新年の挨拶の予定を変更しまして「パワーブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5」をお送りします。
2009.01.09 Webあけましておめでとうございます!!
…と、ここから元気よく今年の抱負やら何やらを語る予定だったわけですが、「パワーブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5」バトンというものを弊社社長から頂きまして、いやここはやっぱり、新年一発目、答えなきゃいけないわけですな!! 正直去年のことなんかすっかり忘れてるんですが、うーん何はなくとも5つ出さないと。5つの中には「Webキャンペーンじゃなくね?」というのも含まれてるでしょうが異論は認める方向で。例によって妄想解説付き。
1. mixi年賀状
![[mixi] ミクシィ年賀状](http://www.akirafukuoka.com/blog/entry_img/web_campaign_2008_0.jpg)
もはや押しも押されぬ「国民的SNS」と言えるmixi。最近のmixiはFacebookの動きをトレースしている傾向が見られましたが、そんな中でもまさに予想外、去年一番驚かされたネタかなと思います。考えてみれば年賀状は書かなくてもなんだかんだ言ってメールは送ったりしているわけだし動機は十分。mixiは「友達帳」ですから、あとはここから簡単に年賀状を送る方法さえあればよかったわけです。さらに今までならば住所を知らず年賀状が送れなかった人に対してもアプローチすることができる。そして最も重要なポイント、それは「課金」です。iPhoneを対象としたApp Storeから始まった「少額課金」の流れが今年はさらに大きくなるのではないか、と予想している方も多いようです。特にSNSは「基本は広告で食っていくもんだろ常識的に考えて」という雰囲気が強かったところにこのような企画が生まれたのは大きかったのではないでしょうか。次の一手に更に期待です。
2. ワリオランドシェイクのYouTubeドッキリプロモーション

YouTube - experiencewii さんのチャンネル
まず企画自体が面白かったこと。なーんだ単なるプレイ動画か…と思いきやあれよあれよと怒濤の展開。最後は8時だョ!全員集合を彷彿とさせる往年の大オチ。もちろんこれだけでも十分面白いんですが、Twitter@keita先生によると10秒ごとにログを取ってるらしい。この企画とは直接関係はありませんが、去年の3月からYouTubeインサイトという解析サービスが始まりました。映像コンテンツも情報解析の時代。YouTubeでは映像内からのリンクや、特定の再生時間へのディープリンクの実現など「映像コンテンツのさらなるWeb化」に取り組んでいるのが印象的でした。
3. UNIQLO DIGITAL CHIRASHI(ユニクロデジタルチラシ)

これぞまさにキャンペーンじゃないw 先日DESS™のオオヤさんと話したときにユニクロの話になって、「この前ユニクロに行ったらいつもよりかなり混んでた。なんでだと思う?」と聞かれて「話題のヒートテックのおかげ?」と答えたら、「その日はちょうど新聞のチラシが入ってた日だった」と言われて、改めて感心してしまったんですよ。新聞のチラシがある日はお客さんが多く入るに決まってるのに、それをフッと忘れてしまうことがあるのはいかんな、と自戒を込めて取り上げさせていただきました。このデジタルチラシ自体もなかなかよくできてて、商品へのリンクが価格の表記の部分に貼ってある、というのはうまいなーと思います。安売りのチラシってもちろん値段が決め手ですし、値段を注目(クリック)することが購入への導線になる、というのはとても理にかなっていますね。
ただ問題はユニクロで買いたいと思っている人たちがこのチラシサイトにどうやってリーチするか。わざわざみんなここまで見に来るのか。新聞広告に劣らない「プッシュ」をいかに実現するか。逆に言えば新聞広告が活躍する場はまだまだあるぞ、とも言えそうです。
4. NintendoDS「うごくメモ帳」&「うごメモはてな」

うごくメモ帳
うごメモはてな - メモからはじまる新しいコミュニケーション!
Touch-DS.jp - 社長が訊く『ニンテンドーDSi』- うごくメモ帳篇
さすがAKIRAFUKUOKA、任天堂に甘い。これもまたキャンペーン…とはいえないかもしれませんが、画期的な試みでしょう。DSiの専用ソフト「うごくメモ帳」から、自分が作った「うごくメモ」を投稿できるサイト「うごメモはてな」を株式会社はてなが運営する。今まで「ゲームがネットに繋がる」ことは多々ありましたが(一般的なネットゲームですね)、「ゲームがウェブサイトに繋がる」というのはほとんど初めてといってもいい事例なのではないでしょうか。もちろん任天堂のゲームですからこどもが遊ぶものとして安全なのか、問題はないのか、議論されるべき部分は多いでしょうが、まだそこまでクリティカルな問題も起こっていないなという印象です(ゆうたくんの件はちょーっと騒ぎ過ぎかなあと思ってます)。これまでハードという強固な殻で覆われていたゲームの世界が、Web側に大きく開かれ始める、その記念すべき第一歩かもしれません。
5. マクドナルド クォーターパウンダーの特別店舗による口コミプロモーション

別の方面で騒ぎになってしまい大変もったいない感じになってしまいましたが、敢えてこれを最後にこれをもってきました。表参道と渋谷に設置された「クォーターパウンダー」という名前の謎の店舗。最近流行の海外進出おしゃれハンバーガーショップ…と思いきや実際はマクドナルドの新商品のプロモーションのために開店した期間限定の特別店舗だった…。一見Webなんてほとんど関係ない話のように見えますが、この話のポイントは「隙の大きさ」にあったんじゃないかと思います。
当初このクォーターパウンダーはマクドナルドの商品であるということを隠していました。しかし隠すにしては、どうも抜けてるんです。今までマックが入ってた場所にそのまま店舗を出したり、そもそもクォーターパウンダー自体アメリカでとっくの昔から発売しているものだし、日本のマックでも一時期取り扱っていることもありました。本当にシークレットにするならば商品名を日本向けに変えるなり、手はたくさんあったはずです。例によって妄想ですが、これは敢えてバレやすくした、と考えられます。だってあれがマックの仕業だって気がついたら、誰でもこう言いふらしたくなるでしょう。「最近表参道にできたなんかこじゃれたハンバーガー屋さんあるじゃん?あれの正体実は知ってるんだー!! 実はあれマクドナルドなんだよー!!」とこんな具合。
情報は高きから低きに流れます。誰も知らない(と思われる)情報が入ってきたら人間、喋りたくなるんですよね。口コミのネタとしてはゴシップ誌のスキャンダル報道並みの性能を誇っていたのではないでしょうか。ウェブ上でも最初は「新しくできたお店に行ってみたよ!!」的な記事が多く見られましたが、次第に「あれはマックじゃないのか…?」という声が聞かれるようになりました。中には気がついていない人のブログエントリーにコメントで「あれ本当はマックなんだよ!!」と書いていく熱心な方もいらっしゃいました。落差を利用した見事な口コミ戦略でした。
ただ、どんなに素晴らしい仕掛けをしても、誠実でないといけないとは思います。「行列」の件は本当に片手落ちだったのかもしれせんし、逆に狙って事件にした可能性も否定はできませんが、何であれ誠実さがなければいかん、いかんぞ、と強く思い直す出来事でありました。
と、5つ書いたところでバトンを次に…
こんな具合に5つ書きましたが、なんかあんまりWebキャンペーンじゃないですね。いや、本当はもっといろいろあったと思うんだけど、なかなか思い出せないもので。今年は1年かけてWebキャンペーンとは何ぞやを勉強しないといけないですねw
で、3人に渡すバトンらしいですので、私よりももーっとパワーブロガーな方々へお渡しします。僭越ながら、trick7寺井さん、WORLD ENDING 小野さん、fladdict 深津さんにお願いいたします!! (追記:お忙しかったら全然無視してもらって大丈夫です!!)
さて、今年も仕事がんばっていきます。今年は純粋なWeb制作とはまた違ったことが多くなる年になりそうです。ブログでもいい記事が書けるように今年もがんばります。