まさに師も走る。「HIGH5™」。

去る12月1日(土)、六本木AXISギャラリーで行われたデザインカンファレンス「HIGH5™」に行ってまいりました。
ウェブ上の数々のデザインサイトを紹介、そして多くのクリエイターにインタビューを行ってきたHITSPAPERさん主催のイベント。記念すべき第一回(もうそういうことでいいんですよね?)のスピーカーはNON-FORMAT、NEASDEN CONTROL CENTER、WOW、 PROJECTOR 、NAMIKO KITAURAの五組。皆様の素晴らしいセッションで、あっという間の6時間でありました。簡単に興味深かった所を抜粋。
・WOW
映像は口ほどにモノを言う、というか実験的作品の映像やトレイラーだけでももうお腹いっぱいですよのクオリティ。トレイラーの中にANTEPRIMA WIRE BAGの映像も入ってました。高いクオリティを持った映像制作会社の中でも、クライアントワークの一方、実験的な試みを続けている所がWOWのとんでもなくすごい所。「実験作品のために仕事をしているようなところも」「忙しい中でもなんとか時間を捻出して自分たちの作品作りに充てている」といったお言葉からもわかるように、クリエイティビティを100%発揮する場所を作ることが、いい仕事をする原動力になっているような。その一方でクライアントワークに関しては「100%の力を出すのは当然、そこに20%自分たちの味、クリエイティビティを上乗せする」という考え方が、最前線を10年間走り続けてきた秘訣なのでは。
・NEASDEN CONTROL CENTER
まさしく「手から生まれる」作品たち。セッションでは周りの環境、近所気になったもの(拾ったもの)の紹介からスタート。体験や記憶が彼の手を通して作品になっていく。中盤以降作品を次々にスライドする形でセッションが進みましたが、後半の映像の上映に入ると同じ作風でもガラッと印象が変化。手書きの線が乱暴に動き出す様にもまた別のセンスを感じる映像。実写と合成して作られたTVのオープニング映像が逆に手書きの力強さを強調していたのが印象的。作品からも表れるかわいらしさ、子どもっぽさ、ユーモアを終止本人からも感じるセッションでした。
・NAMIKO KITAURA
以前ANTEPRIMAの撮影も担当してくださったNAMIKOさん。写真家を志すまでから、表現に至るまでの道のりを作品を交えて。普段から明るくて気さくな方ですが、今回のセッションでは特に作品に向かう動機、その際の自身のポリシーといった部分を主軸に。外からの目に対する反抗、という意味での表現はよく聞く話ですが(いわゆるロック的な。)、ただ反抗するでなく一度飲み込んで、自分の中で明確な答えを出して外へ出す、という行為はそうできることではないですよね。個人的に一番感心したセッションでありました。
・ PROJECTOR
あのお仕事のあんなことやこんなこと。プロジェクトのスタートから完成までをあえて整理せずに、という形のセッションに。おなじみUNIQLOCKやBIG SHADOWの発想から実現まではプロジェクトXの如し。一通りのプロジェクトの話を聞いて感じたのは、特にこの手のプロジェクトには「完全なる成功の方程式は存在しない」。どんなにちゃんと設計図を書いたとしても、不慮の事態はつきもの。必要な限り線を引き直すし、むしろ事故から得られることが大きい場合もある。制作だけじゃない、全ての要素がそろってこその大プロジェクト。
・NON-FORMAT
まず言えることは無性にフォントが作りたくなるワナ(笑)。エディトリアルやCDジャケット等のアートワークが次々に登場。改めて「ゴロッとしたフォントかわいいよなあー」ってずっと思ってた。それはさておきセッション中によく出てきた話が「ギャップ」についてだった。固いフォントに対して柔らかいエフェクト、といった。普通に考えたらべた塗りじゃない?ってところをわざと安っぽい感じのグラデにしてみたり。ベースになっている部分はもちろんちゃんとしっかり組まれているんだけど、あえて崩す、その崩し方が人の気を引くポイントに繋がってるのでは。でもフォントいいよねーパーティクルの絡め方とかFlashに持っていきたいと思いますた。
…っと恐れ多くも総括してみました。改めて思うのは、作品と作者にセットで会える、という機会は貴重だなと。聞いた話では来年もまたカンファレンスが行われるとのこと。期待大!!