ガジェットオタクたちのワールドカップ

率直に言うと私はスポーツが嫌い。運動神経0によるコンプレックスなんだけど、体育の時間が苦痛でしようがなかった。なんでわざわざ周りの人間に笑われるようなことをやらなければならないのか。ま、こういう無駄なプライドをもつところがオタクの悪い部分なのであり、さっさとそんなものドブにでも捨ててしまえばいいものをなかなかそうもいかず、今日に至る。だからスポーツ観戦もあんまり興味なし(でも連れて行かれたらその場を楽しむんだけどね)。よく「深夜にワールドカップの試合をやってたからずっと観ちゃってさ、寝不足だよー」っていう人がいるけどなんでそこまでして観るんだろう、明日になれば結果がわかるのにねー…とつい思ってしまう。
しかし人のことばかりは言えない。今夜日本時間の午前2時からサンフランシスコで行われるWWDCのスティーブ・ジョブズによる基調講演。engadget、Gizmodoなどの各ニュースサイトではテキストによる実況中継を行うなどの熱の入りよう。そういう私もネットを介して朝まで動向を追いかける予定。…いや、確かに朝になれば噂される新しいMacBookも、iPhoneも、全て白日のもとにさらされるわけなんだけど、どうしてもリアルタイムに知りたい。これじゃ本当にサッカー中継を朝まで見る人のことを言えないわな。まさにスティーブ・ジョブズの基調講演は毎度のことながら「ガジェットオタクにとってのワールドカップ」と言えるほどに盛り上がる。前回のiPod touch発表の際にはあまりの盛り上がりに見事にtwitterのサーバーを落としていった(いやま、twitterが落ちるのはいつものことだけど)。
話を少し戻すが人々を引きつけるスポーツ観戦の魅力とは何なのだろうか。スター選手の驚くべき身体能力やスーパープレイだろうか。しかしその価値を普通の人が見いだすのはなかなか難しいのではないだろうか。あの配球が、とかあのキックがすばらしい、と試合を見ながら思う人が多いとは思えない。多くの人はその試合の中に生まれるドラマを楽しんでいる。有名なのはドーハの悲劇や落合采配だろう。人が本気でぶつかり合うところに予想もできないドラマが生まれる。だからこそ生で見る価値がある。
スポーツは筋書きがないドラマ、ではスティーブ・ジョブズのキーノートは、といえばもちろん筋書きのあるドラマ。しかもある程度予想がつく。それでもそこに毎回驚きが生まれるのだからすごいことだと思う。
今日はどんなドラマが待っているか、注目です。