肉眼では見えない超スロー撮影を手のひらサイズで。「CASIO EX-FC100」

カメラに求めるものとは何か。多くの人にとっては「きれいに撮れること」でしょう。「きれいな人はより美しく、そうでない人はそれなりに写ります」というのは往年のフジカラーの名文句ですが、本当にそれだけでいいんでしょうか。一眼レフデジカメはもちろんコンパクトデジカメ、それどころか携帯電話におまけのように付いているカメラですら十分にきれいに撮れる時代です。美しさだけではもう大きな差がなくなってきたぞ…ということでCASIOは「美しさ」よりも「早さ」で勝負しました。初代ハイスピードEXILIM EX-F1の機能を薄型ボディに収めたEX-FC100です。1秒間に30連写、最速で1000fps(つまり33分の1のスピード!!)という超スロー動画撮影が可能。細かな性能ではさすがに大型のEX-F1には負けますが、圧倒的にコンパクトなのでこれなら気軽に持ち出せますね。
上の動画はEX-F1で撮影された画像ですがこりゃ普通のデジカメじゃ撮れませんんわな。どんな風景でもこのカメラで撮影すればたちまちマトリックスの世界。本来なら特殊な機材でしか撮影することのできない世界がこのカメラなら簡単に撮影することができる。でもこのカメラはただ速いだけで終わらない。この「とにかく早く撮影する能力」を生かして「美しい写真を作り出す」機能が付いている。一瞬で撮影されたたくさんの画像を合成することによってぶれのないきれいな画像を作り出す。「そんなソフト上で合成された写真なんて邪道だッ!!」なんていう人もいるかもしれませんが、そんな堅いことは言わず。これからの写真技術は特にソフトウェアの技術による進歩が大きくなっていくでしょう。もう既におなじみの「顔検出機能」もその一部ですね。
しかし相変わらずCASIOのデジカメは目立たないようでいて実に尖ってますね。もう数年前になりますがCASIOのデジカメで撮った写真を背面液晶で見せてもらったときには本当に驚きました。いや、写真がきれいだったとかそう言うことじゃなく、単純に写真を次々に切り替える動作が速いこと!! あまりのスムーズさに驚いてしまいました。確かに人に見せるときに動作がモタっていたら恰好がつかないですもんね。CASIOは当時から他のメーカー以上に写真再生に力を入れていました。特にこの頃から撮影した写真をデジカメに入れっぱなしにしてアルバム代わりにする人が増えていたようです。最近ではSONYがアルバムとして使えるデジカメを作っています。まさに先見の明。
今まで写真は人間の記憶の代わりに過ぎ行く時間を記録する役目を果たしてきました。フィルムがデジタルになり、さらに扱いやすく、美しく、鮮やかに記録できるようになって。これまで人の目に見えるものだけを残してきましたが、デジタルの力は人の目にも見えなかった世界すらも残すことを可能にしました。写真と映像の世界、まだまだ楽しい世界が広がります。
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