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akirafukuoka的「2010年この映画がすごい!ベスト10+α」

2011.01.01

2011年、あけましておめでとうございます!去年のうちに公開する予定でしたがぐだぐだしてるうちに年越ししてしまいました。さて、去年は折角沢山映画を観たので、ベスト10形式でお気に入りの映画をまとめることにします。ネット界隈ではいろんな人がまとめている企画なので、自分なりの視点が深く入る作品をメインに選んでいくことにしました。あくまで「フクオカさんチョイス」ということでご了承下さい。では早速1位から!

第1位「告白」

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良作揃いの今年にあってこれは意外な1位、ということになるでしょうか。既にレビュー済みですがそれとは別に、今回は改めて1位になった理由を。映像です。別に映像自体が良かったわけじゃない。よくこの映画がレビューされるにあたって「この映像はよろしくない、映画として適切ではない」という声を良く聞いた。まったくもってその通りだし、それは新鮮みすら無い意見。あの映像の撮り方はCMやPVを作るようなあくまで「モノを売る為のうっすい映像」だ。狙ってこう撮られたのか、それとも本気でかっこいいと思って撮ったのか監督の意図は僕には分からないが、この「うっすい映像」が結果的にこの映画の骨子を強く支える結果になっている。

この映画の影の主役は液晶テレビに一瞬写る少女達、AKB48だ。歌い踊る彼女達が象徴しているのは「光に満ちたテレビの向こう側の世界」である。少年Aを始めとした中学生たちが恋いこがれ憧れる、「満たされた自分」がいるはずの「向こう側の世界」。中学生達の "告白" 形式で進むこの映画の映像が常に登場人物達の主観で進む。主観であるが故にその映像はドキュメンタリーとは異なるものになる。主観による脚色が入るのだ。そう、世の中のことを何も知らない無垢でハナ垂れでちっぽけな自尊心で心を支えるバカ中学生による脚色によって完成した映像、それがこの映画が描いた世界だ。彼らの知識ではテレビから流れてくるCMやPVが「かっこいいもの」の限界。そして、誰だって悲劇のヒロインや世界のすべての不幸を背負って生きる存在になりたいンですよ!ハハッ、ちっとも苦しくないくせにな!

大人が中学生に向かって「そんな幼稚な自己承認欲求を満たす為に、自分が思い描く世界に浸る、それがうっすいんだよバカやろう!」と言うのがこの映画だ。しかしその一方でそのうっすい世界を作り出したのはどこの誰だっけ?これを笑う人間は果たして無関係なのか?一周して映像が語るタイプの映画だったと思います。ひねくれ者としてとても楽しませていただきました。ぼくはこの映画大好きです!!

第2位「第9地区」

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宇宙からエビ型宇宙人がやってきた!ヤァヤァヤァ!しかし彼らは侵略者どころか「難民」として地球に降り立ったというではなイカ!いや、エビなんだけどね。そんな事情の "リアル北斗の拳" 都市・ヨハネスブルクを舞台に主人公のしがないサラリーマン・ヴィカスが大規模な "消毒" を先導する所から物語が始まる。面白いのはこの宇宙人が人間より遥かに強靭な肉体と、高度な知能を持ち合わせている所だ。にもかかわらず彼らは難民なのだ。難民であるという事にその生まれや能力等に関係はないのだ。スタートは外のものに対する恐怖だったかもしれない。それが時間を経て解決不能なサイズまでふくれあがっていく。

前半のシリアスなSFパートから後半は一転アクション重視の展開になっていくのもうまかったです。でも見終わった後に何の問題も解決していない事に気がついてはっとしたりしてね。ただの実験映画から一つ抜きん出た感。設定からテーマまで押さえつつ映画としてもお見事でした。個人的には後半に登場する強化外骨格を今年No.1パワードアーマに認定します!

第3位「ヒックとドラゴン」

後述のトイストーリー3と悩みつつ僕はこっちを推すことにしました。生活を脅かすドラゴンとの戦いに明け暮れるバイキングの島。誰もがドラゴンを打ち倒す事を夢見るバイキングの子供達の一人主人公ヒックだけは非力で剣も振るえない。が発明だけは得意。自分が発明した投石機で偶然にも「伝説のドラゴン」を撃ち落としてしまう。傷ついたドラゴンにとどめを刺せないヒック。ドラゴンに「トゥース」と名付ける。

もうトゥースが可愛くてしょうがないっwww 飼いたいよ〜!一方主人公の「非戦」というスタンス、そして戦争の向こう側にある圧力、行き違いという部分もちらりちらりと描いているのもよかったです。そして予想しなかったエンディングにグッと来ました。これが優しさだよなぁ…意外と注目されない作品ですが未見の人はぜひ。

第4位「トイストーリー3」

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堂々の完結。笑わせ泣かせ、もう完璧なプロット。完成度で言えば今年一番はトイストーリー3で決まり!人とおもちゃを巡る長い旅はついにおもちゃ同士が対峙することに。ついにおもちゃたちの墓場まで到達する「地獄巡り」の様相を呈していきますが、おもちゃ安住の地は果たしてあるのか?そしておもちゃを消費し続ける僕らはおもちゃに対してできることは。様々な用件を回収しながらもエンターテイメントに徹する姿勢はさすがピクサー!トイストーリー3部作に対して3DCG映画の功労賞を上げれるレベル。夢をありがとう!

第5位「キック・アス」

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ヒーローはとはいかにして生まれるのか。強ければヒーローか。何か能力を持っていればヒーローか。違う、ヒーローとは人々の中に生まれる。ヒーローとは個人の持ち物ではない、世間に共有されて初めてヒーローが生まれる。だからヒーローはたくさんの女の人と浮気したり、灰皿にテキーラを入れて飲ませたりしたらいけない訳ですよw そんなヒーローに憧れる童貞主人公。彼がヒーローになりたいと思う熱い気持ちは、ネット上で結実する。YouTubeやmySpaceといったコミュニティが彼をヒーローたらしめるという構図は実に面白い。…と、ストーリーのあらすじよりも何よりももうHit Girlの可愛さには誰も敵わないっ!!

第6位「インセプション」

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夢の中へ行ってみたいと思いませんか。クリストファー・ノーラン監督の絵作りがさらに表面化した今作。絵は台詞程にモノを言う。夢映画といえば「パプリカ」ですが、あそこまでぶっ飛ばない一方理知的で左脳的な雰囲気。ストーリーと仕掛けの引っ掛け方の上手さに関心です。

第7位「ぼくのエリ 200歳の少女」

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見終わった後、まさに血を抜かれたような気分になった一本。無垢って、時に残酷で。いじめられっこのオスカー、そして吸血鬼のエリ。オスカーは、エリのことが好き。人は人がいないと生きれないように、吸血鬼もまた人がいなければ生きていけない。好き、と、生きたい、の間で、無垢な気持ちはどこへいったらいい?オスカー役の子がまた白むちでいじめられそうな感じがいいんだー。エリの雰囲気も妖艶なたたずまいと幼さが同居していてよい。エリが "どちらだとしても" 抗うのはむずかしいね。

第8位「ローラーガールズ・ダイアリー」

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ドリュー・バリモア初監督…って一発目からいきなりいい映画でした。正統派「頑張るガールズムービー」ですが、エレン・ペイジのキュートさにやられちゃうのです。安定した将来の為と自分の夢を叶える為に娘を美少女コンテストで優勝させたい母親、母の気持ちも分かりつつも自分の自由と生き甲斐の為にローラーゲームに繰り出す娘。親子の意見が最後までぶつかり合うのがいいですね。白熱するローラーゲームも迫力があってよかった!ちゃんと滑ってるんだよねーよくがんばりました!

第9位「かいじゅうたちのいるところ」

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既にレビュー済みですが一言。母にありがとう。父にさようなら。息子からの父への思いが深く突き刺さります。

第10位「ハートロッカー」

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生々しい現地での戦闘シーン。あのヒリヒリする緊張感が胸を締め付ける1本。でも何よりも最高なのは最後の「コーンフレーク」のシーン。あれがこの作品のすべてだと思う。静かながらにあれは名シーンです。

おまけに第11位「おまえうまそうだな」

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おかあさーん!!

見終わったらそう叫ぶしかないでしょ!><「ぼくはみんなとちがう?」肉食恐竜と草食恐竜の兄弟の物語。子ども番組みたいな絵柄ですが、主人公が肉食に目覚めるシーンなど絵的な上手さが光ってました。アクションシーンも迫力があってお見事。アニメと侮らずぜひ。


さて全11位を発表した所で、+αの発表です!


女優賞・キック・アス、(500)日のサマー「クロエ・モレッツ」

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クロエちゃんをここに挙げられるならぼくはもうロリコンと罵られても構わないね!!Iron Man2のスカーレット・ヨハンソンも、ローラーガールズダイアリー/インセプションのエレン・ペイジも、(500)日のサマーのズーイー・デシャネルも、最後の最後でぶっちぎられました。ちょうかっこかわいいHit Girl役の彼女はもう完全無欠過ぎ!!「Show's over, Mother f●ckers!!」バキューン!

ちなみに今年公開のハリウッド版・ぼくのエリ「Let Me In」の吸血鬼役もクロエちゃんです。来年も楽しみなんだぜ…!!

男優賞・トイストーリー3「ケン」

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トイストーリー3では見事な「多言語対応」を見せてくれたバズもいいですが、最高に笑わせてくれたのはケンでした。バービーとケンの件で笑うなって言う方が無理w 衣装室でのケンは最高!!ホント大笑いさせていただきました。

名誉監督賞「今 敏監督」

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伊藤計劃という人がいなければ自分がここまで映画を観る事はなかったように、今敏監督の作品に触れなければアニメに再び興味を持ち直す事はありませんでした。現実と非現実の狭間をアニメーションという技術で行き来する監督の作品を観た時、アニメの本当の力を見せつけられたのです。「パーフェクト・ブルー」「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」「妄想代理人」「パプリカ」、どれも本当に大好きな作品です。これだけのものを見せてもらっておいて、もっと観たかった、というのは贅沢な願いでありましょう。

今監督、ありがとうございました!安らかにお休み下さい。


以上、これがぼくの2010年の映画記録です。来年も楽しい映画がたくさん観られますように!

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