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Apple Magic TrackpadはMacBookのやつとは結構違う気がするよ(主観だけど)

2010.07.31 Gadget

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早速届いた(というか届いた品が初期不良品だったためにわざわざApple Storeまで買いにいった)Magic Trackpadを私なりの目線で解剖していくことにいたしましょう。

仕様的にはMacBookのトラックパッドとほとんど変わらない…はずが意外と違う

見た目からしてMacBookのトラックパッドを切り取ってポンとおいたようなデザインのMagic Trackpad。当然機能や使用感もほとんど変わらないんですが、じっくり使ってみると意外に違う点があることに気がつきます。

そもそもでかい。Magic Trackpadの操作面はMacBookのトラックパッドの8割増。

でかいためマルチタッチがしやすい。また大きさよりMagic Trackpad特有のチューニングのせいかもしれませんが、指を小さく動かしたときの初速がやや遅い。これはゆっくり動かしたときの反応が悪いとも言えるし、ゆっくり大きく動かすことで細かい操作がしやすくなっているとも言えます。Apple的には「サイズが大きくなった分、手も大きく動かしてよ」ということなのでしょうか。MacBookでトラックパッドに慣れている人も、小さな動きに関しては多少の慣れが必要でしょう。特に「軌跡の速さ」を最速設定にしているとその差を顕著に感じます。少し扱いにくいと思ったら軌跡の速さを少し遅めにしてみると良さそうです。

逆に大きく動かしたときの動きはかなり機敏です。スクロールも完成スクロールに対応しているせいかすいすい。Magic Mouseのスクロールよりもスムーズに感じます。

MacBookのもの同様に全体がボタンになっているが、クリック感がMagic Trackpadの方が浅い。

MacBookのトラックパッドはトラックパッド自体が押しボタンになっていることが特徴でした。ただ比較的大きな「カツッ」という音がするので気になった人もいるかもしれません。Magic Trackpadのボタンクリック感はかなり浅く、ボタン音もMacBookのそれに比べれば小さい印象。個人的にはもっとボタンの押し込みが深い方が好みなんですが、その分押すのに力が要らないのは疲れなくていいです。またボタンクリックが可能な領域もほぼ面全域に拡大。ただ相変わらず上の方が押す力が必要なのは同じ。

ちなみに私は「タップでクリック」機能を封印する派ですが、試しにタップでクリック機能をONにして少し使ってみました。感度も非常によく、先ほど言及した初速が遅いせいで、ダブルクリック時などのカーソルのぶれも感じませんでした。「タップでクリック」派の人にはかなり使いやすくなっているんじゃないでしょうか。

また「タップでクリック」派の人にとって一番問題だったのが、「ドラッグ」操作だと思いますが、今回のトラックパッドドライバのアップグレードによって「3本指を使ったドラッグ」が可能になりました。これが意外とスムーズに操作できるので驚き。どうしても3本指を使う以上、フォーカスがわかりにくくなるという難点がありますが、ウィンドウの移動と言ったアバウトな操作に関してはかなり快適に操作可能です。

Apple Bluetooth Keyboardと同じ傾斜

デザインにこだわるAppleとしてはキーボードとのデザインを合わせたかったのでしょう、Magic Trackpadは手前に向かって傾斜がついています。世の中の多くのトラックパッドは水平な状態で使われているでしょうからなかなか珍しいケースです。

コツは「指を大きく動かす」

じゃ、このMagic Trackpad、買いなのか?という問いに関しては答えるのが難しい。私はMacBook ProでAppleの現在のトラックパッドに慣れに慣れきっているせいで、むしろマウスに違和感を感じるくらいのところまで来ているので、Magic Trackpadは大歓迎。ですが、あまりトラックパッドに慣れていない人はやはりマウスの方が使いいいでしょう。やはり慣れには勝てません。でも、よく「トラックパッドは制作に向かない」という声を聞きますが個人的にはあまり気にならないです。私はトラックパッドでデザインもしますし(PhotoshopもFireworksも使います)、Flash開発もしますし、ベジェ曲線だって不自由なく描けます。確かに筆で塗るようなレタッチ作業は不向きかもしれませんが、それをいえばマウスも得意とは言えない動きです。そんな場合はペンタブレットの出番でしょう。

また私のようにMacBookのトラックパッドに慣れすぎてしまった人にとっては、細かな変化が気になるのも事実です。特に指の動きとカーソルの動きの対応関係はややニュアンスが異なります。時間が経てば慣れるとは思いますがやや注意ですね。

でも時代は「タッチディスプレイ」なんじゃないの?

しかしこのMagic Trackpad、というかAppleのトラックパッドは分析すれば分析するほど、よく考えられて作られているなと感心します。2本指でスクロールなわけですが、親指をクリックに宛てがってるときはちゃんと発動しないように作られてるんですよね。何気なく使えてしまいますがMagic Trackpadの制度とOSの補助のおかげでこれだけの扱いやすさが確保されているわけでAppleの強みを感じます。

が、このMagic Trackpadを使えば使うほど自分の中にもやもやとしたものが生まれてくるのもまた事実。私が2年間このMagic Trackpadを待っている間にiPadが誕生してしまったのだ。iPadの心地よさに比べるとやはり別物なわけで…いやMacをiPadみたいにタッチディスプレイにすりゃいいのか、と言われるとまた話は違うんですが、まだまだPCの入力インターフェースにはブレイクスルーが存在するような気がしますね。

【速報】本当に出た。Apple Magic Trackpad。

2010.07.28 Gadget

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夢だけど夢じゃなかった!

ね、だから出るって言ったでしょ!Appleが遂にデスクトップ用トラックパッド「Apple Magic Trackpad」をリリース。

Bluetooth接続で機能はMacBookのトラックパッドそのもの。まさに予想した通り。サイズはMacBookに乗っかっているトラックパッドよりも一回り大きく、Apple Bluetooth Keyboardにぴったりサイズ。これ、これですよ私が求めていたのは!早速Apple Storeから注文しました。できれば使用感をレポートしたいので詳細は後日改めて。

また今日はAppleの新製品が大量に発表されたのでザクっと要点だけ解説。

Apple Battery Charger

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本日の斜め上。まさかのApple版eneloop登場。今やAppleのパーソナルカラーである銀×黒カラーリングの単3ニッケル水素充電池が6本と、2本ずつ充電できる充電器のセット。そうなんですよ、結局最大4本同時に充電できたとしても2本だけさして充電ばっかりしてるもん。あと充電池6本セットなのはキーボードに2本、マウスに2本、そして予備で2本とローテーションして使えるようにですね。元々単三乾電池3本で駆動していたApple Bluetooth Keyboardが改良されて2本で駆動するようにアップグレードされたのは、この充電池への伏線だったんですね…見事な伏線回収。2,800円。

iMac

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前回と同じ21.5inchと27inchの2ラインナップ。プロセッサがCore i3、i5、i7と綺麗にアップグレード&クロックアップ、グラフィックボードも順当にアップグレード。予想外だったのは27inchモデルのみBTOでSSDとHDDを1台ずつ(つまり合計2台)積める仕様に。起動ディスクに高速なSSDを宛てがいストレージには大容量HDDを利用というかなり理想的なスタイル。iMacを超高速に使いたい方はこれしかないでしょ!

Mac Pro

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なんかCPUのコアが12個になったらしい。

Apple LED Cinema Display (27inch)

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iMacに続きCinema Displayにも27inch版が登場。インターフェース等の仕様は今までの24inch版と変わらず、ただ解像度はiMacと同じ2,560×1,440ピクセルに。価格は999ドル、日本だとおそらく98,800円。発売は( 延 期 が な け れ ば )9月発売。ちなみに今までの24inchモデルはスペックシートに載っていないためこのまま売り切れたらフェードアウトの可能性大。現在Apple Storeでは元値の98,800円から3万円値引きされた68,800円で販売中。安くCinema Displayが欲しい人は今のうちにどうぞ。


このところの騒動で若干テンション下がってましたが、これで元気に生きていけそうです。

アイデアこそ至高。「横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力」

2010.07.16 Book

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「小さい頃は 神様がいて 不思議に夢を かなえてくれた」

確かに神様はいたのだ。1997年までは。

横井軍平という人がいた。任天堂で商品開発に携わり、ウルトラハンドやラブテスター、光線中SP、そして現在の任天堂の礎を築いたゲーム&ウォッチ、ファミリーコンピューター、ゲームウォッチ…数々の任天堂プロダクトを開発した人物である。彼こそが「慎ましやかな花札メーカーを、数十億ドルが溢れる帝国に変えた」人物の一人であり、他界した後も「ゲームの神様」として尊敬される最高の "クリエイター" だ。「横井軍平ゲーム館 RETURNS ─ゲームボーイを生んだ発想力」は既に絶版になっていた「横井軍平ゲーム館」を加筆修正を加えたもの。旧版は幻の名著と呼ばれなんとAmazonでは8万円のプレミアがついていた代物だ。本書の内容は横井氏がこれまで作り上げてきた任天堂プロダクトの開発秘話から成る。「ただおもちゃを作る話のどこが面白いのか」と思うかもしれない。しかしこれが抜群に面白い。彼の着眼点、発想力、思い切りの良さ、まじめさ、いい加減さ…どれをとっても一歩抜きん出ている。彼の有名な哲学「枯れた技術の水平思考」は最先端の技術を使うのではなく、使い古されたコストの安い技術とアイデアを組み合わせることで優れた製品を生み出そうという発想である。映画インセプションじゃないがこれはつまり「アイデアこそ至高」という考えである。アイデアこそが我々人類に残された最後のフロンティアであり、最高のエンターテイメントなのだ。

数々のヒット商品を生み出した横井氏。しかしゲームが好きな人なら知っている通り、彼が任天堂時代の最後期に手がけた「バーチャルボーイ」は任天堂史上最大の失敗として多くの人に記憶されている。バーチャルボーイは1995年に発表された世界初の3D(立体視)家庭用ゲーム機である。彼はバーチャルボーイ、続くゲームボーイポケットを開発した後、任天堂を退職。そして1997年、56歳という若さでこの世を去った。「3D」というアイデアはゲームの神様が任天堂に置いていった宿題だったのだろうか。バーチャルボーイ発売から15年の歳月を経て任天堂は再び3Dに取り組むことになる。

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Nintendo 3DSが成功するかどうかはわからない。バーチャルボーイのように「失敗作」として人々に記憶されることになるかもしれない。3DSが成功するかどうか…それを決めるのは一つの要素しかない。アイデアだ。

…しかし1995年の当時、横井氏はなぜ「3D」という発想に至ったのだろうか。もちろんただの物珍しさだけで3Dを選択したわけではない。ちゃんと理由があるわけだけど、その答えはぜひ本書を読んで確かめてみてほしい。実はDSやWiiといった現在の任天堂につながる「思想」がそこには含まれている。人は限りある存在だが、考えやアイデアは時間をも飛び越えることができる。

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