[from ABM] Let The Game Continue...
2007.05.25 Web
機動戦士Zガンダム最終回、宿敵(であり元カノでもある)ハマーンに完全に追い詰められたシャア。絶対的優位にあるハマーンはシャアに言い放つ。
「続けるか、それとも終わりにするか?」
満身創痍、絶体絶命のシャアの答えがこれだ。
「それを決める権利がお前にあるのか?」
そのまま答えず質問返し。さすがシャア。ここでも正論である。しかし大抵の男はその決定権を持っていない。シャアですら答える事を避けている。そう、答えは既に決まっている。この決まった答えに男は購う事はできないのである。
もはや日本でもおなじみになった海外生まれの男性用フレグランス『AXE』。このAXEのプロモーションサイト。AXEのコマーシャルの方向は決まっていて基本は「ちょいエロ・ちょいバカ」。この「Let The Game Continue...」もこの路線は徹底されている(とはいえ日本よりはエロ成分強し)。最近のキャンペーンサイトらしく、全編映像で構成されている。ならばテレビと変わらないのでは?と思ったあなた。ちゃーんとインタラクティブが隠されているところが重要なのです。以下ネタバレ含むので先に本編をご覧ください。
車を事故らせた男性(けっこうワイルドめ)。無限に続くような道路をとぼとぼと歩いていると…ド派手なキャンピングカー、乗っているのはかなり飛んでる女の子…。あれよあれよという間にめくるめく世界。目が覚めて気がついたときには身ぐるみを剥がされ全身傷だらけに。あても無い、さてどうする…と、目線の先にはセクシーな女性が二人。しかし身体が…というタイミングで "奇跡的に" AXEが登場。ここでユーザーは選択を迫られる。
「Do Not Continue(終わりにする?)」
「Let The Game Continue(それとも、まだ続ける?)」
どちらを選ぶかはもちろん決まっている。こんな具合に主人公は幸運と災難に次々と見舞われていく。映像のディレクションもエロくなりすぎない様に(それでも十分でしょうけど)、おバカのテイストをいい具合にまぜてて女の子が観ても可愛い感じ。個人的には電飾水着の人が馬に乗って出てきたときは笑った。いいです素敵。
で、このサイトの肝ですが、タイトルのとおり「Let The Game Continue」。肝心な所はユーザーに選択させる。でも「Do Not Continue」を選ぶ人はいない。映像を見せるだけじゃない、たったこれだけの事でユーザーはコンテンツに参加し、没入していく。そう考えると、今迄にもこんな経験あったような…と思ったら、これゲームのFINAL FANTASYと同じなのです。美しい映像とドラマを見せながら、プレイヤーにゲームを自由に遊ばせている様に見せかけて、実は一本のレールを従順に進んでいく。進めば進むほどプレイヤーはその世界にどんどんハマっていく、というわけ。
選択肢はあっても選択の余地はない。実はRPGを本当に突き詰めていくと、最終的にはこの「Let The Game Continue」に行き着くのかもしれません。





