WWW.AKIRAFUKUOKA.COM BLOG

ロボットの感情が人間に限りなく近づくとき。「PLUTO 6巻」

2008.07.29 Book

ロボットの感情が人間に限りなく近づくとき。「PLUTO 6巻」

Amazon.co.jp: PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (6)

表紙は何故かお茶の水博士。奥に光る2つの眼はプルートゥか。
一応以降の文章はネタバレ注意。

待ちに待ったPLUTO 6巻。今まで物語を牽引してきたゲジヒトの最後を綴る。遂に明らかになるプルートゥの正体、そして事件を操ってきたアブラー博士が遂に本性を見せる。一枚の画像からプルートゥの居場所を突き止め、遂に追いつめることに成功するゲジヒト。しかしロボットとの無意味な戦いに疲弊した彼はとどめを刺さず、自ら辞職を申し立てる。ゲジヒトの戦いは終わった。しかし、プルートゥの復讐は終わらない。7体のロボットを全て倒すまでは。プルートゥがゲジヒトに仕掛ける最後の戦いとは…?

ちなみにこの巻の前の話を忘れている人はぜひ5巻を読み直したほうがいいです。覚えているつもりでも必ず読んでおくべき。5巻の冒頭から6巻の最後までは人つながりの話だと思ったほうが良さそう。

原作を知っている人はわかると思うんだけど、原作では「プルートゥがアトム以外の6体のロボットを倒す」ことになっている。もちろんこれに準拠するのが最低限のルールだろう。なのに6巻の結末は一見プルートゥが直接ゲジヒトを倒していないように見える(私も最初あれ、おかしいなと思った)。が、ティディベアの告げ口、一度はゲジヒトに効かなかった”攻撃”、おじいさんが見た運河…という各コマの描写を見ているとちゃんとプルートゥが手をくだしたことになる。最強のロボットはやはり腕力だけでは決まらないということかね。

プルートゥにも勝る能力を持ったゲジヒトを敗北に追い込んだのは、記憶。それも子どもの記憶。ゲジヒトはプルートゥに向かって「おまえの父さんはお前を愛してなんかいない」と寂しげにつぶやく。しかしこの台詞が当てはまるのはプルートゥだけじゃない。アトムもまた父親に愛されなかったロボット。アブラー博士とプルートゥ、天馬博士とアトムの対比が「MONSTER」となったアトム復活以降の軸になっていくのか。

そして6巻には次巻への伏線ともいえるエプシロンのシーンが。アブラー博士に「天候が悪い日は力が出せない」ことを指摘されるエプシロン。おそらく次巻ではエプシロンとプルートゥとの対決、エプシロンの敗北が描かれることでしょう。原作「地上最大のロボット」では最大の盛り上がりを見せるエプシロンとプルートゥの話。最も手塚治虫らしいく表現されたロボットの心の葛藤を、浦沢氏によっていかに再現されるか…期待と不安でいっぱいです。

ちなみにエプシロンの話を知らない人はぜひ笑芸人 Vol.16を買ってみてはいかがでしょう。付録CDに収録されている立川談志による朗読「鉄腕アトム」。「地上最大のロボット」のプルートゥとアトムの出会いのシーン、そしてプルートゥとエプシロンの対決のシーンが朗読されています。手塚治虫を天才とあがめる立川談志の渾身の朗読。落語に興味がない人でもぜひ聴いてほしいところ。

もしくは素直に原作が収録されている鉄腕アトム (13)を読むか。先に断っておきますが原作を読んでもPLUTOがつまらなくなることはありませんので。

とりあえずゲジヒトの奥さんが「泣く」ところを読んだときもうぽろぽろ泣いてしまった。ロボットと感情。ロボットは感情を持たないはず、だけど人間のまねごとがいつか、本物の感情に限りなく近づくのだろう。シンプルな骨格にロボットの悲哀を乗せ、エンターテイメントにまとめあげた手塚治虫のアトムに、PLUTOは近づくのか、はたまた越えるのか。

ロボットが少年の心を取り戻すまで。「Roboboy」

2008.07.25 Movie

ロボットが少年の心を取り戻すまで。「Roboboy」

まず先に言っておく。私、ロボットのこと、好きだ(時かけ風告白)。昨日はいろいろを書きましたが、やっぱり好き。男の子だから。で、ドラマでも映画でも何でも、私が絶対に泣くシチュエーションていうのがあって。「ロボットが悲しい目に遭う話」は基本、泣く。以前も日曜の朝にフジで新しい鉄腕アトムを放送していた時期があって、それを観ては毎週泣いてた。映画のA.I.でも止めどなく泣いた。傾向からいってどうも少年×ロボットという組み合わせが最強らしい。

ということでちょっと時期が遅れましたがどうしても紹介したかった、イギリスの洗剤の会社PersilのCM。できれば高画質版で見てほしいところ。

家の奥に長いことしまわれていたロボット。そこに家の中に入ってきた犬がぶるぶると泥汚れを飛ばす。ロボットに泥がかかる。その瞬間何かを思い出したかのように、一歩、また一歩と外へ向かって歩き出すロボット。家の外に広がる芝生に足を踏み入れたとき、足に伝わる刺さるような、くすぐったいような感覚に驚く。歩き続けるロボット。ふかふかの枯れ葉のつもった地面の感触。よく見ると足が人間の足に変わっている。すると今度はあるものを見つける。ミミズだ。手に取ってみる。やわらかくて不思議な生き物の感触。まるで初めて見たものかのように眺めていると今度は手が人間の手に。突然の雨。いつの間にか水たまりが。それを見たロボットは水たまりに飛び込む!駆け回り飛び跳ね、自分が汚れるのもかまわず一心不乱に泥水をまき散らす!気がつくとロボットは少年の姿に。自分の体を確認しながら、降りしきる雨の味を感じる。子どもらしさを取り戻した少年は庭を笑いながら走り回る。

CMの最後に表示されるのは「Dirt Is Good」。子どもは子どもらしく、外で思う存分遊ばせてあげるべき、親も衣類の汚れを咎めずに子どもを外へ遊びにいかせよう、というメッセージ。しかし何よりもロボットの演技がすごい。感情の変化を動きや表情が細かい表現している。だんだんとロボットも人間らしさが増していき、最後の雨のシーンで頂点に達する。人の「抑圧された気持ちが爆発する」シーンていうのはいつ見てもグッとくる。なんでかはわからない。もしかしたら「抑えきれないぐらいの本当の気持ち」が心の琴線に触れるのかも。いや、人が感動しているところを見ると自分も感動するんだよね。特にそれが子どもの場合は全てが新鮮で、新しい体験だからなおさらなんだ。

制作はBikini Films × Mill。技術もストーリも最高です。

via. white-screen

基本的に女の人はロボットアニメを見ないんだ、これが。

2008.07.24 TV

基本的に女の人はロボットアニメを見ないんだ、これが。

珍しく流行ネタに釣られて乗っかってみる。元ネタはこれこれ以降私が書くことは独断と偏見。ご了承ください。

基本的に女の人はロボットアニメが苦手。もしくは「幼いもの」としてみてるか。普通の女の人はおろか、オタクな女の人でもロボットアニメを観ない人が多い印象が強い。あの鉄腕アトムすら怪しいな。仮に観たとしてもロボットの部分は見てないでほかの恋愛部分とか人間ドラマを見ていることが多い。…と、いうことで「女の人に見せたいアニメ」ということであれば、ガンダムとかエヴァンゲリオンとかのロボットアニメはそもそも選んじゃいけないような気がする。だってさロボットが出てくる少女まんがなんてないでしょう?たぶん。(書いたあとで気がついた…もこみちがいるじゃん!! やっぱもこにはかなわねえ!!)

と、いうことで、私が女の人(年齢問わず)に「一番最初に」お薦めできるのアニメを考えてみた。自分の知ってる限りでこれだけ。

時をかける少女
千年女優
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
モンスターズ・インク

思いつく限りで4本だけ。一応全部女の子が主人公かな(最後はちょっと違うけど…)。本当に小学生からおばあちゃんまで誰でも観れるものを選んでみたけど、これらを観てダメならもうしょうがない。でももし好きなお話があったらそこからちょっとずつ範囲を広げてみてください。このブログでもいくつか紹介していますし(これとかこれとか)。やっぱりいきなりヘビーなものを観てもらういうのは難しいよね。女の子も観る気が起きない気がする。勉強だって何だって、まず最初は取っ付きやすいものから入っていくように。いきなり解けない問題を出されたら誰だってその教科が嫌いになっちゃうよ。

 

でも元記事の人の気持ちはよくわかる。近しい人に自分が好きなものを理解してほしいという気持ち。確かに子どもっぽい気持ちではあるけど。この人とは違って私の場合アニメじゃなくてゲームだった。小学生の頃は毎日、家にいる間中ずっとテレビゲームをしていた私。でまだ子どもだったからだろうけど、自分のやってるゲームのことを知ってもらいたいんだよね。家族に。いや、一日中ゲームをやっているような少年を容認してくれた両親はそれだけでも十分に理解してくれていたと思うし、本当にありがたかった。そんな小学生時代があってこその今の職業だと思うし。いやそれはわかってる、わかってるんだけどやっぱり好きな人に理解してほしいんだよ。私も家族に向けてゲームを知ってもらうアプローチはした。だけどダメだった。我が家にテレビゲームを進んでやる人は現れなかった。そりゃそうだ、「子どもの遊び」だもん。しかしそれから10年近く経ったある日、思わぬところから家族の「ゲームへの理解」が進むことになる。

ニンテンドーDSの発売。

触って遊べるゲーム機。「脳トレ」のヒット。結果、私の実家にはDSが二台。使っているのは母親と姉。ニンテンドーDSによって、私がもう無理だろうと思っていたことを、任天堂はあっさりやってのけてしまった。任天堂のやったことは簡単にいうと「ゲームに興味がなかった人たちの目線に自分から合わせる」ことだ。そもそも相手は興味がないんだから、自分のほうを向いてくれることなんかあるはずがない。だから自分から相手に合わせなきゃいけなかったんだ。合わせた上で相手にわかってもらえたら、次のステップに進めばいい。そうやっていけば、いつか女の子もロボットアニメを観てくれるようになるかもしれないしね。

とりあえず次のステップはWALL-Eでどう?12月の日本公開が待ち遠しい!!

iPhoneつらつらシリーズ(1) - iPhoneと本当に仲良くできるのは中高年かもよ?

2008.07.21 Gadget

iPhoneつらつらシリーズ(1) - iPhoneと本当に仲良くできるのは中高年かもよ?

この連休で実家に帰った。両親に帰って早々言われたのは「iPhone見せて」。「ちゃんとメシ食ってるか」とか「仕事がどうのこうの」ではなく。私が実物を見せながらひとしきりの説明をすると、さっそく自分でカメラアプリを起動して息子を勝手に撮影し始め「カメラを横に向けるとカメラのマークもちゃんと横向いてる!! すごいねー!!」と喜んでいた。いやはや、そこらの若い人とかよりもよっぽど食いつきがいい。確かにDS、Wiiとガジェット系に関心が強い我が一家だが、iPhoneに飛びつくお父さんお母さんっていうのは我が家だけじゃないかもしれない。

…ということでネット上でのiPhoneの話題は最近やれビジネスモデルがどうとか、実際に使える使えないとかの話ばっかりでつまんないので私なりにiPhoneの面白い見方を書いてくことにした。今回はちょっと前に本当に起こった話。

 

あれはアメリカでの初代iPhoneが発売された発売されてだいぶ経ったある日のお昼。社長と私はおいしい鰻屋さんへ。さっそく鰻重を注文し待っている間のこと。私はちょうどMac World EXPOには妙にお年寄りが多いというエントリーを読んだあとだったので、理由はなんでかわからんが、Appleはギークどころかお年寄りを引き寄せる力があるらしい、という話をした。で、この光景は私も日本でも見たことがある…そうNintendoDSヒット以降の東京ゲームショウに似てる。来場者の中でもいわゆる親、おじいちゃんおばあちゃんの年齢層が明らかに増加した。NintendoDSは触れるゲーム機、ならば触れる携帯電話・iPhoneに親しみをもつ中高年や高齢者がたくさん現れてもおかしくない。むしろ若者よりも彼らのほうがこぞってiPhoneを使いたがるんじゃないか?…とまあ社長の前でトンでもない与太話を打ってしまった。

あんまりな話だったので社長もそれは突飛すぎるんじゃないか…といった表情。そしてポケットからおもむろにiPhoneを取り出す。もちろん日本でのiPhone発売前であるが、なんで社長がiPhoneを持っているかは面倒なので省略。実物のiPhoneを触りながら「こういう情報端末は…」と話し始めたその時、頼んでいた鰻重をお店を切り盛りしているおばあちゃんが持ってきた。年齢は60何歳といったところか。元気でしっかりした印象のおばあちゃんである。そして鰻重の載ったお盆をテーブルに置くと唐突に一言。

「へー、それiPhoneでしょう?」

驚いた。日本ではまだほとんど知名度がないはずのiPhoneを見て一目で気がついたのだ。おばあちゃんが。鰻屋さんの。そして「初めて見たわ。触らしてくれない?」というので実際に触ってもらう。私も正確には覚えていないが「見た通りに押せばいいだけだから年寄りにも使えるわね」というようなことを言っていたはず。しかしあまりのタイムリーなおばあちゃんの登場、そしてリアクションが、「iPhoneに一番親しみを持つのはお年寄り」というとんでもない説もあり得る気にさせてくれた。

iPhoneを既に持っている人はぜひ、自分のお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに見せてみてはいかがか。食いつきすぎてiPhoneを返してくれない、なんてことになるかもね。

2008年7月のHITSPAPER™のカバーイメージを作成しました。

2008.07.15 Design

2008年7月のHITSPAPER™のカバーイメージを作成しました。

突然ですがHITSPAPER™7月のカバーイメージの制作を担当させていただきました。

HITSPAPER™
HITSPAPER™: Hitspaper Artwork by Akira Fukuoka

数日前から既にHITSPAPER™のトップページに掲載されていたので、ご存知の方もいるかもしれませんね。お話をいただいたのが6月中だったのですが、7月に入ってANTEPRIMAサイトが完成してから一気に制作しました(ちょっと遅れてすみませんでした><)。ほとんどグラフィック作ってない会社員に声をかけてくださったHITSPAPER™の佐々木さん、貴重なスペースをありがとうございました!!

こういうグラフィックの制作は久しぶりなのでちょっと恥ずかしいのですが、なんとかなったかなと。iPhone発売前夜ということでApple臭がするかもしれませんが、もうiPhoneへの気持ちを抑えられなかったので勘弁してください。自分の中ではちょっとシド・ミード的なものもイメージしていたんですがうまくいったかな…?

で、せっかく作ったので、このアートワークをPC用、及びiPhone/iPod touch用の壁紙にしました。ダウンロードページは下記の通り。

WWW.AKIRAFUKUOKA.COM | Star Lens(壁紙ダウンロードページ)

壁紙のサイズも320*480 (iPhone / iPod touch)1280*8001440*9001680*10501980*12002560*1600pxとよりどりみどり用意しました。このサイズを選んだ理由は…もちろん言わなくてもわかりますよね。

エフェクトもデザインの範疇。iPhone用アプリ「駅探エクスプレス」の完成度の高さ。

2008.07.13 Gadget

エフェクトもデザインの範疇。iPhone用アプリ「駅探エクスプレス」の完成度の高さ。

iPhone購入当日、やはり携帯用アプリと言えば乗り換え案内系のものは外せないなと思い、よくCMやってるNAVITIMEがあったので試しにインストールして触ってみたがあまりのあおうぇyが:…な仕様に絶句。なのでAppStoreでも人気があった「駅探エクスプレス」をインストールしてみたらこれがとんでもなく素晴らしかった。

駅探エクスプレス (AppStoreへジャンプ)
駅探エクスプレス iPhone / iPod touch

iPhone準拠のアップル的なデザインはもちろんのこと、設計がアップル的というよりは任天堂的ともいえる親切さ。AppStoreでいくつかソフトをダウンロードして試したけども、この「駅探エクスプレス」が見栄も、演出も、機能もiPhone的に洗練されていると感じた。ので、一体何が素晴らしいのか解説。いや、これはみんなちゃんと見ておくべきなんだってば。

まず今までの携帯用乗り換え案内サービスで個人的に不満だった点は2つ。
(1) 入力した駅名が合ってないときに正しい検索結果が返ってこないことがある。
 (あれ、たまプラーザ?たまプラ〜ザ?たまぷらーざ?的な状況)
(2) いちいち時間を指定しなければならないのが面倒
 (一本次の情報が知りたいだけなのに、また駅名も時間も打ち直し!?っていうことがある)
それではこの駅探エクスプレスの働きをとくとご覧あれ。

駅探エクスプレスの基本画面

これが起動してすぐの画面。構成が非常にシンプルでわかりやすく、iPhone純正アプリのような見た目。アイコンもちゃんと作ってある。で、乗り換え案内を利用するにはまず出発駅の駅名を入力するところからスタートするわけですが、このソフトはキーボードを使って駅名を指定するのではなく

駅探エクスプレスではよみがなを一文字ずつ順番に指定していく

このようにしてよみがなを一文字ずつ順番に指定していく。この方法が素晴らしいのが文字の入力と検索候補の表示を同時にやっていること。この発想はすばらしい。先ほどの懸念点(1)を見事にクリア。ちなみに一度入力した駅名は「以前入力した駅名」に保存されるし、普通にキーボード入力で検索することも可能。こんな具合に出発駅と到着駅を決めたら「検索」ボタンを押して検索開始。

駅探エクスプレスの検索結果は非常にシンプル

乗り換える際の駅や線なども簡潔に表示。いくらかかるか、どれくらい時間がかかるかも含めてシンプルに表示されている。もし複数の経路があれば左右ボタンをタップして表示を切り替える。いやま、ここまでは予想の範疇と言うか、普通の経路検索と変わらない。例えばここで、一本乗り過ごしてしまったために次にくる電車を調べたい、というときには出発駅の表示をタップすると…

前後の結果を見る際にはSafariのタブ選択画面のような表示に

なんと画面が引いてSafariのタブ選択画面のような表示に!! これで電車の前後を選択するとぐぐぐいっと画面がスライドして次の時間の検索結果表示。これはいいエフェクトの使い方の例だと思う。画面の縦と横の動きの意味の違い、エフェクトの大小による差の付け方。

本当にこのソフトはよくできてて、触れば触るほど作った人のApple、というかiPhoneへの愛情を感じる。運行情報の中に東京メトロが入ってないじゃないか!!…と思ったら普通に設定の中でON/OFF変更できたり(いやはや千葉都市モノレールがリストの中に入ってたのはびっくりした)。唯一の重箱の隅は時刻表検索の「快速」とかのアイコンがちょっとにじんで見えてあんまりきれいに見えないこと…って本当に重箱中の重箱だよ。このクオリティでどんどんiPhoneソフトウェアが出てきたらいいよね。


iPhone/MacOS Xはエフェクトの時代の始まり。今まで優秀なソフトウェアは適切なレスポンス・適切な表記・適切な配置で決まる部分が大きかった。最近ではそこにエフェクトというものが少しずつではあるけど大きな位置を占めつつある。駅探エクスプレスでは検索結果画面における縦横の動き、そしてエフェクトの違いが見事に効いている。経路の違いと時間の違いをエフェクトが教えてくれている。Flashサイトだってボタンにカーソルを載せたときに色が変わったりするのは別に楽しくするだけでやっているわけではない。ユーザーの操作をサポートするために画面の変化を付けているのだ。

iPhoneではタッチパネル方式の入力のため、ボタンを押したという感覚を指で感じることができない。そのために画面のエフェクトをオーバーにしてユーザーにフィードバックしている傾向が強い。例えばホームボタンを押すと画面がズームアウトするように画面が小さくなり、ホーム画面が現れる。場合によっては処理落ちすることもあるというのにAppleはわざわざあのエフェクトを入れている。そこまでしてあんな派手なエフェクトが必要なのか?もちろん必要なのだ。ホームに戻る=アプリケーションの切り替わりであり、操作方法が大幅に切り替わる。このとても大きな変化をユーザーに伝えるためにあのエフェクトがある。

エフェクトが単なる自己満足のように見られる時代があったように思う。ただそれは「意味をなさないエフェクト」だったから。ユーザーを助け、適切に補助し、目的まで導く。ようやくエフェクトもデザインの範疇といえる時代になってきた。…って実はゲームの世界はとっくにそれをやってたかもね。私も口だけじゃなくてがんばんないと。

iPhone3G、触って見て聞いてわかった7つのこと。

2008.07.13 Gadget

発売から3日目。実際にiPhoneを触ってわかったことをまとめてみる。


1.イヤホンをつけたままでも通話ができる
発売前から知っていたことですがやっぱり実際やってみると感動。純正イヤホンを使用している場合、電話がかかってきたときにコード上にあるこの四角い部分(写真参照)をプチっと押すだけで応答・終話が可能。で、イヤホンをつけてハンズフリーで話せる!!

これがiPhoneイヤホンについている応答・終話ボタン

どこにもマイクがついてないように見えるからちゃんと相手に聞こえてるか不安だけど、iPhoneをポケットに入れたままでもちゃんと会話できます。実際にこの方法で通話したらかなりテンション上がった。ちょっとジャック・バウアー気分!! 通話中も本体を手で持ってなくていいから楽でいいです。さらにiPhoneは通話中にMapを見たりwebを見たりと他の動作が可能なので、ここは日本の携帯に間違いなく勝っている部分かも。ちなみにこのイヤホンのボタン、通話していないときにはiPodの再生/一時停止ボタンになるので覚えておくと便利。


2.キーボードタイプの変更ができる

iPhoneのキーボードタイプの変更ができる

今回新しく採用されたテンキー型キーボード。確かにこれ馴れたら今までの携帯電話よりよっぽど早く打てそう…なんだけど私がオールドタイプだからなのかなかなかうまく覚えられない。で、ついつい今までのフルキーボードを使っちゃうんだけど、地球儀ボタンで入力言語を切り替えるたびにいちいちテンキーモードが出てきてしまうのが面倒。そんな人はiPhoneの「設定」→「一般」→「キーボード」→「各国のキーボード」を選択し、使いたいキーボードだけをオンにしよう。逆に「テンキーのほうが断然使いやすいねっ!!」という人はテンキー以外全部オフにしてしまう手もあり。


3.ホームボタンのダブルクリック機能の割り振りができる

iPhoneのホームボタンのダブルクリック機能の割り振りができる

iPod touchではホームボタンのダブルクリックは音楽機能の呼び出しショートカットでしたが、iPhoneではデフォルトで「電話」の「よく使う項目」にジャンプします。個人的には音楽再生のコントロールができたほうがうれしい(べ、別にほとんど電話がかかってこないからじゃないんだからねっ!! と、友達だっているんだから!!)。変更するには例によって「設定」→「一般」→「ホームボタン」を選択し、ホームボタンのダブルクリック項目の「iPod」にチェックを入れる。さらにiPod touchのようにiPodのコントロールを表示させたい場合は「iPodコントロール」をオンに。音楽を再生している時のみコントロールが表示されるので慌てずに。


4.電池の減りが早い!!
…いや、いろんな機能をがんがん使ってりゃそりゃあっという間に減りますよね。電車の中でもついついtwitterrificをチェックしまったり…。おそらく3G電波の取得でだいぶパワーもってかれているような気がする。基本的にデスクの前にいる場合は、PCとiPhoneをつないで充電しておくことをおすすめします。あまりにも電池が気になる人はWiFiやbluetoothをオフにするのも有効な手。それでも出先で電池がなくなるのが怖いというあなたはエネループの充電式外部バッテリーをどうぞ。


5.今のところメジャーなプッシュ対応メールはyahoo.comメールと、MobileMeのメールのみ(たぶん)
iPhone Software2.0から対応したプッシュEメール。聞き慣れない言葉かもしれないけど要するに我々が使ってきた携帯のEメールと同じサービス。PCのメールは自分で受信作業をしないとメールを受信することができないけど、プッシュEメールなら送信されてすぐに受信することが可能。で意外なことにi.softbank.jpのメールもGmailもプッシュEメールには対応していない(今後対応する可能性はあるけど)。で、現時点でプッシュEメールに対応しているメジャーなメールサービスはyahoo.comMobileMeのメールサービスぐらいらしい。なので手軽に今までの携帯電話みたいに使いたい人はyahoo.comでメールアドレスを取得して使うのがベストかな。(情報提供tats君ありがと)


6.着信音が作れる
海外ではiTunesに着信音を作る機能がついていますが(しかも作るの有料)、日本ではその機能に対応していないため、iPhoneのデフォルトの着信音(木琴とか)で我慢しなければならないのか…と思いきやちゃんと好きな着信音を設定できます。

おかゆ MacBook iPhone 用カスタム着信音(着メロ)を作ろう!

手順はGarageBandで曲を切り取る範囲を指定→「共有」メニューの「iTunesに着信音を送信」を選択→自動的にiTunesの「着信音」に曲が登録されている→iPhoneに同期するときに着信音がシンクされていることを確認→iPhoneの設定>サウンド>着信音から好きな曲を選択…の流れでOK。これならいっさいお金をかけずに着信音が設定できます。便利。


7.スクリーンショットが撮れる
iPhone上部の電源/スリープボタンと、ホームボタンを同時に押すことで画面のスクリーンショットが撮れます(via. MACお宝鑑定団 blog)。撮れた瞬間に画面がフラッシュするので撮れたかどうかが一目瞭然。で、撮影したファイルはカメラで撮影した写真と同じ場所に保存されているので、iPhotoを使って読み込みます。この機能を使う人は限られているかもしれませんが、誰かに「この機能ってどういう意味?どうやって使うの?」と聞く際には便利かも。ちなみに下はスクリーンショット機能で撮影したボンバーマンの等倍画像。

iPhone版ボンバーマンスクリーンショット


今までの携帯電話が優れていた部分もたくさんある。何せ「日本人が日本人のために10年以上も研究し続けて作り上げてきたもの」だから。でも成長の伸びしろ、という点ではiPhoneの伸びはきっと大きい。例えば今までの携帯であれば、買った時についてきた機能が全て。QRコード読み込みソフトがついてなければ、その携帯では一生QRコードを読み取る機能が付加されることはない。でもiPhoneは違う。まだQRコード読み取りソフトは登場していないけど、それは誰かが作れば日本のみんながダウンロードできるし、思い立ったらあなたがそのソフトを作ってもいい。これが、iPhoneと他の携帯の決定的な差。かつてスティーブ・ジョブズは「Macの魂はプロセッサでもなければハードウェアでもない。MacOSこそが魂だ」と言ったように、iPhoneの魂もまたその優れたOSにある。

…と、何はともあれ私はiPhoneライフを堪能中。アレのiPhone対応ページも製作中なのでしばしお待ちを。

ANTEPRIMA FW08 - Contrasts of women

2008.07.09 Web

ANTEPRIMA FW08 - Contrasts of women

半年が経つのも早い。2008年秋冬のANTEPRIMAのテーマは「Contrasts of women」。

ANTEPRIMA FW08(英語)
ANTEPRIMA FW08(日本語)

AD: ASAMI ABE / De: KENICHI SUZUKI / Dv: AKIRA FUKUOKA
Music: MANABU IWAMURA

私は例によって開発での参加です。組み立て担当。提示された世界観をFlash上で組み立てることに専念しました。2008年春夏は色とりどりでしたが、今回は「光と影」の世界。時に写真の明暗であり、時にインターフェースにあらわれる光・影であり。

ANTEPRIMA FW08 - Contrasts of women

オープニングのアニメーションでは2人の女性を照らす明かりがだんだんと大きくなり、最終的には全体を照らす強い光になる。Bags & AccessoriesとCollectionのページも似ているようで違う「光と影」。影だったものが煌めきに変わる様子を、ぜひ触って確認してみてください。

ANTEPRIMA FW08 - Contrasts of women

ちなみに1昨年から毎回入っているグラフィックEQ。今までは標準的な上下にバーが揺れるものでしたが、今回は一新。岩村学さんが作曲した今回のテーマがとても柔らかく繊細なイメージだったため、布が揺らめくような、やさしいグラフィックEQを目指してみました。ドットの集合体が音に反応してきらめく様はずっと見ていても飽きないものになったと思います。もちろん今回も楽曲のダウンロードが可能。ぜひiPodに入れてドラマチックな毎日を。


光、影、どこまでも追求して、こういうかたちになりました。

2008年6月 | BLOG TOP | 2008年8月

Archives

2015.06 2015.05 2015.04 2015.03 2015.01 2014.12 2014.10 2014.05 2014.03 2014.01 2013.08 2013.01 2012.12 2012.09 2012.08 2012.07 2012.06 2012.05 2012.03 2012.01 2011.12 2011.10 2011.09 2011.08 2011.07 2011.06 2011.05 2011.04 2011.03 2011.02 2011.01 2010.12 2010.11 2010.10 2010.09 2010.08 2010.07 2010.06 2010.05 2010.04 2010.03 2010.02 2010.01 2009.12 2009.11 2009.10 2009.09 2009.08 2009.07 2009.06 2009.05 2009.04 2009.03 2009.02 2009.01 2008.12 2008.11 2008.10 2008.09 2008.08 2008.07 2008.06 2008.05 2008.04 2008.03 2008.02 2008.01 2007.12 2007.11 2007.10 2007.09 2007.08 2007.07 2007.06 2007.05 2007.04 2007.03 2007.02 2007.01

Feed

Category

Profile

  • akirafukuoka
  • AKIRAFUKUOKA(福岡 陽)
  • FICC inc.所属。Flashコンテンツ開発担当、でもデザインや企画まで手がけることも。
  • WebデザインブックマークサイトAnotherBookmark、Web制作系求人情報サイトMOREWORKSの制作も担当。
  • また趣味的にクラブイベントRaw-Fi 主宰も。当ブログよりモノ系・文化系に特化したRaw-Fi Blogも更新中。
  • ABOUT AKIRAFUKUOKA

Link