iPhoneつらつらシリーズ(1) - iPhoneと本当に仲良くできるのは中高年かもよ?

この連休で実家に帰った。両親に帰って早々言われたのは「iPhone見せて」。「ちゃんとメシ食ってるか」とか「仕事がどうのこうの」ではなく。私が実物を見せながらひとしきりの説明をすると、さっそく自分でカメラアプリを起動して息子を勝手に撮影し始め「カメラを横に向けるとカメラのマークもちゃんと横向いてる!! すごいねー!!」と喜んでいた。いやはや、そこらの若い人とかよりもよっぽど食いつきがいい。確かにDS、Wiiとガジェット系に関心が強い我が一家だが、iPhoneに飛びつくお父さんお母さんっていうのは我が家だけじゃないかもしれない。
…ということでネット上でのiPhoneの話題は最近やれビジネスモデルがどうとか、実際に使える使えないとかの話ばっかりでつまんないので私なりにiPhoneの面白い見方を書いてくことにした。今回はちょっと前に本当に起こった話。
あれはアメリカでの初代iPhoneが発売された発売されてだいぶ経ったある日のお昼。社長と私はおいしい鰻屋さんへ。さっそく鰻重を注文し待っている間のこと。私はちょうどMac World EXPOには妙にお年寄りが多いというエントリーを読んだあとだったので、理由はなんでかわからんが、Appleはギークどころかお年寄りを引き寄せる力があるらしい、という話をした。で、この光景は私も日本でも見たことがある…そうNintendoDSヒット以降の東京ゲームショウに似てる。来場者の中でもいわゆる親、おじいちゃんおばあちゃんの年齢層が明らかに増加した。NintendoDSは触れるゲーム機、ならば触れる携帯電話・iPhoneに親しみをもつ中高年や高齢者がたくさん現れてもおかしくない。むしろ若者よりも彼らのほうがこぞってiPhoneを使いたがるんじゃないか?…とまあ社長の前でトンでもない与太話を打ってしまった。
あんまりな話だったので社長もそれは突飛すぎるんじゃないか…といった表情。そしてポケットからおもむろにiPhoneを取り出す。もちろん日本でのiPhone発売前であるが、なんで社長がiPhoneを持っているかは面倒なので省略。実物のiPhoneを触りながら「こういう情報端末は…」と話し始めたその時、頼んでいた鰻重をお店を切り盛りしているおばあちゃんが持ってきた。年齢は60何歳といったところか。元気でしっかりした印象のおばあちゃんである。そして鰻重の載ったお盆をテーブルに置くと唐突に一言。
「へー、それiPhoneでしょう?」
驚いた。日本ではまだほとんど知名度がないはずのiPhoneを見て一目で気がついたのだ。おばあちゃんが。鰻屋さんの。そして「初めて見たわ。触らしてくれない?」というので実際に触ってもらう。私も正確には覚えていないが「見た通りに押せばいいだけだから年寄りにも使えるわね」というようなことを言っていたはず。しかしあまりのタイムリーなおばあちゃんの登場、そしてリアクションが、「iPhoneに一番親しみを持つのはお年寄り」というとんでもない説もあり得る気にさせてくれた。
iPhoneを既に持っている人はぜひ、自分のお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに見せてみてはいかがか。食いつきすぎてiPhoneを返してくれない、なんてことになるかもね。