乳食に関するコンテンツのお話をすることが多いです。「世の中で多く検索されている言葉から、コンテンツを考える」というWeb特有の考え方であるSEOの話も、イメージしやすい実例があると意外と理解していただけるようです。

まず、2人の目線が合う話を

ここまで話しておいて、実はどちらの事例も私はほとんど制作に携わっていなかったりします(※)…が、自分のことを知ってもらうにはまず会社から。ここまで話して会社に興味を持ってもらえた上で、自分のやっていることを簡潔にお話します。

コミュニケーションの達人でもなんでもない人間がこんなことを書くのもおかしな話ですが、以前任天堂の話の中でも触れたことを繰り返すと、自分から相手の目線に合わせにいくということな気がします。コミニュケーションがうまくない自分への覚え書きとして改めて書いておきます。

…と、いう話になったのも

ちょうど自分が作っているものと重なるところがあったからです。その話はまた次回かそれ以降に。

(※ダノンは少しだけ触っております。こんなかわいい子育てママのためのブログパーツがありますのでお子様が生まれたばかり、という方はぜひお使いください!!)

体験こそがすべて。 - 続・モリクミのiPhone話

2008.11.10 Text

先日に引き続き

結果的に森さんはiPhoneを積極的に使うことになった模様。

森公美子オフィシャルブログ

例によってハイテンションな文章なため若干状況がつかめませんが、とりあえずそばに教えてくれる人がいて一安心、ということでしょうか。先日書いたエントリーではなんとかAppleと任天堂の比較に持っていこうと問題点をAppleのみに絞りましたが、実際に問題はiPhoneを作ったAppleだけにあったのか、というとそうでもないのです。先日のブログの中でもっともモリクミが憤っていたのはiPhone自体よりもソフトバンクの店員に対してだった。と、いうことで今日もこの話題から無理矢理教訓を引き出していきますよ。

販売・サポートもまたユーザー体験

iPhoneは今までの日本のよくある携帯に比べて特殊な携帯。だから販売する際もそれをお客さんに了解してもらわなければならない。そして普通の携帯でもそうだが、販売員はある程度iPhoneに対する知識、そして対応を身につけていなければならない。つまりまず販売の段階で相手がiPhoneに合っているかどうか(パソコン使えるかどうかetc)を確かめる必要がある。でも今回の場合はモリクミがとにかくあのテンションで欲しい欲しい言ってて販売員側も芸能人が相手だから気にせず売っちゃったんだろうなあと勝手な推測。

Appleはユーザーの体験を常に重視してきた。ユーザーの体験はMacやiPhoneを触ることだけに留まらない。販売店での体験も含まれる。お店の内装、レイアウト、商品、どれも大切だが販売員のクオリティも大きな要素。Appleは日本に7つの直営店を持っている。ここではジーニアスと呼ばれるMacに精通した販売員が相手をしてくれる。自ら "天才" と名乗っているだけあって対応も的確。ちゃんと困っていることを親身になって聞いてくれるのはうれしい(ジーニアスにお世話になる際にはぜひネットで予約を)。また、Apple直営店ではないが「アップル・プレミアム・リセラー」がある。普通の電気屋さんの中にAppleのスペシャルなコーナーがあると思えばいい。先日九州に初めてプレミアム・リセラーができたというニュースがあったが、ここでも "8人の全店員が「アップル・プロダクト・プロフェッショナル」の資格を取得している" とのことであり、販売員の質を重視していることが伺える。

ユーザー体験は企業にとって財産の一つ

ハードやソフトの魅力を正確に伝えることはオタクでない限り難しい。が、体験なら話は別だ。ユーザーの体験こそがAppleが最も重要視するところであり、ユーザーも最も感動しやすく、その感動を多くの人に伝えることができる。Appleブランドを大きく支えるのはその体験だ。

逆にどんなに優れたプロダクトやサービスを作っても、顧客の手に渡る際に不手際があればイメージダウンは免れないということだ。まさに、画竜点睛を欠く。もちろん全国のソフトバンクショップの販売員の方々全てにiPhoneの使い方を理解してもらうのはなかなか難しいことだろうが、新しいジャンルの製品だからこそしっかりしたバックアップが必要。もし仮に競合他者(DoCoMoしかいないんだけど)がiPhoneの販売を始めれば差別化を図れる点は料金かサービスしかない、ということになるのだしね。

そして最後に一番大切なこと

まず落ち着こう。感情的になっては通るものも通らないことが多い。

わからないことは調べる、もしくは人に聞こう。検索できる人はいきなりググってもいいし、そうでないなら人に聞くべし(ググれカスと言われても気にしない気にしない)。

もう一つ、沈黙は金、誰かを焚き付けるような余計なことは書かないことだ。

企業の目標とユーザーへの接し方を、モリクミのiPhoneへの怒りから見る。

2008.11.05 Text

企業の目標とユーザーへの接し方を、モリクミのiPhoneへの怒りから見る。

モリクミのiPhoneに対する怒りは正当で、確かに間違いない

画像は本物使ったらいけないなと思ってイメージ画像。モリクミこと森公美子さん(全然略せてないけど)がブログでご立腹。iPhoneが使いづらい!! こんなの早く解約したい!! という。

「私にiPhoneは無理無理!」森公美子がiPhone 3Gをハイテンションかつアグレッシブに批判 - GIGAZINE
森公美子オフィシャルブログ

この話を聞くと誰もが「それって指が太いからじゃ…」と思ったかもしれないがそういうわけではないらしい。要するに「iPhone自体の操作方法が全体的によくわからんし、パソコンの操作方法を知らないからアドレスデータとかを同期させるのもよくわかんね」ということのよう(文面からある程度類推)。

パソコンが使えないんじゃどうにもならんよなぁ…といいたいところだけどモリクミらしいハイテンションなブログの中で「iPodもってるならiphone要らないわ!」との記述があるため、iPodは普通に使えている、つまりiTunesは使えているらしい。だがアドレスデータのシンクの仕方がいまいちわからんとある。これはごもっともで、OSXのアドレスブックアプリは存在感が薄いし残念ながら私にとっても使いやすいとは言えない。iTunesと別のアプリになっているため人によっては更に疎遠になりかねない。iPhotoはデジタルカメラをMacにつなげば勝手に起動するが、アドレスブックが自分から出てくることはない。ここは確かにAppleに改善してほしいところではある。

で、iPhone自体の操作であるが、もうこれはチャレンジしてもらえないと…としか言いようがない。iPhoneがわかりにくいと何かと言われるがそれは今までの携帯電話と流儀が違うためであって、iPhone自体の出来が悪いということとは少し違う気がする。だって一番最初に携帯電話を触ったとき、どこにどんな機能があるか、どうすればアドレスが登録できるか、すぐにはわからなかったでしょう。私は高校の時、今は亡きモノクロ液晶のシティフォンを使っていたけど、最初は本当にさっぱりだった。正直あの頃から「Appleが携帯電話を作ってくれたら…」と切望していたのだった。まず、今までの携帯電話とは違う。でも落ち着いて画面を見て、適当に画面に触れてみれば、ちょっとずつ使い方が見えてくるはず。普通の携帯とiPhoneの間に横たわる溝があまりにも大きいから、普通の人は躊躇してしまう。でもその溝をちょっとがんばって越えてみると、案外iPhoneの心地も悪くない、と思えるかもしれない。いや、そもそもiPhoneの良さを残しつつ、もっとAppleが普通の携帯側に歩み寄って、溝を小さくすればこんな問題は少なくなる話なのだ。

企業にとって本当に大切なのは100人中100人を納得させることだけなのか?

ただこれもAppleの文化である。自分を曲げない。溝が生まれても自分たちの考えるベストな方法を貫く。つまり最初から他者に合わせない。ユーザーがAppleに自ら歩み寄ったときに最大の効果を発揮する。それが彼らのやり方であり誇りでもある。

その逆が任天堂を代表とするゲームの世界。うまいゲームはプレイヤーに自分から歩み寄る。だからといって媚びへつらうのとは違う。スーパーマリオでは一番最初にクリボーが出てくる。プレイヤーが何もしなければマリオはクリボーに当たって死ぬ。ここでプレイヤーはジャンプすることを覚える。次にブロック。叩くとキノコが出てくる。キノコに触るとパワーアップ。次に穴。落ちる。死ぬ。これでジャンプせざるを得ない。さらには途中にジャンプの練習をする場所も用意している周到さだ。いいゲームはプレイヤーが仮に説明書を見なくてもできるだけ自然に学習していくように誘導する。

もちろん常にこの任天堂方式が優れているとは限らず、Appleがその姿勢を崩したらAppleではないとも言える。任天堂の岩田社長がニンテンドーDSiのインタビューの中「しかし、一方で、明らかに彼らはハイテクの会社で、任天堂はエンターテインメントの会社ですから、やはり、優先度の置き方には大きな違いがある。」と言う通り、Appleと任天堂は目指す目的が違う。「ゲーム人口の拡大」を目標に掲げ、老若男女誰もが遊べるゲームを作る任天堂にとって、仮にモリクミが脳トレを遊べないとしたらそれは問題だ。だがAppleが考えるiPhone利用ターゲットの中にモリクミは含まれていなかったのかもしれない。Appleは自身が提供するテクノロジー、そしてイノベーションに対して賛同する人をターゲットとする。そのターゲットに対して常に新鮮な驚きと感動を与え続けることがAppleの目標だ。モリクミがターゲットの範疇にはいっていなかったとすれば今回Appleには少々分が悪かったと言えそうだ。

世界にはたくさんの会社がある。そして会社ごとにミッションは異なる。任天堂とSONYのミッションは違う。ASUSとAppleのミッションは違う。ユニクロとDiorのミッションは違う。大切なのはいかに正しいミッションを掲げるか、そしてそれを正確に遂行できるかどうか。

何はともあれ、モリクミにはもう少しiPhoneを使ってあげてほしい。いろいろ不満点があるだろうけどとりあえず1ヶ月。もしそれでどうしようもなければSoftBankに突き返せばいい。Web界隈でこれだけ話題になった後どうなるか…注目ですね。

今日の補足トリビア

ちなみに私はモリクミを否定したいとかそういうことではないのでお間違えのないよう。昔いいともでホンジャマカ・石塚と伊集院光の3人でDPDこと「デブカジ・パフォーマンス・ドール」を結成していたことだってしっかり覚えている(いやあれはよく踊ってたなと思いますよ)し、ごきげんようでの「知らない国の本物の王子様からプロポーズされた話」も覚えてる。私もテレビっ子の端くれだよ!! あとは音楽空間アンモナイト(石井竜也が主催のちょっと変わった音楽番組)でピアノ伴奏でガッチャマンを歌ってたのもよかったなぁ…いやあれは中島啓江だったっけ…?

FICCは、新しい仲間を募集します。

2008.10.14 Text

ABM公開時からバナーが貼ってあったのでご存知の方も多いかと思いますが改めまして。

webデザイナー求人 | クリエイター募集

FICCはFICCで働いてくれる人を募集しています。募集している職種は、デザイナー、Flashデベロッパー、プランナー、デザイナー アシスタント、Flashデベロッパー アシスタント、ディレクター アシスタント、カメラアシスタント。と、幅広いですね。

新卒・中途の方、どちらも募集中です。もちろん学生の人も。かくいう私も初めてFICCに来たときは学生でしたし、一番最初にANTEPRIMAのサイト制作をしたのもその頃でした。それからだいぶ経ちますが、FICCという環境のおかげで自分が成長できたのかなと思います(それでも申し訳ないことにいい歳して足らない部分もかなり多いんですが…)。ABMは私が勝手にやってる部分がほとんどなのですが、社内の人の意見によって大きく改善された部分もあります。現行バージョンも社内の意見を尊重して仕様変更になった部分も多く存在しています。そもそもABMが完成したのも社内の人たちが温かく見守ってくれていたからです。そして原案を含め多くのアイデアをもらうことができたからこそ今のABMが存在しています。

例えば私が仮に一人でずっと同じ仕事をしていたとしてもきっとこうはならなかった。良い環境があって、いい人がいて、それが糧になった。良い環境があれば人は良く育つのです。そして良い人間がいればまたその環境は良くなっていく。

先日このブログにも書いた任天堂の宮本さんは「あなたは類い稀なる才能を持っていると思いますか?」という問いに対して「会社がお金を出してくれて、自分のできないことをやれる人間が周りにいるからこそもの作りができるのであって、自分一人がいたところでどうしようもないのです」ということを話したと言います。FICCとまったく状況が同じ、というわけではありませんが、何か重なるものがあるように感じます。FICCも制作する環境というものに重きを置く考え方の会社だと言えるでしょう。肥沃な土壌があればあとは種があれば何でも育つ。何かを作ろうという気持ちさえあれば、新しい才能や能力を育てられる場所になっていると思います。

まずは技術云々よりも気持ちなのかなと思います。どんどん新しいものが登場するWebの世界で、さらに新しい道を切り開いていこうという気持ち。そういう気持ちを持った人と働ければとても素敵なことだと思います。

webデザイナー求人 | クリエイター募集

大切なことだから2回リンクを貼りました。

笑おう、そして許そう。赤塚不二夫のように。

2008.09.30 Text

最近度々MOTHER3のことを思い出す。もしかすると最近映画化された「20世紀少年」が近いモチーフを表現しているせいかもしれない(こどものようなおとなの「せかいせいふく」の話だからね)。MOTHER3には印象的なシーンがたくさん登場するけれど、どうしてもあの、衝撃的なエンディングが焼き付いて離れない。

MOTHER

全てのキャラクターが登場するエンディング。主人公の少年・リュカと同じ空間に、リュカの肉親を殺めた(原因になった)人物が並んで登場する。なぜ?普通そんなこと許せる?自分の肉親を殺した人間と一緒の場所にいるなんてできる?確かに、その人物はある意味その罪に相応する「罰」(無期懲役、的な。)を受けているのだが、それでもすぐそばにそんな人間を置くことができるだろうか?謎は多いが少なくともMOTHER3の主人公は、その人物を許したということだろう。




赤塚不二夫先生が亡くなって、およそ2ヶ月。

タモリさんの弔辞の中で語られていた赤塚不二夫像は一言で言い表されていた。「これでいいのだ」。全ての存在を肯定し、許す。受け入れる。これらを言葉で言うのは簡単。だけどこれを実際にできる人はそうそういない。許すことは想像以上に難しい。「おやつを勝手に食べた」くらいなら簡単に許せそうだけれど、リュカのように肉親が殺められたとき、許せるのかどうか。これは難しい。もちろん法によって罪は償ってもらう…にしてもその人を許せるかどうかはわからない。

今世の中は「簡単に許してはいけない」方向に進んでいる。少しでもミスがあれば責任問題やら賠償金やら。「きっと消費者が許してくれないだろう」とう理由で、あるネットショップが間違えて10分の1の値段を表記してしまったパソコンを、本当に10分の1の値段で売ってしまうこともあった。

視点を移せば、今や世界はどこでも戦場になりうるようになった。テロとそのテロとの戦いは、どっちがスタートかわからないくらいに泥沼化している。「やられたからやりかえす」。終わらないけんか。どちらかがやめればいいのに、やめられない。

どちらか、というよりどちらもいつかは許さなければ終わることのない憎しみあいなのだ。悪いことをした人に対して罰を与える、けれどもどのみちどこかで許さなければまた憎しみが返ってきてしまう。いずれは許さなければいけない。

…でもそう簡単にはいかないんだよな。人間だもん。許したとたんにこれだよ…なんてことだってあるだろうし。優しさを行使するにも莫大なエネルギーがいる。自分の優しさに逆に心が折れるときもある。こんな文章を書いている自分ですら許すことが怖かったりする。リュカのような立場になったら許せる自信がない。でも許さないと先に進まない。

MOTHER3のエンディングは画期的だ。悪を倒して終わるのではなく、許して終わる。糸井さんは911以降の世界を変えるのはこれしかないと思ったんだろう。私もそう思う(勝手な推測だけど)。でもそれがどれほど難しいことか。そして辛い。苦しい。けれどこれがいつかみんなが目指さないといけない道、現時点での最良のエンディング。

改めて思う。赤塚先生は未来人だ。この「許す」というとてつもなく大変なことをしつづけてきたのだから。きっと楽ではなかった、苦難の道。だからこそ「楽しく」「笑って」じゃなきゃできない。笑いの力が世界を癒す。笑いながら彼の進んだ道を進もう。おとなのようなこどものような、彼こそが21世紀少年。大好きです、今までありがとうございました。

ちょっと近況報告

2008.08.25 Text

こんにちわ。またまた最近仕事してないんじゃね風のフクオカです。皆さんの目にはイラストしか描いてないように映っているかもしれませんが、それなりにいろいろやっております。もうすぐあのコンテンツの大型アップデートが完了予定。例によって一人だけの戦争ですが最後まで走りきらないと。早く皆さんの反応を聞いてほっとしたい…んですけど結局皆さんの反応による修正の嵐が来るかも。それはそれでうれしい悲鳴かな。

そういえばCyber Buzzっていうのに登録してみました。右側にバナーはってあるやつ。今はいろいろなWebサービスが隆盛してきてそれを全部チェックするのも大変ですね。でもチェックしないと置いていかれてしまうという。mixiのOpenID対応も自分の手でちゃんと仕組みを理解しておかないとと思っています。

Microsoft、Yahoo!の破局…もしかして原因は「そばの食べ方」?

2008.05.08 Text

Microsoft、Yahoo!の破局…もしかして原因は「そばの食べ方」?

私が「破局」という言葉を知ったのは貴花田・宮沢りえ騒動のとき。確か小2くらいのときだったはず。今では芸能ニュースのおかげで何の珍しくもないこの言葉。最近ではそばの食べ方一つで破局に発展するご時世。怖い怖い。

企業の合併では昔ゲーム会社のセガとおもちゃ最大手のバンダイが合併して「セガバンダイ」になるっていう騒動もありましたが最終的には破局。昔では大企業の合併なんて早々あることじゃない、なんて思っていたけど今では全然普通の風景になってしまった。

銀行は3つも合併したと思ったら、さらに2つくっついて今ではとんでもなく長い名前の銀行になっているし、IT業界ではAdobeとMacromediaの2大クリエイティブソフトウェア会社の合併なんてことも。私が個人的に一番驚いたのはゲーム会社のスクウェアとエニックスの合併。いや、だってファイナルファンタジーとドラクエの会社が合併なんだよ!? 例えるとすると何だ、野球の王家と長嶋家が結婚するくらいあり得ない、というかトンでもない話(理恵さん的にはやっぱり気になるだろうね、食べ方)。互いにRPG界の王者同士、絶対けんかになるって…と思いきや案外うまくいってるみたいなのがふしぎなところ。苦手な分野を補いあう…支え合いの精神とはこのことなのかしら。

で、MicrosoftとYahoo!の破局。かのMicrosoftのCEOスティーブ・バルマー氏声明の中では「君なしでも十分生きていける。ああ本当だ。でも僕と結婚すれば君のご両親(株主)はさぞ幸せだったろうね」と最後にチクリ。どうして男ってこうなんでしょうね。いわなくてもいいことを言いたくなってしまうのは男の性か。ま過ぎたことはしょうがないとしても、うまくいかなかった理由は何だろう?識者の方々がおっしゃる通りいろんな見方があると思うけど、私の中での答えはこう。

やっぱりそばの食べ方がいけなかった。簡単に言えば。「結婚とそば、どっちが大事なんだ」という真っ当な意見もあるだろう。だけど誰にでも生理的に受け付けないことはある。それが生涯の伴侶であればなおのこと。いかにYahoo!にとって見返りが大きかったとしても、一生そばをすする音を気にして生きていくのか?Yahoo!はそれが耐えられなかった。そしてMicrosoftは自分のそばを食べる姿に気がついていなかった。

スティーブ・バルマー 最後の日

2008.04.30 Text

まず先に言っておく。映像のタイトルは "Steve Ballmer going crazy" であるが、この人は狂っているわけではない。この人はれっきとした超大企業MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー。このおじさんが超大企業の超えらい人。簡単に言うとビル・ゲイツの次にえらい人。普通大企業のえらい人、ましてやCEOであればもう少し偉そうにふんぞり返っていてもおかしくないものであり、大きなものを背負って立つ重みのようなものを感じさせるものだろうが、バルマーは違う。マイクロソフトを愛してやまないのだ。「好きすぎてもうおかしくなっちゃいそう!!」(てか端から見たら既におかしくなってる)なくらいの愛社精神。さらにはウェブ開発者を激励するこんな映像も。

「Web Developers! Web Developers! Web Developers!」と連呼し、聴衆を鼓舞するスティーブ・バルマー。一瞬叫ぶポーズがアニマル浜口氏にも見えなくもないが、彼はまさにIT界のロックスターといっても過言ではないだろう。私はどちらかといえばAppleを支持する人間だが、彼のような存在はMicrosoft陣営としても心強い存在であり、私もさすがと言わざるをえない。この記事によると氏はAppleのMacBook Airに対して「これは私のPCより重い。本当だよ! 私がいつも持ち歩いている東芝製のノートパソコンより重い」と強烈な批判。スティーブ・バルマー氏のMicrosoftへの愛情はまさに山よりも高く、海よりも深いのだ。

…と思ってたら、こんな写真がFlickrにアップされていた。

はてなブックマーク - Flickr Photo Download:MSのスティーブ・バルマーがプレゼンで使うノートパソコン

信じていた人に裏切られた、そんな気分になりました。ネタ写真だと思うけど。関係ないけどオタクがおじさんになるとバルマーさんみたいになるのかなと思いました。自分も含めて、オタクの人が年取った姿っていうのが最近気になる。

流行に乗って

2008.04.21 Text

試しにMAD動画作ったりしてみた。作ってみてわかったけど、突っ込みどころというか多少のユルさが必要なんだろうな。相手の反応を予期して作るという。今後も映像をちょこちょこやっていきたいです。

見えなかったもの見えるようにする技術 - ダイソンはなぜ売れたのか

2008.02.17 Text

muji_dyson.jpg

私が今の部屋に引っ越した時、ほとんどのもの(生活用品・電化製品等)を無印良品でそろえたけど、唯一掃除機だけは買わなかった。個人的に掃除機のあの引きずる感じが苦手で。クイックルワイパーみたいなやつさえあればまあなんとか掃除はできるだろうとタカをくくってた…んだけどその話を友達にしたら絶対に掃除機あった方がいいと説得され、例によって無印良品のスティック型サイクロン掃除機を購入。

早速使ってみる。私が買ったものはサイクロン型でゴミが透明のカップに貯まる仕組み。一通り掃除機をかけたあとゴミためカップを見て驚いた。掃除機ってこんなにゴミがとれるんだ!! その興奮っぷりはすごく次の日に会社の人に「無印の掃除機ってすごいね!! 信じられないくらいゴミが取れた!!」と喋って歩き回ったほどである(軽く迷惑)。

冷静に考えてみればこの無印の掃除機が本当にすごかったかどうかは怪しいものである。何ぶん比較はできないが、他社製掃除機やホースで本体と繋がっているタイプの普通の掃除機の方がよっぽどパワーがある可能性が高い。それにも関わらずなぜ私は「無印の掃除機は沢山ゴミが取れる」と思ったのか。

私は一回の掃除機かけで取れるゴミの量を見た事がなかった。

普通の掃除機は紙パック式。掃除機が吸い取ったゴミを見るのは紙パックが満杯になったときだけ。つまり世の中の多くの人は一回の掃除機かけでどれくらいの量のゴミが取れるかなんてまったく知らなかったのだ。それでいてこの掃除機はよく取れるとかよく取れないとか言ってたんだから笑ってしまうが、そんな人が透明カップ式の掃除機を使ったらきっと驚くだろう。この掃除機は一度でこんなにゴミを取れるのかと。もしかしたら今までの掃除機の方がよっぽどゴミを取っていたのかもしれないのに。

さてダイソンの掃除機がヒットした理由はなんだったのだろうか。電化製品とは思えない奇抜でおしゃれなデザインか。それとも独自開発のサイクロンエンジンか。ここからははっきり言って想像というか妄想の範疇だが、前述の通り透明なゴミためカップこそがダイソンの勝利のきっかけだったのではないか。ダイソンが登場するまで家庭用掃除機がどれくらいのゴミを吸っているか知っている人はアメリカにどれくらいいただろうか。ダイソンは一回の掃除で取れるゴミの量のデータを提示した。しかしそのデータを比較する対象を誰も持っていなかった。オンリーワンこそナンバーワン。こうして無印の掃除機を使ったときの私のように、ダイソンを使った人は周りの人間にこう喋っただろう。「こんなにゴミを取る掃除機を私は知らない」と。

今まで目に見えなかったものを見えるようにする、これは絶大な効果を発揮する。さらにそれが唯一のデータであれば人々は錯覚を起こすことだってある。世の中でグラフが重宝されているのはそれが理由だ。気をつけなければいけない反面、強力な武器になることも覚えておこう。

仮想世界を現実にする「AR」とは?〜電脳コイルのススメ。

2008.02.04 Text

例えばテレビでゴルフの中継を観ているときに、グリーンの上に重ねてヤード数がCG合成されて表示されているのを見た事はありませんか?ちゃんと地面に沿って表示されているのでここからあと何ヤードあるのかが一目で分かります。これが実際のゴルフプレイ中も見れたら便利なのに、と思うお父さんも多いはず。でももしかしたら近い将来本当に実現するかもしれません。

アニメ「電脳コイル」は何のことはない普通の小学生たちの物語。よくあるアニメと違って魔法もないし、怪物やお化けも出ない、ついでに "萌え" もないアニメ。ただちょっと普通と違うのはその世界には電脳世界というものが存在すること。そして電脳メガネをかけると、現実世界の上に電脳世界の情報が上書きされて見えるようになる。

電脳コイル
電脳コイル - Wikipedia

例えば、主人公の飼っているペット。姿形は普通の犬。主人公から見れば、普通に地面の上を歩き回り、触れて抱きかかえる事すらできる。ただ、ひとたび主人公が電脳メガネを外せば、ペットは姿を消してしまう。なぜならその犬は電脳ペットだから。町の中にUFOやら大きなロボットやらお化けみたいなやつがうろうろしているけど、みーんな幻。あくまでデータ上だけの存在が、あたかも存在するかのように見える。それが不思議な電脳コイルの世界。

こんな風に現実世界に仮想世界を上書きする、AR(Augmented Reality)という考え方がある。日本語で言うと「拡張現実」。前述のゴルフ場の上にヤード数が表示されるのも一種の拡張現実。電脳コイルの世界は高度に発達したARのお話と言える。

ま、そんなのアニメの中だけのお話でしょう、と思うかもしれませんが最近このARの技術が注目を集め始めています。ARを理解する一番わかりやすい例だとこんな動画。

3Dで描かれた女の子が現実世界に降臨。まるでそこに居るかのように見える、というわけ。映像の後半では板の縁に女の子が座っているシーンも。技術的にはカメラが板の模様を読み取り、その変形具合でその板がどういう角度でカメラに写っているかを分析、正しく見えるように映像の上に女の子を上書きする、というわけ。こうやってアニメの女の子とデートができる日もそう遠くないはず(その是非は別として)。確かにこれがすごいのはわかったけど、これじゃあマークをいっぱい書かなきゃ行けない事になっちゃうんじゃない?というあなたにはこの動画。

電車から見た風景の上に3Dキャラクターが出現したり、日本庭園でダースベイダーが敵と戦ったり、普通の池がスライムみたいに波打ったり…ちゃんとコンピューターがカメラ映像を3次元空間で認識しその上で映像を加工している。ここまでくれば電脳コイルの世界もあと一歩か!?


今大きく発展を遂げているのはこういった「情報画像」の分野です。一番身近なのはデジカメの顔検出。画像から顔の位置・形を判別してピントや明るさを合わせる機能がカメラ界のブーム。さらには被写体が笑顔になると自動でシャッターが切れるデジカメまで登場しています(笑顔の練習が必要かもしれませんが)。他にも2人の顔が入れ替わったり笑い男になっちゃったりと。

情報技術も一巡してきた感もある昨今ですが、今度は受け渡せるようになった情報をどう活かすか。人間にいかに伝えるか。その解決法の一つとしてARが活躍するかもしれません。とりあえず私はこれから電脳コイルをiPod touchで鑑賞する日々スタート。つかARが発展したらiPod touchも必要なくなるのかも…。

2007年まとめだYATTA!!

2007.12.31 Text

はっぱ隊「YATTA!」をお聞きになりながら今年一年のまとめをご覧ください。

一年の始まり1月だ!! YATTA!!
WWW.AKIRAFUKUOKA.COMがスタートしたよ!! YATTA!!
もうぼろぼろになったけどSony EricssonのSO902iWP+買ったよ!! YATTA!!
 後日防水仕様のSO902iWP+を水没させたよ!!でも乾かしたら治ったよ!! YATTA!!
iPhoneが発表されたよ!! YATTA!!

鬼は外だ2月だ!! YATTA!!
iTSからMOTEHR3のサントラダウンロードした!!泣いた!! YATTA!!
TITLE別冊でFICCが紹介されたよ!!正直言ってVISTAは使ってな…YATTA!!
iPhoneの時代だっつーのに今更iPod Video買った!! YATTA!!

ひな祭る3月だ!! YATTA!!
別れの季節、usakが新たな旅立ちを迎えた!! YATTA!!
PLATINUM開催!! YATTA!!
会社でドラクエモンスターズ流行!! YATTA!!

桜咲く4月だ!! YATTA!!
FICCサイトがリニューアル!! YATTA!!
AKIRAFUKUOKA新Tシャツ完成!! YATTA!!

鯉のぼる5月だ!! YATTA!!
AKIRAFUKUOKAリアルに引っ越しました!! YATTA!!

湿気なんかふっとばせの6月!! YATTA!!
FICC LABSオープン!! YATTA!!

もう夏7月!! YATTA!!
AnotherBookmarkドメイン取得で移転!! YATTA!!
写真ブログ作ったよ!! YATTA!!
MacBookPro17inch一括払いで買ったよ!! YATTA!!

暑い!! 8月!! YATTA!!
ANTEPRIMA FW07公開!! YATTA!!

まだまだ暑い!! 9月!! YATTA!!
iPod touch発表!! YATTA!!

二桁突入!! 10月!! YATTA!!
iPod touch買った!! YATTA!!
AnotherBookmarkがちょこちょこアップデート!! YATTA!!

ぞろ目だ!! 11月!! YATTA!!
MacOS X Lepard登場!! YATTA!!

ラストスパート12月!! YATTA!!
HIGH5行ってきたよ!! YATTA!!

そんなわけで2007年YATTA!!
それじゃ2007年、バイQー!!

面白いかどうか知らんけど

2007.11.26 Text

個人でくだらないものを作ってます。どうせなら長く使ってもらえるものを作りたい。

かぜひいてても作ります。長い目で見て意味があるのかはまだわからない。公開はこのサイトでの予定。クリスマスまでになんとか。

怒るところはそこじゃなくて。

2007.10.16 Text

今ネット界隈では初音ミクが「アッコにおまかせ」で歪曲報道されたってな話でもちきりの模様。どうやらオタクを否定するような報道を受けて怒っている人が多いみたい。かく言う私も本放送を生で観ていて「うーんまたオタク→キモイ構造の演出か」とちょっと残念な気持ちになったのも事実。ただもっと残念にだったのは肝心の初音ミクがほとんど紹介されなっかたこと。

初音ミクは本当に面白い発明だと思う。私のまわりには音楽をやってる人が多いからわかるけどせっかく曲が作れても歌を歌ってくれる人がいないことが多いのね。でも初音ミクがあったら(いたら?)自分で自分の曲に歌がつけられる。それもパソコン上で自由自在に。面白いし技術的にすごい。科学技術大好きな私みたいなひとにとっては「パソコンが歌いだす」なんてすごい話なの。だからオタク否定というよりは、こんな面白い技術があるんだぞ!!っていうこと伝えられてないことがなによりもったい。だって初音ミクに「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌わせたら本人よりうまかったなんて話にしてもいいし、いややっぱり生の人間が歌ってこそいいんだよなんて方向にもってってもよかった。もっともっと面白く魅力を伝える方法は沢山あったのに、安易な方向に走ってしまったのはテクノロジー大好きっことしては非常に残念でした。

それに輪をかけて残念だったのは、VTR自体が全然面白くなかったこと。バラエティ大好きっことしてはVTR後のスタジオの醒めた感じが見るに耐えなかった。観覧した人だってちゃんと制作者の意図を充分感じてるよ。私としてはテレビとしてつまらなかったことのほうが、オタク云々よりよっぽど怒るべきことだと思うけどね。だってバラエティ番組なんだから。

他愛て(笑)

2007.09.18 Text

まあたまには他愛もない話をしましょう。けっこう前のネタから掘り下げていきます。

ニコニコ動画(RC)‐ロマンシングサガ3 ピコーン!技+術集 完全版

ヤバい…よくもまあここまで。私は長剣、大剣、斧、槍メインだったので体術、こん棒あたりがしっかり見れて感動。スーファミとはいえここまでバリエーション作ったスタッフの人も偉いし、ましてや全部ひらめいた人も偉い。てかいまさらコマンダーモードすげーって気がついた私はプレイヤーレベル低すぎですか。ちなみにロマサガ2版もあり。この頃のラビットストリーム+水術クイックタイムは最高。とりあえず死人ゴケ。


ニコニコ動画(RC)‐公安9課vsネルフ

私は少佐を応援。ネルフよりも9課でしょ。どっちもその道のプロなんでしょうが、少佐なら勝てるよむしろ勝って!! そして課長は策士いや黒幕なのか?いつか私が課長になるなら荒巻さんみたいな課長になりたい。で部下から「課長は現代の諸葛孔明ですね」って言われたい。


ARCANACRA ver.0.4.0

AS3で弾幕シューティング。この手のゲームには疎いですがかなり秀逸なデキなのでは。エフェクトもかなり凝っててなおかつ実行速度もかなり速い。うーんこんな時代が来ちゃいましたかー…。


HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com

糸井さんと任天堂岩田社長のお話。とりあえず読んでおくべし。まず「アイデアというのはなにか?」という問いに対し「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」という答えにやられた。いや当然ちゃ当然なんだけど、その意識ってふっとなくなっちゃうもんなんだよね。


LaCie - Golden Disk - Hi-Speed USB 2.0

MacOS10.5Lepardにあわせて外付HDDを物色している所にこれが。これにFW800載って1TBなら即決、って出ないかなー…出なくてもこのケースはいい。


ハッピーコラボレーションキュージョン公式ホームページ

まいった。かわいい。アトムとかはかなり手堅い感じですが私はドロンボーの皆さんがすごいかわいいと思う。あとこれの一番左みたいな人はたまに町で見かける気が。


リッチドーナツ「聞いてないよ!? ザ・ムービー」|ミスタードーナツ

映像はさておき(ダチョウさん出てますけど)、サイト自体がとてもかわいい。よし、ここで使おうかな。ギザカワユス。勇気出してちょっと使ってみた。まずエフェクトがとてもかわいい。ふわふわ。BGMがかわいい。ふわふわ。いやむしろ "ドーナッツ" という存在自体がかわいいわけで、ドーナッツを買ったときのふわふわとした幸福感がとてもよく再現できていると思います。D-ポップに対して臆面もなく210円を払ったときのような。もちろん後悔はしていない。本当に。

引っ越しました。(無印と共に)

2007.05.06 Text

無印良品とともに引っ越す

今では引っ越しというとサーバやらアドレスやらの移転の事を指す事が多くなってきましたが、この引っ越しはリアルです。私事ではありますが、現実に自分の住所が変わりました。千葉・幕張から横浜・青葉台へ引っ越し致しました。

「なんで、引っ越し?」といろんな方に聞かれますが、ベタな理由としては通勤時間。半分以下です。それ以外は、と聞かれると答えに臆しますが、最近では一人暮らしもせず30近くになっても実家住まいをしている男性への否定的な報道がされている事もあり、するなら早め早め!!

…とここまで書いた所で非常に場当たり的な引っ越しなんじゃないか、とご心配する向きもあるかと思いますが、ネタも含めて綿密な計画をした上での引っ越しでしたのでご安心下さい。まず部屋決めが2週間前。条件はある程度人が呼べる、バストイレ別、ベッドはダイニング(orリビング)から見えない様に、Wiiができるくらいの広さ…など。一日で一つの物件に見当をつけ、次の日に即内覧。お目当て以外の物件も一通り見ましたが、やはり私の勘は間違っていなかった、ということでファーストインプレッションでお部屋を決定。一週間で手続きを終えながらもその一方で新居に必要なものを準備しなければ。

で。ここでフクオカは考えた。やろうと思えば無印良品で必要なもの全て手に入るんじゃね?ということで無印良品ネットストアから必要なものを片っ端からカートへドーン。電化製品、家具、寝具、掃除用具、食器、調理器具、文房具…本当に全て。ただ全部揃うから無印にした…というわけではなくここで肝なのは、引っ越し当日に全アイテムが引っ越し先に届くということ。つまり自宅からほとんど荷物を用意する事無く、引っ越しした日から全てのアイテムが揃った状態で生活を始められるわけ。まさにリアル・プロアクションリプレイ状態。ま、プロアクションリプレイあんま好きじゃないですけど。結果購入したアイテム数は大小併せて200点以上。来客があってもいい様に(というか無いと部屋の綺麗さを維持できない気がして)食器、タオル等は多少余裕を持って購入。金額は書きませんがやはりそれなりにいってます。ただ、ちょうど無印良品が期間限定10%OFFを行っていたのは神様の存在を信じたくなるようなナイスタイミング。

このような瞬発的且つ綿密な計画によって無事に引っ越しも終了。GWを使って新居に身体を慣らした感じです。引っ越しの効果が出るのはもう少し先になるかもしれませんね。あと前述の理由等により、突然の来客歓迎でございます。なお、我が家にはビールグラス、ワインオープナー(共に無印製)を用意していますので、ご心配なさらずビール、ワインをお持ち下さいませ。

さらば関雄作〜哀の戦士たち

2007.03.06 Text

usakequal


去年の7月からFICCでアルバイトしていた関雄作クン。遂に彼が旅立つときがやってきました。

思えば長いようで短い8ヶ月。アルバイトとして働きはじめて早々、au B01Kのスペシャルサイトのデザインを担当し鮮烈なデビューを飾る。そのサイトのFlashコーディングの担当は私だったから、一番最初に一緒に仕事をしたのも私だったわけだ。今だから言える話ですがギリギリまで「これはうまくまとまるかなぁ、自信を持って送り出せるコンテンツになるかなぁ…」という不安があったのですが、二人の協力の甲斐あって結果的に非常にインパクトのあるサイトに仕上がったのでした(残念ながら現在は完売につき公開を終了しています)。それ以降もFICCに色々な形で貢献してくれました。FICC史に残るいじられキャラとしても活躍。FICCは卒業ですが、4月からも新天地でもその「いじられ力」を発揮してくれると思います。

短かったけどこれまでありがとう。常に笑いの絶えなかった関クンですから別れ際もいじられながら。最後だからって容赦はしません。どうせ最後なんだから笑っていこうぜ。涙を笑いに変えて、行けよ青年。自分を信じて進むのさ。そうすれば絶対に、必ず、うまくいく。いつかまた会う日のために、さよならなんて言わない。今までありがとう、そして、さようなら!!


あ、そういえばまだ聞いてないことがあった。私がこの前もらったアレ、燃える?それとも燃えない?

ハクのおにぎり、なみだの味。

2007.02.09 Text

さてここでクエスチョンです。なみだはどこからくるのでしょうか。

姉とは7歳も年が離れているせいか、けっこう喋る。いや、よく「うちの兄弟あんまり仲良くないんだよねー」なんてよく聞くけど我が家はそんなことも無く。ま衝突が起きるほどお互いに興味ないのかもしれないけど。

昨日も夜中に
iconMOTHER3i
を聴いてたらMOTHER3の話に。姉は一年ちょい前からDSでゲームをやるようになって、私が買ってくるRPGを遊ぶようになった(それまではRPGどころかゲームもほとんどやらなかったのに)。ある意味NintendoDSの一般層への希求力を象徴するようなできごとだけど、それはともかくとして。これまで姉はFFを中心にいろいろRPGをやってみたけど、MOTHER3は "別物" だという。ゲームで泣くことがあるとは思わなかったとも。泣いた理由も不思議なことに、人が死んで悲しいくて、とかいう理由ではないらしい。理由はわからないけど泣いちゃった、と。

また話は変わって宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の話になった時。「千と千尋の中で泣いたシーンは?」という問いにたいして、私も姉も「千尋がハクにおにぎりをもらうシーン」と答えた。千尋が湯屋での生活に少しなれてきた頃。ハクに連れられブタにされたしまった両親のもとへ。その後、生け垣の前でハクが自分の手で握ったおにぎりを千尋に手渡す。千尋のために、自分の手で握ったおにぎり。それを一口食べた千尋の目から、ぽろぽろぽろぽろ。涙が溢れ出して。私も姉もこのシーンを見る度に泣く。寧ろこのシーン以外に泣くシーンはないと言えるくらいに。でも実はなんでこのシーンで泣いてしまうのかははっきりわからない。もちろん悲しいわけじゃない。うれし涙?それも違うような。この話を他の人にもけっこうするんだけど、けっこうわかってくれない人が多くて、結局この涙の源流がわからないまま。

これは推測なんだけど、ハクのおにぎりのシーンで泣いちゃう人はきっと過去に同じような体験をしているのではなかろうか。私が思い当たるのは、小学校の運動会のとき。かけっこで競争しているときに、私だけが一人、こけちゃったの(運動神経鈍いですからね)。くそっ、結局ぼくはダメなやつか…そう思ったときに、周りの見知らぬ人たちが私に向かって「がんばれ!!」って応援してくれた。頭がぐらぐらした。転んだことが恥ずかしいし、こんないろんな応援されなきゃいけない自分が情けないし、それでも応援されていること自体は嬉しくもある、だけど早くゴールしなきゃ…いろんな気持ちがいっぺんに集中した時、ぼくは泣きながら走ってた。

わからないけど、いろんな抑圧された気持ちが行き場を失って爆発したときに生まれるのが涙、なのかな。

AkiraFukuokaってどんな人?

2007.01.01 Text

akirafukuoka_img.jpg

[名前]
福岡 陽
(フクオカアキラ / ふくおかあきら)

[性別]
男子

[生まれた年]
1984年。
同い年の芸能人は速水もこみち、若槻千夏、平原綾香、えなりかずき。
あとMacintoshやファミリーコンピューターも生まれが近いです。

[メール]
akirafukuoka@gmail.com

[職業]
ウェブデベロッパー。
いざというときに相手の両親とかに説明しやすい言い方で言うと、ホームページを作る仕事です。
GC(合コン)対策向けの言い方だと、赤坂にあるIT関係外資系企業に勤務しています。

[略歴]
おそらく「太陽のような明るい子に」ということで名付けられたと思われる。
が、素直に明るい子には育たなかった。
両親からのテレビ英才教育を受け、「笑い」「テレビ的」を学びながらそれなりに育つ。
基本的にテレビとゲームが友達。だけど普通の友達もちゃんといた。
その頃から既に「ゲーム業界は正直厳しいから入りたくはないな…」と思っていた。
子どもの頃からの夢「ガンダムを作る」を軽い気持ちで目指していた時期もあったが、
「もう今さらハードの時代じゃないよな」と思いウェブデザインの世界へ。
現在は株式会社FICC勤務。ウェブデベロッパーを担当。

[好きな有名人]
タモリ。

[好きなジョージ]
所。

[好きなジョン]
オリビア・ニュートン。


(注) : 画像は想像図です。実物と異なることがあります。

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  • AKIRAFUKUOKA(福岡 陽)
  • FICC inc.所属。Flashコンテンツ開発担当、でもデザインや企画まで手がけることも。
  • WebデザインブックマークサイトAnotherBookmark、Web制作系求人情報サイトMOREWORKSの制作も担当。
  • また趣味的にクラブイベントRaw-Fi 主宰も。当ブログよりモノ系・文化系に特化したRaw-Fi Blogも更新中。
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