追悼・市川崑
2008.02.14 Movie
会社で市川崑が亡くなられたというニュースを見て一人で大声を上げてしまった。…のだが会社の他の人は「え?誰それ?」的なリアクション…なんという!! 私としては亡くなられたことよりも会社でのリアクションの方がショックだったが…。とりあえず気を取り直して。いや、私はそんなに映画通でもなんでもないので、市川崑監督の1から10までを全て言えるわけではないんだけど、私のような映画シロートでも十分にその偉大さは知っている。ほら誰もが知ってるあの、名探偵。
やはり一番有名なのは金田一耕助シリーズである。今まで数々の俳優が金田一耕助を演じてきた。古谷一行、片岡鶴太郎、豊川悦司、最近だと稲垣吾郎メンバー…しかし何と言っても一番有名なのは石坂浩二。石坂浩二が演じた金田一耕助の映画は全て市川崑が監督している。
金田一耕助と聞いてまず何を思い浮かべるか。湖から逆さに突き出た二本足。これは犬神家の一族のワンシーン。ここまで来るとアレのイメージだけが一人歩きしてにしおかすみこに吸収されちゃった感もあるけど、ここはぜひオリジナルを観てほしい。静まりかえった湖畔にぽつんと、人の足。当然だけど本当に異様。市川演出はこれだけに留まらない。殺害シーンでの血の飛び散る演出。わざわざ血だけが飛び散るシーンをインサートすることで直接見せる以上のインパクトが生まれる。また登場人物を24のようなカット割りで同時に見せる手法。これでもかと飛び出る名演出は全て30年以上前に撮影されたもの。今では普遍的になった手法、でも改めてオリジナルの「八つ墓村」や「犬神家の一族」を観るとその強烈さたるや。
金田一耕助シリーズはただのセンセーショナルさが売りなだけではない。推理ドラマ、風土表現、人情話、時にコメディタッチにと様々な要素を含む。それをまとめてエンターテイメント映像として大成させたのは市川崑監督の功績。
…とここで上に貼付けた今回の画像である「監督市川崑」を見て「え、極太明朝を折り返し表記、ってエヴァンゲリオンのマネ?wwwwプーッwwwwなんでいまさらwwww」と思ってる輩がいたらそれこそプーッ!!ですよ!! 極太明朝+折り返しと言えば市川版金田一の名物(こちらのブログだとよく比較できる)。この作品の後世に与えた影響は大きい。
そんなわけであながちデザインとも無関係ではない市川崑監督。せっかくだからこの際、「八つ墓村」や「犬神家の一族」(最近のリメイクじゃなくてぜひ古い方)から見直してみてはいかがか?きっと新しい発見や、現代の表現に繋がるものが見つかるはず。
…いちおうまさかと思いますけど皆さん、大村崑と勘違いしてませんよね?推理は推理でも「赤い霊柩車」ですので。
…ってネタを考えて文章書いてたら私が間違えて「市村」って置換しちゃったよ!! 今は直したけど。
